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2007/03/31

ナマのベトナムが分かる、週刊ベトナムニュース第108号

ウィークリー・ベトナム・ニュース  
■ 平成19年3月31日 土曜日 第108号
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■ こんにちは!!

Vnnationalflag_82いつもお世話になっておりますベトナムから、ニャットアインです。

今日もここ一週間のベトナムの主なニュースをご笑覧下さい。

翻訳は直訳とせず、日本語に馴染む意訳としておりますので、ご注意下さい(笑)また、訳者の独断と偏見を交えた辛口寸評を入れてみました。内容が片寄り、言葉が多少過ぎる箇所も多々あろうかと存じますが、これもベトナムを愛するゆえの諫言とお許し下さい。

誤字・脱字はご愛敬ってことでお願いします<(_ _)>

尚、記事の転送は営利目的以外なら原則自由ですが、自己責任において行い、その中で被った被害・損害に対し筆者は責任を負えませんのでご了解下さい。

ベトナム・ニュース その108 今週のヘッドライン

* 3月26日(月) ベトナム一の高層ビル建設認可
* 3月27日(火) 捨てたものじゃない今時の学生の逞しさ
* 3月28日(水) タイ財界視察団訪越
* 3月29日(木) 鳥インフル・ワクチン生産開始
* 3月30日 (金)   新しい祝日の誕生か?!
* 3月31日 (土)  HIVキャリアとの結婚

3月26日(月) ベトナム一の高層ビル建設認可
*ハノイに建設を計画している65階建て高層ビル建築の承認がハノイ人民委員会の建設計画課から下ろされた。ハノイ都市コンプレックスと呼ばれるこの高層ビルはUS114.6m$の建設費用がかけられ市内Ba Dinh区のLieu Giai通り(大宇ホテル近く)とDao Tan通りの角地に建設される。この案件の開発業者は、ルクセンブルグが所有するCoralis Vietnam有限会社だ。同社は現在、建設省からの建設許可を待って下り、この夏には着工開始したいと希望して下り、2010年中旬の完成を目指しているという。

建設許可が正式に建設省より下ろされた時点でこのプロジェクトは不動産分野で最も大きな外資系投資案件となりますと語るのは、ハノイ市投資計画課Trieu Dinh Phuc課長。Coralis Vietnam有限会社とアメルカのCallison社の建築士チームが一体となり、このコンプレックスのデザインを担当し、現代的で魅力的な意匠を凝らしているという。敷地は14000平米で、建物内にはオフィススペース・アパートメント・ショッピングセンター・映画館・クリニックに駐車場などが備えられる。

先週、韓国のKeangnam社に対し、Cau Giay地区にUS500m$の5つ星ホテル・ショッピングセンター・オフィス・アパートメントを持つ建設許可が下ろされ、ハノイ市西部の開発の起爆剤としての役割が期待されているという。

(辛口寸評)
このごろハノイもホーチミンも、ビル建設が急ピッチで進んでおり、その槌音の激しさが今のベトナムの経済発展を象徴しているように聞こえてくる。とはいえ、建設されるビルの高さはせいぜい20階程度のもので、高層ビル建設となるとサイゴンでも6年前に最後のそれの完成を見てから、新たな高層ビルの建設は進んでいない。
今回、承認が下ろされたものは65階建てだという。完成すればベトナム随一の高さを誇り、殆ど高い建物の存在しないハノイにおいて、そこからの眺望は絶景となることだろう。

ここ数年、ハノイは爆発的な勢いでその景観を変えつつある。
首都の威信を賭けて、国家がハノイの発展の後押しをしているのがその原因で、50億以上の投資案件はハノイを中心とした北部に政治的理由で集められ、それと共に人も資金も怒涛の如く流れ込み始めているのだ。今は未だホーチミンとハノイの経済格差は3~5年だろうが、後2年もすれば、ホーチミン市はハノイの後塵を浴びるようになると思われる。

3月27日(火) 捨てたものじゃない今時の学生の逞しさ
*以前、ハノイのHang Hanh通りは、お洒落な若いハノイっ子が集まり、ファッションの流行に付いて話し合う憩のカフェだったが、最近はそんな人々は、この通りから消えうせ、それらに替わり熱いベトナム株に熱中する若い世代(特に学生)の株式投資家で溢れ、ベトナム・インデックスやポートフォリオ銘柄について話し合う場になっている。私が話しをした若者の殆どが、彼らの投資に成果が見られていると喜びの表情を見せていた。伝統的に、株式投資とは金持ちの為の遊び場と考えられている。というのも彼らは必要に応じ多額の投資をし、損を被っても回収が十分可能だからだ。

しかし今日では、貧乏人の代名詞であった学生までもが、株式投資に没頭し始め、利益をえ様としている。その一方で、市場関係者たちは株式の仕組みを良く理解していないにも拘らず、株に参入するのは如何なものかと警告を発しているのだ。その中でも特に学生がその最たるものなのにだ。ハノイ大学で外国語を学ぶ学生Nguyen Long君、曰く、株仲間の彼のクラスメイトたちは最低限のリスクに留めているのだそうだ。彼らのやり方を尋ねてみると、未公開株取引を基本にしている様で、安くそれらを仕入た後、僅かでも利益が出た時点で売却するのだそうだ。大きな儲けはないものの、安全な上に、高いリスクを回避できるという。

国家経済大学学生Nguyen Phi Thanhくんは、株取引では成功者のひとりであり、彼の友人たちは皆、彼のアドバイスを受け推奨銘柄にお金を積み込むほどだという。彼曰く、「僕のクラスでは株式投資に対する熱は大変高く、お金持ちの学生だろうが貧乏学生だろうが関係なく、それぞれのやり方で株式投資をしています。若干の人々は損を蒙ってはいますが、今のところ大多数が利益を挙げています。ただ、現実の市場はなかなか難しい」ともいう。続けて、彼は「市場での経験を積むことの大切さと、個々の投資家がそれぞれ投資について何をしようとしているのか基本的な知識を持つべきだ。」と警告する。

法科単大のDoan Ngocくんは、以前、コンピューターゲームに興味を示しただけだったが、最近では株式投資に熱を上げ、金持ちの階段を駆け上がるべく、株式投資に参加したのだと語る。そして多くの彼のような学生は現在 株の知識を学ぶ為に15日間、授業料200万ドン~350万ドン支払いトレーニングコースに参加しているとのことだ。この様な若くて主体的な学生の日常は、先ず朝 ポートフォリオのパフォーマンシを確認し、その様子から次の運用計画を練るのだそうで、その中でも十分経験を積んだ学生の中には、自らがブローカーとして立ち回るものも出て来ているらしい。

ハノイ貿易大学に通う、Quang Hoanくんは証券取引に時間を取られ、昼食を摂る間もないため、前日に用意しておいたサンドイッチと水で間に合わせているのだという。三台の携帯電話と金持ちに絶対なってやるという気概を武器に、Hoanくんは熟練ブローカーとして他の学生たちから資金を託され活躍中とのこと。同じような学生ブローカーで旅行単大に通うPhuongくんは、なぜ彼が一投資家からブローカーに転進したのかを説明してくれた。「株式投資ははっきり言ってとても面白いです。しかし、当然リスクはあるわけで、僕の場合、ブローカーとして挙がる利益はストレスを感じることなく学生生活を送るのに十分だからです。」という。

今日、ホーチミン市やハノイ郊外に住む住人は挙って株式投資に群がり始め、新しい傾向を生み出している。学生もその例に漏れない。この事は、わが国の学生は今もハングリー精神を持ち、向上心の高さの表れと考えられる。ベトナムは現在、世界経済に組み込まれつつあり、わが国の若者はそれに立ち向かおうと貪欲に知識を学び取り、成功を追い求める姿勢は明日の国家建設の偉大な資産となるであろうと思われる。

(辛口寸評)
スワ!この記事は、昨今の株式ブームに血道をあける学生に対する警鐘と憂いを秘めた文脈で書き進められたものかと、読み進めて行くと、意外や意外、学生は学生なりに賢く手堅く株式投資を通じ、経済活動に参加しており、満更捨てたものでもないといった流れで括られていたのには正直驚きを禁じ得なかった。文中にも出てきたように学生はリスクの値を下げる為の一手段として、未公開株を安く仕入れ、大きなゲインを求めずお小遣い程度の利益が出てはさっさと売却しているという。しかし、未公開株の現状は昨今、以前のような甘い汁は少なくなって来ているのも事実で、果たして学生たちが行うこの手法が今も低リスクで安全且つ有効であるとは云い難い。

先ず、昨年12月13日の通信・IT最大手のFPT社が上場し、いきなり初値40万ドン(US25$)をつけたその日から、未公開株が一斉に上がり始めたのである。というのも、FPT株上場前日の株価は未公開の相対で最終的に一株25万ドン(約US15.63$)だったものが、大多数の相場予想を覆したからに他ならない。未公開時にFPT株を売却した多くの人々は地団駄踏んで悔しがったのは想像に難くなく、結果的に未公開でもっと利益を取れる筈だと云った心理が蔓延したのである。従って、現在、未公開株は総てに於いて割高となり、以前は上場すると株価の上昇は間違いなしと見られていたのに、今後は上場後に下げる株も相当数出て来るだろうと思う。一般の外国人がベトナムで未公開株を買い付けるなんてことは先ず、無いだろうからわざわざここに指摘するまでもないが、ただ今後は上場後に下がることも有り得る話だと認識しておくのも悪くない。

3月28日(水) タイ財界視察団訪越
*ベトナム政府はタイの投資家に対し、ベトナムでビジネスを行えば効果的で好条件な投資環境を創出するとNguyen Tan Dung首相は発表した。Dung首相のこのコメントはタイ王国Arasa Sarasin前外相を団長とした、タイの牽引的な企業連合視察団を受けいれた席上発せられたものである。40社以上のタイ企業を引き連れた視察団一行は、これまでタイからベトナムへ訪れたものとしては最大規模となった。タイの投資家たちは、銀行・保険・製紙・エネルギー開発・バイク及び自動車部品・紡績・不動産・格安航空輸送を含む幅広い分野で投資機会を探しているという。

Dung首相は、あらゆる分野、特に貿易と投資で越秦両国の関係発展の増大を歓迎した。二国間貿易における昨年の歳入はUS4b$に達し、2005年度の3割増だった。三月現時点でのタイのベトナムに対する投資案件は145プロジェクトにのぼり、総投資額は実にUS1.6b$となって下り、同国がアセアン域内諸国の出資国ランクで第三位につけている。Dung首相は、二国間のこれまでの多面的な協力関係が今後、更なる未知の分野での高い発展の可能性を示唆するものと自信を覗かせ、経済・投資の両国の睦びつきは地域と世界平和の安定に寄与するばかりか、両国の繁栄促進に欠かせないものとなるだろうと述べた。

Arsa氏は、ベトナムの過去20年間に及ぶドイモイ政策の業績を賞賛し、今後、タイからベトナムへの投資総額をUS3b$からUS6b$にして行きたいと語った。視察団交歓会の後で、タイ格安航空会社Nok Air代表者Pati Sarasin氏が、Dung首相に60万バーツ(US17000$)を政府チャリティー基金への寄附として贈呈した。交歓会に先駆け、タイ視察団はPham  Gia Khiem副首相兼外相との会見も行った。

(辛口寸評)
タイのこのところの年間経済成長率は約4%、ベトナムのそれのほぼ半分。前首相のタクシン氏がタイの政治の舞台を去ってからというもの、彼の国の政治的安定は崩れ、経済的にもFDIは鈍化の一途を辿り、株価は下げ基調で、バーツだけが不気味に米ドルに対し、高くつけている。今年のテト休暇にタイへ出掛けて、タクシン首相の故郷であり、彼を慕う圧倒的支持者が住む古都チェンマイへ足を延ばした。
たまたま、ナイトマーケットの一角にあるフットマッサージに入り、施術を受けた。マッサージ師は50歳前半のおばさんで、たまたま会話の中で筆者がベトナムからやって来た事をポツリと漏らした途端、彼女は堰を切ったようにタイ政治の現状に付いて語り出した。

彼女は熱烈なタクシン前首相のサポーターであり、今回、彼の政権からの退陣はタイとその国民にとって非常に不幸な出来事だと云った。暫定政権は今も不安定で、外国投資はタイからベトナムやカンボジアにシフトするものが最近多くなったという。加えて新たな外国投資も足踏み状態で、霧の晴れぬ毎日だとも。。。。タクシン氏の支持基盤のチェンマイ故に、彼が首相だった頃は、優先的に魅力的な外国投資が回されて来たのは容易に推察できる。それが無くなった今、地域への還元が減少するのは致し方のないだろうが、恐らくお金も学もない市井の人に過ぎない彼女にしてここまで外国人の筆者に訴えようとするのは、これまでアセアンの中で実質No1の経済大国として君臨してきたタイの光芒が次第に失われつつあるのを敏感に感じ取っているのだからだろうか。

3月29日(木) 鳥インフル・ワクチン生産開始
*ハノイの科学技術省に拠ると、今年中にベトナムで家禽接種の為の鳥インフルエンザワクチンの生産を開始する事になるだろうと発表した。科学者たちは今月中にも科学技術研究所(IST)と動物健康管理研究所の指揮に拠り、ワクチン生産プロジェクトに着手するだろうと、IST副所長Le Minh Sat氏は今週火曜日に鳥インフルエンザ予防管理国家常任委員会会合の席上語った。科学技術省は、プロジェクト後、ワクチンテストを大規模に行う計画をしており、もし結果が良好ならば、4~5ヶ月先にH5N1ワクチンの生産を開始する予定だ。現行、ベトナムは中国製ワクチンに頼っている。

会合で、Bui Ba Bong農業僻地副大臣が、過去15日間、ベトナムで新たな鳥インフルエンザ発生は確認されていないものの、3月15日に政府が解除したアヒルの孵化のその後の水鳥の孵化や飼育に付いてどのようにするのか関心を持っていると語った。同省は、省内の家畜生産課と動物健康管理課に対しアヒル飼育に関する生産者への適切なガイドラインを作成するよう求めたという。いくつかの生産者団体は、同省に対しワクチン摂取回数をこれまでの年二回から更に増やすよう要求している。ベトナムで最新の鳥インフルエンザは今月上旬カントーで発生している。

(辛口寸評)
最近、鳥インフルエンザについて、採り上げなかったが、ここ二ヶ月の間に特に北部地域で散発的に発生し、ついこのあいだも首都ハノイで発生があったばかりだ。しかし、いずれも中央の指示が地方に対する鳥インフルエンザの周知徹底が図られている様子で、うまく抑えられている。加えて、今回、ベトナムでワクチンの製造を開始するという。実に素晴らしい。これまでワクチンの殆どを中国に依存して来たわけだが、中国で鳥インフルが発生すると、途端にベトナムヘの供給量が減少し、鳥インフルの発生時期は概ね重なる為、常に在庫に不安があったのだ。ただ、順当に行っても本格的な生産開始は、見通しで4~5ヶ月先という。ベトナムの事だから、予定通り事が運ぶとは考え難いので、実質、運用開始は10~12月の間だろうが、どちらにしても次回の鳥インフルエンザシーズンには間に合いそうである。

3月30日(金) 新しい祝日の誕生か?!
*ベトナム人サラリーマンにとってもうひとつの有給休暇が与えられるようになるかも知れない。4月26日を建国の父Hung大王を記念して建国の日と定めようとする動きがある。国会下院では、議員たちが労働法第74条の新しい祝日制定を決める決議を採択した。下院議員会館のBui Ngoc Thanh館長の報告書に拠れば、陰暦の3月10日(新暦4月26日)は、ベトナム人の文化的拠り所の支えとして、亦、Hung大王の偉業に感謝の発露として重要な意味合いを持ちはじめているとする。

1946年2月18日にはホーチミン大統領が、その日を国民の祝日にする署名を行っているが、現在まで未履行のままになっていた。下院は労働傷病兵社会省が提出した報告書を検討し、ここ数日中にも投票で議決する事になるだろう。仮にこの祝日が可決されたなら、ベトナムの年間祝日数は合計9日となる。

(辛口寸評)
ベトナムは4年前に公務員や外郭団体、それに国営企業の社員に対し、大胆にも週休二日制を採り入れ関係者を愕然とさせた。多くの識者・外資系ビジネスマンたちはこの決定を時期尚早と危ぶんだものだ。幸いな事に、ベトナム民間ローカル企業の多くは週休二日制を採らず、今も土曜日は働いてくれているが、競争力も無い現状、休みを多く欲しいなどと国が率先して休んでいる場合では無いのだ。ある程度、実力が伴って来てからでも遅くない。サラリーマン時代、筆者は休みと給料日が嬉しく待ち遠しかった。自営業の今、休みと給料日なんて無かったら好いのにと180度感覚が変わってしまった。ここで一句、「月末や支払い済んで月初め・・・」

3月31日(土) HIVキャリアとの結婚
*一年前、ジャーナリストのグエン・タン・ガンさんは、HIVキャリアの男性と結婚をすると発表し、家族や友人たちを驚愕させた。家族と社会新聞社に勤務するガンさんが生涯の伴侶として選んだ男性であるグエン・チョン・キエンさんに決めた理由はシンプルだという。「キエンさんと私が結婚したのは、彼が美しい心を持つ人で、私の伴侶のみならず、友として私の好きなアートや人生の師でもあるからです。」とガンさん。「結婚の最も大きな障害は、セックス時のウィルス感染と、やがてエイズを発症させ彼が命を落とすかも知れないということでした」と続ける。実際 彼女の決定は、この様な婚姻からHIVヘ自動的に感染すると、親族や友人の中でも相当の批判と心配が巻き起こった。

「もし私の亭主がHIVに感染したならば許さないでしょう。感染が意味するところとは、人生を棒に振るだけでなく、安全なセックスを不能にする事に相違ないのですから、、。」とハノイ大学外国学部の3年生ゴ・トウイ・リンさんが指摘する一方で、この病気を乗り越えるに値する挑戦だと見る人々もいる。「私には彼氏は未だいないのでなんともいえないけど、仮にその彼がHIVキャリアだったとしても、彼に寄り添っていて上げたいわ。キャリアだからといって彼を見捨てるような事は私には出来ません。」というのは若い小説家のマイ・トウ・チャンさん。

中央出産健康センター所長グエン・ティ・ホン女医は、以前、多くの人々からHIVキャリアやエイズ感染者を恋人或いは配偶者にした場合の相談を受け驚いたそうで、その相談の多くが若者から寄せられ、例えばどの様にパートナーにエイズ検査を受けさせたら良いかとか、或いはキャリアや感染者と結婚すべきかどうかと言うものだったという。ホン医師は一度、ホーチミン市内に住む女性から手紙を貰い、それには“彼女は感染者の彼氏との愛を成就させることができるのなら、感染して死んでも構わない”と書かれていた。「この女性の考え方は良くありません。キャリアや感染者との結婚を自由に人々がすること自体、素晴らしい事ですが、それで死んでしまっては元も子もありませんからね。この場合、くだんの女性は医師に相談をし、感染症を防ぐ手立てを講じ、自身を守りながら相手をも守る様にすべきなのです。その上で、彼女が何をしようがそれはそれで好いのです。」と語るのは、家族計画アドバイザーのマイ・トウ・トウイさん。

多くのカップルが、HIVやエイズと真剣に取組んでいる一方で、彼らの両親に当る人々が最大の無理解者でもある。「私の娘を、HIVキャリアとの結婚なんて断じて認めません。人生を棒に振るような真似を娘にさせるわけには行きませんからね。」と今年54歳になる父親のグエン・ティ・ニュンさん。「娘が私にHIVキャリアの男と一緒になりたいと告白したさい、思わず私は気絶しそうになり、一生懸命、娘に考え直すよう説得しましたが、結局あのこは自分の意思を曲げることをしませんでした。私の家庭は崩壊してしまったようなものです。」と云うのは匿名希望の母親だ。

首都ハノイのドンダ区在住の女性は、HIVキャリアのご主人の話しをしてくれた。「主人がキャリアである事を聞かされ、ショックと共に怒りが込上げて来ました。しかし、私自身が感染しない為にどうすべきかを次に考えたのです。医師に相談し、どの様にすれば良いかアドバイスを受けました。現在、結婚生活は3年になりますが、私の選択に誤りはなかったと今も信じています。しかし、HIVキャリアと生活を共にするのは決して楽ではないし、結婚を決める前に熟慮が必要です。両親や友人からのアドバイスを受け、最終的に自身の相手を思う気持ちと勇気に拠り愛を貫き通せるか判断しなければならない。」と彼女は話してくれた。

尤も医療的なアドバイスを受けたにせよ、この様なカップルが無意識の内に互いを感染させてしまうような可能性はある。健康な赤ちゃんを産むのは亦、別の社会的なプロスペクトを擁することとなる。あなたの愛が強ければHIVキャリアのパートナーに寄添いながら勇気を持って子作りに挑戦しても良い。しかし、これに絶えられないと思うのなら、愛する人を友達と考え生きてゆくに留めた方が善かろう。兎に角、噂や思い込みに惑わされることなく、重要な人生の結論を下す前により多くの情報を収集すべきなのだ。エイズは愛の障害である事は今更云うまでもない。が、HIVやエイズが蔓延する今日、多くの人々がそれでも愛を求めて幸せを掴み取ろうとしている。そんな時代を我々は生きている事を総ての人が再認識するべきなのだ。

(辛口寸評)
今日の記事は衝撃的なものだ。自分がキャリアの立場になったら、、或いは、自分がキャリアとの結婚を望む娘の父親の立場になったなら、、と、様々な局面から自問自答した。HIVキャリアだろうが、エイズ感染者だろうが、結婚を望んで悪いという法はない。彼等、彼女らにも人として幸せを追求する権利はある。しかし、それでは自分の娘がキャリアとの結婚を望んだとしても、親として筆者は絶対反対の立場を採るだろう。そもそも人間が生まれて来るということは、動物学的に云えば子孫を残すためである。キャリアと一緒になり、感染を防ぎながら性交に勤めたと云え 記事の中でも指摘されたように一回一回がまさに真剣勝負で失敗は許されない。当然、ゴムが破れたなんて話しは9割以上“死”を意味するもので、冗談で済ませられないだろう。悲惨なのは、それで妊娠でもすることになれば、十中八九、胎児も感染して生まれてくることとなり、その家族には不幸の連鎖無限地獄が訪れるしかないのである。筆者は如何に狭量と偏見と詰られようが、この様な結婚には徹頭徹尾反対の立場をとるだろう。

以上

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