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2006/09/24

ナマのベトナムが分かる、週刊ベトナムニュース第81号

ウィークリー・ベトナム・ニュース  
■ 平成18年9月23日 土曜日 第81号
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■ こんにちは!!

Vnnationalflag_44いつもお世話になっておりますベトナムからニャットアインです。

今日もここ一週間のベトナムの主なニュースをご笑覧下さい。

翻訳は直訳とせず、日本語に馴染む意訳としておりますので、ご注意下さい(笑)また、訳者の独断と偏見を交えた辛口寸評を入れてみました。内容が片寄り、言葉が多少過ぎる箇所も多々あろうかと存じますが、これもベトナムを愛するゆえの諫言とお許し下さい。原則的に日本のメディアに掲載されるような記事については余程のことがない限りここでは取り上げません。

誤字・脱字はご愛敬ってことでお願いします<(_ _)>

尚、記事の転送は営利目的以外なら原則自由ですが、自己責任において行い、その中で被った被害・損害に対し筆者は責任を負えませんのでご了解下さい。

ベトナム・ニュース その81 今週のヘッドライン

*9月18日(月) ネット・ビジネス
*9月19日(火) 今時のジェネレーションギャップ
*9月20日(水) アジア大洋州ロボコン大会優勝!!
*9月21日(木) プルデンシャル・ベトナムファンド
*9月22日(金) FDIに今後も期待
*9月23日(土) 改革なくして前進なし

9月18日(月) ネット・ビジネス
* 大きな成功を納めているwww.ebay.com やwww.onemillionpixel.com のような商業ウェブサイトのベトナム人利用者が増加と共に、多くのベトナム人が仮想市場への投資に興味を誘い始めている。Do Quang Thaiさんは昨年 会社を辞め、アメリカのNetflix映画レンタル社の事業を参考にオンラインDVDレンタルビジネスを立ち上げた。彼のサイトは、www.EzRentDVD.comだ。Thaiさんの事業アイデアを知った彼の友人もそれまで高給優遇されていた有名な銀行勤めを辞め、Thaiさんの事業に参加することにしたという。

昨年8月に発足したThaiさんのウェブサイトには400名以上の若い会員が集っているが、しかし、実際、顧客としての会員数は登録数を下回っているとThaiさんは見ているとのこと。
「多くの会員は新しいサービスがどのように提供されるのかを興味深く見ているだけでしょうが、しかし、若い世代の人々は友人たちと飲みに行ったりすることが、夜間、家で映画を観たりするよりも時間が多いものです。」とThaiさん。「加えて、サイトを利用する会員たちの心配は支払い方法にあり、その方法を取り除く術を考えなければならないのです。」と彼は補足した。

「いずれにせよどんな商売でもオンラインビジネスを通じた可能性を秘めています。尤も、現状、私のウェブから上がる収益は費用をカバーするに留まっているだけですが、しかし将来性は甚大です。」とThaiさんは胸を張る。また、仮に誰かがベトナムでウェブ事業をするなら将来性を考えることが必要だと言えよう。例えば、 www.1trieudola.com 等はwww.onemillionpixel.com やtimkiem.net などに感化され作られており、www.baidu.com やwww.quangcaosanpham.com  は、ベトナム版 www.ebay.com と言える。

8つのウェブサイトを運営するNguyen Kinh Luanさんはウェブを利用して自分たちから情報発信をして行くことの重要性を解く一人だ。75万社の中小企業で自社サイトを持つ企業は10%未満に過ぎない。このことは逆にこの分野に大きな市場が形成されることを示唆するものだ。このことを念頭に置き、彼はwww.danhbavang.com を立ち上げ企業イエローページ(会社検索専用エンジン)を運営している。ユニークなアイデア、魅力的なドメイン、異なった市場戦略などクリックひとつで多くのインターネットユーザーを惹き付けることになるだろうとLuanさんはいう。「就中、ウェブサイトを幾つも運営しているからといって、一夜にして大金持ちになれるとは毛ほども考えていませんが、私は将来に対する投資をしているのだと自分に言い聞かせています。現在、ウェブ上での広告は無料ですが、ウェブ上で多くのサービスを提供し何れは広告収入をそこから得られるようにして行くつもりです。」とLuanさんは豊富を語った。

www.Linhperfume.com を運営するNguyen Hai Linhさんは立ち上げ間もなく僅か10本の香水の販売から開始した。それが今では月間の売上は2000万ドン(US12,500$)を舶来香水から得るまでになったという。オンラインビジネスはLinhさんの事業運営費の節約に寄与するばかりか、より多くの顧客に早く簡単に商品の提供が出来るようになったという。ウエブ上での香水販売は勿論のこと、固定客にも喜んでいただけるよう時折10~30分間限定でオークション販売も行い、常に顧客の興味を引き出す努力を怠らないそうである。

e-commerceに熱中する若者たち、そしてホーチミン市コンピュータ協会によれば、今年7月時点のネットユーザー数は1300万人にのぼり、市場規模の拡大は今後も期待できそうだ。今のところ支払い方法は着払いに依存しており、未だPaypalのような支払い代行業者のサービズはない。www.1trieudola.com を運営しているHuynh Tien Hieuさん曰く、現在、支払いに関して唯一の彼の悩みは公給領収書が必要な顧客に対するそれの発行なのだが、会社組織にすれば解決可能な問題でも現状の彼の事業希望では未だ会社設立してまでの規模に至っていないことだと結んだ。

(辛口寸評)
第三の情報革命といわれるインターネットの出現は、これまでの時間に対する概念を大きく変えてしまった。ネット上で繋がっていさえすれば、都市に住んでいようが地方であろうが、はたまた先進国・途上国に関係なく一個人の才覚でビジネスチャンスも大いに広がる他、スピードも圧倒的に速くなった。ネットに対する関心度の高低や情報量の多寡がそのまま貧富の差を生み出すと言っても過言でない。

例えば、筆者が毎週発信している「週刊ベトナムニュース」。発刊当時は友人・知人に対し、50件程度配信していたに過ぎない。ところが配信を続けて行く内にその数は紹介を通じ雪だるま式に増えだし、しかもあらゆる業界で活躍する内外の法人・役所・教育・国際機関のベトナム関係者との人脈と知遇を得るに至り、今では850余へ特定配信させて頂いている。加えてベトナムに居ながらにしてそれら読者からかなり高度な情報提供を頂けるので、それらが本人の能力により使える使えないは別にしても、幅広いベトナム関連情報の集積が可能となっている。それもこれもネットが出現したからであり、仮に従来のような紙面であれば一個人でこのようなことは適わなかっただろう。

無償配信記事であってもこれほどの恩恵を浴するのであればe-commerceについての可能性は更に高まるのは必定である。今のところベトナムのネットビジネスは海外のそれを模倣している段階ではあるものの、その差はネットである以上、急速に狭まり斬新なアイデアを真っ先に打ち立てた者がリードして行くことになるのだろう。いずれにせよ、ここベトナムで既に月商1万米ドル以上のネットサイトが現れて来ていることは、日本で同様の事業をされておられる人々にとって良い刺激になるのではないだろうか。

9月19日(火) 今時のジェネレーションギャップ
* ジェネレーションギャップの風は果断なく吹きすさみ、旧世代との意見の相違から新世代は独立し自分たちだけの人生を謳歌し、その煽りを今、高齢者たちがまともに受けているのが実情だ。今年70歳になるDinh Van Thuさんは、一人息子と離れて暮らしたいと語った。理由を訊ねると、息子夫婦との意見の相違が深く特に嫁との隔たりについて行けないからだという。そんなわけで、息子の家の隣に新たに彼ら夫婦の家を拵えて暮らすことが出来さえすれば、彼らも年金があり、しかも健康で毎日孫の顔も見られるし、同居することで息子夫婦と煩わしい関係もなくなるのだとThuさんは語る。

Thuさん夫妻と嫁とは殆ど会話もなく、彼のアドバイスに聞く耳を貸さず、おまけに息子は嫁姑の諍いから逃げてばかりの役立たず、Thuさんの奥さんは家庭の中に波風立てぬように我慢してきたというが、それも我慢の限界。結局、冒頭の仕儀となった次第なのだ。このような問題を抱えているのは何もThuさん夫妻に限ったことではなく、75歳になるNguyen Quang Thieuさんもその一人だ。彼は奥さんを5年前に亡くしたが、一つ屋根の下に三世代が暮らしていた時は日々諍いが絶えなかったという。現在独り暮らしをするThieuさんは毎日が心休まるばかりか、息子夫婦と離れて暮らすことによって返って、彼らとの関係も良くなったと語った。

人口・家族・子供科学研究所によれば、ベトナムの一つ屋根の下に暮らす大家族世帯は徐々に減少し続けてきているという。最近の同研究所の調査では、高齢者を含む96%の回答者が、違う世代の同居に否定的な見解を示している。ジェネレーションギャップが急速に拡大し始めたのは、ベトナムがドイモイ政策を採り入れてからの事。若い世代には、物質至上主義が蔓延りだし、高齢者のそれまでの価値観を否定し、個人主義の台頭を益々増長させるに至った。多くの高齢者は子供たちと離れて暮らすことに賛成はしているものの、“ご近所さん”のひとつとして暮らすことを望んでいるわけではない。

ハノイやホーチミン市のような都会では、家族や親類がひとつのマンションに暮らしている事が多く、このため疎外感や距離感を感じることは少ない。Ho Thi Thuさんは最近、Thuさん夫婦用と義父母用のマンションをフロアー違いで購入したという。このため、上と下とで毎日互いの状況を知ることが出来るし、夜になればそれぞれのプライバシーは守られるのだという。時代は日々刻々とベトナムの家族生活のあり方さえも変えつつあるのだ。

(辛口寸評)
ベトナムといえば麗しい家族同士の絆の固さが思い出される。事実、今日でも筆者の周りのベトナム人たちを見ても確かだと云えよう。しかし、どうやら都市部では家族のあり方が急速に変わりつつあるようで、近所でも遺産相続で親子・兄弟姉妹で骨肉の争いを呈している家庭の話を耳にするようになってきた。どうやら人という生き物は、物が溢れるごとに反面、人に対する労りの気持ちや思いやる心が薄れて行ってしまうらしい。

我が家の話で恐縮なのだが、5年前に筆者の母親がガンで闘病生活を余儀なくされた。元々筆者には弟がいたものの、8年前に事故で亡くしているため、母親の看病をする家族がいなかった。やむなく、かみさんに日本へ行かせて介護をお願いすると、二つ返事で娘と共に日本へ飛び立って行った。母が亡くなるまでの8ヶ月間、かみさんは母の面倒をこまごまと看てくれ、当初、親戚も近所の人々もかみさんがベトナム人ということで奇異な目で見ていたが、母の看病のみならず、元気な父と共に田んぼの世話までしている姿を晒してゆくうちに、周囲の見方が徐々に変わって行ったのだった。母が亡くなり一月ほど独りになった父を慰め、この間、隣近所から盛んに「家の息子にベトナムの女性でいい人いないかね~」などと冗談とも取れぬ目差しで、父に聞き合わせが有ったほどだ。

別に家族の面倒を見るということはこれまでのベトナム人女性にとっては、極当たり前の生き方であって、何もうちのかみさんが特別なわけではない。しかし、時代が下るに伴って、そんなベトナムの女性観も変遷を遂げてゆくのだろう。

9月20日(水) アジア大洋州ロボコン大会優勝!!
*ベトナムのロボットコンテスト選抜チーム、ホーチミン市高等専門学校のBKプロチームがマレーシアのクアラルンプールで開催されたアジア大洋州ロボコン選手権大会決勝戦に於いてタイチームを破り優勝を果たした。これより先、BKプロチームはマレーシアを15対10で、日本を12対3で、フィジーを24対2で、韓国を17対5で下している。

BPプロチームのロボットが2つのブロックを目標に積み上げ4点を獲得すると、決勝戦は最高潮の雰囲気に包まれた。
大勢の観客が見守る中、6対6・11対16・11対12・11対24と進み、最終的に審判の判定がタイを下した事を宣言すると大きな歓声が上がった。この勝利にはベトナムチームのハットトリックも華を添えた。今回のアジア大洋州ロボコンには18カ国から19のチームが参加し、7つのトーナメントグループに分けられ競い合った。

(辛口寸評)
時にロボコン競技の模様をテレビで見ることがある。参加チームは高校生で構成されている。特に国際大会で思うことは、ロボコン参加者は、与えられたルールの中で競技を行わなければならず、そこには国籍や国力の差はない。あくまでも平等に審査され、それ故各チームが持てる智恵と工夫を凝らし勝負に望むのである。いってみれば、一個の高校生がチームとして裸のガチンコ勝負が展開するわけで、ここには先進国も途上国もない。ロボコンのようなイベントこそ、国を超えて互いを理解できる意義深い催しだといえるだろう。

9月21日(木) プルデンシャル・ベトナムファンド
*プルデンシャル・ベトナムファンド社は、最初のファンド立ち上げを完了させた。プルデンシャル均等基金(PRUBF1)には3000人を超える個人投資家が魅了されたという。PRUBF1株は7月24日に店頭公開を果たし、サイゴン証券・ACB証券・VCB証券から発売された。先週、水曜日、締め後の取引額は500bドン(US31.25m$)となり同ファンドの書記設定目標額を完遂した。同社の執行役員Alex Hambly氏は、今回の店頭公開の結果に満足の意を覗かせたと共に、投資家から信頼と高いブランド力を得たのを始め、マスコミの支援や幹事証券のやる気が、今回の結果に大いなる貢献を果たしたと語った。

Hambly氏に因れば、ベトナムは高い市場性を有しており、向こう5年間は外国直接投資の順調な拡大・輸出増・国内需要の増加といった好材料に支えられ、年間経済成長率は7~8%で推移するだろうと自信を深めているという。急速な経済成長と増大する知的消費者層の出現は結果的に金融商品への需要を呼び起こし、それらの購入動機に誘っているのだHambly氏は続ける。プルデンシャルファンドの成功はベトナム国民の強い興味が株式市場に存在することは改めて印象づける結果となった。主要投資銀行のメリルリンチは最近、ベトナム証券貯蔵センターより証券取引コードを取得し、Bao Viet証券と業務提携を交わしブローカーとして参入する。

先週の商いのボリュームは前の二週と比べると鋭い伸びを示した。8月14日から18日の間、ホーチミン証券取引所での売買数は2900万件に及び、2tドン(US125m$)で引けたという。8月7日から11日の間では1660万件の売買が行われ、引け額は1bドンであった。債券の売買件数は1100万件で、発売総数の38%を記録した。Vinh Son-Song Hinh電力会社株(VSH)は尤も積極的な取引が行われ240万株が発売された。Sacombank(STB)は次点で、230万株を、Vinamilk株(VNM)は150万株が発売され取引額3位となった。インフラ整備会社電線ケーブルメーカーのTaya社、船会社のGemadept社、SACOM社とREE社はそれぞれ60万株が取引された。商社のTNAは最小の取引で4000株のみ、この数値は三週続けて低調だ。

外国投資家は先週、VSH・VNM・STB・GMD・CII・Taya・REE・SACOM・Binh Minh Plastic(BMP)などの株を中心に460万株を購入し、これら企業が外国人投資家に人気の的であることを窺わせた。また外国投資家は360万債券を取得し、VNM・BMP・REE・STB・Taya・Agifish(AGF)らの株373万株を売りに回した。
ベトナムインデックスは先週、月曜と水曜日に驚異的な伸びを示し前者21.1%、後者15.9%ポイントを立てた。その他の営業日では先週の商いはやや横ばいで金曜の締めでは482.31ポイントで終え、対前週より38.86ポイント上昇した。

(辛口寸評)
ベトナムに証券取引所がホーチミン市とハノイに作られて既に数年が経過した。筆者は元々株に興味もなく、記事に取り上げることも無くこれまで捨て置いて来たが、ここへ来て、ベトナム株の魅力にはまっている。はまったと言っても、かみさんから渡された小遣い程度の僅かなお金を運用しチョイ株主を気取っているだけなのだが、証券会社に出掛けてみると高度成長の鼓動といおうか胎動というべきか大勢の個人投資家プロジェクターを前に真剣な表情で刻々と変わる株価を見入っている。

しょっちゅう証券会社に出向きその場で売買するなんて時間はそうそう許される物では無いが、そこへ行けばベトナムの経済成長の息吹が黙っていても五感に触れる事が出来るので、どの株に手を出そうがどれでも登り調子に思えて来るほどだ。筆者はサイゴン証券を通じ株取引を行っているが、予め口座開設時に指定したメールアドレスを登録すれば、メールでの取引も可能だ。しかも、外国人投資家でも株価が追えるように、同社のサイトが用意されている{http://www.ssi.com.vn}ので便利で安心だ。勿論 外国人投資家へのサービス、特に言語(日本語・中国語・英語)の読み書きの可能なスタッフがブローカーとして対応してくれるので、取引や相談など何かと心強い。

今日はサイゴン証券の宣伝みたくなってしまったが、低金利で喘ぐ日本でお金を寝かせておくよりもこれからは将来性のある外国株を利殖のひとつに加えられては如何だろうか。

9月22日(金) FDIに今後も期待
*投資計画省はベトナムへの2006~10年間のUS20~24b$の新しい外国直接投資(FDI)を含む総額US30~34b$に及ぶFDIを呼び込む為の計画を立案したという。第二次産業でのFDIの貢献は55%に及び、第三次産業では37% 第一次産業では8%となっている。同省の計画では特にIT、電子、電子工学、バイオ、食品化工、不動産業、観光、教育、医療分野などへFDIを優先的に惹き付けて行ける政策を主軸とする。今年8月までで総資本金額US2.9b$で400を超える外国投資案件に営業許可が与えられた。昨年と比較すると新規投資案件数は3分の1に減ったものの、資本金額は1.5%増大したと同省。

投資計画省はインテル社がUS650m$を投資してベトナムに建設する工場進出や、West Lake社のUS314m$プロジェクト、或いはWinvest Invest社のUS300m$プロジェクト、その他を含むいくつかの巨大プロジェクトを挙げ、これら投資総額はUS1.5b$に及ぶと発表した。別途216のベトナムの外国投資はこの8ヶ月で資本金総額でUS1.05b引き上げ、この数字は14%昨年同期に比べて低いものに留まった。この8ヶ月間で外国投資企業の総収入はUS18.3b$に達し、対前年同期で24.7%の増加となったという。

(辛口寸評)
ベトナムはFDIがあってこそ、今の発展がある。FDIこそベトナムの街の風景に彩りをもたらし人々の表情を明るくした元だといって差し支えないだろう。FDIによって外資が流入し、雇用が生まれ、技術力が向上し、この国の経済の屋台骨を支える役を担っている。ベトナムは、これからも積極的に外資を呼び込むためあらゆる努力をすべきだろう。しかし、技術に関してはいつまでも与えられたものをそのまま有り難がって使う側にいてはいけない。新技術を導入したら、これを租借し、自らの内に採り入れ、そして自ら新しい物を創造して行かねばならない。その為に利用すべきFDIで無ければならない。

9月23日(土) 改革なくして前進なし
*過去数年間に於いてベトナムは特筆すべき急成長を遂げて来たものの、尚、構造改革の手綱を弛めるべきでなく加速させなければならないと、世界銀行総裁Juan Jose Daboub氏はいう。資本主義経済導入によりベトナムはこれまでの15年間、7%台の安定した経済成長を遂げ、凡そ3000万人が貧困層を脱した。Daboub総裁の今回の訪越は第13回APEC蔵相会議に参加する為に立ち寄ったものだ。ベトナムが近隣諸国との競争に打ち勝ってゆくには、ベトナム自体、行政改革を前向きに続けてゆくことが重要で、これによりベトナムが他国に先駆けるのか、或いは他国について行く存在に留まるかの分かれ目だと同氏。

ベトナムが一歩先んじる為には、新たな成長へのエネルギーを見つけ、競争力を高め投資家を魅了させ、人々の可能性を開発しなければならないとDaboub氏はいう。「早く着手すればそれだけ良い結果が育まれるだろう。そしてベトナムが先進国の仲間入りに近づく事も夢ではない。しかし、政府はベトナム国民の為にこれまでにない早い足取りで改革を進めて行かねばならない。」と2006~2010年の開発計画に対し前向きな評価を下して氏は語った。世銀は現在、ベトナムにおいて39件、総資本US4b$に及ぶプロジェクトを行っている。今後5年で、世銀は年平均US800m$をベトナムに投入することが決まっているが世銀として、包括的な協力としてベトナムの構造改革・公金の近代化・インフラ整備及び環境保護などの支援をして行きたいと希望している。

記者会見の席上、ベトナム政府はこれまでの約束事を遵守し、汚職撲滅を強化することが重要だとDaboub氏は語り、PMU18問題を引用し、今回の汚職は運営システム上にそれを醸造する要素があったとし、これらの不具合は常に組織全体で監視し、ひとつひとつ事前に潰し、遺漏ないようにすることが必要だと続けた。悪名高きPMU18スキャンダルを引き起こした元代表Bui Tien Dungが今年初め公金横領で博奕に流用したかどで、逮捕・起訴された事件である。当初、私的な違法賭博で当局は調査を開始したものの、調べを進めて行く内にセクション全体を巻き込んだ汚職スキャンダルに発展したのだった。

世銀の調査では今のところ世銀の資金が博奕に流用されたか否かは確認が取れていないとベトナム支店長、Klaus Rohland氏。現行 世銀は信頼できる独立調査法人にスキャンダル調査を依頼しており、遅くとも今月末までには報告書が上がって来ることになっているそうだ。その一方で前出のDaboub総裁は、今後、ベトナムで策定される汚職撲滅法を注意深く観察し、どのように適応されるのか見守って行くことが大切であると言い切った。ベトナム政府は出資者の期待を裏切り、信頼を損ねることのないようにすることが重要だと総裁は結んだ。

(辛口寸評)
記事とは関係ない話題を書く。このところベトナムの小規模ローカル運送事業者の多くが、警察の摘発行為を未然に防ぐ為、所有するトラックを軍のそれに似せた迷彩色を施し、軍用のナンバープレートを勝手に作り車に取り付け、偽装営業が発覚した。ベトナムでは警察が、軍に対する検査・検閲は許されていない為、これを悪用した行為というわけだ。早速、地元紙は偽ナンバー車のリストを公表し、本日から本格的に警察も摘発を行うという。確かに、役人の贈収賄に対する取締の強化も必要だけど、一方でこのような裏をかいくぐろうとする逞しい庶民も大勢いるベトナムのこと、それらを抱えて纏め上げて行くのも、なかなか一筋縄に負えないのだということも頭の隅に残しておいて欲しい。

以上

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