« サイゴンの熱気は株と土地バブルへの序章!「米・中・日」の壮絶な闘いの中で! | トップページ | 元「米軍兵士」サイゴンへ、クチの村を訪問し過去の戦闘を告白! »

2007/03/22

ベトナム雑感「サイゴンは、雨がよく似合う!」

いまのシーズン、ベトナムは乾期だ。
空気は乾ききっているので、ジメジメしないこともあり、とても過ごしやすい。ベトナムを旅行するには最高のシーズンだろう。
あと、一ヶ月もすれば、雨期に入る。雨期入りすると、全身から汗が噴き出るというか湧き出すというか、特に、雨期入りした一週間~10日ほどの間は、躰がついていけないこともあるだろうけれど、暑さもそうだけど湿気が身に堪える。

急に気温が上昇するのと、湿度がまるで十倍くらいになったように感じてしまうからだろう。

19日(月)は、気温が摂氏38度になった。この時期にしては、ちょっと高温すぎる。

目の前に海があるのだから気温が高くなれば、乾期であろうと必ず雨は降る。
それでも空気が乾いているから、ベタっとしたというのかジトっとした息苦しさはなく、過ごしやすい空気に包まれていた。

[乾期に雨]
20日(火)と21日(水)は、午後、連続して"雨"になった。

街を移動しながら、どうも雲ゆきが変わってきたなと思ったところ、やがて大量の雨が落ちてきた。
一緒に移動中の友人に、「雨が降りそうだ」と言うと、友人は「いまは、乾期ですから、降らないでしょう」と言う。
それでも、雲の流れと雲の形を見ると、必ず「雨になることが確信できる状態」だった。

最初、ポツポツと水滴が落ちてきた。
エアコンのクーリングタワーから巻き上がる水滴が散らばり落ちるように、ポツポツと雨滴が落ちてきた。
しばらく、その状態が続いたので足早に戻った。
戻りつき、一息つく間もなく、大量の雨が落ちてきた。
乾期に、雨期の雨と同じように、もの凄い勢いで雨が落ちてきた。

20日(火)の雨は、夕方に降り始め、仕事上がりで帰宅を急ぐ人たちを濡らしたが、夕方のうちには上がり、街を包む空気の温度が低下し過ごしやすい。
雨が上がると、また元の乾いた空気に包まれ、いきなり爽やかになったわけだ。

21日(水)の雨は、午後から夜まで6時間ほど降り続けた。
雨期でも、こんなに長い時間降り続けることは珍しいのに、乾期にここまで長い時間降るのかなと思った次第だ。
ベトナム人の友人が「時季外れの雨が降って、申し訳ありません」という。
そんなこと言われても、「雨は、あなたのせいじゃないよ、そんなこと心配して、謝っていたら、この国で起きる事すべて謝らなきゃなんないよ」とまぜ返す。

路端を占領する商人(たくましい、おばぁ~たち)は、雨の気配を感じると、素早く店をたたむ。見事な早技だ。雨に備える、公安の取り締まりに備える、この技は昔からちっとも変わらない。

[ホテルから出ない調査マンの顔を見学]
長期滞在の友人に会うため、待ち合わせのホテルへ出かけ、ついでに、超有名総合研究所から派遣され、ホテルから一歩も出ないホーチミン市滞在を継続し、「ベトナム経済の実態調査と社会基盤(構造)」について、調査研究していると噂されている人物の横顔を、カラカイ半分で見ることにする。

件の人物は、部屋とロビーで仕事をしているらしい。
直ぐに分かる身なりの良いスーツを着こなし、遣り手と称される連中が持ちたがる鞄を提げてロビーへ現れ屹立していた。
確かに、目から鼻へ抜けた面構えで、見ようによれば賢そうな顔にも見えるし、業界ではできる側の顔かも知れないが、見ようによれば幼い顔のままだ。
どう見ても『カシコ○ホ~』の面構えにしか見えない。
業務経験の乏しと幼さが全面的に溢れ出ていた。

だいたい、ホーチミン市で仕事をするのに、日本と同じパターンのスーツを着るのは、銀行・証券に代表される「金融関係者」だけだ。商社マンでも、余程の事でもなければそこまでバカな事はしない。この時点で、この人物は、ここの空気が読めない人物だと自らを表している。このスタイルで街中を歩けば、この街でスリと掻払いを生業にしている連中には、最高の獲物となるだろう。だから街へ出かけないのだろうか。

[街歩きは危険か]
此方は、宿泊先のホテルから件のホテルまで歩いて往復、ほぼ15分の距離を移動する。
タクシーで動いても5~7分は必要だから、大して変わらないのだ。
ベトナム人の友人たちは、歩くのは危険だという。
「どうして、なんで危険なのか」と問い返す事にしている。
あなた達は歩いているじゃないか。あなた達が毎日歩いている街が危険なら、観光客もビジネスする人も、誰も来なくなるじゃないか。
此方は、この街の中心部なら、大路に限らず抜け道から路地裏まで、頭の中で完全に整理している。<<滞在日を合計すりゃ3年超は住んでいるわけだから>>
だから、短時間でホテル間を歩いて移動できるわけだ。
熟知していないなら、タクシーでもなんでも使えばよいのだ。
「じゃぁ、付いてくる?」って誘うように聞いてみた。

[日本人観光客はカモねぎ七輪コンロ付き]
ホーチミン市へ足を運ぶ日本人観光客の多くは、グエン・フエ通りとレ・ロイ大路を軸に、ドン・コイ通り、レ・タイン・トン通り、ベンタン市場を結ぶ一角に集中している。
これに、パスツール通り、ナム・キー・コー・ギア通り、少しエリアを拡大し、ハムギ大路とハイバチュン通りまで拡大すれば、街中お買い物観光客のほぼ全員が収容されてしまう。
だから、この街でスリと掻払いを生業とする側からすれば、日本人観光客は「カモねぎ」なのである。
何たって、一目で分かる服装だし、歩く姿勢が悪いし、後ろから見ると「無防備」そのものだ。カモねぎ+七輪コンロに炭までついてる状態だ。
日本人の若い女性観光客の後ろ姿って、どうしてあんなに猫背なのだろう。別に地図を見ながら歩いているわけでもないのに。余りの酷さに思わずビックリする。
とにかくダラダラダラ~っと、無防備そのもので歩いているから狙われカモにされるわけだ。勿論、盗む側が悪に決まっているけれど、まるで盗んで下さいって姿で歩いている側の責任も結構大きいよ。

そういやぁ、日本へ留学してきた学生が帰国して、間もなく、財布と鍵と携帯電話をそっくりそのままパクられたって、本人から話を聞いた。
本人曰く「私、顔は、ベトナム顔をしているのに、盗られちゃった」と言う。
「日本語トレーニングを含め、都合5年半ほど日本で暮らしている間、確かに何度か帰国したけれど、半分程度は日本人の生活に浸ってたから、サイゴンへ戻っても気が緩んだままだったんじゃないのかな、気持ちを引き締めないとね」って慰めたのやら注意したのやら分からないようなこともあった。
スリや掻払いは、日本人だろうが、韓国人だろうが、米国人だろうが、ベトナム人だろうが、関係なく獲物は獲物なのだ。

ちなみに、どんなモノがどれくらい盗まれているか?
所轄の公安署へ足を運べば、直ぐに分かる。
一番は、何たって「現金やカードが収められた財布」だ。
二番は、携帯電話だ。
三番は、時計。
三種の神器ってわけか。全て換金しやすいモノばかりだ。

[かけていたサングラスが消える]
興味深いところでは、12年ほど前(いまほど日本人は多くなかった)、ベンタン市場のメガネ屋でレイバンのサングラスを買い求め、かけてレロイ大路を歩き人民委員会前の公園まで移動している間に、かけた筈のレイバンのサングラスが消えていたっていう、まるで手品みたいなスリ被害にあった人がいる。
4~5人連れ立ち、ブラブラ歩きだった。
「誰も気付かなかったんだから、目にも止まらぬ早技に感心するよね!」って言ったら、「いや、目にかけていたのを、盗まれたんですからぁ~」って、被害者は落ち込んでしまった。
しかし気付いた理由がフルっていた。
「やっぱり、眩しくないや」って、サングラスをかけてご当人はいたく満足していたのが、
・・・・・・・・・・
「なんで、眩しいんだろう?」って言ったわけで、
「オマエ、サングラス買ったのぉ、かけりゃイイじゃないかぁ」って返し、
「ボク、かけてますよ」ってご当人。
「だって、かけてないじゃん」って周囲の友人、
「アッレぇ~~?!?!?!?!!」ってご当人。
いわば、こんな遣り取りだった記憶があります。悪い冗談みたいな話ですけど、いまも、ご当人は「ベンタン市場で買い求め、自分はかけて歩いていた。それを盗まれた」と言っています。此方も、彼がサングラスをかけたのは確かな記憶があります。また、30分もしない間に盗まれたって言い始めたのも確かです。
手品のような一瞬の出来事なのですねぇ。

まぁ、いずれにしても街歩きの際は気をつけて下さい。

[雨が似合う街サイゴン]
この街は、雨が似合う。
最初に来たときから、雨が似合う街だと感じた。

特に、夜の雨が似合う街だ。
しっとりして、昼間の喧噪が消え、剥き出しの繁華が幕を降ろし、
静けさを取り戻した街を雨が洗う。

昼間に降る雨は、スコールが似合う。
いきなり、脳天を叩き割るような猛烈な勢いで、
空から落ちてくる雨が似合っている。
もの凄い勢いで、言い合う、サイゴンの人々の熱気そのもののような雨、
スコールが似合っている。
上がれば、スッキリ何事もなかったかのように元の鞘へ戻る。

時に雷が一緒のスコールは、その迫力はケタ外れだ!
並大抵の雨ではない。何もかも流されてしまうのではないかと、
雷鳴もタダの代物ではない、激しいスコールに遭ったとき、
なすがまま、なされるがまま、やり過ごすしか手立てがなかった。

チン・コン・ソンが存命だった頃、経営するレストラン「TIB(ティブ)」へ足を運び、何度か「サイゴンの雨というか雨のサイゴン」について話合った事がある。
確か、ホン・ニュンも一緒にいた。

彼の代表曲となった「Diem Xua  [美しい昔(日本語タイトル)]」について、話が盛り上がった。

Diem Xua [美しい昔]

赤い地の果てに あなたの知らない
愛がある事を 教えたのは誰
風の便りなの 人の噂なの
愛を知らないで 生きていたならば
私はいまも あなたの側で
生命続くまで 夢見てたのに
雨に誘われて 消えて行くあなた

来る日も来る日も 雨は降り続く
お寺の屋根にも 果てしない道にも
青空待たずに 花はしおれて
一つまたひとつ 道に倒れていく
誰がだれが 雨を降らせるのよ
いつまでもいつまでも いつまでも
雨よ降るならば 想い出流すまで
涙のように この大地に降れ

「カィン・リは、まだ米国で歌い続けているよ!」って言ったら、
「そうさ、彼女は、歌い続けるのさ」って還ってきた。
そういえば、その昔、カィン・リのクラブがあった場所は、いまグランドホテルに変わってしまった。(長い間、放置されていたが)

ベトナムは、いまも雨は降り続いているのかも知れない。

|

« サイゴンの熱気は株と土地バブルへの序章!「米・中・日」の壮絶な闘いの中で! | トップページ | 元「米軍兵士」サイゴンへ、クチの村を訪問し過去の戦闘を告白! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ベトナム雑感「サイゴンは、雨がよく似合う!」:

« サイゴンの熱気は株と土地バブルへの序章!「米・中・日」の壮絶な闘いの中で! | トップページ | 元「米軍兵士」サイゴンへ、クチの村を訪問し過去の戦闘を告白! »