« これ「由起夫」お子ちゃまランチの時間ですよ!お手々洗って、お行儀よくなさい! | トップページ | 小澤一郎は躰(体調)が悪い!それは事実だ。顔が悪い、口が悪い、オツムが悪い、態度が悪い!もっとある! »

2010/02/17

在米留学者(院生)が米国で拾った日本の学生の「就職活動」批評!

現在の大学・学部における専門分野の教育は崩壊している。
その最大の理由は、就職活動(就活)である事を指摘しておきたい。

日本の大学教育は危機的状況にある。
一つは、粗製濫造のツケが廻ってきた事。
そのため、少子化傾向にあるにも関わらず、年間50万人の新卒者を生み出す状況がある。
一年齢120万人のうち、50万人が大学(学部)生という収容定員の現実。
間もなく、一年齢100万人のうち55万人が大学(学部)生という事実が待っている。
この数字は55%が大学(学部)進学する事実(収容定員)を顕している。

偏差値でいうところの35程度でも、大学さえ選ばなければ、だれでも入学できるという事を保障する数字でもある。

文部科学省は、それでもまだ底辺の大学(学部)の粗製濫造を推し進め、相対的な学力低下に手を染めている。

入学当初は、底辺の学生のみならず、一定の競争力を保持する大学(学部)生でも、基本的な社会の約束事が理解できない学生はもとより、基礎的な日本語力に疑問のある学生が堂々とキャンパスを闊歩している。
文系学部の学生の多くは数学的な思考など皆無といってよい状態でゴロゴロしている。
円周率(=π)など、ナンの事やら。
少し複雑な数字になると「掛け算」や「割り算」が理解できないのもゴロゴロいる。
困れば、携帯電話を持ち出し計算を試みる。

大学(学部)が、ヒトとしての基礎教育を強いられている。
大学(学部)が担うのは、専門分野の探究であり、その前提としての教養教育である。

基本中の基本というべく基礎教育が欠如したまま、大学(学部)へ入学してどうするのだと言いたいが、そこは大学(学部)経営の事情(政策)や社会の制約もあるのだろうと考え辛抱している。

基礎の部分が1年次の前期に併用であり、1年次の後期から2年次にかけて教養教育(リベラルアーツ)と呼ばれる分野と専門教育の入門編を併用しながらという事になる。
3年次が始まると専門ゼミや研究室を配分し、どのように取り組むか、あるいは取り組むべきかについての指導が始まり、少しばかり踏み込んだ専門教育に着手する。
しかし、3年次の後期が始まる頃に時を同じくして就職戦線の火ぶたが切られる。

そこから、早い学生で内定までに8ヶ月近く。
遅い学生なら18ヶ月は、大学(学部)の授業などではなく就職戦線に張り付いている。

その就活も「要領の良い」者だけが、一時的に勝ち残っているに過ぎない。
その理由は、入社3ヶ月(試用期間)で退社する者、入社後6ヶ月で退社する者、入社1年以内に退社する者、これらの合計が少なくとも25%、多い場合は33%近くに上る事。
何よりも数字は雄弁である。
一時の僥倖を得た学生も、中身の無さや、虚飾が剥落すると、「何も持たない」大した事はないという事実を露呈させるから、ひとたまりもないのである。

このような事に一喜一憂しているのである。
従って、大学(学部)4年間の実際上は、2年程度に過ぎない。
そんな事で、思考が深められる事はない。思考が深まる事もない。

それでヨシとするのは、現状を知らない愚者と将来の憂いを予知できぬ呆者の戯言に過ぎない。
日本の学力は、完全に蝕まれている。

経団連を始めとする、日本の産業界はこの事実を真剣に考慮した方がよい。
経団連に加盟する有力企業は、優秀な学生を集める事ができる、優秀な学生を確保するためには、現在の方式が最良と考えているのだろうが。

日本の産業を支えているのは、99%の下請け「中小零細企業」である。
産業を下から支える事業者があって、初めて産業全体が機能している事実を、自らの問題として捉え返す必要がある。

その「中小零細企業」を取り巻く「人材供給」の問題を、自らの問題として捉える能力を欠いてしまえば、国家の産業は組織力を失い崩壊するのみである。

海外進出させれば解決するとか、海外から優秀な人材を導入すれば問題は解決されるという安易な発想や思考は、問題の本質を解決する上での効力はない。
一時的に、痛みを止める事はできても、本質の解決「日本の総合力」を維持するという事にはならない

大学(学部)の4年間は、稚拙でも学習や研究に集中させるべきである。
その意味で、現在のような就活を強制し、それに関わる事業者が、学生と参加企業から暴利を貪る仕組みを改めるべきである。

もっと、落ち着いた就職市場の環境を創出提供するべき時に達したと考える。

折りから、米国留学中の院生によるコラムを見出したので、賛否を述べず引用紹介させて貰いたい。
少し、冷静にお考え願いたいと希望する。

13th February 13th, 2010 by Rion.
引用開始→ 就活に反対する行進を取り上げた英文の記事:
Japanese Students Abandon Studies for Job-Hunting Gantlet – International – The Chronicle of Higher Education

By graduation this spring, many students will have spent 18 months and hundreds of hours preparing for and attending job interviews and recruitment fairs, all but abandoning study for months on end.

卒業前の18ヶ月間、数百時間かけて面接準備なんかをする日本の就活が紹介されている。長い期間にわたって就職の準備をするのはこちらでも変わらないが、その形態はインターンをこなし経験をつけるというもので、面接の準備に比べると生産的に思える。

“I had a student who got two—one from a local bank and another from a hotel,” he says. “She really wanted the hotel so accepted that. But the bank said, ‘You can’t do that’ and interrogated her for six hours, saying ‘You’re disloyal’ and so on. Finally the student’s father came and called the police.”

銀行とホテルから内定をもらった学生がホテルへの就職を決めたところ、銀行に不誠実だと尋問され警察沙汰になったという例が挙げられている。おそらく普通のアメリカ人はこれを読んでも何を言っているのか分からないだろう。親が出てくるのも不可解だろうが、それ以前にこんなことが起きたら確実に訴訟沙汰だ。

Japan is not unique in effectively forcing college students to look for jobs before graduation, but Mr. Slater says the system does demand that they start early. “They must begin figuring out what they want to do by second year,” he says, “and it becomes really heavy-duty in third.”

就職のために学生が在学中から活動するのは珍しいことではないが、日本ではそれが非常に長期に渡るという。将来何をしたいか二年目には考え始めなければならないのは大変と指摘されている。二年目に仕事のことはなど全く頭になかった自分はその時点でレールから外れていたと思うと感慨深い。 就活の問題については各所で取り上げられていることと思うので、採用どころか就活自体したことのない私が意見することはない。しかし、長期の就活を解消するには大学の学生評価の機能を上げるしかないだろう。成績が評価に訳に立たないのであれば、企業が欲しい学生を先に(面接のような方法で)確保しようとするインセンティブはなくならない。 ただ、就活という制度が持つメリットも見過ごしてはいけないだろう。日本の就職活動が苛烈なのは事実だが、企業が新卒を採用する制度が確立しているのは、自分で見つけなくてもいいという点で学生にとってはメリットでもあ る。新卒至上主義は就活へのプレッシャーではあるが、第一には新卒の学生に有利なものだ。大学が大衆化した現在、卒業生がここまで就職先を確定させている 国も少ないだろう。アメリカでインターンが一般化していることの背景には、経験のない学生が仕事をもらえないので、経験を積むことができないというサイクルがある。

“It’s ridiculous. We don’t have time to mature as people or as students,” says Shingo Hori, a philosophy major at Waseda. “We’re forced to spend all our time looking for work.”

それにしても、この一節は日本の外の人が読んだら笑ってしまうかもしれない。Philosophy Majorが就職が大変なんて言っても自業自得としか思われないし、大学卒業前に自分がmatureする時間がないなんて堂々と言えたことではないだろう(二十歳前後の期間が重要な点は同意するが)。←引用終わり
© 2010 経済学101 · Proudly powered by WordPress & Green Park 2 by Cordobo.
青木理音 カリフォルニア大学・バークレー校 経済学 博士課程在籍.

|

« これ「由起夫」お子ちゃまランチの時間ですよ!お手々洗って、お行儀よくなさい! | トップページ | 小澤一郎は躰(体調)が悪い!それは事実だ。顔が悪い、口が悪い、オツムが悪い、態度が悪い!もっとある! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« これ「由起夫」お子ちゃまランチの時間ですよ!お手々洗って、お行儀よくなさい! | トップページ | 小澤一郎は躰(体調)が悪い!それは事実だ。顔が悪い、口が悪い、オツムが悪い、態度が悪い!もっとある! »