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2007/01/07

ナマのベトナムが分かる「週刊ベトナムニュース」第96号

ウィークリー・ベトナム・ニュース  
■ 平成19年1月6日 土曜日 第96号
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■ こんにちは!!

Vnnationalflag_68いつもお世話になっておりますベトナムからニャットアインです。

今日もここ一週間のベトナムの主なニュースをご笑覧下さい。

翻訳は直訳とせず、日本語に馴染む意訳としておりますので、ご注意下さい(笑)また、訳者の独断と偏見を交えた辛口寸評を入れてみました。内容が片寄り、言葉が多少過ぎる箇所も多々あろうかと存じますが、これもベトナムを愛するゆえの諫言とお許し下さい。

誤字・脱字はご愛敬ってことでお願いします<(_ _)>

尚、記事の転送は営利目的以外なら原則自由ですが、自己責任において行い、その中で被った被害・損害に対し筆者は責任を負えませんのでご了解下さい。

ベトナム・ニュース その96 今週のヘッドライン
* 1月1日(月) インターネット復旧状況
* 1月2日(火) 迷信はダイハード
* 1月3日(水) 都市部地価再上昇機運の高まり
* 1月4日(木) 中越新刎頚の交わり
* 1月5日(金) 優秀なスタッフの維持が企業繁栄の鍵
* 1月6日(土) ベトナム都市部の地価

1月1日(月) インターネット復旧状況
* 台湾人潜水作業員たちは先週火曜日夜半に発生した台湾地震でダメージを受けた海底光通信ケーブルの修復作業を行っているものの、ベトナムインターネットユーザーたちは、最終的なブロードバンドの復旧まで数週間掛かるのではないかと心配している。プロバイダーのひとつベトナム・データ・コミュニケーション社(VDC)の営業課長Nguyen Trong Dung氏は、復旧の目途が立つまで10日ないし一月を要すると試算している。被害にあったケーブルは海底30メートルの台湾と日本間にあると見られ、ダメージ箇所を特定するまで時間が掛かるのだと、Dung課長の談。

国内サイトはベトナム国際テレコム社(VTI)とViettle社の話では今もアクセス可能なものの、海外、特にアメリカとの接続には膨大な時間が掛かるだけでなく、しばしば接続が切れる問題が発生しているとする。VDCに光ファイバーケーブルの容量を貸与しているVTIの代表Nguyen Huu Khanh氏は、VDCの国際コネクションの3割が損傷を受けていると語った。Viettelの副代表Nguyen Manh Hung氏が、Tuoi Tre新聞に伝えたところによれば、同社の8割に及ぶインターネット接続と9割の国際インターネット電話許容量が紛失してしまったとの事。

仕事上、インターネットの欠かせないビジネス顧客については、Viettelは優先的に衛星通信に拠るアメリカへの接続が出来るように手配が済んでいるという。銀行業務に関しては、業務上の影響はさほど現れていないものの、独自のラインで対応している。ただ、クレジットカード使用の影響は僅かながら表面化しているという。ベトコムバンク・カードセンターのNguyen Tu Anhセンター長曰く、先週木曜時点でオンラインでのVisaとAmexカードの使用問題が発生しているとし、マスターカードは地震の影響でATMの利用不能に陥っているとした。

パシフィック航空は社内で使われる書類の発信をメールからファックスに全て切り替えたという。ディスカウンターでお馴染みで、予約をネットに頼っているAir AsiaとTiger Airwaysの場合、電話で問い合わせるか、直接、オフィスまで出向かなければならない。Air  Asia現地代表Bui Duc Hanh氏は、水曜日以降Eチケットの販売は急激に落ち込み、接続が回復した今もネットへのアクセスは少ないままと語る。

(辛口寸評)
一時はどうなるかと思ったほど、接続が難しくなっていたインターネットも、昨日から普段通りのスピードに戻ったようだ。これは恐らく、復旧が進んでいると考えるより、年末年始の休暇が30日からアジアを中心に始まった、その分、アクセス容量が減った為に比較的スムーズにアクセスが出来るようになったということだろう。それでも、日中、国内アクセス数が上がるようになると、途端に接続が難しくなってしまう。さて、ベトナムは年明け2日が仕事始めに当たる。当然、不自由な状況は今後も続く。問題は、これからどのていど復旧に時間が掛かるかであるが、処刑されたサダムフセインの祟りのような今回の地震である。

1月2日(火) 迷信はダイハード
* ベトナムは近代化に突入しつつある今日でも、昔から言い伝えられた迷信を頑なに信じているようで、石のお守りが魔除けと家内安全だといった古代の迷信が、ハノイやホーチミン市で引き継がれているのだ。国家公務員のNguyen Van Hoaさん55歳は、家族に注がれる災難除けと魔除けの為に石のお守りを新居に備えるよう占い師のBinhさんから告げられた。30年間一生懸命働きこつこつと貯めたお金で新しい家を建てることになったHoaさん曰く、占い師に新居の間取の悪さを指摘され、それが悪魔や不運を呼び込む道筋になると告げられ青くなったという。

「我が家は毎日お祈りを捧げているのですが、占い師は“Thai Sonの神はこの地を守護する”と刻まれた石のお守りを買うように勧めたのです。そしてそれを新居の正面に据え、魔除けとするよう求めました。」とHoaさん。占い師に従ったHoaさんは、石のお守りが数多く販売されているハノイ市中心部のHang Bac通りへ出掛けて行ったのだという。「お守りを買うにあたりどんな種類を買えば良いのかとても悩みました。モダンな新居に似合うものもなく、結局、最後はお店の人に奨められるまま購入したのです。兎に角、これで我が家も不運とはおさらば出来てしあわせです。」とHoaさんは続ける。

占い師のBinhさん曰く、これまでに彼は数千人にも及ぶハノイの人々の家々を占い、石のお守りを薦めて来たのだという。彼のお客さんは個人ばかりか、行政機関やホテル、企業の本社などにも及ぶのだ。石のお守りを見学したい人は、ハノイのKim Maアベニュー近くのVan Phuc通りを訪れると良い。この通りのあるお宅では、それが正面玄関に据えられて下り、しかし奇妙なことにやや左に顔を向けて添えられている。所有者に尋ねると方角が鬼門に当たるからだと答えてくれた。また近くには大きなお守りが立て掛けられた6階建ての企業ビルがあり、悪魔払いに一役買っているという。

ところで、この石のお守りの気になるお値段だが、様々なサイズがあり小さい物で5万ドン(約370円)大きな物になると60万ドン(訳4400円)。お守りを販売するお店のオーナーDuongさんに拠れば、彼自身、このお守りに刻まれた意味とどの様な効果を果たすのかはっきり解らないと語る。全ては、占い師の言葉次第で、Duongさんにとっては、細かい事は抜きにして、そのお陰で毎月売れればそれで好いとホクホク顔である。ハノイの学者Nguyen Vinh Phucさんに因ると、石のお守りは中国から伝わったもので、中国人にとってThai Son山は大変懼れられつつも崇め奉られているのだと説明してくれた。

ここ数年、中国から輸入された石のお守りの数は上昇傾向にあり、個人宅や会社の事務所などに飾られるようになった。「お守りなんて実は迷信に過ぎないのです。しかし、ベトナムでは以下にモダンな住宅が建てられようと、何かに縋りたい気持ちは人々の心から消えないものなのですよ。」とPhucさんは結んだ。

(辛口寸評)
ベトナム人の迷信好きは、恐らく日本人のそれを遥かに超えるもので、ほとんど生活に密着しているといえる。我が家もご多分に漏れず、仕事などがうまく回らなかったり、或いは家族に事故や不吉な事が起こると直ぐに、有名な風水師の元へ愚妻は走る。風水師から告げられた言葉を詳しくメモに取ると、それを実行に移してしまう。亭主の私が如何に、占いなんて気休めに過ぎないと言っても「ここはベトナムよ!外国人には解らないのよ!」と言い、聞く耳を持たなくなるのだ。そのお陰で、自宅はもちろんの事、工場まで、師の教えに沿って改造する事を余儀なくされてしまった。

日本の場合、迷信に宗教が絡むと直ぐに、怪しげな壷だとか玉などを買わされる霊感商法に結びつくわけだが、ここベトナムの場合、占い師や風水師の類で、寸志は貰うことがあっても、強制はせず、しかも、有名なこれらの人々には国が経済的なバックアップをすることなどもあり、ベトナムの人々の迷信や占いへの信仰はダイハードなわけである。
どんな優秀なベトナム人であろうが、海外留学組であろうが、彼らにとって迷信は、単なる迷信以上のものであり、否定はしないだろう。怖いものなしよりも、寧ろ、人間としてどこかに怖れを抱く事は生きてゆく上で必要な知恵なのかも知れない。

1月3日(水) 都市部地価再上昇機運の高まり
* ホーチミン市の地価は、来年上半期やや上昇するとの見方が不動産業界関係者の間で広がりつつある事が、先週、財務省とマスコミ関係者で共催されたホーチミン市内の会合で確認された。投資家たちが急速に発展しているベトナム証券市場と金価格の高騰に引き付けられるように市内の不動産市場は来年ゆっくりと上昇傾向に入るだろうとホーチミン市不動産協会Do Thi Loan会長は見通しを立てている。加えて、現在、外国人不動産投資家たちも、ベトナムの好景気につられて市場に戻りつつあるのが、市場の押し上げに一役買っていると考えられると、Loan会長は語る。

過去二ヶ月の間、市内2区・7区・9区を含む地価は値上がりを続け、それ以前の月に比べ5割上昇を果たした地域も見られる。現行、多くの不動産開発プロジェクトが、完成したか或いは計画中の何れかで、この中には1区で建設途上のLarkhallとAsian Plazaの投資によるTime Squareが含まれる他、Lee&Coベトナム社がUS76m$を投下予定で来年工事が始まる7区の宅地及び工業団地造成が含まれている。先の会合で、参加者はホーチミン市当局が発表した2006~7年の路線価についても話し合われた。

路線価は通常、市場価格より3割安で設定されるものだと、ホーチミン市財政局Tran Thi Anh Nguyet局長は語る。土地造成をした人々は往々として、路線価との差額から利ザヤを稼ぐ事が出来る一方で、土地を借りたり購入を検討する人々にとって、それは問題となってるとNguyet局長は7区の織物会社を例に挙げて指摘する。年間借地料645mドン(約US4万ドル)を支払っているこの会社の場合、価格がこのまま上昇すればその額は約2bドン(約US125千ドル)となってしまい、それに伴い納税額の上昇にも繋がるだろうという。またこの問題は低所得者層にも影響を与えかねない為、国家は地価の抑制に努める必要があると、財務省価格管理局副局長Nguyen Tien Thoa氏は結んだ。

(辛口寸評)
このところ土地転がしなどを規制する法律に拠り、所謂イージーマネーを得ることが難しくなっていたので、ベトナムの投資家はその投資対象を地金と株・社債などに振り替えて来ていた。ところが、WTO正式加盟半年前より、じわじわと外国からの進出企業のオフィス需要が高まり、現在においては完全な供給不足に陥っているのだ。その結果、その不足感が地価に反映し上昇基調に繋がっているのだろう。高くなりすぎた地面を補う為に今後、数年の内に市内中心部のあちこちで高層ビルが立並び、都市部の景観は一変する事だろう。

1月4日(木) 中越新刎頚の交わり
* 中国共産党中央政治局員のLe Changchun氏は中越両国のマルクス・レーニン主義に基づいた社会建設強化を呼び掛けた。中国共産党中央常任委員会のLe Changchun氏は、このコメントを北京を訪問中のベトナム共産党中央委員会のメンバー兼、同委員会イデオリギー・文化コミッション委員長To Huy Rua氏との会談の席上述べられたもので、Le氏は、両国は良き燐人・良き友人・良き仲間・良きパートナーとして未来思考に基き、地域の安定と相互扶助に寄与し、隣人愛を共有することをモットーに二国間関係強化を強調し訴えた。

Le政治局員は過去20年間にわたるベトナムの経済改革の功績と第10回共産党大会及び第14回APEC会合議長国の成功並びに、WTO加盟に賞賛の言葉を送った。12月19~24日に掛け中国共産党中央委員会からの招聘を受け同国ヘ公式訪問を行ったRua委員長は、ベトナム人民と国家は中国との友好関係促進・協力増進に対し可能な限りの努力を惜しまず、常に重要案件として取り扱うでしょうと返礼の辞を述べた。また、中国の経済開放・改革の果断な断行に尊敬の念を堅持しつつ中国共産党の指導力の下、中国人民は社会主義国家建設の偉大な成功を享受する事になるとRua委員長は訴えた。

北京滞在中、Rua委員長は中国政治局書記兼党中央委員会広報局局長のLiu Yunshan氏との会見も果たした。中越両共産党は、各々の最近の取組みについて簡単に紹介した後、両党の将来の二国間協力の更なる方向性を討議した。ベトナム中国訪問団は、北京以外に上海・広州なども訪れ各地の自治体指導者たちと意義深い時間を過ごした。

(辛口寸評)
ベトナムのNguyen Tan Dung首相の日本公式訪問、そしてそれに続く日本国の安倍首相のベトナム公式訪問は、政治的にも経済的にも、どちらも大成功に終わったといえる。しかし、日本はそれだけで浮かれててはいけないのだ。中国は地理的にもベトナムとは隣国の間柄、日本がのんびりしているうちに、着々とベトナムを我が陣地へと引き込むべく弛まぬ努力をし続けている。筆者が常に危機感を感じるのは、日本の財界などのベトナムを見る感覚である。未だに、ベトナムを一途上国としか見ず、意識の中で侮り見下す気運で濃厚に包まれていることだ。

翻って中国は決してベトナムを見下してはいないし、寧ろ腫れ物にでも触るような丁寧な扱いに徹していると言える。言うまでもなく、中国にとってベトナムがアメリカに付くことだけは、何としても自国の安全を維持する上に於いて妨げなければならない。もちろん、アメリカは中国の意図を十分理解した上で、ベトナムを取り組む為に、ベトナムのWTO加盟批准に積極的な役割を果たして来ただけでなく、貿易パートナーとして特恵などを含む凡そ考え付く好条件をベトナムに渡してきているし、今後もその姿勢は変わらぬばかりか、より強固なものと発展してゆくだろう。

ベトナムとしてはこのような国際政治力学の中で、米中二カ国の間で漁夫の利を得ることを考えてゆけば良いだけなのだ。それはまさしく、ベトナム戦争中、北ベトナムが、北京とモスクワの間を巧みに渡り歩き手玉にとった事例を見れば明らかである。いずれにしても、日本は自国の安全保障を保つ見地からベトナムの重要性をもっと認識する必要があるのだ。

1月5日(金) 優秀なスタッフの維持が企業の繁栄の鍵
* ベトナムがWTOに加盟した今、多くの企業経営者にとっての今後の大きな問題と言えば、如何に優秀なスタッフを確保するかに掛かっているということである。去る8月世界市場協会会長Hermawan Kartajaya氏のベトナム滞在中にベトナム人経営者たちを前、優秀なスタッフに高給優遇し良い職責を与えることがグローバル化の中で企業が勝ち残る最も重要な戦略のひとつだと語ったが、実際、企業が高い利益を確保する為には、優秀なスタッフの確保は不可欠となってきている。

とあるホーチミン市の企業経営者のケースでは次のようなものがある。彼は執行役員を新たに迎えるためにその月収30mドン(US1800$)を用意したという。ところが、そのことを経営者会議で他の役員に告げたところ、熟練マネージャーの5倍にも当たるこの額では社内の給与バランスが崩れ、社内に不公平感を充満させる元になると一斉に反発が捲き起こった。しかし、経営者は信念を曲げることなく、押し切り結果的に件の執行役員の起用は2005年度の会社の収益を3倍にも拡大することとなったという。全国で店舗展開を行っているホーチミン市に本拠地を持つ企業オーナーも、若い営業マネージャーを初任給US3000$で雇用した経験を持つ。起用した営業マネージャーは独創的な宣伝方法や商品デザインなどのアイデアを次々と提案し、会社に大きな変革をもたらしたのだ。
 
優秀なスタッフを探し出す事は難しいが、それに輪を掛ける様に彼らを会社に雇用し続けることの方が更に難しいものである。統計に因れば、有能な従業員ほど転職が盛んであり、向上心に富むもので、単に給料を引き上げるだけでは話に乗ってこないものだ。何故なら、高給なら他の企業から幾らでもオファーが来るからだ。この様な状況を防ぐには、企業経営者は温かい職場環境を創造し、スタッフを紳士的に扱うよう心掛けることが必要となる。Biti社代表Vuu Khai Thanh氏は、和やかな職場の雰囲気と出世の機会が優秀なスタッフを保持し続ける秘訣だと語る。誕生日には小さなプレゼントを送ったり、彼らの悩みなど共有し相談に乗ったりして上げることが重要なのだとThanh氏。

ホーチミン市Binh Chanh区のある貿易会社などは優秀なスタッフを企業に引き付けておく為の手段として彼らに特典を用意しているという。例えば、勤続15年の社員には20年払いの住宅ローンの金利を会社が支払ったり、20年以上勤続の者には、会社からアパートを提供したりしているという。ベット用マットレスで有名なKymdan社の代表Nguyen Huu Tri氏曰く、彼の企業の成功と繁栄は全てスタッフに帰依するという。
故に、彼らを企業に繋ぎ止めておくには、社会保障の充実はもちろんの事、彼らと良い関係を持ち続ける事が重要なポイントと述べた。

ハノイ経済大学のレポートに因れば、平均的なベトナム個人の収入で所得税の支払いを要求されるのは月給500万ドン(US312$)以上だが、この額を企業が支払うという事は社会保障費等を含めればその支出は1400万ドン(US872$)に匹敵する事になり、つまり企業は優秀な社員を獲得し、保持する為に高給の提供を惜しまないという事が見て取れる訳だ。経営者として大切なのは、優秀な人材を高給で雇うと共に愛情で繋ぎ止めるようにすることなのである。

(辛口寸評)
筆者が経営する菓子会社は、正直に言うと人に投資をしてこなかった。というのも、自分を含めほとんど家族経営で来たために、自分たちの手の届く範囲で行っていたからに他ならない。ところが、今年始めより定期的な大口の輸出のお客さんが入ってからというもの、いつまでも身内だけで回してゆく事に限界が出てきた。これまでは、国内の需要プラス スポット的な輸出だけに対応して行けば済んだものが、何分、仕事量が3倍になるとそうは行かなくなって、結局、営業・生産の部門で新たに役職者を採用する事にしたのである。もちろん、“能力”を買うわけだから給料は決して安くはない。

それでも、彼らを雇用して数ヶ月経つ今 実際 目に見える形で数字がついてくるようになっている。彼らを少しでも我が社に繋ぎ留めておくには、給料もさることながら、経営者が如何に彼らと一緒に将来の夢が描けるかに懸っているかだと信じる一方、明るい職場環境を維持することに努める事が大切だと考えている。特に看板も金もない弊社のような中小零細は尚更である。

筆者の尊敬する三河の貿易会社社長M氏の事務所へお邪魔すると、常にスタッフとM社長との笑い声が絶えない。業務内容が良かろうと悪かろうと、どんな時に訪問しても、いつもこの調子で、その姿勢が変わることはまずない。経営者の資質で重要なものは業務遂行するに当たり、その能力が高い事なのは云うまでもない。しかし、それ以上に大切なものは“社長の明るさ”だと思う。のべつまくなし、ヘラヘラしていてはバカ丸出しで、スタッフにも舐められてしまうが、M社長のように絶えずどっしり構え、明るい場を社内に持ち込めば貧乏神も寄り付けず、スタッフも大らかに育って行くのだろう。筆者はそんなM社長に学ぶと共に、経営者として常にああなりたいと願っている。

1月6日(土)  ベトナム都市部の地価
*暮れも押し迫る昨年12月29日 ハノイ市人民委員会は2007年度の市内の路線価を発表した。その中でも、Hang Ngang・Hang Dao通り地区の土地価格は最も高く一平米辺り5400万ドン(約40万円)だった。
地価の高い地域は市内中心部のHoan Kiem・Ba Dinh・Hai Ba Trung各通りに跨る。路線価は、商業利益率・公共交通機関の駅までの距離・インフラの発展度などを基礎に置き算定されるもので、ハノイ市内は4つの価格レベルに分けられる。

最も高いレベルの路線価はHoan Kiem区で平米5400万ドンのHang Ngang・Hang Dao・Hang Gai通りで、この価格は前年と比べ大きな違いはないという。ハノイ市内の地価はHoan Kiem区が決まって一番高く、Dinh Tien Hoang・Hang Bong通りで平米5200万ドン(約38万円)で、Hang Bai・Ba Trieu通りがこれに続き4500万ドン(約33万円)といった具合になっている。

Ba Dinh区では、最も高い路線価がDoc Lap通り沿いで5000万ドン(約37万円)で、Dien Bien Phu通り沿いが4600万ドン(約34万円)、Chu Van An・Hoang Dieu・Bac Son各通りは4500万ドンで、Hai Ba Truong区で最も高額な路線価は4500万ドンである。同じ区域内でも第一価格帯と第四価格帯の間には大きなギャップが在り、Hang Dao通りの最も安い第四価格帯では平米1620万ドン(約12万円)に対し、第一価格帯は5400万ドンだ。

一般的に言って2007年の路線価は都市の郊外化の影響もあり2006年と大差ない。ハノイ市人民委員会では、今回の路線価発表から新たに29の通りの路線価を制定し付け加えている。

ところで、ベトナム第一の商都ホーチミン市はどうかと言うと次の通りだ。市内の2007年の路線価は対前年比で、凡そ10~15%の上昇。
1・5・10・Binh Thanh・Phu Nhuan各区は平均70万ドン(約5100円)上昇し、この為、これら区域内の平米辺りの路線価は950万ドン(約70000円)となったが、1・10区内の一部地域は平米辺り1700万ドン(約125000円)を記録した。商業地域として有名なDong Khoi・Nguyen Hue・Le Loi通り周辺の路線価は新記録を出し、平米辺り4300万ドン(約316000円)だった。その反対に、市内でもThieng Lieng・Can Gio区域内は平米辺り僅か4万ドン(約294円)に過ぎなかった。とは言え、ホーチミン市の実勢価格は路線価に対し、5~6割高目のなの、それを加味するとハノイとホーチミン市の地価はほぼ拮抗して来ていると言えるだろう。

(辛口寸評)
既にベトナムのバブル減少は土地法の強化・運用が開始された影響で2年前から落ち着きを見せている。土地転がしが難しくなったのが、一番の原因だが、それでも一旦、上昇を見せた地価は高止まりのまま推移しているようである。このように路線価が表に発表されることはベトナムでは稀であり、一般には出てこないものだ。今回の記事は関係者から集めた情報を再構成したものである。一見して、高いと言った印象をもたれるのではなかろうか。しかし、これで驚くのは早計だ。
路線価は日本と同じであくまでも国税庁あたりが土地税制の円滑化を図るための指針に過ぎず、実際取引される実勢価格ではないということだ。

凡そベトナムの実勢価格は、路線価に対して3~4割高くなると見たほうが良いのだ。つまり、5400万ドンであれば実質7000~7600万ドンくらいになる。これは日本円にして一平米辺り50~56万円。坪単価にすれば450~500万円にもなってしまい、東京都内なら中野区中央三丁目界隈とほぼ同等の地価に匹敵する。個人的には産業がまだまだ遅れたこの国で、この地価の高さは正直、異常だろう。ただ、現実問題として既に地価は上昇してしまっており、今後、下がることはなく、トラムや公共交通機関の整備が進むにつれ、少しずつ地価が伸びて行くのだろう。

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