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2008/08/30

北京オリンピック野球日本代表への日本人的メンタリティー!

報道各社が騒ぐだけ騒いで、本当に喧しく騒がしいだけだった北京でのオリンピック。
中国は、差し詰め「ペテン・オリンピック」を開催するに相応しい「虚飾」を見せつけ、文字通り面目躍如という事で満たされていましたねぇ。

さてさて、そんな中、「野球日本代表チーム」への風当たりが強いようですが、ナンデそこまでエラそうな口がたたけるのか、全く以て理解できません。
その風当たりの素は「フラストレーション」なんでしょうねぇ。
怒りを爆発させている人、何か底深い虚脱感でもあるのですか?
ミンチトォのニヤケたおツラのポッポ・トリガラ兄さんなんざぁ、自らかって出た放送番組の中で「星野仙一を、言いたい放題、扱き下ろし!血祭りに上げた」そうじゃないですか?相手がいない場所すなわち欠席裁判でね、市井の市民がブログで遊んでいるワケじゃなくって、公党の責任ある地位に座る人物がだよ、よく「ヤルワイ」。

北京オリンピックの野球で「日本代表チーム」が敗れたワケは、いずれも報道されたとおりでしょうね。
しかし、ここでは視点を変え「日本人のメンタリティーと思考論理」で捉え返してみたいと思いますね。
日本人の思考論理って何も変わらないんだねぇ~!だから日本人なのかもしれない!

まず、首の皮一枚まで追い詰められた「WBC」で画期的な勝利を収め、最後に劇的な優勝を得た。それで日本中が沸きに沸いた。
→→→これは、100年前、明治の活気を創りだした「日露戦争」の大勝利! と同じ事。

次に小競り合いを繰り広げながら、
昨年の「北京オリンピック」代表決定戦(アジア地区予選)をしぶとく勝ち抜く。これで沸きに沸いた。もうオリンピックの「金メダル」が確定したような騒ぎだった。
→→→これは、第二次世界大戦(太平洋戦争)の緒戦で「真珠湾攻撃」の奇襲戦での大戦果! と同じ構図のように見える。

そして本戦「北京」での惨敗!
これは、「第二次世界大戦(太平洋戦争)」の中盤以降で敗退し続けたのと同じ構図で、
「次は勝つ、次は勝てる!」。「相手は弱いのだから、負けるワケがない!」などと、よぉワカラン希望的感触が巷に渦巻き飛び交う始末。
「勝つ」発言(願望)について何の根拠があるのか?
→→→まず、1942年、ミッドウェー海戦で大日本帝国海軍連合艦隊は米国太平洋艦隊機動部隊との決戦で戦力格差と作戦ミスにより、多様な航空戦を仕掛けられた結果、無惨にも敗退する。
→→→次に、フィリピンはレイテ沖海戦で、残る連合艦隊の艦船は、これまた彼我の戦力分析もそれに対応できる総合戦略もないまま、戦いを挑み悉く撃沈され制海権を奪われてしまう。
→→→一方の大日本帝国陸軍も、ガダルカナル島で補給もないまま悲惨にも撃滅させられる。このあと、ビルマ戦線のインパール、太平洋上ではサイパン、グァム、硫黄島、沖縄と、戦略面での展望もないまま、実に無謀で悲惨な戦闘を繰り広げ玉砕を続けた。
→→→そして、広島、長崎への核被爆、ロシアの参戦を受け本土決戦か?という事態も覚悟へ。
→→→結果は、1945年8月15日正午の敗戦である。
「忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐え、自ら太平を切り開かんと欲す・・・・・」と現実を受け入れざるを得ないかったのである。
→→→「残念である!真に悔しい思いもある」が、現実である。
ここから何を得るのか?何を得たのか?この点が実に大切なのだ!

巷に溢れ出したのは「星野仙一監督の用兵と采配」を批判する嵐である!
監督の責任は大きい。(ミッドウェー海戦で敗れた南雲中将は最悪という事になる)
確かにそのとおりであるが、それで問題が解決するワケではない。それなら、江戸は徳川の頃と同じで「腹切って、お詫びします」に収斂されてしまう。
何も得るところがない。
悔しさもあり、星野監督は、多少は言っちゃならない弁明というか強弁も試みた。
「審判との戦い、ストライクゾーンが違った、選手は慌てた(云々)」は、日本の球界有識者からも軽いジャブを繰り出され、その後、この事については触れなくなった。
この点は残念だった。少し悲しい気がしたが、オトコ星野仙一も「日本人のメンタリティー」を内包している事を垣間見せた。そこに人間的な魅力もある。

さて本論だ!
日本人は、大方において「経験主義」である。
経験により得た成果を軸に次を考えるが、その際、「勝ち」を得た経験が全ての基軸を規定し、次の戦略や組織構築を発展的に捉える事が苦手なようだ。
そして過剰な精神論だ!
「ヤル気がない!」とか、「覇気に欠ける」とか、「贅沢だ」とか、「甘え過ぎだ」とか、反論しない相手なら、どこまでも止まるところを知らずというか、有識者の側に立つ人物までもが言いたい放題だ。
それで一体全体、何がどう解決できるのか?

しつこいようだが、もう一度、現代史を振り返っておく。
「日露戦争」で大国ロシアを打ち破り、広大な満州を手に入れた事が第二次世界大戦(太平洋戦争)への引き金になった。
その気分を支えたモノは、「勝つ!必ず勝てる!負けるワケがない!」という高揚した気分というか空気に包まれ満たされていたのである。
そこに、相手の気分や考え方、あるいは技術の変化、戦略を考慮する余地は殆ど介在しなかった。その空気には「神国ニッポン」があり、全てがそれに規定され支配されていた。

日本の技術は優秀である。
日本人は強い。
日本は負けたことがない。
日本には「神風」が吹く。

この誇りというか、メンタルな思考方法は、微笑ましいが「何の根拠」もない。
「技術は優秀」。相対的なモノであるから、優秀な点もあれば、そうではない点もある。
「強い」。確かにそれは重要だが、戦った相手の総合力や取りまく状況や条件を考え冷静に比較検証した上での話だ。従って条件が変わると「弱い」かも知れない。
「負けたことがない」。これは、「負けなかった」だけの話に過ぎない。
地球上で展開された万物の歴史において「負け」や「滅び」を経験しなかったモノやコトは皆無である。

これらを冷静かつ謙虚に考える能力というか力量が求められる。

1970年代半ば~1980年代後半(90年代初頭)まで、日本は我が世の春状態に包まれていた。工業生産力、付加価値製造力、組織された経営の効率性などの面で、米国を追い上げ並び、一部は追い抜いていた。そのため、いきなりカネモチ大国になった。
しかし、米国は競争する方法を変え、ルールを変えてしまった。
条件を、「モノ造りから、カネ造り、カネ運用へシフトアップ」してしまった。
つまり「金融資本主義」が先進工業国の基本ルールだと言い始めた。
日本は、これらの条件変化への対応力を欠いた。
これが、日本を経済的繁栄の首座から追い落とし、現在に至る彷徨の要因となっている。
その米国も「金融資本主義」で行き詰まり、青息吐息だが、また根本的にルールを変更するだろう。(2008年11月には、どちらか明らかにされるだろう)

野球日本代表も、同じメンタリティーに包まれ、同じような思考論理で戦い、敗れたワケだ。この点は謙虚に捉えなければならない。

野球日本代表の枠組みを規定したのは、日本の野球機構である。
アマチュア機構という軍団と、プロ機構という軍団が並立している。
「大日本帝国陸軍」と「大日本帝国海軍」が競い合い、統合されているように見えて誰も統合していないのである。一つの国で二つの異なる性格の軍団が競い合ったのである。よく理解できない。
日本の野球機構は、この構図である。
全く関係のない人物(素人)を「アマチュア機構」はトップにお飾りで配置し。
そのお飾りが、国際会議へノコノコ出かけ「タイブレーク導入」を提言し採用され(それで日本は負け)てしまったり、ホントにお笑いぐさである。
一方も、これまた元外交官(素人)を全米大リーグに詳しいとかなんとかの理由でお飾りでトップに据える。究極の天下りをさせて平気だ!(バカにしている)

この状況で、北京オリンピックがやってきた。
何も知らない、日本の市井の市民は、大本営発表(連日連夜のマスゴミ報道)を真に受けて「日本は『金』メダル間違いなし!強い相手は『キューバ』だけ!」とはしゃぎ、騒ぎ立てていた。踊らされ、期待させられ続けていた。
提灯行列こそなかったけれど、勝手に沸かされ熱狂させられていた。バカバカしい事だ!日本人はいつから、矜恃を忘れ捨ててしまったのか?

星野ジャパンを創り上げ、星野ジャパンの幻想を創りだしたのは、他ならぬ日本人のメンタリティーがベースになっているのである。
そこに、スポーツとしてのオリンピック野球を見る思考論理はなかったのである。
「審判も、ルールも、プロもアマもなかった」のである。
冷静に、戦力比較、方法、技術、審判、球仕様を検証する事すらなかったのである。

北京オリンピック「野球日本代表(星野ジャパン)」を創りだしたのは、他ならぬ「日本人のメンタリティー」ではなかったのか? 改めて指摘しておきたい。
それへの反省もなく、星野批判を繰り広げてみても何の解決にもならないだろう~!
強硬に星野批判を繰り広げ溜飲を下げて喜ぶ人達は、その批判行為も含め、容易にノセられ動員され、無批判無反省に踊っている自らを真摯に恥よ!

これは、「日露戦争」に勝利して以降、「第二次世界大戦(太平洋戦争)」で苦い敗戦を経験させられても、未だ、日本人の思考論理の基底を構成する重要なDNAなのかも知れない。どのように克服し脱却するかが次の課題だ!脱却してしまえば「日本人は日本人ではなくなるのかも知れない」けれど。

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