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2007/10/07

パキスタン情勢は、緊張を強めるか、政治的妥協で弛緩するか?

日本から、遠いイスラムの国の争い毎ではないパキスタン情勢!

Afgannf←アフガニスタンでのタリバン相手にテロ掃討作戦を続ける欧米各国は、いまや事実上同一の戦場と化しているトライバルエリアの主権国家パキスタンの大統領選挙の行方について、固唾を飲んで見守っているというのは大袈裟かもしれないが、その行方というか落としどころについては、他人事と高見から見物するほどの余裕はない。

米国は、いつもの二枚舌外交特有の建前主義から、「国家元首(大統領)を選出する過程で、一切の不正や、非民主主義的な行為があってはならない。候補者にはあらゆる自由が保障され、かつ選挙権を持つ全ての有権者が、公正公平に投票を行使できる保障が必要」と、相手の事情などお構いなしに、建前を主張する。
その裏で、最大限、米国の利益を確保できるよう、様々な工作を繰り広げ、その手法を表向きでは非難する側の再選に向け、膨大エネルギーで大統領選挙への介入を繰り返している疑いを消しえない。

まぁ、米国は、ムシャラフ大統領(兼参謀総長)が、政権を維持できそうにないと判断したら、巧妙に、クーデターを仕掛けムシャラフを追放し、別の人材を頭に据えるだろう。そして、口を極め公然と(自らが画策したクーデターを)非難するだろう。
米国とは、そういう国である。実に手前勝手で、好き放題の理屈を繰り出し繰り広げるのが得意である。

現代史の中で、世界は、米国によるこの種の茶番劇を、何度見せられたことだろうか?

キューバで、ベトナムで、ドイツで、ハンガリーで、チェコで、アンゴラで、ルアンダで、イランで、フィリピンで、ソマリアで、イラクで、アゼルバイジャンで、そして最も記憶に新しいのは「北朝鮮を巡る『核疑惑』協議」に懸かる論理的すり替えだ!
自らが嘘で固めた国であることを、国家行動で証明しているようなものだ。
世界の至る所に「敵」を作り、自ら緊張を高めることで「覇権」を握ろうとする。
この点は、世界に敵を作っておかなければ内政が治まらない「中国」と同じ構造だ。
だから、「米国」と「中国」は、発想と展開において親子みたいな国かも知れない。

まぁ、余談はここまでに止め、
Pknationalflag←パキスタンである。いまや、世界の注目を一手に引き寄せ、固唾を飲ませるパキスタンでムシャラフ大統領が居座れるか、居座れるだろうが、その際、民主主義機能の効果的展開で、パキスタンの世論が分裂するか、政治的妥協により、収拾されるかで、アフガニスタンでのタリバンを相手にしたテロ掃討作戦を欧米各国が維持し、アフガンを拠点にするテロリスト封じ込めを図ることができるか、それとも拡散させ欧米社会がテロの恐怖に脅えさせられることになるのか目が離せない。

この状況で、アフガンやパキスタンを始めとするLooser(負け組)に位置する地域のテロリストから、世界の中でWinner(勝ち組)の頂点に位置する日本は欧米各国と一緒にされていることを、日本人はよく弁えておかなければならない。

日本では、あまり話題にならないが、何よりも、大半の日本人は遠いイスラム社会の国の事で関係ないと考えているように見える。しかし日本の安全、とりわけ生き死にと直結している事を自覚しておくべきだ。それがいまのパキスタンの政治だ。
パキスタン情勢から、目が離せないことになる!

引用開始→ ムシャラフ大統領とブット元首相、権力分担でほぼ合意  (産経WEB/MSN)
2007.10.5 20:19

【イスラマバード=菅沢崇】政局の混乱が続いていたパキスタンで、ムシャラフ大統領と事実上の亡命生活を送るブット元首相の間で、権力分担に向けた合意が5日夜、ほぼ成立した。汚職罪に問われていたブット氏は免責され、首相就任を視野に政界復帰する。これを受け、6日に投票される大統領選で、ブット氏率いる野党パキスタン人民党(PPP)議会派は議員一斉辞職による選挙ボイコットを取りやめる。ムシャラフ大統領の再選は確実な見通しとなった。

フランス通信(AFP)によると、ムシャラフ大統領とブット元首相は、「国民和解協定」で合意。1988年から99年の間に汚職などの罪に問われた元首相を含む公職者全員が免責される。

パキスタンでは、今年3月のチョードリー最高裁長官の職務停止をめぐり、司法関係者や野党支持者が連日反政府デモを展開。軍事クーデターで政権を握り、陸軍参謀長を兼任したまま大統領選での再選を目指すムシャラフ氏に国民から批判が高まっていた。さらに、7月に発生したイスラム過激派によるモスク籠城(ろうじよう)事件以降、過激派による爆弾テロが各地で相次ぎ、ムシャラフ政権は危機に立たされていた。

ムシャラフ大統領は政権維持のため、野党側への大幅な譲歩を余儀なくされた結果、大統領選の後に軍籍を離脱する方針を表明していた。しかし、PPP議会派は大統領選が上下両院と州議会議員の間接投票によるため、議員一斉辞職で抵抗する構えを見せていた。

米国から「自由で公正な選挙」の実施を求められているムシャラフ大統領は、大統領選の信頼性を損なわずに再選を果たすため、ブット元首相の復権を認めざるをえない状況に追い込まれたようだ。

ブット元首相は、来年1月上旬までに行われる下院選に向けて、18日にパキスタンに帰国する考えをすでに表明している。過去2期首相を務めたブット氏はムシャラフ大統領に、首相の任期を3期に延長することや大統領から首相の罷免権を剥奪(はくだつ)することも求めており、今後本格的な復権を目指すことになる。 

一方、ムシャラフ大統領の大統領選立候補を認めた選管の手続きの妥当性を審理していた最高裁は5日、とりあえず6日の投票を認めた。しかし、選管判断の妥当性については17日から改めて審理を始める予定で、選挙結果の発表を判決が出るまでの間、差し止めた。最高裁がムシャラフ大統領に厳しい判断を下す可能性は残っている。
Copyright 2007 The Sankei Shimbun & Sankei Digital  ←引用終わり

引用開始→ 「ブット氏との政権協力は可能」・パキスタン大統領  (日経NET)
2007/10/05 23:28

【ラホール(パキスタン東部)=山田剛】ムシャラフ・パキスタン大統領は同国の民放ジオ・テレビが3日放映したインタビューで、交渉が難航しているとされるブット元首相との政権協力は可能であるとの見方を示した。また、6日投開票の大統領選をボイコットするため160人以上の野党議員が辞表を提出したことについて、「投票権を持つ(国会と州議会)議員は1000人以上いるため、再選に影響はない」と指摘。圧倒的多数での再選に自信を示した。

自身の首相復帰を可能にする憲法改正などを要求しているブット元首相は3日、大統領側との政権協力を巡る協議が「完全に行き詰まった」として、自らが総裁を務めるパキスタン人民党(PPP)の所属議員を辞職させる考えを表明した。だが、大統領は「テロ・過激派対策にはブット氏の協力が必要」として、なお同氏との交渉決着に期待を示した。
Copyright 2007 Nikkei Inc. / Nikkei Digital Media, Inc. All rights reserved.  ←引用終わり

引用開始→ パキスタン大統領選、ムシャラフ氏が当選…選管非公式集計  (讀賣On Line)

【イスラマバード支局】AFP通信によると、6日行われたパキスタン大統領選で、同国の選挙管理委員会は同日午後、現職のムシャラフ大統領(64)が最多票を獲得し、「当選」したとする非公式結果を発表した。

だが、同国の最高裁が陸軍参謀長を兼務するムシャラフ氏の立候補資格を審理中で、最終的な司法判断が下されるまで選挙結果は確定しない。
(2007年10月6日20時40分  読売新聞)
Copyright © The Yomiuri Shimbun.    ←引用終わり

引用開始→ パキスタン大統領選投開票、ムシャラフ氏が最多得票  (asahi.com)
2007年10月06日20時20分

ムシャラフ大統領の任期満了に伴うパキスタン大統領選が6日、上下両院議員と全国4州の州議会議員の間接選挙で実施され、即日開票された。国営テレビが報じた非公式集計では、5人の候補のうちムシャラフ氏が投票総数の98%と最多得票を記録した。ただ、陸軍参謀長を兼務するムシャラフ氏の立候補資格をめぐる訴訟の判決が出ておらず、最高裁の命令により当選者の公式発表が早くとも17日に持ち越される異例の事態となった。

「軍服を着たままの人物を当選させることはできない。我々は棄権することにする」。投票が始まる直前、海外亡命中のブット氏率いる野党パキスタン人民党(PPP)のファヒム副総裁が下院議場で宣言した。ファヒム氏はムシャラフ氏の対立候補でもあるが、56人の所属議員は一斉に立ち上がって議場を出た。

下院(定数342)では、すでに最大野党「統一行動評議会」(MMA)など主要野党の86人が選挙をボイコットするため議員辞職した。「野党不在」にして選挙を空洞化させる戦術に、PPPも一時は同調する姿勢を見せた。

しかし、ムシャラフ氏は5日夜、ブット氏の首相在職時の汚職訴追を取り消す大統領令に署名。18日に帰国を予定するブット氏が身柄拘束される恐れはなくなり、政治活動の再開も認められ、棄権という選択をした。両氏は今後の政権協力について交渉を続けている。

仮にPPPが議員辞職していたら選挙に参加する野党はなくなり、選挙の有効性を疑問視する声がさらに強まったとみられる。

最高裁は9月28日、軍籍兼務のまま立候補した場合は「公職者の立候補を禁じた憲法に反する」としてMMAなどが起こした訴えを棄却。ムシャラフ氏は軍服を着たまま立候補が認められた。

ところが今月1日、今度はファヒム氏らが同様の訴えを起こした。最高裁は5日、「審理が再開される17日までは当選者の発表を禁じる」と選挙管理委員会に命じた。最高裁とムシャラフ氏の「反目」が投票前日に表面化した形だ。

弁護士出身のチョードリ最高裁長官は、政治権力との妥協を嫌う独立心の強い人物といわれる。テロ容疑者と目された市民が消息を絶った事件の調査に乗り出すなど、政権側には煙たい存在。ムシャラフ氏が参謀長を兼務することにも批判的とされる。

ムシャラフ氏は3月、長官を「職権乱用」を理由に停職処分としたが、最高裁は7月、処分を無効として復職を命じた。それ以降、最高裁は00年に国外追放されたシャリフ元首相の帰国を認めるなど、野党寄りの判決を連発した。

ムシャラフ氏は当選後に陸軍参謀長を辞任する考えだ。ただ、17日にも予定される最高裁の判決次第では、当選が認められない恐れもある。

〈パキスタン大統領〉
国家元首で任期5年。上下両院の国会議員と全国4州の州議会議員(計1170人)に割り当てられた702票による間接選挙で選ばれる。99年のクーデターで権力を掌握したムシャラフ氏は01年6月に選挙を経ずに就任。02年4月実施の国民投票で任期の5年延長が承認された。
(WEB朝日新聞社asahi.com)  ←引用終わり

引用開始→ ムシャラフ大統領「当選」、候補資格なお審理中  (讀賣On Line)

【イスラマバード=佐藤昌宏】パキスタン大統領選の投票が6日行われ、即日開票された。

選挙管理委員会によると、今後5年の続投を目指すムシャラフ大統領(64)が圧倒的多数の票を獲得し、「当選」を確実にした。

ただ、最高裁は、陸軍参謀長を兼務するムシャラフ氏に大統領選の立候補資格があるかどうかを審理中で、判決次第では選挙結果が無効となる可能性もある。野党は投票をボイコットした。

大統領選は、上下両院と4州議会の議員(定数計1170人)による間接選挙で行われ、亡命中のベナジル・ブット元首相率いる野党第2党パキスタン人民党(PPP)副総裁のアミン・ファヒム下院議員(68)、弁護士団体が擁立したワジフディン・アハメド元最高裁判事(68)らも立候補した。

選管によると、ムシャラフ氏は議員の4割が投票をボイコットした上下両院で有効票の約99%を得票、4州議会でも圧倒的な票を得た。

ムシャラフ氏と「政権の共同運営」で大筋合意したブット元首相のPPPは自前の候補を擁立しながら、他の野党に同調して投票をボイコットした。

ムシャラフ氏は1999年10月の無血クーデターで権力奪取後、2001年の暫定憲法命令で大統領に就任。02年4月には5年間の任期延長を問う国民投票を行い、「圧倒的多数で信任された」として大統領職にとどまってきた。正規の大統領選挙を行うのは初めて。
(2007年10月7日1時39分  読売新聞)
Copyright © The Yomiuri Shimbun.    ←引用終わり

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