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2006/02/04

ナマのベトナムが分かる。週刊ベトナムニュース48号

ウィークリー・ベトナム・ニュース  
■ 平成18年2月4日 土曜日 第48号
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■ こんにちは!!

vnnationalflag いつもお世話になっておりますベトナム、ニャットアインです。

今日もここ一週間のベトナムの主なニュースをご笑覧下さい。

翻訳は直訳とせず、日本語に馴染む意訳としておりますので、ご注意下さい(笑)また、訳者の独断と偏見を交えた辛口寸評を入れてみました。内容が片寄り、言葉が多少過ぎる箇所も多々あろうかと存じますが、これもベトナムを愛するゆえの諫言とお許し下さい。

誤字・脱字はご愛敬ってことでお願いします<(_ _)>

尚、記事の転送は営利目的以外なら原則自由ですが、自己責任において行い その中で被った被害・損害に対し筆者は責任を負えませんのでご了解下さい。

ベトナム・ニュース その48 今週のヘッドライン

* 1月30日(月) テト期間中 ベトナム人海外旅行客増加!
* 1月31日(火) 目指せ!非常任理事国入り
* 2月1日(水) 八百長サッカー試合
* 2月2日(木) Vinamilk株取引好調な滑り出し
* 2月3日(金) ボーダートレード
* 2月4日(土) 今時の若者たち

1月30日(月) テト期間中 ベトナム人海外旅行客増加!
*  一年間の仕事疲れを癒すためかこのところテト期間中のベトナム人海外旅行客が急増してきている。ホーチミン市の各旅行会社の集計では各社500~3000人を外国観光に送り出したという。旅行代理店大手Saigontourist社は3000人以上を見込んでおり、Fiditourist社では1000人以上の取扱があった。ツアー参加者の殆どが中産階級の家族層や若者たちで占められ、多くの若者は経済的に恵まれた環境に置かれているか、外資系企業に勤めるものたちでその平均月収は4mドン(US250$)という。

Oil&Gusツーリズムセンター代表 Cao Pham Hang氏に因ると、外国旅行者の目的地はシンガポール・中国・タイ・韓国そしてマレーシアだといい、昨年と比較した旅行者率では各地とも40~50%の伸びを見せているとのこと。ハノイ市では多くの旅行代理店が予約の受付を締め切るほどの盛況を呈しているという。ハノイ市内の企業で働くThu Trangさんはテトのボーナスを会社から支給され、友達を誘いテト休暇にシンガポールとマレーシアへ旅行することにした。

「私は一年中ハノイにいるので、たまにはゴージャスな息抜きに海外に出ないと息が詰まっちゃう。テトに自宅にいても寝て過ごすだけですから」とTrangさん。定年退職をした元サラリーマン Quang Binhさんはハノイからサイゴンとカンボジア旅行を計画中だ。彼と甥の二人で4日間のツアーに参加するそうだ。Binhさんの言葉を借りるとこれまでの人生で既にベトナムでのテトを70回も経験しているから、ここらで新しいものを見ておかないといけないという。

旅行代理店に因れば多くの観光客は主催旅行への参加を望みタイ・マレーシア・シンガポール3カ国巡りや北京・上海・香港の三都巡りなどに人気が集まっているという。しかし、一方で若者層は自分たちで行動を立てる企画旅行がお気に入りで、ホーチミン市から陸路でプノンペンへ抜けシエムリエップへ行くコースや格安航空券を使ったシンガポールなどへ旅行をしている。

(辛口寸評)
昨今、弊社へもファックスやメールでベトナムの旅行代理店からツアーの広告が頻繁に送られてくるようになった。それらの殆どが、正規航空券よりも安い価格で、ハノイ及びサイゴン出発のツアーで例えばバンコク5日間なら往復の足はもちろんのこと宿も食事も付く、所謂フルペンでUS250$、シンガポールあたりならUS300$程度である。筆者は現地旅行代理店のツアーに直接参加したことはないが、利用した知人に尋ねたところ、ホテルも3つ星クラスが使われることもあって、先ず遜色ないとのこと。但し、ツアー代が安いため必要以上に観光地そこのけでお土産物屋さん巡りをさせられるのには閉口したものの、知人はそれ以来、仕事で出掛けるときに飛行機と宿だけ利用しているという。

ベトナムは東南アジアでインドネシアに次ぐ人口を誇る。このため、近隣諸国でもベトナム人観光客誘致に近年、盛んに販促キャンペーンを繰り広げている。2020年には1億を超す人口になるベトナム、経済成長著しい昨今、今後ともベトナム人の海外旅行は増え続けてゆくことだろう。何しろ、命がけのボートピープルだった頃に比べれば当時を知るベトナム人にとって隔世の感があるだろう。

1月31日(火) 目指せ!非常任理事国入り
*  国連非常任理事国の席が増えればベトナムの名声を世界に轟かすと共に、世界中の加盟国とベトナムの関係をより発展・加速させることになるだろうと、外務副大臣Le Van Bang氏は弊紙とのインタビューに応えて言った。

記者:ベトナムが2008~9年に向けての非常任理事国入りを準備することによって、我が国の外交政策基本方針に変化が現れると思われますか?

副大臣:1977年9月20日、ベトナムは公式に国連加盟を果たしました。
しかしそれ以前、1945年ホーチミン大統領はベトナム民主共和国の独立宣言時、ファシズムと対抗するために国連設立を積極的に支持してきたのです。1946年にホ大統領は当時の国連を構成していた主要メンバーの(旧)ソ連・イギリス・アメリカに対し書簡を送り、ベトナム民主共和国独立を承認すること並びに国連に加盟させることを要求しました。ですから、我が国は既に随分前から国連の重要性を認識しており、加盟したいと願ってきたのです。

国連メンバーとして既に30年。この間 我が国は国連の活動に対し前向きに そして積極的に参加し、平和・安全保障・武力解除・社会経済開発・人口・環境保護等の問題に貢献して参りました。独立した外交政策を持ち、主権国で外に門戸を開き、国際関係を深く掘り下げて来た我が国は1997年、2000年、2003年と国連副事務総長として国連政策活動に参加し、1998年から2000年までは社会経済委員会のメンバーとして活動しました。1991~93、1997~99。2003~05年には、国際原子力委員会の主要メンバーとして、2000~02年は国連開発プログラムと人口基金行政委員、2001~03年は人権委員、1999~2004に於いては総合郵政行政委員、2003~07年は国際逓信委員、そして現在は(2003~07年)国連食料・農業機構、第33代議長として活動を続けております。以上の実績を持ってすれば、2008~09年の非常任理事国入りを我が国が目指すことは自然なステップであります。

非常任理事国入り候補国としてベトナムは他の国々と共に手を取り合い世界平和・安全保障を国連憲章に沿って築いて行く覚悟でいます。国連安全保障委員会は国連の中核をなす重要なもので、これにベトナムが参加することは我が国の名声を更に高め、各国とより親密な関係構築に寄与するでしょう。他国からの非常任理事国入りを取り付けるために、我々は彼らに対し、ベトナムが重責に堪えられ職務の遂行能力があるのか納得させなければなりません。

記:ベトナム非常任理事国入りに関し、他の国々はどのような意見を持っているのでしょうか?

副:我々は1977年以来、非常任国入りを計画して来ており、加盟国に様々なレベルで働きかけを行い、熟成した支持を得て参りました。最近、我が国は全ての国連加盟国に外交書簡を送り、2008~9年に非常任理事国入りを目指す旨 通知いたしました。その結果、アセアン諸国を始めとする世界の様々な国々から支持を頂くことが出来ました。
国連安全保障委員会は15カ国で構成され10カ国が非常任理事国で任期は2年で、毎年5カ国が地域の割り当てによって改選されます。アジアの割り当ては2席で2008~9年ではベトナムが唯一の候補となっています。

記:仮にベトナムが非常任理事国入りを果たしたとして、国際平和や安全保障を維持して行くためにベトナムはどのような挑戦をして行くのでしょうか?

副:非常任国になればベトナムの責任は一般の加盟国と異なり重くなります。我々は他の理事国と責任を共有し世界平和・安全保障に邁進して行かねばなりません。しかし、ベトナムは既に非常任理事国として何が必要で何が求められているのかを、充分、勉強しているので準備は整っています。

(辛口寸評)
国連がその本来の目的を遂行するために機能し出したのは冷戦崩壊後である。それまでは実質、お飾り的なものに過ぎなかったのは周知の事実だ。ベトナムがその発展と共に自信をつけ非常任理事国入りを模索することは悪くない。しかし、ベトナムに限らず、国連の存在意義について今日は少し考えてみたい。そもそも国連などと言うものは第二次大戦後、戦勝国の主力メンバーが立ち上げたものであり、大国の思惑で全てが決められてゆく。常任理事国には拒否権が認められ、仮に加盟各国がある決議案に反対であれ賛成であれ、常任理事国のひとつが拒否権を発動すれば成立しないという、極めて不公平で非民主的である。最近、国連改革が叫ばれているものの、これらも大国の思惑により遅々として進んでいない。これは今の日本の姿を国連に投影しても当てはめることが出来る。世界第二位の国連拠出金を負担しながら、常任理事国入りが果たせないでいる。体の良いお財布代わり役を強いられている。

しかし、一方で国連改革がなされぬままの日本の常任理事国入りには参加をしかねる。日本が真の独立国として参加するのであればまだしも、アメリカの属国・家来の立場で入れば当然、アメリカの言いなりになるしか他なく、結局は彼の国との運命共同体を強いられることになり、やがては国を滅ぼすことになるからだ。イラクへアメリカが軍事介入したことを覚えているだろうか?アメリカは国連安全保障委員会でロシア・フランス・中国が反対に回ったにも拘わらず、それを無視した。明らかな国際法・国連憲章違反を行ったわけである。

ベトナムが非常任理事国になるという。この国の国連での活躍がどのようなものになるかは判らない。しかし、ベトナムは5大常任理事国中、ロシア・イギリスを除いて戦火を交えたことがある。何れも決定的な勝ちはないものの、それでも負けていない。どことでも対等にものが言える、このようなかくも珍しい国が国連の重要なポストに就くことは、幻想かも知れないが、それなりに国連改革に弾みをつけるものになってゆくのではと密かな期待をするところである。

2月1日(水) 八百長サッカー試合
*  1月17日 ハノイでNguyen Huu ThangとNguyen Xuan Vinhは関係者が見守る中、公安に逮捕された。これで二人は留置所に少なくとも4ヶ月拘留されることになるだろう。最高人民検察院は同日 Pjico Song Nghe Anフットボールチーム関係者と同チームコーチ陣を脱税と収賄罪のかどで起訴・逮捕を決定した。Huu ThangとチームマネージャーNguyen Hong Thanhは2000~01のベトナムリーグ選手権大会に於いて八百長試合に荷担した疑いで訴追を受けている。同じチームの経理担当Xuan Vinhは脱税容疑で起訴された。

内務省公安局捜査課に因ると、Thanhの犯罪は他の二人に比べれば軽微だが、近々逮捕は免れないだろうという。ThangとVinhは今のところ公安の取り調べに対し消極的な態度を取っている。元ナショナルリーグプレーヤーNguyen Phi Hungは16日午後、公安の取り調べ要請に応じ出頭した。Phi Hungが八百長試合の首謀者と見られている。最高人民検察院は公安に対し、容疑の裏付けとなる証拠の収集に引き続き邁進するように求め、これによりHoang Anh Gia LaiフットボールクラブのDoan Nguyen Ducの起訴に全力を傾けるという。Ducは長年ベトナムサッカー界発展に寄与してきたと考えられており、優秀な外国人選手を彼のチームに招聘したり、若いプレーヤーたちへのトレーニング方法を生み出してきた。Ducは彼のスタッフを仲介し審判にUS800$の賄賂を提供し、彼のチームとチャンピオンGach Dong Tam Long Anチームの試合に手心を加えるよう指示した。

Dacは審判に渡す賄賂のことを旧正月間近に因んで“ラッキーマニー”と呼んでいた。しかし、審判のDuong Trong Hung氏はこのお金の受取を拒否すると共に、ベトナムフットボール連盟元副代表のTran Duy Ly氏に報告したのだった。結果、Hoang Anh Gia Laiチームはこの試合0-1でゲームを落とした。2000~01年シーズンでPjico Song Nghe AnフットボールチームはNghe An人民委員会がかけた優勝報奨金1bドン(US62900$)を何とかして得ようと望んだが、試合の結果から優勝は絶望的だった。そこでチームマネジャーに就任したHuu Thangは100~150mドン(US6300~9400$)で試合相手の買収に走ったのだった。

(辛口寸評)
ベトナムサッカー界は上の記事だけでなく八百長問題で激震が走っている。実は新聞紙上では意図的かどうかは別にして、二ヶ月前に行われたAsia Seaゲームでも、選手二人が闇賭博の元締めに僅かUS1300$程度のお金で買収され、ベトナムチームを負けに追いやってしまった。大切な国際試合に負けた当時の国民の落胆ぶりといえば喩えようがなく、その上、八百長試合が発覚し多くのベトナム人は激怒した。
通常、国の威信を賭けた国際試合で味方の選手が不正をするなんて事は先ず考えられない。当然、司直の捜査が開始されたわけだけど、調べてみると何と、ナショナルチームの幹部たちが国から支給された選手強化費を懐に入れ、選手たちに使われてこなかった事が判明した。
ナショナルチーム全体で不正は行われ、それに腹を立てた選手が、賄賂になびいてしまったということなのだ。元首相Vo Van Kiet氏は、この問題を重視し、現在、ベトナムナショナルリーグの体質改善を幹部総入れ替えにより進めているという。国民の非難を背に受け自己との戦いにも挑む新生ベトナムナショナルリーグーに明日は来るのだろうか?

2月2日(木) Vinamilk株取引好調な滑り出し
*  先々週の火曜日にベトナム最大規模を誇る乳業メーカーVinamilk株が初めて取引され終値一株5万ドン(US3.13$)の値を付け実に額面の5倍の価格で売買された。売買初日に取引された株の総数は428000株で、その内11万株がVinamilk銘柄で占めた。昨年、同社は5.7tドン(US354m$)の売上を達成し国内販売で75%、国外輸出25%を誇っている。利益は604bドン(US37.75$)に達し、2004年対比で実に31%も利益率を伸ばした。

先月初めVinamilkは投資計画省からオランダのSABMiller Asiaビール酒造との合弁企業設立の承認を得ており、50%ずつ均等に出資され設立される合弁企業にはUS45m$が投資されBinh Duong省にビール工場が建設される予定だ。1月16日から20日の間での証券取引出来高は10.9m株で891bドン(US55.7m$)となった。Vinamilk株の取引は過去二週間のうち実質4日間の取引日だったにも拘わらず、この銘柄が他の34銘柄の価格・出来高ともに牽引役を果たした。

(辛口寸評)
筆者は株に興味が薄いので、この手の情報には鈍感なのだがそれにしても、取引が行われて二週間後に漸く新聞に載るとは、如何にベトナムに於いて株というものが庶民と縁遠いものかを物語っているといえよう。基本的にベトナム人はベトナム通貨ドンも銀行も信用していない。その歴史は、政府の通貨切り上げや突然の銀行倒産など過去に苦い経験を持つベトナム人は多く、まして株取引がなされるようになったといえども、二の足を踏むのは当然だろう。未だに不動産などの買い物をする際には金で売買しており、タンス預金の殆どはゴールドか外貨が主流である。証券取引が民衆に定着するまではもう暫く時間が掛かると思われる。

2月3日(金) ボーダートレード
*  1月22日 タイとミャンマーはSai河に新たな友好橋を架け、タイはこの橋の完成により、ミャンマー並びに中国との貿易拡大を期待しているという。タイ外務大臣Kantathi Suphamongkol氏とミャンマー外相Nyan Win氏はタイ・チェンライ町とミャンマー・タチレク町を結ぶ友好橋開通記念レセプションに臨席し、タイ外務省報道官Apichart Phetech-aratana氏は、この橋の完成が両国の貿易だけでなく物流及び観光業の発展に貢献するだろうと発表した。

二車線で全長90メートルのこの橋の完成はタイにとって中国とのアクセスも容易になり、ここから中国国境までは僅か100キロとなる。
以前の友好橋は1967年に作られ開通していたが、二国間で拡大し続ける交通量に対応していなかった。新友好橋は昨年12月に完成した。昨年、タイからこの橋を経由した輸出総額は2.27bバーツ(US67.7m$)で、総輸入額は260mバーツだった。アジア開発銀行の調べではタイはミャンマーに取って最大の輸出国であるという。しかしその大半は密輸出が主であり、実質の輸出総額は数倍規模のものになると言われている。

次は地元ベトナムからの国境情報。北部Kao Cai省は、中国との交易を活性化するため、現在国境ゲートを改修していると省商務課職員は発表した。既に出入国事務所・税関申告事務所といくつかの施設が完成し、国際貿易を活発化し拡大する上に必要な各種窓口業務のリフォームを進めているところだという。Lao Cai省は2005年11月にゲート内に専用e-transaction gateやe-commerce transactionフロアーを設け、これにより国内外の企業が最新情報の取得・貿易パートナーの発掘・マーケット拡大が容易に可能となったという。

税関手続きと支払方法手続き改革は、昆明・Lao Kai・Ha Noi・Hai Phong経済回廊事業の一環として提案されている空港・港湾建設計画に沿って、中国・ベトナム両国から認識されており、回廊の完成はアセアン及び中国からの投資拡大に繋がることを商務省は期待している。中国との国境貿易は年々増大していると、Lao Cai国境経済ゾーン管理組合副代表Vu Xuan Cuong氏はいう。Long Hai技術移転・器具合弁会社代表事務所所長Cao Manh Cuong氏曰わく、彼の会社が国境近くに代表事務所を構えた主な理由は、新しい簡素化された行政手続きが可能になるからだとする。同社ではLao Caiボーダーを利用し堆肥や薬品など輸出入しており、年間総利益の5割となるという。

Lao Cai行政当局の話に因れば、セミナーや講演会・ギフトショーなどでの販売促進活動は商取引の活発化に寄与しており、同時に中国の経済政策の調整や増大する投資レベルが国境貿易を促進させているという。Lao Cai国境を通じての昨年の取引高はUS410m$に達し、2004年と比較して6%の増加を示している。Loa Cai税務署署長Dinh Ba Anh氏に因れば、ベトナムから農産品・水産加工品・種々原料及び消費者グッズなどが国境を経由し中国に輸出されているといい、中国からは鉄鋼・堆肥・薬品・タバコ・果物・機械などがベトナムに輸入されているとのこと。

(辛口寸評)
今回はタイ北部とベトナム北部の国境貿易に関する記事をふたつ抱き合わせて掲載したが、これはアセアン全体と中国との経済関係がより一層深まりつつあることを示唆している。現在、日本と中国との間で熾烈なアジアの盟主を賭けた外交駆け引きがアセアンを中心にして行われているが、中国は地勢的有利な立場を存分に利用し且つ経済力を背景にアセアンを経済圏に取り込もうと躍起である。これに対し日本はどのような方法を用い、アセアンに対し影響力を及ぼしてゆくのだろうか?アセアンも年々、発展し、更に経済的力を蓄えてゆくことによっていつまでもODAは通用しなくなるだろう。それよりも寧ろ商売をして物を買ってくれる相手の方が嬉しいに決まっている。さて、日本はどんな舵取りをして行くのだろうか?

2月4日(土) 今時の若者たち
*  多くのベトナム人は妊娠中絶の主な原因は未婚カップルの同棲にあると非難している。他のアジア諸国のようにベトナムでも婚前交渉をする未婚女性に幸福は訪れないと信じているのだ。西洋では結婚前の同棲は至極普通に行われるが、この国ではそれを反社会的なモラルの低下と受け取る。そういった世間一般的な見方とは裏腹にアジア諸国では婚前交渉や同棲が増えてきており、当の若者たちは問題視するどころか、より西洋的なライフスタイルを自分たちの生活に採り入れようとしている。

私個人は同棲が妊娠中絶拡大の原因と云うより、寧ろ若者たちの間で安全なセックスについての理解と認識不足が元凶となっていると考える。ベトナムは国自体、現在、発展途上段階にあり、発展の過渡期には新しい情報教授の恩恵を受けた人々がそのライフスタイルを変えようとするのは自然であろう。問題は、ベトナムの教育者たちが性を語ることをタブー視される社会に於いて如何に若者たちへ婚前交渉や同棲について伝えて行くのかが問われているのだ。

ハノイ国家大学学生Lai Phuong Linhさんは既に2年間、ボーイフレンドと同棲し、その間、既に二度の妊娠中絶を受けている。「彼は失業したら結婚しようと約束してくれているけど、それでもいつか彼に捨てられるんじゃないかと心配なんです。それにこれからも彼以外の男性を好きになるなんて考えられないんです」とLinhさん。Linhさんの抱える問題はボーイフレンドが彼女と結婚するしない以前に安全なセックスはどうすれば良いのかを知るべきだろう。

Linhさんと同じ大学に通うNguyen Thuy Hanhさんも過去同棲をしていたひとりだ。
彼女の同棲期間は約一年、入学して直ぐの事だった。
彼女にとってそれまで婚前交渉など問題外で自身がその当事者になるなんて考えても見なかったわけだが、気がつけばボーイフレンドとそういう関係に陥っていたという。「私のボーイフレンドだった人は優しくて心から愛し合ったの。彼は安全なセックスに対する知識もあり、私が妊娠しないようにいつも気を遣ってくれたわ」とHanhさん。同棲が反道徳的な行いと認識しながらも彼女は今もボーイフレンドとの過去を後悔していないという。二人が別れた原因は二人の愛が本物でなかったからだった。「私一度彼に妊娠したと嘘をついたの。それで彼がどういう反応を示すか知りたかったの。そうしたら彼は子供を堕ろすように説得し始め、その時 私は彼の愛は見せかけだった事に気がついたの。そう彼が求めたのは私の肉体であって愛じゃなかったのよ」とHanhさんは振り返る。そんな過去を持つ彼女だが、同棲は悪いことではないと今も考え方に支持を送る。

多くの今時の若者は同棲を単なる“遊び”と割り切っているし、お互い気持ちが冷めれば別れて別のパートナーを探せばいい。同棲に結婚届けは必要なく、結婚式も要らず二人を繋ぎ止めるものはない。ベトナム在住外国人Maththew Wattersさん曰わく、西洋では男女の同棲は一般的で社会でも広く認知されている事だという。その上で、未婚カップルに取って結婚の予行演習をするようなもので、結婚後問題が生じるより、それが早めに判って好いのではないかと語る。

世の中が目まぐるしく移り変わるベトナムに於いて若い男女の関係も一世代前とは随分異なって来ているようだが、本当に素敵なパートナーを見つけることが出来たなら、結婚前に同棲をせずとも素晴らしい結婚生活が送れると私は思うのだが、こんな考え方は当世、時代遅れなのだろうか。

(辛口寸評)
この記事に対するコメントは持たないが、我が家の話をさせて貰う。
かみさんの妹を田舎から預かり、サイゴンの大学で学ばせている。学校卒業後は田舎へ帰し、地元の税務署にでも就職させ やがて婿を取り実家の跡を継がせるのが義父母や義兄妹たちとの既定路線である。預かった我らとしては責任重大で、かみさんなどは10分でも学校からの戻りが遅いとガミガミと小言をいう。近所を見回しても、同じようなもので中には娘を学校へ送り迎えするような親御さんも多いのだ。そこからすると確かに同棲自体、特に都市部では増えているのであろうが、その割合は全体から見れば未だ少数に過ぎないと思われる。実際問題として、都市部の学生の殆どが自宅通学だし、田舎から出てきた学生は寮に入るか、下宿をするかの何れかで、同棲が簡単に出来るような環境自体が少ないからだ。筆者は同棲について肯定も否定もしない(というより否定できる立場にない)が、日本のように極端に明け透けになってしまうよりは、多少のチラリズムを残した方向にベトナムは向かって欲しいと思っている。

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 CBCニュースの2005年4月27日の記事によると、カナダのケベック州では10代少女の妊娠や妊娠中絶を減らすために、医師の診察なしでバース・コントロール・ピルを得ることができるのであるが、ケベックの医師会はスクール・ナース(保健室の先生かな?)が3ヶ月のピルを処方し、また、相談にのることを認めることになった。    なかなか興味深い。北米は身体の成熟も早いので、日本人より性に関しても早いと思われてい�... [続きを読む]

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