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2006/01/29

欧米は「パレスチナ議会選挙」の結果を冷静に認めよ!

またまた、アメリカは自分が気に入らないと、ダブルスタンダード論を展開し始めた!

パレスチナの議会選挙が終わり、これまでの政権与党「ファタファ」がイスラム原理を主張する「ハマス」に、ほぼ40対70の大差で敗れ去った。当然、政権運営が変わることになる。この事実を前に、アメリカがブッシュを先頭にまたもやゴネ始めた。

いわく「ハマスは、武装テロ集団であり、『イスラエルの殲滅を綱領で宣言』している。断じて、ハマスの勝利を認めるわけにはいかない」のだという。

「へっー!」。パレスチナ議会は、アメリカが大好きな、とっても民主的な方法で、議会選挙をしたのじゃなかったっけ?アメリカは、自らの想定と異なる選挙結果を受け入れることができない。それは、民意を反映した民主主義の原則を否定することになりませんかねえ。おかしな物言いですね。それじゃ、世界中のどこの国でも、アメリカの大好きな民主主義手法の選挙で、アメリカの意向と異なる選挙結果が出たら、「世界に向けて、公然と異議を唱える」の?馬鹿馬鹿しいというか子供じみているというか?なんという国なんだろう。

これまで、散々、「世界に民主主義政権を樹立する」と公言して憚らず、むしろ「他国の政治に介入し『アメリカ流の民主主義を押しつけてきた』んじゃなかった」っけ?

その典型は、イラクでしょうが。白昼堂々、あらゆる理屈を探して公然と戦争を仕掛け、一国を破壊し尽くし政権の座にあった国家元首を捉え、難癖をつけて国際法廷で裁きをつける、とか何とか勝手な理屈でやりたい放題じゃない。この一連の作業として「イラク国民議会選挙」なるものを実施したところじゃないですか。この結果も善くも悪くも「民意の反映」でしょう。

一昨年には、ウクライナの大統領選挙にも口を挟んで、現体制を創り出すことに強い支持を示したじゃないですか。選挙前から選挙監視人を組織し、勝手に他国へ送り込み選挙が公正に行われるかどうか見守(監視)らせたじゃないですか。そして、まず実施された選挙結果を公然と批判し、やり直し選挙をさせ(求め)て、その結果、欧米寄りの現体制を創出させましたね。これはウクライナ国家への公然とした内政干渉ですよ。ロシアは形式的に非難しましたが、それ以上のことは控えました。内政干渉になるからです。

しかし、ウクライナで、アメリカは、ヨーロッパ各国をけしかけ動員して、自らの野望「(民意を反映する方法による)民主主義政権を世界に樹立する」を押し通しました。

昨年秋には、イランの大統領選挙で、アメリカが望まない大統領が選出されると、これまた公然と批判し、アメリカの不平と不愉快さを世界に向けて述べ立てました。

この度の「パレスチナ議会選挙でも同じ言動」を見せています。いまや世界唯一の超大国を自認するアメリカが、動揺しているわけです。その理由は「自らが想定しなかった、選挙結果を受け入れることができない」という小児のような論理のためにです。

それなら、アメリカは、自らが口を挟む地域は『独裁制』でよいのですか?それなら、それを正しく受け止めるべきです。そうではなく『民意を反映した民主主義』が正しいのだとするなら、例え、アメリカの想定外であったとしても、その結果を受け入れる度量がなければ、世界の超大国、民主主義の権化としての自意識過剰なモデル国家が泣きますよ。

この度のパレスチナ議会選挙を評し、ハマスの勝利を公然と非難した事で、アメリカは、自らの国家制度を資金面で支える「ユダヤ」資本を防衛するためだけに存在することを、自らの口から出た論理で証明してしまいました。これは「身から出たサビ」と笑い、見過ごすわけにはまいりませんね。だって、アメリカの子分ともいうべく「ヨーロッパの主要国」がアメリカに同調し「ハマス非難」を公然と展開するに及んだわけですから。

そのうち、日本も同様にアメリカから圧力を受け、ご機嫌伺いで大好きな「国際社会に歩調を合わせる」とかなんとか便利な言葉を並べ立て、「ハマス非難」をやりかねないですから。

アメリカとヨーロッパ主要国は、自分たちの描いた形の枠組み(イスラエルの絶対存立とユダヤ社会の絶対安全保持)でない「パレスチナ問題の処理」は受け入れないということを、全世界に向けて言い放ったわけです。

パレスチナの人民は、いつまでたっても、アメリカの顔色を窺いながら「気分を害させない」ように細心の注意で「アメリカの意向に沿う、選挙をしないといけないのでしょうか」。全くおかしな話です。パレスチナのことはパレスチナ人民(彼らの選択以外に適切な方法はない)に委ねればよいのです。

いかにアメリカとヨーロッパの資本がユダヤ資本で、イスラエルがアメリカやヨーロッパの別枠国家だとしても、ユダヤが提供し供給する資本は資本市場の問題であり、ユダヤ資本はイスラエルの国籍を別に持つわけではないのですから、アメリカは全世界に向けて教条主義的に押しつけてきた民主主義の結果を受け入れるべきです。そうでなければ、「全世界はユダヤの植民地」であることを証明するようなモノです。だったら「イスラム原理主義」の主張が正しいということになります。

phamasbosshaniya ハマスは、「自らの武装組織はパレスチナ国家の軍隊として編成する」と宣言しています。存在を許された主権国家が自らの軍隊を保持することを、いかに超大国のお気に召さなくても禁じることはできません(日本に対しては『憲法』で禁じましたが)。それこそ主権国家に対する重大な内政干渉であり越権行為です。アメリカは、これまで、自らの勝手な価値観を彼らの手で世界に押しつけてきたのですから、この度の「パレスチナ議会選挙」の結果を粛々と受け入れ、パレスチナ人民が希求する「パレスチナの平和」実現に向けて努力すべきです。(写真はハマスの指導者ハニヤ師)

パレスチナの人々がなぜ「ファタファ」を選ばず「ハマス」を選んだのか、アメリカは真剣に総括すべきです。故人となりましたがアラファト氏とその家族、またアラファト一族の周囲を固めた側近者たちの手で繰り広げられた『各国からの援助金を掠め集めた資金争奪にまつわる骨肉の醜い争い』はなんですか。世界の諸国は、アラファト一族の懐を潤すために資金援助を続けてきたわけじゃないですよ。世界各国から提供された資金は、「パレスチナの正義の実現」と「パレスチナ人民の生活向上のため」に提供した分も膨大だったと思います。それをアラファト一族はくすね続けてきたわけです。つまり、アラファト一族は「アラブの正義、パレスチナの正義」を売りにした自分達一族のビジネス(利益)追究を展開していたことになります。これは腐敗を超越しています。つまりアラファト一族は北朝鮮の金正日一派と何ら変わらないわけです。

この度の選挙は、その事実がパレスチナ人民に見透かされ、バレてしまった結果に過ぎないわけです。そのアラファト一派だけを交渉相手に持ち上げ続けた、アメリカの戦略的失政ではないのでしょうか、この度の結果は。

ハマスもそれくらいのことは、充分認識していると思います。従って、パレスチナの政権を担ったからといって、いきなりイスラエルへ宣戦布告したり、テロ攻撃を強化して仕掛けることは再考すると考えるのが大人の思考方法でしょう。

それとも、ブッシュ大統領という人は、こんなことすら考えられない思考力しか持ち合わせていないのでしょうか。ブッシュ政権には何たって、IQ200だなんて嘘八百のライス国務長官もいる(一番危険だけどね)じゃないですか。尤も戦争大好きラムズフェルドおじさんも控えているからどうかとは思いますけど。

もう少し冷静になって欲しいですね。その上で、ブッシュ大統領が「パレスチナ議会選挙の成功を祝す!ハマスの勝利を喜び、これからパレスチナの平和を達成するため、共に手を携え協力しよう」くらいのメッセージを示すべきでしょう。これは、アメリカが自らまいた種の結果ですから、お得意の「ダブルスタンダード」を捨て、世界の平和と安定のため、本当に謙虚に受け止める必要があります。

[パレスチナの友人より]

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