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2006/01/07

週刊ベトナムニュース・44号

ウィークリー・ベトナム・ニュース
■ 平成18年1月7日 土曜日 第44号
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■ こんにちは!!

明けましておめでとうございます。ベトナム ニャットアインです。

本年も、ベトナムニュース どうぞ宜しくお願いいたします。
今日もここ一週間のベトナムの主なニュースをご笑覧下さい。

  翻訳は直訳とせず、日本語に馴染む意訳としておりますので、ご注意下さい(笑)また、訳者の独断と偏見を交えた辛口寸評を入れてみました。内容が片寄り 言葉が多少過ぎる箇所も多々あろうかと存じますが、これもベトナムを愛するゆえの諫言とお許し下さい。
 誤字・脱字はご愛敬ってことでお願いします<(_ _)>

 尚、記事の転送は営利目的以外なら原則自由ですが、自己責任において行い その中で被った被害・損害に対し筆者は責任を負えませんのでご了解下さい。

ベトナム・ニュース その44 今週のヘッドライン

* 1月2日(月) 「米」輸出過去最高記録達成
* 1月3日(火) 密貿易者たちの旧正月商戦
* 1月4日(水) お金で買えない何かがある
* 1月5日(木) 不動産取引停滞
* 1月6日(金) カード所有者急増 利用者は??
* 1月7日(土) 男女雇用機会均等法改正案論議

1月2日(月) 「米」輸出記録過去最高達成
* 昨年末でベトナム産、お米の総輸出量は500万トンを達成し、この輸出額はUS1.6b$余となり、新記録を樹立した。An Giang省農務課Huyen The Nang課長は、今回の成績は世界市場での価格の値上がり及び、ベトナム米の品質・競争力の点が世界に認められた結果であるとした。

 Nang課長に因ると、昨年 An Giang省はベトナムの他の自治体より米作を推奨し増産に励み300万トンを収穫した。過去10年間で、同省は科学的生産方法を採り入れ米の質の向上に努めてみたという。An Giang省の米輸出量は2002年 30万トンから2005年は65万トンに増加し、これは国内一の輸出量を誇るものだ。An Giang省では 35000hrの水田に新たに“Phu Tan米”で登録した特別推奨米の生産にも力を入れている。この改良米がメコンデルタ米として世界市場で人気を博すことを期待しているという。

 Can Tho市のSon Ha農場で作られるお米は品質面で既に国外バイヤーの注目を集めることに成功し、Son Ha農場商標米はここ数年 世界市場でそのシェアーを伸ばし続けているばかりか価格の安さで取引が活発化してきている。省内の多くの米生産農家は彼らの耕作地への投資を拡大しているという。しかし、Nang課長は、今後 更に米輸出を増加させて行くために省の行政当局はこれからも高品質米及び多産米への研究開発・サイロ・倉庫への公共投資或いは農家の設備投資用の貸付金融資制度の整備を行って行かねばならないと訴える。

 An Giang単科大学学長Vo Tong Xuan氏はベトナム政府は農家が科学的な農業を行えるように適時 指導してゆけば、米の質はより高まり生産性は増して行くだろうと語った。

(辛口寸評)
 ベトナムはさすが米所、古くからその種類も豊富にあり、市場に行けばインディカ米からジャポニカ米まで50種を超す米が並べられている。また、近年では日本米も一部で作付けされているようで、当地の日本料理店や高級ホテルで利用されている。日本米はこの際、置いておきベトナム米に関して少し述べてみたい。
 当地に住む日本人の中にはベトナム米というと何となくタイ米をイメージしてしまい、食感がぱさつき何ともチャーハン以外に料理を思いつかない向きもあろうが、ジャポニカ米でキロ販売価格7000ドン(56円)以上の物を購入すれば日本米の食べ慣れた我々日本人に遜色ない質といえる。尤も温かい内に食べればだが。
 話は変わるが、ここサイゴンにも50軒以上の日本食レストランがある。それぞれに特徴があり、趣向を凝らした営業をしていて、我々在留日本人にとってとても有り難い存在となっている。しかし、ひとつだけ問題を挙げるとすれば、それはお米である。どんなに料理が美味くても、米が不味ければその店の評価は地に落ちると考えるべきだろう。別に日本米を使えというものではないが、どうも米なら何でも良かろうと考えている店が多いような気がしてならない。
 米の質に力を注がぬ店は消えるのが早いというのは、ここでも遺憾なく発揮している。

1月3日(火) 密貿易者たちの旧正月商戦
* テト正月に向けラオス・カンボジア・中国から莫大な量の密輸商材がベトナムに持ち込まれ、対策に追われるベトナム税関職員を圧倒している。密輸業者達は税関の捜査を難しくしているという。
 なぜなら、彼らは地元の地形を熟知した若者を雇い入れ、捜査官の無線を傍受し、捜査の攪乱を謀るからだとLang Son省Van Lang区密輸摘発捜査官Hoang Tuan Giang氏は語る。

 Tan Thanh区の税関職員に因ると、密輸業者は険しい山道をコースにとり、電気機器や資材・陶器、その他を中国から密輸し、運び込まれた密輸品はベトナム国内に入ると、バイク・車・トラックなどを利用し 更に南に移送されるという。Tan Thanh国境沿いに沿って暮らす住民の多くは自宅に秘密の地下倉庫を造り、そこに密輸品を一時、隠し保管するのだ。Lang Son省Loc Binh区も、密輸スポットだ。ここでは既に51件の密輸を摘発し、これまでに200万ドン(US12500$)相当に及ぶ密輸品を没収したと語るのは、同税関検査主任Hua Khong Anh氏。今後もテトに向け密輸摘発に全力を掲げて行くつもりだとAnh氏。

 南部Kien Giang省では、市場観察管理官のPham Ngoc Toan氏は、過去2ヶ月でカンボジア経由で運び込まれてきたタイ産砂糖46トンを没収したという。しかし、一方ベトナムからカンボジアに向けの5000~6000リットルに及ぶガソリンの密輸を取り逃がしてしまった。An Giang省の密輸業者は高性能のバイクを使い警察や税務捜査官の捜査を振り切ってしまうほどだ。バイク以外にもハイスピードボートを投入し、ガソリンを一気にカンボジアへ運び去るのだ。

 最近では、合成麻薬エクスタシーの密輸も増えており、つい先日、16万錠を摘発したばかりとToan氏の談。ホーチミン市市場観察主任管理官のHuyen Tan Phong氏は先月だけで62件の密輸事件を摘発し、電気資材・酒・タバコなどを押収したという。

 中部Khanh Hoa省公安部はニャチャンで自宅でグルタミン酸ソーダを密造し、商標侵害と無免許・無資格製造販売の疑いで、Le Kim Vienを逮捕した。Da Nang市市場観察主任管理官Ngoc Long氏が指揮する8班 昨年初めから100件の事件を取り扱い解決に奔走し、摘発された業者から430mドン(US26875$)の罰金を徴収した。8班はこれ以外に偽物・バイク用装飾品・3000個のヘルメット並びに酒類を没収した。

 国家密輸詐欺対策委員会では各省庁と関係官庁に対し、密輸業者への対処法並びに増加をどのように食い止めて行くかに焦点を当てた指示を行っている。これをもとに北部国境地帯を置く各省ではこれまで以上に監視の徹底化を図り、偽札・タバコの流入を食い止めている。加えて、違法な軽油・野生動物の輸出に目を光らせているという。中部各省に於いては、同様にタバコ・ソフトドリンク・麻薬取締りを強化するように指示されている。南西地域カンボジア国境沿い各省は密輸業者を泊める違法簡易宿泊所の提供禁止並びに稀少動物や人身売買を防止するための調整に迫られている。

(辛口寸評)
 旧正月商戦はベトナムで一年を通じて一番の盛り上がりを見せる。特に食品関係の消費需要は高く、密輸業者にとっても最も旨味の多い時期なのだ。ベトナムは中国・ラオス・カンボジアと国境線を面しており、総延長 実に2400キロになるといわれている。この区間を常時監視するのは物理的に先ず不可能であって、密輸品の摘発に国は躍起になっているものの、没収された品は氷山の一角に過ぎない。このことは、この時期にベトナム南部の台所と言われているチョロン市場へ行って見れば直ぐに得心することだろう。中国から密かに運び込まれた商品で棚は一杯になっているのが一目瞭然だ。
 筆者の会社は菓子屋を営んでおり、テト商戦はご多分に漏れず大事な描き入れ時である。しかし競争はベトナム国内商品や正規輸入商材との間だけで行われるのではなく、密輸品ともしのぎを削らなければならないのには何とも困ったものだ。密輸品の取締りは不可能といえ、何らかの有効的な施策を国にして貰いたいと切に願っている今日この頃である。

1月4日(水) お金で買えない何かがある
* ハノイのTran Hung Dao通りの歩道に駐められた物珍しい三輪車に小さな人集りが出来ている月曜の朝、集まった若者たちはリポーターを生業にするNguyen Phi Khanhさん所有のスタイリッシュなバイクを褒め称えていた。高性能でスポーティーなバイクの愛好者Khanhさんの自尊心と歓びを代弁するそのバイクはソビエト製のUral M72だ。
今年30歳を迎えたKhanhさんに因れば、彼のバイク趣味が始まったのは彼がハノイ国家大学の学生時代で、一番始めに手に入れたバイクは日本製Honda-CD125でバイク愛好者たちの間では“ブラック・プリンス”と呼ばれていた。

 Khanhくんはハノイバイク愛好者クラブの会員で、このクラブには現在25~40歳の年齢層に跨る20名ほどのメンバーで構成されている。
会員の職業は、絵描き・リポーター・建築家・作曲家・ビジネスマン等とバラエティーに富んでいる。彼にとって、Ural M72はとても大切なもので、単なるバイク以上の価値があり それはお金では買えない希少性を持つという。実際 バイク仲間たちの間からも彼と同じバイクはハノイにはこれ一台しか存在しないと信じられている。Khanhさんがこのバイクを手に入れたのはその噂を耳にしたことに始まる。直ぐさま彼はホーチミン市に飛び、噂の真相を確かめに行ったのだ。噂に因ると、ホーチミン在の元ベトナム戦争従軍兵士が、このソビエト製バイクを所有しており、手放そうとしているという。それがきっかけで幸運にもKhanhさんの手に渡ったわけだ。

 ハノイのVan Mieu通りで広告代理店を営むNguyen Van GiaoさんはKhanhさんの気持ちが良く理解できるという。彼もまた日本製日産インフィニティQX56を所有している。カーディーラーによると、この車の価格は税諸経費込みで1.5bドン(US93750$)もする。KhanhさんやGiaoさんのような人々はカーキチは他にも大勢いる。中古車屋を経営する

 この道15年のNguyen The Thuyさんも、彼ら同様、車をこよなく愛するひとりである。日産インフィニティやMarunoのような高級有名ブランド車の市場価格は定価より高く取引されているにも拘わらず、これらの所有者は全て信じられぬほどのお金持ちで、個性的な成功したヤンエグが多いとThuyさんは述べる。

 高額で維持費の掛かる自動車やバイクに乗ることで、彼ら所有者は人々に経済的可能性を見せつけるという要素もあるが、それ以上にオーナーのパーソナリティー、社会的地位並びに職業まで所有する車に反映させるのだ。世界の常識でいけば、高性能車を所有するオーナーの職業は映画俳優であったり、プロスポーツ選手であったりするのだが、ここベトナムではそのような職業の人々がこれらの車を所有するのは稀な方である。オーナーの殆どが30~40台のビジネスマンで、50台のそれが選ぶメルセデスやBMWの落ち着いた普通の高性能車を選ぶのとは対照的なのだ。Nguyen Van Giaoさんのような愛好者にとって車の購入動機はお金の高だけが全てでなく、個性的であることがより重用視されるのだ。熱狂的なバイク愛好者Nguyen Phi Khanhさんは“愛情こそすべて”だと言って憚らない。彼は愛車のUral M72をホーチミンから運び、3ヶ月の手間暇掛けてレストアし蘇らせた歓びは何物にも代えられませんよと言うと愛車に飛び乗り去って行った。

 個性的で高価な車を所有し街中を転がすことが、ハノイの社会性を変えつつある。ここではリッチな若者たちが恥ずかしげもなく彼らの高性能車を街で見せびらかしつつ走り回っているのだ。

(辛口寸評)
 バイクにしろ自動車にしろ、高額なものを所有することに価値を認める都市部に住む中流以上のベトナム人は新しいものが出ると、札びら切って手に入れようとする。これはベトナム人の家族を持つ我が家でも同様で、かみさん辺りは筆者にしょっちゅうアットマークを買おうのだの、ディランを買おうなどと口やかましく訴えることがある。もちろん その度毎に却下しているので、我が家には相変わらず8年前に買ったドリーム2と昨年新車で手に入れた安物のヤマハスクーターがあるだけだ。なまじ日本からやって来たばかりに、たかだか150CC程度のバイクにUS7000$以上も金を払う気が知れないのである。日本なら750CC以上の大型ですら3年落ちで30万円程度で買えるのに何を血迷って、小型に大枚叩かなければならないのだと考えたるだけで馬鹿馬鹿しく感じてしまう。車も同様で新車でもカローラ辺りで3万ドル近く、どうひっくり返ってもアホらしくて買う気が失せるというものだ。
 人は誰も若い内の一時期 良い車に憧れるが、それを否定はしないし、筆者もそのひとりだった。が、所詮、物である。余分なインカムがあれば購入も吝かではないが、見栄の為だけに無駄遣いするのは全く愚かである。自分に自信のない証拠を街で言いふらしているだけに過ぎない。
 自分に取って何が本当に必要なのかを良く見極めた上で、買うなら買えばいい。と、今日もスズキの軽トラで買い付けに行く貧乏会社の筆者なのである。

1月5日(木) 不動産取引停滞
* ベトナム不動産業界は不動産価格を吊り上げ販売した結果、不動産市場が凍結してしまったと批判を浴びる中、業界は現行の土地造成に於ける補償費政策並びに複雑な行政手続きにこそ問題があるのだと指摘している。住宅建築用地価は最近政策で決議され以前の10倍にも及ぶ補償費の上昇を受け急騰してしまったと業界。且つ、都市部と地方との住宅に関するレギュレーションの違いは市場に混乱を招き、不動産価格を押し上げる始末。

 例えば、ハノイ市のレギュレーションでは、市によって選ばれた買い手の基準価格とは別にハウジングプロジェクト費用の50%の設定を要求するばかりでなく、取得した用地の20%を市に戻すよう業界は強いられているため、残りの土地にそのしわ寄せが行き販売価格に上乗せしなければならなくなるという。複雑な行政手続きについては、まず行政審査に一年も掛かるため この間に金利の上昇が起こり、業界の資金繰りを圧迫に繋がっている。

 これら諸問題に対応するため、不動産業界は政府に対し地価の値下げに貢献することが可能になる安定的で常識的な政策を纏めて欲しいと要請した。土行政手続きの加速化及び地元住民の損害を減少させる為に設計された地造成の補償費に関し、首尾一貫したレギュレーションを再構築し政府は業界企業と地元住民と個別に契約を結ぶ現行のシステムを改善し当事者間のトラブルの原因にならぬようにして行かねばならないとのこと。

 我が国の不動産市場は過去一年間停滞し、ホーチミン・ハノイのふたつの都市で全体取引の68%がスランプに陥っているといわれている。
 潜在的な不動産取得を目論む個人や企業を需要に水を挿す、高額な地価は不動産業界によって意図的に吊り上げしていると批判され、不動産取引の停滞を招いているといわれている。しかし、取引減少の原因は政府が不動産業者に対し高い金利を背負わせて置きながら、販売価格削減を要求しているからに他ならないのだ。これにより、多くの不動産業者は倒産の危機に立たされている。

 天然資源環境省に因ると、ホーチミン市の不動産業者だけでこれまでの不動産市場への投資金額は50tドン(US3147b$)に及んでいるが、内半分は銀行ローンだという。

(辛口寸評)
 国の不動産政策にも問題はあるものの、やはり規制が作られるまで好き勝手の地上げをしてきた不動産業界に一定の歯止めを効かせるため現状があると業界は認識すべきである。元々、さしたる産業もないベトナムには土地バブルになる素地はなく、あくまでもこの国の将来性に期待した結果、金が不動産に流れたと見るべきで、バブルも大バブルを創出してしまったに過ぎない。つまり、どのみちこれ以上 余程、経済発展が進み、交通網の整備がされない限り、地価が上昇することはあり得ないし、また仮にそうなったとしても、既にレッドゾーンを完全に振り切った感のある地価は下がることはあっても当面上がることはないと考える。
 このことで思い浮かぶのは、筆者の出身地、岐阜羽島である。今を去ること40数年前 我が羽島市に新幹線駅が時の大物政治家、大野伴睦の鶴の一声で建設されることになった。当時、蓮田が広がるだけの辺鄙な土地に新幹線が停まるようになるというニュースは、地元を明るくさせた。当然 大手企業も工場進出に白羽の矢を立て、羽島市役所には、毎日のように企業誘致説明に企業関係者が訪れた。ところが、新幹線があるということで舞い上がって強気に出た市幹部達は、企業に対しインセンティブを与えないばかりか、逆に税金を他よりも多くくれそうな企業が現れるまでどれだけでも待つという暴挙に出たのだった。
 新幹線の開業は当然 地価も吊り上げて行き、と同時に進出を試みた企業関係者もソロバンに合わないと羽島への進出を断念していったのだ。焦った市幹部達で合ったが、もう遅い。高い地価だけが残り、企業の進出はなく、そこから上がる筈だった市の収入もなく今では東海地方のオレンジ・カウンティーと呼ばれる始末。それでも、一時、名神高速に岐阜羽島インターチェンジ完成で企業進出の期待が掛かったものの、出来てしまえば、物流の通過点としての価値しかなく、結局お金は自治体に落ちず、近隣自治体への通り道に過ぎない。
 さて、ベトナムの土地バブルを考える時、実際 羽島市で起こった事が筆者にはベトナムの縮図にしか見えないのだ。まさに同じ位置に立たされているといえよう。20年・30年先を見据えた政策作りが今、問われているのである。

1月6日(金) カード所有者急増 利用者は??
* ベトナム銀行カード協会に因ると、昨年、クレジットカード普及率は各銀行間の顧客獲得競争と相まって対前年300%を突破したものの、実際のカード使用者数に変化は見られないと発表した。協会の報告書ではベトナムの17の銀行で210万枚のカードを発行し、その内、160万枚は国内専用カードだった。6つの銀行で50万枚の国際クレジットカードが発行され1200カ所に据えられたATMとベトナム全国の12000カ所のクレジット取扱窓口で利用可能だ。

 ベトナム銀行カード協会のNguyen Thu Ha理事長の説明では近年、ベトナムでのカード利用市場は急速に推し進められた各銀行のクレジットカード業務の拡大と共にシャア獲得競争に伴い普及に拍車が掛けられたという。各銀行それに加え、クレジットカード会社各社はシェア拡大にしのぎを削り白熱化の一途を辿っているものの、一方でベトナムでクレジットカードシェアを広げてゆくには引き続き多くの試練が待ち受けている。先ず国内90%の商取引が未だ現金に因って行われており、8300万人の人口を誇るベトナムだが僅か600万人だけが、近代的な銀行取引を生活に役立たせているに過ぎないと報告書は伝えている。

 クレジットカード取扱方を取り巻く銀行から顧客への不正確な情報の発信が、その発展にネガティブなイメージを与えている。ベトコン銀行クレジットカードセンター所長Tu Anh氏は、各銀行が行うカード使用者拡大プロモーションの目的はシェア拡大を目的としているが、その一方でカスタマーケアが疎かになっていると指摘する。それ故、先ず顧客の満足を得られることを最重点に考えることが大切で、それが伴うことによって将来、カード利用者が増えて行くようにしなければならないと結んだ。

(辛口寸評)
 サイゴンでも街のあちこちにATMが設置され、人々が利用する姿をしばしば目にすることが多くなった今日だが、この記事からも判るようにそれら利用者の多くは現金を引き出す為だけにそれを使っているだけのようだ。クレジットカードだけを見てみると、実際筆者の身の回りで見かけるベトナム人たちで、クレジットカードを所持している人は少ないし、通常のショッピングは現金が今も基本である。クレジットカード・キャシュカード併せて600万人が所有しており、対前年で300%増加したといえ、多分、この数字は関係行政当局並びに銀行・信販会社のスタッフ+その家族で殆どが構成されたものに過ぎない気がするのは筆者だけだろうか?

1月7日(土) 男女雇用機会均等法改正案論議
* 先週、ホーチミン市内にあるいくつかの企業の代表が一同に会し、来年、国会で承認が予定されている男女雇用機会均等法案について討論が行われた。全ての参加者は、この法の中身に賛意を示すと共に、その必要性を主張した。しかし、一部の参加者からは、企業に於いて女性の役職者への積極的な登用を促す意見や、バイセクシャルの社員に関する事項を盛り込むべきだと提案された。

 ホーチミン市商工会のNguyen Van Xienさんは、国に対しバイセクシャル者に感心を持ち、彼らが社会構成員の一員として迎えられるべく手助けを行う必要があると訴えた。ホーチミン市共同組合のHuynh Thi Kim Hoang組合長は、政府や他の関係機関はこれまでも女性の雇用機会に関しいくつかの政策を打ち立ててきたものの、僅かな女性しか、その恩恵を受けていないと指摘した上で、これは伝統的な男尊女卑の考え方が根強くベトナムに蔓延っているせいで、今回の法律では各企業は国営或いは民間の区別なく女性の為に重要なポストを予め用意させるようにさせなければならないと語った。

 参加者の多くは男性労働者の配偶者出産時に15日間の出産休暇を盛り込んだ今回の改正法案を支持する一方、労働法やその他関係する法律も改正に併せた修正を行って行くよう提案した。その他の議題として、女性労働者の定年年齢や企業は全社員の内、少なくとも30%を女性で固めることなどが取り出されたが、どちらも論争を巻き起こした。現行女性労働者の定年は55才であり、男性のそれより5年早い。ある参加者は、55才になっても技術的にも精神的にも仕事に対し意欲があるものを職場から定年と理由で外してしまうのは、社会の損失であると意見が述べられた。これに対し、ベトナムゴム労働組合Lam Thi Minh Hien副組合長は、政府は30%の女性労働者雇用を実行する企業に対し、特例措置を盛り込んだが、これでメリットを受けている企業は僅かであると指摘する。
 その上で新しい法律では、この点に関しては企業の自由意志に任せるべきであるとHien副組合長。

 国会社会政策課Nguyen Thi Ky副課長は参加者の積極的な意見に感謝すると共に、今後、他の自治体でも意見を集め今後の法制化に役立てて行きたいと結び会合は終了した。

(辛口寸評)
 元々、社会主義国のベトナムでは男女平等が徹底されてきた。と、筆者は思ってきたところへ、この記事である。やはり、ベトナム全体から見れば役職者への登用率はベトナム女性労働者にとっては不満足のようだ。能力に因る区別はあっても、性による差別は行われるべきでなく、出来る人材なら男女の区別、或いはゲイ・レズの差別なく、個人的にはどんどん上級職へ登用して行くべきだと思う。定年年齢も同じにすればよい。ただ、企業に最低30%の女性だろうが男性だろうが労働者を確保しなければならないという法案には反対だ。これは女性だからということではなく、国が国営企業ならいざ知らず民間企業の自由裁量を法介入によりねじ曲げ、ごり押しするべきでないと考えるからだ。
 いずれにせよ男性がどんなに偉そうなことを言っても、所詮、人は皆、女性から産み落とされるのだ。男には出来ない真似である。そのことを男性が真摯に受け止めれば、女性をあだや疎かには出来ないと思うのだが、、、。        以上

<(_ _)>完売御礼<(_ _)>
 一冊の本にまとめた週間ベトナムニュース平成17年度は、お陰様で全て予約完売致しました。書籍の発送は2月初旬を予定しておりますので、到着まで今しばらくお待ち下さいませ。

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