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2007/11/24

相次ぐ迷宮的犯罪は、日本が安全な国でなくなったということ!

平和で安全な国、暮らしやすい国という漠然としたイメージが消えただけ。
日本が平和で安全だったのは、貧乏を克服するため、それぞれの人が「明日への希望」を持ち、共に支え合い生きるために必死で格闘していた頃の戯言に過ぎない。

日本社会の基層は、「水稲栽培(稲作農業)を軸にした『水と収穫の配分』を効率よく行う『村』社会」であるにも関わらず、いつの間にか、心の準備も何もないまま、突然、米国型の都市化社会として都会化してしまった点にあるのではないか。
「村社会」では、さまざまな紐帯がありいろいろな点で干渉を受ける。
個人主義は育ちにくい。一定の個人主義もあろうが基本的には集団主義である。
隣接し合う者が、適度な間合いの下で干渉し合う事が地域社会の安全を支えてきたわけだが、いきなり、都市化し個人主義への舵が切られると、そこに適度な間合いを保つ干渉が消え、蛸壺の個人生活を繰り広げる事になる。

コンビニとテレビあるいは携帯電話という限定的で機械的な通信手段だけが、蛸壺に閉じこもる側と外の世界との接点でしかない状況が起きている。
例えば、コンビニが食品スーパーに代わったとしても、基本的な枠組みは同じことだ。
適度な間合いを保つ社会が崩れ、個人主義が極限まで進むと、個人を包み込む極端な閉鎖社会が顕れる。

中途半端に形だけ都市化された、元は田畑だったに過ぎない(人の生活がなかった)郊外の地域で生じる、半ば地域社会との熱い関係性を保たない場所で生じる犯罪に対処できる仕組みを、現代社会は欠いてしまったのではないか。

また、例えば事件が生じた際に押し寄せる節度のない「マスコミ・スクラム」へ対抗する上から、あらゆる分野で異常なまでの「人権主義」が強調され、関係者に対する保護も必要だろうが、それも不必要なまでに嵩じたりあるいは至ると「犯罪捜査」には悪影響を与えるかも知れない。
現在生じているさまざまな(迷宮的)事件を考えれば、これらのタネは、日本人が金持ちになるに従い、米国型社会を絶対視するかのような風潮に洗われ、「周囲からの干渉を嫌い、自らの責任を伴わない自由を声高に、かつ無分別に追い求め、適切な批判や妥当な人間関係をうち捨てた結果」ではないか。とりわけこの20年に日本が得た社会は、まさに小児病の社会という他ないのではないか。

その意味で、警察の捜査能力もさることながら、適度な間合いを保ちながら干渉し合える地域社会を失った結果の代償かも知れない。

例えば、報じられる範囲でしか考えられないが、加古川の事件では、コンビニで起きた事件でもない犯罪捜査で、警察がコンビニの防犯ビデオの映像提供を求めなければならない事情は、何よりもそれを表してはいないだろうか。
それでもなおかつ、犯人逮捕に至らないのは、コンビニの防犯ビデオと犯人とは直接的な因果関係がないという事ではないのだろうか。

それよりも、事件の翌日だったか翌々日だったか定かな記憶はないが、ニュース報道で加古川消防署の救急隊員ではなく役職者と覚しき人物(管理者?)が、「殺害された被害児童が、救急車の中で救急隊員の問いかけに対し、『大人の男の人に刺されたとか叩かれた』と言った」という発言をしたと説明する映像が流されていたが、その点を強く疑問に感じたし思った。
後に報道されるところでは、いわば袋小路状態に近い現場で、殺害児童は後方から二突きされ、一つは心臓、もう一つは下腹部との事であり、出血多量による失血死とされている。10月中旬の夜半、既に日が落ち暗い中で、後方から強い力で一瞬にして突き刺された児童が、それが大人の男かどうか、どうして分かるのだろうか?振り返る瞬間があり記憶する時間は残されたのだろうか?
仮に、そうだとしたら、殺害された児童が短い人生の最後に見た記憶(映像)はどのようなモノだったのだろうか?
また、出血が続く瀕死の状態で、どうしてそこまで明確な回答ができたのだろうか?これが最大の疑問であり謎である。救急隊員は、どのように聞いたのか、そして児童はどのように答えたのか?全く明らかにされていない。公開できない理由が何かあるのではないか?

佐賀の病院で起きた事件など、報じられる事だけでは、想像もできない理解に苦しむ事件だ。
なんで、入院中の病室で、他人と間違われたとはいえ、射殺されなければならないのだ。
余りにも理不尽ではないか!事件が起きたのは病院である。
これこそ、なぜ防犯ビデオがないのだろう。早朝とはいえナース・ステーションには誰もいなかったのだろうか、病院が安全でないなら、安心して入院治療を受けることはできなくなる。
この事件の場合、多くの目撃談が後日届けられているというが、その情報で犯人に辿り着けるなら、日本の社会も捨てたものではないけれど、こう言っちゃ悪いけれど佐賀の武雄で生じた事件で犯人が逃げおおせたら、日本の地域社会は崩壊していると考えた方がよいかも知れない。逃走に使用した車のナンバーは付け替えられていたとも報じられている。しかも九州自動車道の築紫野ICを降りていることも判明しているというが、一体全体何なんだ!?どうなっているのか?全く意味不明で理解できない!

香川は坂出の事件も、理解できない不思議な事件だ。二人の子供は祖母と就寝していたのか?そうではなかったのか?なぜ床のカーペットがL字型に切り取られているのか?それに何かの意味があるのか?祖母の自転車と携帯電話は、どこへ消えたのか?何よりも3人はどこへ運び去られてしまったのか?自転車1台に老人とはいえ50Kg近いであろう人と子供二人を運ぶのは、いくら何でも車がなければ運べないだろう。
いかに深夜とはいえ、車の目撃者がいない音を聞いた人はいるらしいが目撃者もないというのも、いよいよ以て不思議な話だ。

警察出身のジャーナリスト黒木昭夫氏のコメントは紹介されているけれど、推理作家の人たちは、とりわけ大御所は、これらうち続く事件をどのように見ているのだろうか。

折から、(故)松本清張の一大著作「点と線」が脚光を浴びているという。清張先生がご存命なら、ちょっと下唇を特徴付けながら、どう「コメント」なさるだろうか?

全く分からない、全く理解できない事件が多過ぎる。いずれも、被害に遭われ犠牲になられた方に哀悼の意を顕させて頂きたい。そして安全な社会の回復を希望したい。
何よりも、日本が失った社会生活の安全を悲しむばかりだ。

引用開始→ 残忍!未解決事件はなぜ増えた?(日刊ゲンダイ)  (@nifty News)

残忍な殺人事件が多発しているが、事件が長期化の様相を見せているものも少なくない。

10月16日に兵庫県加古川市の女児・鵜瀬柚希ちゃん(7)が殺害されてすでに1カ月。
*お断り:WEB記事では「先月22日」となっていますが、正しくは16日ですから「10月16日」と訂正し掲出しています

11月1日に埼玉県川口市の渡辺沙織さん(26)が殺された事件も未解決のまま。この事件では先週、捜査本部が犯人とみられる男が渡辺さんのキャッシュカードを使って現金を引き出そうとする写真を公開。それでも「捜査に進展なし」らしい。

最近の未解決事件を拾ってみると、その多さに驚くのだ。

捜査関係者は、「警察の捜査力が落ちたのかも知れませんが、犯罪の手口も巧妙になっている。それに市民同士のつながりがどんどん希薄になって、隣の部屋に誰が住んでいるのかも知らない。捜査情報がなかなか集まりにくくなっているのです」と言う。警察出身のジャーナリスト、黒木昭雄氏はもっと手厳しい。

「捜査に対する協力意識が低いのは、不祥事が目立つ警察に対しての不信感です。警察を信用しなければ、情報提供もできない。そうなると情報も集まらず、事件は長期化。また警察は信用をなくすという悪循環です」

殺人を含む凶悪犯罪は00年に1万件を突破。03年をピークに減り始めているものの、昨年も1万件を超えた。

犯人は警察を笑っている。

●最近発生した事件で未解決のもの

・発生日:10/16
*これもWEB記事では「10/22」となっていますが「10/16」ですから訂正しておきます
・発生場所:兵庫県加古川市
・被害者:鵜瀬柚希ちゃん(7)
・事件経過:目撃者なし。犯人像見えず

・発生日:11/1
・発生場所:埼玉県川口市
・被害者:渡辺沙織さん(26)
・事件経過:ATMの男の写真を公開

・発生日:11/8
・発生場所:岐阜県岐阜市
・被害者:津末一守さん(55)
・事件経過:凶器見つからず

・発生日:11/8
・発生場所:佐賀県武雄市
・被害者:宮元洋さん(34)
・事件経過:暴力団関係者と誤って射殺か

・発生日:11/10
・発生場所:長野県長野市
・被害者:犬伏安治さん(69)
・事件経過:犯人に結びつく有力情報なし

・発生日:11/17
・発生場所:香川県坂出市
・被害者:山下清さん義母と娘姉妹
・事件経過:血痕が見つかるが消息不明

[日刊ゲンダイ:2007年11月23日 10時18分]
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