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2006/12/19

「ドク君」の結婚報道と日本からの支援者、その裏事情を考える!

日本人(の進歩的知識人や自称物知り)が、ベトナムを見るとき必ず話題に上げること。
①ベトナム戦争
②それによる象徴的被害者としての二重胎児だった「ベト君」と「ドク君」
③ドイモイ(改革開放)政策による発展
ほぼ、この三点に集約されるようです。ホントに悲しいまでの「ステレオタイプ」そのものです。

Vnnationalflag_64確かに、「ベト君とドク君」が味わった事態は、人類全体が負わなければならない、人権を含めた大きな被害であることに間違いはありません。

悲劇的な「人」に対する、象徴的かつ集中的な「支援」は、涙なしでは語れません。
このこと自体に異論はありません。

しかし、長年、ベトナムの側と一緒に、ベトナムの「苦悩」を共にし、微力ながらその解決に向け応援を続ける者として、「ベト君とドク君」のことがクローズアップされる毎に、いつも大きな違和感を禁じ得ませんし、どことなく生じる居心地の悪い不思議な浮遊感を断ち切ることができません。

二人が発見され、世界のメディアの前に現れた際に、最も熱心だったのは日本のメディアでした。加えて二人の分離手術が行われた際に、ホーチミン市へ押し寄せた日本のメディアの異常さには、現地で思わず閉口致しました。

この日以後、二人は「日本のメディア」にとり、実に象徴的で重要な取材要素となりました。多少の進歩的知識人を自認する人達や熱心な物知り人の間では、二人は、極めてナイーブで象徴的な存在に祭りあげられました。また二人が入院する「ツーズー病院」は日本で、大変有名なベトナム(ホーチミン市)の病院になりました。観光で訪問する日本人が出る始末でした。

(オイ、オイ、ここは病院ですよ!分かってますか!「何しに行くの?エッ~、二人の見舞いに行くの!?どうして?あなた、二人とどのような関係ですか?」。何度、日本語ガイドが驚き躊躇させられたことでしょうか?「見せ物じゃないんだよ!」。そういえば「ツーズー病院へ入れない」と、クレームをつけるバカ観光客もいた。そう言やぁ、代々木の党の下部党員のある人は、昔むかしある時期に、「ファクシミリ電話」を二人にプレゼントするのだとか言って「ツーズー病院」への持ち込みを図り、タン・ソン・ニャット空港の税関でモメにモメていたなぁ!バッカじゃないかと横で眺めた経験がある)

分離手術以降、成長に合わせ「日本の医療技術者」が果たした物心両面の支援には、正直に申し上げて頭が下がります。

しかし、時が経ち年月が経過するに従い、「これらの支援者と日本のメディア」に、二人は「必要不可欠」な存在に変化したと「コラコラコラム」主宰者は見ています。
いつの間にか、二人、特に「ドク(徳)君」は、これらの人達から、用具の取り替えだとか何だとかの様々な理由で、何度も日本へ招かれていました。その結果、「ドク(徳)君」は広告塔にされていると強い印象を受けました。いまも同じだと見受けています。私たちには強い違和感があります。ウェットで涙もろい日本人には美談かも知れませんが、「二人が抱えさせられた悲劇」は、ベトナムでは山のように存在し避けられない現実であることを、もっと知ることが先だと考えます。A case of Mr.Duc is one of them in Vietnam today.に過ぎません。

一人だけ象徴的に支援するのではなく、もっと、多くの被害者にも息長く支援すべきです。同時に、責任を取らない「米国」に対し、「人権に対する罪」として国際的な議論を提起し糾弾すべきだと考えます。

分離手術を担当された医師団、その後のリハビリに対し様々な支援をされた方々は、いずれも立派な方々です。それは認めます。でも、最近は、「ベト君とドク君」に関わったことをウリにしておられるようにお見受けし感じます。これは決してヒガミではありません。

応援する、援助するという行為は、本来匿名性の高い行為だろうと「コラコラコラム」は考えています。象徴的な観点で露出させる場合は、やはりその行為を行おうとする側に大きな意図があります。この点についても、これまでの多様な応援、支援の過程で嫌というほど経験させられましたから、悲しいことですがよく理解できます。

歩行用具の開発を支援したとされる、リハビリテーション分野で、ご高名なS先生は、「(ご)(身)がいなければとの勢いを強調され、肩で風を切って闊歩され」ています。これらの研究者や開発者には、「ドク(徳)君」は、自らの業績を高めるためには実によい研究材料だったのかと、冷たく突き放すようで申し訳ないですが、思わず疑念を持ってしまうのは、こちらの了見が狭いのでしょうか。

ベトナムで、解放戦争中に米軍により散布された「エージェント・オレンジ(枯れ葉剤)」による被害胎児は、「ベト君とドク君」だけではありません。中部には、もっと悲惨な人達が救いの手を待っています。しかし、日本のメディアは、どういうわけか、象徴性の高い二人に焦点を当てることはあっても、他の「エージェント・オレンジ(枯れ葉剤)」被害者へ目配りすることはありません。この点に、善意の陰に隠された極めて大きな意図を感じてしまうのです。
ベトナムにとり、この問題は避けられない重要なテーマですが、「ベトナム」は「米国」には遠慮してか正面から取り上げ補償を求めることは現在時点でも行っていません。

何よりも、現在の国際情勢の中で、「米国」は大きな存在であり、かつ無視できない存在でもあり、苦しくても耐えているのです。

日本から「ドク(徳)君」の結婚式と披露宴に駆けつけられた、500人を超える皆さんのエネルギーには感心させられますが、ベトナムの「エージェント・オレンジ(枯れ葉剤)」被害に苦しむのは、「ベト君とドク君」だけではないことを、十二分に理解頂きたいと願っています。

多少でも、救われることは「ドク(徳)君」が、祝儀として寄せられた金を、同様の症状に苦しむ人達のために全額寄付したい、と話したことでしょうか。

日本国内では美談のようですが、「ドク(徳)君」の結婚式は、ベトナムの中では、「それがどうしたの?!」という事で、全く関係のないでき事に過ぎません。その点も併せてお知らせしておきたいと考えます。
日本国内で大騒ぎしておられる皆さんに冷水をおかけし、申しわけありませんが、もう少し冷静に考える必要があると思い致します。

「ドク(徳)君」の結婚を報じる報道を一本だけクリッピングし引用紹介した上で、ホーチミン市在住者で冷静な目を持つ投稿者からの投稿を紹介引用申し上げておきます。
(なお、紹介引用するメールは、「コラコラコラム」主宰者が、紹介するだけで、掲載の内容に責任を持つ立場にはございません。紹介掲載の内容に責任は持てません。予め、お断り申し上げておきます。また取材源は秘匿事項です)

引用開始→ ベトナムのドクさんが結婚・邦人関係者ら500人参列  (日経NET)
ベトナム戦争中に米軍が散布した枯れ葉剤の影響で結合双生児として生まれたとされる「ベトちゃん、ドクちゃん」の弟、グエン・ドクさん(25)が16日、ベトナム南部のホーチミンで結婚式を挙げた。

結婚相手はグエン・ティ・タイン・テュエンさん(24)。2人は2年前に互いの友人を通じて知り合い、枯れ葉剤が原因で障害を持って生まれた子供たちの慰問活動などを通じて親交を深めた。

ドクさんは同日朝、幼少期から住み込みで暮らす病院を出て、テュエンさんの実家を訪問。テュエンさんと親族にあいさつし、結婚指輪を交換した。ドクさんは「幸せです」と語り、ベトナムの民族衣装アオザイに身を包んだテュエンさんは「早く子供がほしい」と話した。

披露宴には両家の親族や日本の支援団体関係者ら約500人が参列。ドクさんの父、グエン・タインさん(55)は「昔は米国をとても憎んだが、もうその感情は消えた。幸せな日にベトナム戦争には触れたくない」と笑顔でスピーチした。(ホーチミン=長谷川岳志) (22:10)
(C) 2006 Nihon Keizai Shimbun, Inc. All rights reserved.  ←引用終わり

投稿メール引用掲載→(ホーチミン市からの投稿)
件名:ドクちゃんの結婚 日時 : 2006年12月18日 19:34

何だかんだしてる間に、もう今年も終わりに、、、。

16日にTAXデパートのヤサカ(中華)で、ドクちゃんの結婚披露宴が盛大に行われたようで。

連日、Netでも日本の後援者(?)の寄付行為に賛否両論の意見が飛び交っていました。
まあ、それはさておいて、ドクちゃんの背負った運命なんだろうと思います。
身体的には、ハンディをもって生まれたものの、それが助けを得る運があったこと。

「今後は、オレンジ被害にあった人のために尽くしたい。」で、いいのではと思います。

NETで見てる間にちらっと脳裏をかすめたのが、このヤサカグループ。
本来の京都のヤサカとは、別かとおもいますが、バブル期にフィリピンのセブ島でのリゾート開発で、投資を呼びかけ数億の資金を集めた後、倒産していたような記憶があるのですが。

そのヤサカと同じであれば、中華レストラン、ニャチャンのホテル、未公開株の詐欺まがいで訴えられているとかの話も、何となく線として繋がるのですが。

とまあ、ドクちゃんの件は、当然、ベトナムの人たちは、ほとんど知らないわけで、まあ寄付行為の間に見隠れするグループがちょっと嫌な感じを与える披露宴でした。

SGNの居候より  ←投稿メール掲載引用終わり

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