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2006/12/24

ナマのベトナムが分かる、週刊ベトナムニュース第94号

ウィークリー・ベトナム・ニュース  
■ 平成18年12月23日 土曜日 第94号
■(次週 第95号の配信は都合により平成19年1月元旦予定)
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■ こんにちは!!

Vnnationalflag_66いつもお世話になっておりますベトナムからニャットアインです。  

今日もここ一週間のベトナムの主なニュースをご笑覧下さい。

翻訳は直訳とせず、日本語に馴染む意訳としておりますので、ご注意下さい(笑)また、訳者の独断と偏見を交えた辛口寸評を入れてみました。内容が片寄り、言葉が多少過ぎる箇所も多々あろうかと存じますが、これもベトナムを愛するゆえの諫言とお許し下さい。

誤字・脱字はご愛敬ってことでお願いします<(_ _)>

尚、記事の転送は営利目的以外なら原則自由ですが、自己責任において行い、その中で被った被害・損害に対し筆者は責任を負えませんのでご了解下さい。

ベトナム・ニュース その94 今週のヘッドライン
* 12月18日(月) テレビの本質を語る
* 12月19日(火) 探偵業繁栄のその理由
* 12月20日(水) 汚職特捜班ベトナムGメン06
* 12月21日(木) ベトナム入院事情
* 12月22日(金) 不動産再度好景気に沸く
* 12月23日(土) ウィルスはパブリックエナミー

12月18日(月) テレビの本質を語る
*1975年以前のベトナムでは南部地区の方が北部よりテレビが一般的に普及していたが、今日では国の至るところ各家庭にテレビが普及するまでになっている。初めのテレビは購入動機はお茶の間での時間を快適に過ごす為に必要な道具として用いられたのだが、次第にテレビを観ることが脅迫観念となり、心理学者・教育者・社会学者たちはテレビが与えるネガティブなインパクトを問題視するようになった。この事はベトナムに限ったことでなく、世界中でテレビのメリット・デメリットに大いに討議され続け、アイルランドの研究者などはテレビが社会の友人か、それとも悪魔なのか今も結論に達していない状況にある。

さて、我が国ベトナムに関していうなら、フランスの作家George Duhamelが残した言葉を引用するのがベストだろう。「人々は私にテレビの事を知的文化を創造する道具というかも知れないが、私はそれに組しない。というのも、文化に要求されるものは、ひとつに熟慮であり、ふたつに精神面での経験値、それに努力に収斂されるのだが、テレビと来た日には情報を垂れ流すだけの道具に過ぎないでは無いか。。。私の友人は、ロンドンで腕の良い料理人を見つける為には、良いラジオセットが無ければ難しいと説明する。ラジオの場合、少なくとも目を使わなくても良く、同時に別の作業をこなすことが出来るが、テレビになった途端、それは許されなくなる。簡単に言えば、テレビの視聴は我々から“考える”事を止めさせてしまうのだ。

今から50年前にヨーロッパでテレビがデビューしようとしていた当時のDuhamel氏のコメントには、今日のテレビがもたらす弊害を予期していたようですらあり、特に暴力やセックスに対し強い罵声を投じているようにも思えてならない。しかし、人類の叡智に基づき伝統的に社会調和を求めるベトナム文化という知恵を忘れてはなりません。Duhamel氏に賛同する多くの今日の批評家たちは受動的なテレビ鑑賞を遺憾に思っている。テレビは文化でも、コミュニケーションを育むものでもない。

別の観点からテレビの弊害を見てみると、ベトナムでの家族の絆の脆弱化を指摘することが出来るだろう。伝統的にベトナムの昼食は家族が全て一同に集まり食卓を囲んだものだが、しかし現代社会では外へ働きに出る人が多くなり、会社の決められた食事時間内に摂るように求められている。これは夕食も然りである。食事中テレビ画面が食卓の中心に置かれ、人々は番組にくぎづけとなるばかりか、一家に一台以上のテレビが当たり前となった今日、それが家族間の繋がりをより難しくしてしまうのである。加えてテレビの見過ぎによる健康や勉強にも問題が生じる。アメリカでは、誕生から16歳を迎えるまでにテレビで4万回以上の殺人シーンを見せられることが知られている。同じようなことがベトナムの青少年にどれくらい起こっているか未だ知られてはいない。

公平に見ても、今日のベトナムに於いてテレビは生活に欠かせない娯楽となっており、そこから得る情報は格段に多い。テレビから世界を知り、教育やビジネスにも役立つ。特に、ストレスの過多の近代社会を過ごす我々にテレビの娯楽番組は一服の気休めにもなっている。要は使い方次第の両刃の剣、それがテレビの本質なのであろう。

(辛口寸評)
社会へ出てから今まで筆者の生きた年月は、ベトナムでの生活も含めれば海外で過ごした時間の方が長くなった。どこの国へ出掛けても家庭での娯楽の筆頭はテレビ観賞なのだが、今も印象に残るのはイギリスで暮らしていたころのそれだ。今はどうか判らないが、当時はチャンネルが4局しかなく、確か1、2チャンネルが国営放送のBBCでニュース・天気予報・討論・国会中継・スポーツ・教育放送などを流し、3、4チャンネルが民放枠だった。彼の国のテレビ放送で感心したのは先ず構成がしっかりしており、一本一本丁寧に時間をかけて作製しているのを感じることが出来るのだ。
しかも、それぞれの番組は報道の中立を頑なに守り、客観報道に務め、そして視聴者に一考を与える余地を含ませている。贔屓目に過ぎるのかも知れないが、、、。

さて、日本では朝から晩までワイドショーやバラエティー番組のオンパレードだ。視聴者はそれら番組で、芸能人やタレントの垂れ流す話題や情報に躍らされ完全に思考停止に陥ってしまっており、本当はくだらない話なのに感情まで操作されてしまうのだ。つい先日、インターネットでニュースを読んでいると「がけっぷち犬」というタイトルが目に飛び込んで来た。内容は、崖っぷちに立たされ降りることも出来ず冷たい風に吹きさらされた犬を救助する模様をワイドショーが一斉に放映されたという。当の犬にとっては可哀想かも知れないが、筆者はバカバカしい思いがした。なんたる偽善、なんたる欺瞞、なんでこんな事がニュースになり公共の電波で流れるのか理解に苦しむ。一日に日本では飼い主から捨てられた犬や猫が保健所で静かに始末されているのに、たった一匹の犬がメディアに乗っただけで、視聴者の中にはこの犬の里親を申し出るといったお目出度い人もかなりいたようだ。こういう話しを見聞きするに付け、「おいおい大丈夫か 我が日本よ」と言いたくなる。マジで、。

12月19日(火) 探偵業繁栄のその理由
* 私はNguyen Minh Long。職業は探偵。ある日、うちの事務所ヘ12歳になる息子が行方をくらましたとパニックに陥った夫婦連れが相談にやって来た。その息子が唯一残していった謎解きの鍵は、両親に宛てた一通の置手紙だけで、そこには日頃の息子に対する両親の干渉や理解力の無さを詰る内容が書き連ねてあった。
二日後、息子はゲームセンターに一人でいるところを無事保護され、事無きを得て両親も一息ついたのであった。しかし、この様な事件はLong探偵だけでなく彼の同僚たちも日常的に扱うため、彼らの事務所では結婚・人捜し・債権取り立て・薬害矯正・個人及び法人調査などの民事事件解決サービスの案件を数多く取り揃えているのだという。

「我々は云うならばカメレオンのように仕事をこなします。時に、バイクタクシーの運転手、またある時には家庭教師・チンピラ・麻薬中毒者などに変装し、目的対象者に近づくのです。」とLong探偵はいう。何故、彼がこの仕事を選んだのかと言えば、それは子供の頃に読み漁った探偵小説シリーズの主人公シャーロック・ホームズが発端で、幾つもの証拠をひとつづつ分析し撚り合わせ真実を浮かび上がらせる快感は、やがて彼を法律学校で学ばせ、プロの探偵に仕立てあげたのである。

Long探偵に因れば、この仕事に必要な人間性のひとつとして“正直”である事が挙げられるという。何故なら探偵稼業には秘密保持の義務や顧客への忠誠心が求められ、信頼を得なければならないからだ。「我らの仕事は真実を炙りだし、そしてそれを顧客に提供することです。目先の利益に囚われるような人に探偵業は向きませんよ。」とLong探偵。探偵として5年の経験を持つVu Le Minhさん曰く、優秀な探偵に必要な資質は正直者だけでないとする。「探偵は繊細で臨機応変に対応が出来、何よりも辛抱強いことが重要です。加えて、判断力や観察眼を持っていることも大切な要素です。」とMinhさん。

ベトナムでは2000年以来、興信所がビジネスとして認められるようになったが、今のところこの分野で正式に許認可を得た会社は2社に過ぎない。「法律では探偵業は、警察のような機能を持つ事を認めていないために、捜査の過程で、我々の行動が違法行為とならぬよう注意が必要なのです。」とLong探偵。法律により100%探偵業が認識されていないという意味は、探偵の職務遂行はあくまでも民事であり、公務とはならず、問題解決の途上で違法行為に巻き込まれないようにしなければならないという。

Long探偵の試算に因ると、現在 この様な探偵サービスの提供を行っている事業所はホーチミン市とハノイで20社余り存在するものの法的な問題から自ら“探偵業”の看板を上げることはしないという。クライアントから上げられた問題を探偵たちが解決して行く一方で、事件が難しくするようなことが起こる。Minhさんに因れば、クライアントが不必要に勝手に動き回り、その結果、被疑者に捜査を感づかせてしまうことがあるそうだ。

この様なリスクも存在するが、興信所を利用する顧客のNguyen Thanh Tamさんのような人々は、これらの企業が顧客が必要とするサービスや効果のより高い問題解決は、公共機関のサービスより質が高いと信じている。「法律は確かに幾らかの保護をしてくれるかも知れません。しかし、全てのことが法律で解決が出来ないのも事実です。もし私が家族問題で警察か探偵を使うことになったなら、法の御世話になるより、迷わず探偵に依頼する事でしょう。」とTamさんは語る。

息子の世話を興信所に依頼しているDo Hoang Vietさんは、ベトナムにこの様なサービスは間違い無く必要とされているという。今日、親たちは仕事で忙しく子供達の世話を満足に出来なくなり、そして社会は子供たちを悪影響を及ぼす魅力で溢れており、そのような態度を適時矯正する為に、このサービスは有益であるとVietさんは結んだ。

(辛口寸評)
確かにベトナムでの興信所サービスは人々から必要とされるのは、何となく頷ける気がする。先ず、言っちゃ悪いけど、ベトナムの警察ほど性質の悪いものは無い。何かに付けて、彼らのお世話になろうとすれば、賄賂を要求されるのだ。本来、彼らの職責として当然 市民に提供しなければならない無料サービスまで、別途お金を渡さない事には、受け付けてくれないのだ。

数年前に遡るが、旧正月前のある夜、うちのハノイ支店に空き巣が入り、カシューナツ関連商材が全て盗まれるといった事件に遭遇した。早速、最寄の警察署に被害届けを提出したが、受理して貰うのに“賄賂”そして現場に来て貰うのに“お茶代”最終的に、損害保険に入っていたため、損失分は保険金でカバー出来たが、その保険会社に提出する調書のコーピーに警察の署名・捺印を捺して貰うのに、また“賄賂”で、警察なのかヤクザなのか判らなくなる。ひとつだけはっきりしていることは、ベトナムの警察は、桜の代紋背負った広域指定暴力団に限りなく近い天下無敵の存在ちゅうことだろう。

別のケースでは、(コネが必要だが)警察を買収し私設警察のごとく扱うことが可能で、例えば借金を返さない相手に本物のユニフォームを着た警官を送り込み追いこみをかけるなんてこともざらにあったりします。どうせ警察にお金を巻き上げられるなら、ビジネスライクで腰も低く懇切丁寧な民間の興信所に捜査を依頼するのはこれらの話からだけでもあらましの概要は理解に足るだろう。ただ、上記二件のケースはWTO加盟前の出来事で、その後 ベトナムの警察も徐々に変わりつつあると信じたい。

12月20日(水) 汚職特捜班ベトナムGメン06
* 公安省は間もなく、汚職特捜班を設置する。この決定は12月14日、国会下院常任委員会において下された。委員会の席上、各委員は犯罪捜査仮修正法案について討議し、そして承認した。
公安省から配布された報告に因れば、2004年10月に施行された現行法では、続々姿を表す新手の犯罪に対応が滞りがちになって来ており、結果的に公安省と国境警備隊は対応可能な措置を講ずることにしたという。公務員倫理法は、今年始めに施行され、これが明確に実施されるようにするためには汚職特捜班を設置が必要なのだ。

特捜班の捜査官はベトナム国内に於ける軍を除き全ての汚職捜査に責任を持つ。委員会では各委員が汚職特捜班設置に向けて2004年の法令第9条の改正する事に同意し、副委員長のTran Thi Tam Dan女史はこの修正案で特捜班が全てのレベル(研究所・組織を問わず)の犯罪捜査を可能にさせなければならないと訴えた。この修正案は全ての委員に支持され可決した。

この他に下院常任委員会は政府から提案のあった2002年に発動された行政上制裁法の行政監視条項の削除に付いて討議した。委員会は多数決をもって、削除に賛同し、政府に対し解決策を含め次回の委員会開催までに対処案を委員会に提出するように求めた。2002年度の法令第27条の下では、国家保安に関わる行いを犯した者でも、その重大性が認知不十分だった場合、行政監視下に置かれると定められている。修正案では、この部分が削除され、代わって被疑者は半年から二年の期間で保護観察下に置かれ、社会奉仕をしながら再教育を受けることになるという。この法律は18歳以上の全ての成人に適応される。

(辛口寸評)
特捜班といえば、以前、知人が公安省の中で汚職をした警察官を摘発するために置いた部署に所属していた。普通、特捜班などといった保守義務の高い職責につくものが、軽々しく身分を露にしないものなのだが、ベトナムでは勝手が違うようで、どこかへ飲みに行った時、「ここだけの話だが」と断りを入れて意気揚々として語ってくれた。ベトナムらしい、いや実に奥ゆかしいベトナムらしさを感じさせられた。これだけ「ここだけの話」が至るところで漏れ伝わっていれば、彼の身分を知らぬ同僚などいないのではないかとさえ思えて可笑しかった。警察官の汚職が減らない原因を彼に見た気がした。

公安の小遣い稼ぎは今もベトナム各地で日常茶飯事に起きている。しかも、巧妙に形を少しずつ変化させている。何でも今回は、更にそのうえを行くような特捜班を設けるとのことだが、身近な警官ですらこんな体たらくで、果たして国政レベルを司る不正役人や高官を追い込むことが出来るのだろうか?法を作るものは同時に法の抜け道をも確保しておくものだ。修正案可決、そして施行、ベトナム政府の今後の手綱捌きを期待したい。

12月21日(木) ベトナム病院事情
* 今年53歳になる中部Thanh Hoa省出身の少数民族で敬虔なカトリック教徒のPham Van Kieuさんは、ハノイのBach Mai病院で白血病の治療を終えたらクリスマスは自宅で過ごしたいと考えている。Kieuさんにとって、三度目になる血液の病の治療はまた、彼にとって最後のクリスマスになるかもしれないと主治医はいう。重い病にも拘わらず、Kieuさんのような白血病患者は家族の支援を受けてクリスマスを家族と共に過ごしたいと願っている。

「医者からは後二ヶ月の命と宣告されていますが、私はこの間に先祖の墓を建立する希望を持っています。」とKieuさん。彼の主治医は、Kieuさんの前向きな姿勢がこの病院の他の白血病患者にも勇気を与えているのだと語る。同じ病院で治療を受けている北部Yen Bai省出身のTran Van Haくん17歳は、余命後10日と診断されているがKieuさんのひたむきに生きようとしている姿勢に感銘を受け、死の恐れと懸命に戦っています。「なぜ僕がこんな病気になったのか未だに解りません。故郷の多くの友人達が既にこの病気で亡くなりました。僕のたったひとつの望は、科学者や薬剤師などが一刻も速く故郷の人々が癌、特に白血病に罹りやすいのか原因究明に務め、有効な治療法を確立してほしいのです。」とHaくん。

ハノイ出身のPhan Viet Hongさん 58歳もまた、別の白血病患者だが病棟で患者仲間にウィットを効かせた冗談話をして場を和ませたり、病院の治療代が払えない仲間にお金を貸したりして日々を過ごしている。Hongさんは、この病院に入院し既に二年になるが、先月、同じ病室で治療を受けている患者に治療代6mドン(約US373$)を貸して上げたそうだ。「お金を貸しても、ルームメイトに返済する力は無いと貸した時点でお金を上げたものとして貸したのです。しかし彼は数ヵ月後に全てを返済すると、その後、数日して亡くなったのです。」とHongさん。

Hongさんの病室の広さは僅か24平米に過ぎないのだが、ここに24名の患者が12台のベットに寝かされている状態だ。患者の多くは貧しく、常に病の痛みに苛まされている。しかし、互いに励ましあい助け合って共通の敵である病気と戦っているのだ。
「医師や看護婦からの治療が受けられるだけ、我々は未だ幸運な方かも知れません。しかも皆さん優しく思い遣りがあり、文句も言わずに私たちの治療に専念してくれるのです。」とHongさん。

血液病科の副主任Nguyen Thi Lan女史は、彼女の科で年間血液の病を持つ患者は凡そ1500人が訪れるという。「問題は人材不足により、次から次ぎへと送り込まれる患者の処置を図るため、既存スタッフは休む間も無いのです。」とLan女史。ベトナムでは毎年15万人が癌と診断され、早期発見の遅れから命を落とすのだという。既存の公共医療サービスで治療を施せるのは全体の10%に過ぎないのだ。15万人の癌患者の内5000名が治療に成功しているが、残りは命を落している。我が国では現在 癌の早期発見・早期治療を目指す為、医師・看護士に対し、訓練コースを組織し、状況の改善に期して行こうとしているのだ。

(辛口寸評)
我が国の国立癌センター癌対策情報センターの統計に因ると、2004年の最新データでの死亡者数は320334名に及び、2000年度の癌への罹患者数は男性310130名で女性は228215名の実に合計538345名にもなるという。癌による死亡者数でベトナムの二倍強、罹患者数は三倍強にもなる。これは日本の医療が高度に発達している為で、癌以外に死に至る病気が制圧されてきたことによる。その点、ベトナムは、未だ結核ですら致死に至る病気として怖れられており、癌に行き付くまでに他の病気で亡くなることが多い。癌もさることながら、ベトナムの病院事情について書かなければならない。

記事にも書かれていた様に病院の環境は衛生的にも人道的にも非常に劣悪であり、ここは完全にお金がものをいう世界で、医師から治療を受けられる人々は極僅かな富裕層に限られてしまう。
それどころか薬も満足に与えられず死に至る人々の割合が実に高いのだ。未だ、救いは家族の纏まりが強いので、自宅で看護が一般的に行われることだ。勿論、自宅と言っても貧しい家庭のそれは一般的にみすぼらしく不衛生ではあって、ある種、指を加えて看ているしか無いのだが、それでも自宅で死ねるだけ多少はましなのかも知れない。

12月22日(金) 不動産再度好景気に沸く
*12月16日にホーチミン市内で開かれた会議では不動産市場の拡大と内装工事業・オフィスビル賃貸業・デベロッパーへの急速なビジネス成長の機会について話し合われた。
Great4business社が主催した今回の会合に出席したのは、これら業界に身を置く4つの地元企業(Conic社・Hacota社・Tan Doan Viet社・SSI社)の代表者たちだった。長く凍結したままのホーチミン市内の不動産市場は、ベトナムのWTO加盟に伴い不動産関係者の機会を生む土地法が修正されたお陰で、少しずつ活況を取り戻しつつある。「問題はどの様にして地元企業と外国投資家を結びつけるかにかかっている。」と語るのは、ホーチミン市人民委員会天然資源環境課のTran The Ngoc課長。課長はこの様な会合が今後、その答を出すのに役立って欲しいと付け加えた。

ホーチミン市経済調査研究所のNguyen Van Phuc博士は、ベトナム経済における外国直接投資の重要性を指摘するとともに、不動産市場分野での外国人投資家に対する大きな機会を与えるよう申し述べた。「ホーチミン市の人口は2020年には現行の700万人から1000万人への増加が見込まれており、それらの人口を受け容れて行くには毎年500万平米の不動産を開発する必要があるのです。」と博士。毎月、1000件の新しい会社が設立され、オフィスレンタル料は年間10%ずつ上昇おり、次ぎの5年間には市のGDPは現在の11%から12%となり、2011~2020年の間には市は毎年6~800万平米の建築を施すようになると博士は予測している。

Conic社事業部長のLe Xuan Loc氏は、新規事業として家具や原料のスーパーマーケットの建設を計画しているという。家具市場は、住宅建設ブームに伴い今後 大きな需要が見込め、同社ではこの事業にUS7.5m$を充てこんでいる。会合の席上、Hacota社もUS40m$を投入するオフィスビル建設計画を紹介した。その一方で、Tan Doan Viet社はUS22m$を注ぎ込み現代的なビラタイプの528戸の建売住宅開発事業を共同で行う為の外国投資パートナーを探しているとのこと。今回の会合の成功により、同じような小規模な会合が近い将来、Great 4 business社に因って開催されるだろう。

(辛口寸評)
ここへきて、ホーチミン市内は一気にオフィス需要の高まりを見せ始めている。その起爆剤の役割を果たしたのがベトナムのWTO加盟である。既存のレンタルオフィスの賃料は、挙って10~20%の幅で値上げの様相を見せており、完全な売り手市場が形成させ、価格交渉を試みようとすれば、その段階でNG。“嫌なら他当たって下さい”と言われんばかりに鼻息の荒いことを言う。昨今、ベトナム株が人気で筆者もご多分に漏れず、多少の売買をしているのだが、株価が右肩上がりのほとんどの企業は、不動産投資絡みの企業か、建設・デベロッパーなどである。

例えば、リー冷蔵電気工業株式会社という企業があるが、本業は冷蔵庫やエアコンなどを製造する家電メーカーなのに、最近はE-タウンをはじめとするレンタルオフィスなどの不動産開発に力を本業以上に入れそれがこの会社の株価を引き上げる直接要因となっているくらいだ。レンタルオフィスの不足のみならず、外国企業が進出して来るための工場用地も同様に開発の遅れが目立っている。というよりも、需要に追いついていない。これから4~5年 今後も、ベトナムの特に都市部での不動産売り手市場は続いて行くだろう。

12月23日(土) ウィルスはパブリックエナミー
*ハノイ貿易大学の学生Nguyen Thanh Thuyさんは最近、3ヶ月掛けて仕上げた彼女のリポートが瞬時に破壊されてショックを受けたという。コンピューターで作成し、そこに保存していた彼女のリポートは、彼女のヤフーメッセンジャーから侵入したウイルスにより破壊され永遠に失われてしまったのだ。Thuyさんの不幸は何も彼女だけに限ったことではない。このところ、ベトナムのオンラインの世界は、インターネットのリンクを通じ、主に学生の悪戯に因って作られた数々のウイルスの脅威に晒されているのだ。

10月3日、何千人ものベトナムのヤフーメッセンジャーユーザーは、大変奇妙なニュースを受信した。その内容を簡単に訳せば次ぎのようになる。「工科大学で働くNguyen Tu  Quang氏は、ベトナムのコンピューターネットワークを破壊するスパイである。詳細は次ぎのサイトを確認すること。

http://nhanuocvietnam.com」と言ったものであったのだが、実際のNguyen Tu Quang氏とはベトナム教育会やIT分野で著名であるばかりか、あの有名なベトナムウイルスソフトを開発したBach Khoa Internet Security社(BKIS)の代表でもある。このニュースに驚いた多くのユーザーたちは、直ちにサイトをクリックしたところウイルスに感染し、被害が拡大したしまったというわけだ。これを受けてBKIS社の技術者たちは、このウイルス駆除のシステムを構築することになった。

このウィルスの大発生後、その他の多くのウィルスたちも注意を喚起する内容のメッセージをヤフーメッセンジャーやチャットなどのリンクを通じ拡散されるようになった。特に、著名・有名人の名を用いセンセーショナルなニュースで注意を煽り、読者をトリックに掛ける手口が多い。ウィルスの待ち構えるリンクには、美少女コンテストで優勝したMai Phuong Thuyのセクシー画像を餌に呼び込むものなどもあり、一旦、そこへ入り込めばその瞬間、ワードやエキセルファイルなどが尽く消されてしまうといった按配なのだ。

これらウィルスの脅威は、何もファイルを消し去るだけでなく、知らぬうちに新たなウィルスをコンピューターの中で生成し、メール等を通じて他のコンピューターを感染させてしまうことにある。結果的に、保存してあるメールアドレスを通じ友人・知人のコンピューターに更なる脅威を与えているわけなのだ。
BKIS社の統計担当者に拠れば、9月単月だけでベトナムにある55万台のコンピューターが、この手のウィルスの被害を受けたという。もし今後、コンピューターとインターネットの融合がより加速すれば、これら国産ウィルスは大きな脅威となるだろう。

「コンピューターで絵を描いていた時、ウィルスに感染してしまったのです。これまでに私が作った作品は全て消えてしまい、また一から作り上げなければならないと考えただけで、気が遠くなりました。」と語ってくれたのは、グラフィックデザイナーのNguyen Dang  Linhさん。この事件が起きたのは数ヶ月前のことだが、Linhさんはこの事を思い出すと今も腹立たしい気分に包まれるのだといい、それ以降はヤフーメッセンジャーで送られてきたリンクには二度と手を出さないように決めたと話してくれた。

500人のチャット仲間を持つヤフーチャットユーザーのBui Thanh Tuくんは、ウィルスのお陰でチャット仲間との人間関係まで駄目にしてしまうという。「最近チャットを通じリンクを送る際には必ず“ノーウィルス”と添書きしなければならなくなりました。もしも、この添書きをしなければ仲間たちは怖がって折角送ったリンクも読んでくれないのです。」とTuくん。海外留学中のPham Phu Datくんは、ウィルスに感染したリンクは注意力の散漫な人を惹きつける文章で罠に誘うもので、物事に細心の注意を払う彼の場合、ヤフーメッセンジャーでウィルスに感染したことは無いという。

ウィルスを創造し、不誠実なリンクにして送りつけるハッカーたちは、経済的・精神的被害を被ったヤフーメッセンジャーユーザーに対し責任がある。Quang氏曰く、ウィルスに感染したコンピューターへの再インストールに掛かる費用は50000ドン(US3.1$)で55万台が被害に遭ったことを考えれば、これが如何に大きな損害であったのか容易に想像がつくだろう。もちろん、蓄積されたデータの紛失はお金に換算し難いものもあるから、ウィルスを送りつける不心得者は厳しく取締り罰を与えなければならないと訴えた。弁護士のPham Hoag Hai氏は、多くの証拠さえあれば、ウィルスに関わった者たちを告訴することが出来るでしょうという。

この様な状況の中でも多くの人々は、ハッカーたちは有能で人に喜んで貰える事、支持されることを望んでいると保護の声を上げている。多くのハッカーたちは学生でしっかりしたIT教育を受けていないが、ウィルスソフトをすり抜けるウィルスを構築することが出来ると庇うのだ。しかし、事はどうあれ私は個人的にウィルスを作り巻き散らし他人に害を与えるような行為は許されるべきものでない。ウィルスはITの知識を持った学生の行いとはいえ、その技術を誤った方向に使ってはならないのだ。そろそろ、ハッカーを我々は法的手順に沿って取締る時が来たようである。どれだけの損害を彼らがこの社会にもたらしているのか、明確に気付かせる時が来たのである。

(辛口寸評)
ウィルスといえば、何もトロイの木馬やワム・・ばかりではない。実は、それぞれの国で国産ウィルスが作られ流されているのである。ベトナムも言うに及ばず、故に、ベトナムでPCを扱う場合、世界的に有名なウィルスソフトのインストールはもちろんのこと、ベトナム国内産ウィルスに対応したBach Khoa Internet Security社のウィルスソフト(Bach Khoa)を併せて搭載する必要があるのだ。これを載せて、定期的にウィルスチェックをすると、通常のウィルスソフトでは見逃してしまうマクロ系のウィルスでも逃さずキャッチしてくれる優れものである。ベトナム在住者で、未搭載の方は是非、次ぎのサイトからDLされることをお勧めしたい。有料版の他、無料版もあるのが嬉しい。尚、このサイトをクリックしてもウィルスに感染することはありませんのでご安心を(笑) 

http://www.bkav.com.vn/frmDownloadE.aspx

以上

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