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2009/02/05

強気の大丸(J・フロント)、「心斎橋そごう」買収で、どこまで保つか?!

別に、驚くに値しない。

「隣を買う!」。
「隣を買えたら、売り場面積が倍になる!」。
「隣が欲しい!」30年前、この話は冗談に聞こえた。
しかし、30年の年月を経て、アホみたいな話は本当になった(なりそうだ!)。

しかし、「いまさら!?」、もうどうでもよいではないか。
大丸の社長は、トヨタ中興の祖と奉られる、ウマヅラ・オクダの実弟だ。
その点で、実直・強気で押しているのだろう。
実質的には、「松坂屋」を配下に収めた事だし。
いまのところは「わが世の春」である。

しかししかし、だがだが、「J・フロント」なんて勇ましい名称の「大丸・松坂屋」の「終わった連合」なんざぁ、もっと真剣に自社の経営を真剣に考えた方がイイんじゃぁないですか?
台所事情はどうなんですか?ホントにやってけますかねぇ~?!

貸し金回収にかかる痴話喧嘩に過ぎず。
流通のマーケティングやマネジメントをコンサルティングして、喰ってるくせに、なぜ「そごう心斎橋店」が「大丸」へ売却される事に取り組まないのか?とお叱りメールが届くモノで、"とらえもん" の面子もありますから、採り上げ「からかう事」にします。実際には「痴話喧嘩」に過ぎないデキゴトなのですが。世間は大きく捉えていますから、世の中、前向きビジネスに位置づけられる事件が好きなんだねぇ~?!貸し金回収にまつわる痴話喧嘩に過ぎないんだよ。

それでは、「そごう」のお復習いを。
イケイケ・ラッパの水島廣雄が「そごう」を立て直し、中興の祖として崇め奉られ、貧乏な時代の日本が必死に豊かさを追究する過程の経済政策に乗り、大阪(心斎橋)、神戸(三宮)、東京(有楽町)の三店舗しかなかった「そごう」を、「千葉そごう」を手にして以降、手練れの錬金術(手形・小切手法を熟知する弁護士であり法学博士)の知恵を総動員し、広島、黒崎(北九州・八幡)、札幌、大宮、柏、いよてつ(松山)というように、社名の「十合」実現(掲出順は開店順ではない)を目指し奮闘努力する姿勢は微笑ましくもあった。
それが、「ダブルそごう(20店舗)」を掲げた頃から狂い始めたように見ている。
国内は、徳島、福山、長野、小倉、豊田、加古川、西神(神戸西)、奈良、横浜だったか(順不同)。海外店舗も、シンガポール、バンコク、ジャカルタ、クアラルンプール、香港、台北と連続出店(順不同)を続け、あっさり目標をクリアーした事もあり、次は「トリプルそごう(30店舗)」を目指す、と言い始め手当たり次第へ転じた頃からは、手練れの錬金術も限界を顕しつつあった。
何よりも、人材が枯渇している。
リテール事業は「人の目利きと勝負観」が重要である。
とりわけ、生活文化を売る百貨店事業では、その点を欠いて成立するワケがない。
これは、水島廣雄が描く論理枠を超え、外側に屹立した巨大な壁である。
百貨店を切り盛りできる人材を育てるには時間がかかる。
この供給ができなかった。
「そごう」は水島廣雄の手で形成され、「人材育成できず」水島廣雄の手で破綻させられた。高齢である水島の後釜(禅定)を狙っていた筆頭専務・神戸店店長だった山田も同じ穴のムジナである。
経済学で指摘される「収穫逓減の法則」が働いたワケである。

水島が強いた「そごう」の奇跡は、第二次世界大戦で全てを喪った戦後の日本が、経済と生活文化で「目に見える、手に入る、豊かさ」を追究する過程では有効だった。
1970年に、日本は一人当たりGDP1000米ドルを回復し、貧乏から脱却しつつある実感を得た頃、水島は旗艦店だった「そごう神戸店」の延べ床面積を倍増させ、「ジャンボそごう」とのフレーズで、地域一番点の座を「大丸神戸店」から奪い去った。
この体験が、「そごう」の大艦巨砲主義として「出店政策」に集約される。「千葉そごう」は狭いが、「柏そごう」は巨大である。「広島そごう」も巨大な店である。最後の出店となった「横浜そごう」は大艦巨砲主義の象徴的帰結といえる。

なぜ、ダメになるか?
全てが「同質化」するからである。
その上、販売商品を手当する際、「空間を埋める事」に重点が移り「とりあえず売り場を埋める」行為に陥るからである。
何よりも、百貨店事業は「生活文化商材販売不動産事業」に過ぎず、ビジネスモデルの原点は販売拠点となる場所を貸し与えカネを収奪しているに過ぎない生業である。
これはタカマチで自らの縄張りを仕切る香具師の親方と同じ事業である。

しかし、香具師の親方は手下の仲間が喰えるように、タカマチへ集まる「客」を相手に、徹底的に合理的平等な方法で自らの縄張りでの出店を調整するし、配下の売り上げに気を遣う。

だが、百貨店では、売り場の責任者は「地回りのゴロツキ」と同じで、反り返って歩くだけで「何らの寄与もない」。客からクレームがあれば、一義的には対応するが、基本構造は場所を貸し与えた商品供給者(実際の販売事業者)に対処させ、後は事故を起こした納入業者を絞りたてる。

関連内容掲出→     http://febnet.cocolog-nifty.com/column/2008/07/pb_fce4.html

ビジネス展開の過程で、「お零れや役得」を尊大に求めるアホ~も後を絶たない。
つまり、多くの百貨店マンは「ちやほや」される事を楽しみ、責任を取らない点に特徴がある(これは霞ヶ関のクズ官僚ドモと同じか?)。
「そごう」は拡張過程で、この種の人材を大量創出し、自ら腐っていったのである。

では「西武百貨店」についてのお復習いも。
その「そごう」が破綻するや否や、救済の手を挙げたのが「セゾングループ」と名を変えた和田繁明率いる「西武百貨店」である。
和田繁明は、「西武百貨店」を今日のポジションまで引き上げた、中興の祖みたいな人物だ。渋谷店の店長だった頃に知り合った。

「生活文化産業」を掲げた実質創業者で理論家である「堤清二」の懐刀であり、忠実な代弁者の役割を見事に演じる役者だった。
「西武百貨店」も、口は立つものの中身は「空っぽ」で、その本質に気がつき批判を加える者へは容赦なく「集団で襲いかかる(内ゲバ)」を得意技として誇っていた。
当時の「西武百貨店」は「空虚な空間を提供」する店だった。これも、日本が第二次世界大戦で全てを喪い、それを回復させる段階では一定の効果があった。
しかし、過剰なまでの傲慢がウリの堤清二のドグマに洗脳され包まれた「西武百貨店」は、客の求めるモノより、自らが掲げる「コンセプト」を最優先し押しつける点に最大の特徴があった。
自らは無謬であり、間違いを犯すワケがない。
これは、コミュニストの思考論理である。堤清二が東大で経験した「日本共産党」細胞の論理が生きていたのである。しかも「軍事路線派」としてのドグマだ。
(皆さん、ナベツネも大して変わらないんだよ!)

その「西武百貨店」は、マル中崩れの「糸井重里」を担ぎ出し、「おいしい生活」のコピーを掲げた頃が「堤清二」が発するドグマの(有)頂点だったろう。
和田繁明は、一時、堤清二から遠ざけられたりしながら、結局、堤清二の「文化遊び」で破綻の危機に瀕した「西武百貨店」の再建に向け社長の席に就く。
でぇ、どうしたか?
あまり代わり映えしない政策を並べ立てたが、「そごう」同様に、「百貨店人材枯渇」の「西武百貨店」も、根本的にというか本質的にというか「経営再建」を果たすことはできず低迷したままだった。

そこへ「そごう」の破綻が転がり込んだワケで、稀代の勝負師たる和田繁明は「渡りに舟」と血が騒いだか「そごう」の民事再生を引き受けると、得手に帆を上げと相成ったワケである。救いの手を差し延べた方の船も、実は泥舟で沈みかけているにも関わらずだよ!
これが勝負師たる和田繁明やその師匠である堤清二の思考と行動なのである。

「そごう」へ乗り込んだ和田繁明は、偉そうに「そごう」の社員を前に「一席ぶった」そうである。その際の基本は、自らの略奪を正当化するための洗脳である。
「そごう」の破綻は、経営陣の責任が第一であるが、現場の能力も低いから破綻の事態を避けられなかったと、自らが率いる「西武百貨店」も破綻寸前のくせに、その事実と経営責任を棚上げし実に空虚な長広舌だったらしい。
時を移さず、二社の事業統合を発表し、その名も「ミレニアム・リテーリング」だ。
実に「嘘っぽい名称」だ。空虚な堤清二の愛弟子たる和田繁明ならではの命名だねぇ~!

でぇ、和田繁明がやった事は、第二次世界大戦後にドイツやチェコでソ連(ロシア)がやった事と同じで「合法的略奪」といえる行為である。
一方では、援助や支援と言いつつ「クソの役にも立たない余剰人員の押しつけ」を行うワケである。
これは「東の社会」で「鉄のカーテン」の陰に隠れてソ連(ロシア)が行った事とさほど変わらず、結果、「そごう」は一段と疲弊した。
何よりも、象徴的な事は「そごう神戸店」が地域一番店の座を「大丸神戸店」に奪われ轟沈されてしまった事だ。
一時は、「そごう神戸店」が「大丸神戸店」に200億円近い差をつけていた。いまは「大丸神戸店」は年商1000億円を超え「そごう神戸店」は800億円を稼げない状態だ。

スターリンと同じ和田繁明により占領された、「そごう」だが為す術なく、一方の占領者たるスターリンたる和田繁明が率いる「西武百貨店」も為す術なく、結局、稀代の勝負師たる和田繁明が一世一代の大博打に打って出て、「セブン・アンド・アイホール・ディングス」の鈴木を口説き落とし、「S&I H」との経営統合という、ハッキリ言って「叩き売り」を断行したのである。聞こえはよいが、身動きできない「ミレニアム」を「S&I H」へ嵌め込んだワケである。

所詮はコンプレックスの塊に過ぎない「ヤッチャ場」のオヤジ。
量販店業界とコンビニ業界では一目置かれる鈴木が、百貨店流通では稀代のペテン師ととかく噂の絶えない和田繁明の秋波に乗せられたのは、量販店の雄といっても所詮は「ヤッチャ場」の親方に過ぎないコンプレックスが、輝く「百貨店」業を支配できると夢想した事が原因だろうとの噂が飛び交ったものだ。

しかし、その辣腕の鈴木が「ヤッチャ場」で鍛えた目と勘で見ると「そごう」も「西武」も儲からないのである。経営ボードの役員を入れ替えようとしても、ヤッチャ場のオヤジと足下を見てか激しく抵抗する。
昨年夏に、ヤッチャ場の親方を自認する鈴木も切れたのか、攻勢を強め「ミレニアム」の役員総入れ替えに出た。激烈な抵抗を受け完全に満足できる状況ではないものの、一応の満足を得られるところには収めることを得た。

でぇ、鈴木は、これまでの積年の恨みを晴らすべく「そごう心斎橋店(本店)」の売却という挙に出たのである。
売却希望額は、ほぼ500億円と巷では噂されている。

その程度の資金を回収しても、「S&I H」として注ぎ込んだカネは戻らないだろう。
でも、「そごう」も「西武」も売れる自前資産がない(全て賃借物件)のである。
ババを掴まされ、怒り心頭のヤッチャ場の親方である鈴木の「ミレニアム」への反撃が、ここから始まるのである。
愛憎生憎やらコンプレックスが激しく交錯するだろうから、犬も食わない、痴話喧嘩に過ぎないけれど、当分間は目が離せないやね。

引用開始→ そごう心斎橋本店 大丸への売却、月内にも合意へ
(日経NET 2009/02/03 12:59)

J・フロントリテイリングは、セブン&アイ・ホールディングスが売却方針を打ち出したそごう心斎橋本店(大阪市)について3日、「検討している」(同社幹部)と述べ、買収に意欲を示した。両社は月内の決着を目指し、金額などの条件の詰めを急ぐ。

両社は同日、「決定した事実はない」とのコメントを発表したが、Jフロントは交渉の事実を認めた。買収金額は数百億円に上るとみられるが、現時点で両社の提示している売買価格に開きがあるもようで、決着には曲折も予想される。

Jフロントにとって、そごう心斎橋本店の買収が実現すると大丸の心斎橋店と合わせ、7万8000平方メートルと地盤の関西でも有数の規模となるメリットがある。2011年前後に大阪では百貨店の新規出店、売り場面積の拡張の動きが相次ぎ、競争激化が確実。市場が縮小するなか、巨大な店舗で顧客を囲い込む狙い。←引用終わり
Copyright 2009 Nikkei Inc. / Nikkei Digital Media, Inc. All rights reserved.

引用開始→ そごう心斎橋本店、J・フロントに
(Fuji Sankei Business i 2009/2/4)

そごうと西武百貨店を傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスが、そごう心斎橋本店を売却する方針を固めたことが3日、明らかになった。大丸と松坂屋を展開するJ・フロントリテイリング(JFR)が買収する方向で交渉に入っており、早ければ月内にも合意する見通しだ。売却額は数百億円規模で、夏ごろの売却完了を目指す。

そごう心斎橋店は2000年に経営破綻(はたん)したそごうの再生の象徴として05年に再オープンした。しかし、ターゲットにしていた中高年や富裕層の支持を得られず、景気後退で売り上げが落ち込んでいた。

一方、JFRの奥田務社長は以前から、「今後は百貨店の店舗売買もあり得る」との考えを示していた。買収が実現すれば、隣接する大丸心斎橋店との合計で店舗面積7万7000平方メートルという巨大店舗を手に入れることになる。これを機に、セブン&アイとJFRが百貨店事業で協力関係を築く可能性もある。

また、セブン&アイは、業績不振が続く西武百貨店の札幌店と旭川店について、閉鎖や業態転換を進める方針だ。

昨年12月に前年比10%程度のマイナスという記録的な落ち込みをみせた百貨店各社の売上高は、1月も低調に推移。高額品や衣料品の販売不振は深刻で「実力以上の消費に支えられてきた部分が世界金融危機ではじけ飛んだ」(日本百貨店協会)。地方に加え、大都市圏も上向く気配は依然みえない。

三越の鹿児島店閉店など大手百貨店は地方店の閉鎖に踏み切り、緊急避難的なリニューアルの凍結や新規出店の中止が相次いでいる。一方で、先月末に北海道の老舗百貨店、丸井今井が経営破綻するなど消費の低迷は業界を容赦なく襲っている。←引用終わり
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