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2007/10/29

北朝鮮、経済改革へ舵を切るか?ベトナムの改革政策を検証するため首相が訪越!

いま「北朝鮮」に関わるニュースを取り上げる事は、日本の現在には、いささかマイナーではあるけれど、ベトナム・ウォッチャーとしては、見逃せない動きを紹介し、裏面を紐解いておきたいので掲出する。

10月中旬に、ベトナム共産党のノン・ドク・マイン書記長が、北朝鮮を公式訪問した。公式な形では50年ぶりということだった。(「コラコラコラム」も紹介掲出した)
そこで議論されたことは、表裏とも、北朝鮮の最大の関心事である「体制維持と経済改革」に集中したであろう事は容易に予想できる。

「北朝鮮」での「ベトナム」は、いまも20年前と同じイメージなのに、昨今の情報では、「どうやら、そうではないようだ」。豊かさを追究し、それなりに頭角を顕してきている。実際、国連の非常任理事国へ推挙され席を占めた。これは「北朝鮮」には考えられない事だ。「リビア」もそうだ。

かつて、自分達と同じく「世界の嫌われ者」同士だったのに、いつの間にか、米国の側に誑し込まれ、寝返ってしまい、しかも、世界のどこから資金を掻っ払っているのか「豊かさ」なる禁句を追究し、無理しなくても「カネ」を集めているらしい。
その方法を聞いてやろうと思い、10月中旬に、ベトナム共産党の書記長を招いたら、「ナント、日本が最大のスポンサーだ」と言うではないか。
「そんなバカな事があるか!?」って言い返したら、「本当だ」と言い返された。

ベトナム(想定問答[おそらく])は、「自分達も、周辺の他の国が、なぜ、経済発展を重ね『豊かな生活』をしているのか?最初は、全く理解できなかった」。
「シンガポールは別にしても、タイが、どうして豊かになれるのか、理解の外だった」と説明した事だろう。
「タイを始め、他の周辺諸国から、わが国(ベトナム)は働きかけを受けた。そのスローガンは『戦場を市場に変えよう!』だった」と説明を加えただろう。
「周辺諸国の経済発展は『日本の資本と技術』の為せる技だと、当事者の周辺諸国の首脳から説明を受けた」と言葉を加えた事だろう。
「最初は信じられなかったが、周辺諸国を調査してみると、実際にそうだった」と25年前の経験を説明した事だろう。

北朝鮮(想定問答[おそらく])は、「日本との関係は、拗れて、どうにもならない!『経済制裁だ』などと言い、実際には困り切っている」と応え事ただろう。

ベトナム(想定問答[おそらく])は、「東アジアで生きていく、また自国を発展させるには、日本を抜きに考えられない。韓国市場でもASEAN各国の市場でも日本のプレザンスは実に大きい」と解説したことだろう。
「日本の協力の下で、わが国(ベトナム)は、経済改革に成功した」と経験を丁寧に示したのではないか。
「しかし、最初に政策転換を決断するのは、自分達である。あなたの共和国(北朝鮮)なら、あなた方自身であり、あなた方が決断し、世界に示さなければならない」と切り込んだものと推定する。
「わが国(ベトナム)は、政治も経済も社会も国際関係も、あらゆる分野で『政策を刷新』した。いきなり変えなかったのは『政治体制』だけである」と最後の言葉をおそらく丁寧に付け加えたハズだ。
「閉じこもっていないで、国際社会と一緒になることを考えた方がよい。わが国(ベトナム)の経験を、ぜひお見せしたい。お越しになる事を考えて貰いたい。ご招待申し上げましょう!」とダメを押したのではないか。

金正日は、黙って聞き入り、この度の "ベトナム共産党ノン・ドク・マイン書記長を招聘したことは間違いでなかったかも知れない" と考えたものと推定する。
金正日からすれば、「北朝鮮」より、その日喰う「コメ」にも不自由し、格下と見下していた「ベトナム」が、偉大な経済発展を遂げ、自分達に「コメ」の緊急無償援助をしようと言い出したのだから、「オッタマゲタ!?」ってとこだろう。
「ベトナムの自信を、自らの目で、確認しなければならない」。
「中国は、嘘の塊だから信用ならない」。
「しかし、格下のベトナムが北朝鮮の上を行く事は、本心では受け入れられない」。
以前から、異常なまでに「自信」を持つベトナムについて、指導者から直接話を聞きたいと機会を探っていたが、本当にノン・ドク・マイン書記長は「自信」を持って現れた。
気に入らないのは「日本人の拉致問題と、核疑惑を生意気にも持ち出した事だ」と、金正日は、半ば心底で怒りながら「その問題は解決済みである」と主張し耐えたのだろう。

ベトナム共産党ノン・ドク・マイン書記長の公式訪問と、その際の「金正日総書記を国賓として招聘したい」との言葉を受け、金正日は考えられないスピードで、首相の金英逸(キム・ヨンイル)を、自らの訪問準備のためという理由でベトナムへ出張させてきた。

ベトナムは、直ちに受け入れ、金英逸(キム・ヨンイル)のマレーシア訪問を中に加え、カムフラージュしているが、ラオスとカンボジア訪問もしっかりスケジュールに加えている。

これで北朝鮮が、何を目的にしているか、何に対して焦っているかを読み解く事ができる。
北朝鮮は、経済改革をしなければ生きていけないのである。
これまで兄貴分として尊大な態度で対応してきた、格下の「ベトナム」から、経済改革を学ぶ必要があるわけだ。ベトナムからその成功体験を学ばなければ、だれも助言してくれないところまで追い込まれているのだ。

ハノイへ行っても、ホーチミンへ行っても、金英逸(キム・ヨンイル)は腰を抜かすだろう。
ハングルの看板を見つければ、それは韓国企業であり、憎い日本語発音のローマ字表記の看板文字を見つければ、それは日本企業であるから、悔しく腹立たしい限りだろう。

ベトナム起業の看板は、日系企業や韓国系企業に負けず劣らず威勢がよい。それらの風景をよく眺めるとよいのだ。

更に、カンボジアとラオスへ行くと、ベトナムの企業がどれだけ元気かよく理解できる!

今日は、まぁ、ここまでにしておこう!?

引用開始→ 北朝鮮首相、ベトナムを訪問…経済協力推進へ  (讀賣On Line)

【バンコク=太田誠】北朝鮮の金英逸(キム・ヨンイル)首相は27日、東南アジア歴訪を開始、最初の訪問国ベトナムの首都ハノイで、同国のグエン・タン・ズン首相やノン・ドク・マイン共産党書記長らと会談した。

北朝鮮の指導者がベトナムを公式訪問するのは、2001年7月の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長以来、6年ぶり。

現地の報道によると、両首相は、文化・科学・教育や農業分野での協力促進をうたった文書に署名した。

金首相の訪越目的について、27日付ベトナム共産党機関紙「ニャンザン」は社説で、年率8%超の経済成長を誇るベトナムの経済開放政策ドイモイ(刷新)について意見交換し、両国の経済協力を進めるためと説明している。金首相は30日までの滞在中、中国国境にあるクアンニン省の炭坑や、随一の商業港ハイフォンなど経済関係の視察を中心に行う予定だ。

両国間では首脳の交流がしばらく途絶えていたが、今月、マイン書記長が党トップとして50年ぶりに訪朝した際、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記自身が出迎え、見送るなど歓待。ニャンザン紙によると、マイン書記長からの訪越要請を金総書記は受諾したという。

金首相は、貿易相や農業相らを率い、ベトナムの後、マレーシア、カンボジア、ラオスを歴訪する。
(2007年10月27日21時45分  読売新聞)
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