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2008/02/10

月暦「正月」です。「正月節」を祝し「二十四節気」について考えます。

中国から、ある大学院へ教授として赴任しておられる先生へ「春節祝意のメッセージ」をお贈りしたところ、
「日本でも、50~60年ほど前までは、農村を中心に『旧正月』を祝っていた、と聞いています。『旧正月』を覚えておいて下さってありがとうございます」と、ご自身が東京大学大学院で博士後期課程に取り組んでおられた頃の話を振り返り、上記のようなメッセージが戻りました。

太陽暦の正月は忙しない展開でイヤですね。
何が「新春」なのか、何が「迎春」なのか、何が「賀春」なのか、「新しい春を迎えて」など「いけしゃあしゃあと」よく書けるモノだと、いつも不思議に思っておりました。

太陽暦では、一番寒い「小寒」「大寒」を正月以降に迎えるワケですから、なんだかオカシイですよね。
2月も節分を越え、立春を迎えると、まぁ「春」になるなぁ~と何となく考えることもできますが、「太陽暦」に対し多くの人は「太陰暦」と呼ばれるようですが、「陽」に対して「陰」とするのは文化かも知れませんが、その呼称には、少なからず抵抗を覚えます。
「月暦」と呼ぶのが正しいのではないか。英語では「Luna Year」と呼ばれています。従って「月暦」で良いのです。

日本も、中国も「漢字文化圏」の地域では、「二十四節気」という考え方が農業の生産過程で重視され、生活文化の中で着実に確立されていました。
「二十四節気」は、太陽暦でも月暦でも大きな変化はありません。その理由は、太陽の高さやそこから発する「黄経」を軸に算出されるからです。

どなたにも思い当たる「二十四節気」の季節を表す言葉を探してみますと、「春分の日」、「夏至」、「秋分の日」、「冬至」などがあります。
一年は12ヶ月です。一ヶ月を二つの季節に分けると、二週間に一度の割合で季節が巡り来る事になるワケです。ここまではご理解頂けますか。

「夏至(天文学の上では、太陽が黄経90度を通過する日)」で昼と夜の長さでは昼が一番長くなる日です。この約30日後に「大暑(太陽が黄経120度を通過する日)」で最高に暑い時期を迎えます。この頃から約1ヶ月、太陽に熱せられた空気が私たちの暮らす地域の空気を包み暑熱となるわけです。
つまり、「二十四節気」はこれから起きる(始まる)空気の変化を先んじて示しているのです。
逆に「冬至」を過ぎた約1ヶ月後に「大寒」が訪れ、ここから約1ヶ月は寒い日が続きますね。(いま、まさにその時期ですが)

さて、一ヶ月を考え(想像し)てみて下さい。
普通の生活でも2週間という時間が過ぎると、気温はどことなく変化しているでしょう。昼間の気温は急に変わりませんが、「朝夕の気温」は確実に変化しています。農業は朝から夕方までの作業を必要とします。ですから、農業に従事される方は「朝夕の気温」の変化に敏感です。
人は元来、自分たちが生活する地域の空気に包まれ、その空気の温度変化に対し敏感に反応し、できるだけ自然に対応しようとしてきました。

人は気温の変化に、自然に対応しながら生きてきたわけです。
日本は、世界の中でも類のない「四季の変化」を楽しめる地点に位置する国です。
四季の変化と共に生きる上で、「二十四節気」を取り入れ積極的に空気とその気温の変化を楽しみませんか。
わずか100年ほど前まで、多くの人は、実際に時計を持ちませんでした。
それでも、無茶苦茶な凶作に襲われない限り収穫を失う事はありませんでした。空気の変化を読み、空気の変化と共に生きてきたのです。何と素晴らしい知恵でしょうか。先人の残した知恵について振り返ってみましょう。

「二十四節気」(2008年の)
立春(2/4)りっしゅん
雨水(2/19)うすい
啓蟄(3/4)けいちつ
春分(3/20)しゅんぶん
清明(4/4)せいめい
穀雨(4/20)こくう
立夏(5/5)りっか
小満(5/21)しょうまん
芒種(6/5)ぼうしゅ
夏至(6/21)げし
小暑(7/7)しょうしょ
大暑(7/22)たいしょ
立秋(8/7)りっしゅう
処暑(8/23)しょしょ
白露(9/7)はくろ
秋分(9/23)しゅうぶん
寒露(10/8)かんろ
霜降(10/23)そうこう
立冬(11/7)りっとう
小雪(11/22)しょうせつ
大雪(12/7)たいせつ
冬至(12/21)とうじ

今年の「月暦」では、
②4月8日が三月三日にあたり「上巳」五節句の一日「雛祭り」に当たります。
桃も桜も咲きそろい、確かに真「雛の祭り」に適した日ですね。
③6月8日は五月五日で「端午」。五節句の一日「菖蒲の節句」となります。
花菖蒲も咲きそろう季節ですね。
④8月7日は七月七日です。「七夕の節句」となります。
⑤10月7日は最後の五節句九月九日「重陽」で、「菊の節句」となります。
それでは①は何か?どこにあるの?と質問されそうですが、
①は、正月節です。今年は2月7日が正月元旦です。
ちなみにベトナムでは、「正月節」と呼びます。「節」のベトナム語は「tet(テト)」です。そのため、中国が旧正月を「春節(春を迎える節)」と呼称するのに対し、ベトナムでは「(正月を省略し)節=tet(テト)」と呼びます。
韓国では、「正月(節)」です。日本も同じく「正月(節)」でした。

中国は、「春に向かう節目」だから「春節」と考えるワケです。

こんな他愛ない話ですが、実は、十数年ほど前にニューヨークで、「二十四節気」を軸に「日本市場における商品構成とその展開」を議論した際、「二十四節気」の深い意味を理解した聴講者(参加者)から、提議講演を終えた際に大きな反響を頂戴した記憶があります。
そのとき、日本や中国が培ってきた(生活に根差した)文化の奥深さについて理解を得られと考え、とても嬉しく思いました。

その話も含め、中国から赴任された先生と「漢字文化圏」における蓄積された文化と透視可能な文化について、今後も議論しましょうということになりました。
「アジアに生を受け、暮らす民族」は、欧米とは異なる別の深く広い思考力を持っているのです。

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