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2011/10/11

遂に姿を現した欧州発の「国際金融危機」デクシアを解体、一部は国有化へ!

少し進行速度が速いような気もするが、こんなものかも知れないな。
日本は「天下太平」で秋の三連休を楽しんだが、欧州各国は恐怖の週末だったって事だ。
でも、これは終わりではなく始まりだと、分かっているだけに「作り笑い」はできても腹の底から笑える状況にはない。

真面目に働き、セッセと稼いだ資金を有効に使う国がある一方で、
適当に働き、セッセと資金を消費する国が「国家破綻」の危機に瀕している。
まるで、「アリとキリギリス」の物語だ!

適当に働く事を是とした国は、真面目に働く国の銀行に「国債」を買って貰い財政を支えてきた。
しかし、遂に、支払いを借金で賄いきれなくなってしまった。
つまり借りた金を返せない事態に陥ったってワケだ。

これが一国だけなら、まぁ、EUは多少の軋轢を覚悟し連帯して「乗り切る」事もできようが、なにしろ分かった事は、地中海方面の主要国は、この度の原因国家「ギリシャ」と財政上の遣り繰りは大きく変わらないらしい事が分かってきたらしい。
なんだか、それぞれの国の借金の証文は、「炙り出し文書」だったらしくって、表書きと「炙り出し部分の表記」は似て非なる内容だった事が、今年の春先に公の事実として判明してしまった。
それからというものは、誰もが損をしたくない(そのような事はあり得ないのだが)という思いから、様々な画策や談合が至る所で始められ、表面上は「にこやか」に、裏面では殴り合いの仕様を繰り拡げていたと伝えられている。

しかし、この種の危機について日本の経験は随分前(20年前)だったが、その頃、日本の対応を「せせら笑って」いた側が、もっともっと大きな金融危機を招いてしまった。
そのため、この度の国際金融危機に対する金融政策は、過去に日本が採用した金融政策とその基本構造において大きく変わらない事になるのではないか。

仮に、ギリシャに端を発した金融危機を克服したとしても、スペイン、ポルトガル、イタリアと困難を抱えた状況を克服できるワケではない。

日本は関係がないと涼しい顔を決め込む人もおられるようだけど、国際社会は既に各国が密接不可分の関係にあり、一国で生じた困難は他国に飛び火する事は必定である。
相互に貿易を行う事で様々な産業を維持し雇用を守っている。
それを支える基本が「国際金融」である。
この国際金融システムの信頼の基は、それぞれの国家の信用である。
一国の財政破綻は、その国の通貨も破綻(国際市場での信用は崩壊)する。

ところが厄介な事に、ギリシャはEUの統一通貨「ユーロ」を使用している。
このためEUこと欧州連合各国は、自国内の金融システム保持とは別に頭を悩まさねばならない事になったワケだ。

ヨーロッパ単一通貨「ユーロ」が発行されたとき、この種の事を考えなかったのか、不思議で仕方がない。
英国は、EU加盟国ではあるが、ユーロを採用すれば「女王陛下」の姿が消えると、反対しユーロは採用しなかった。
しかし、英国ポンドもユーロに連動し外為市場では低下傾向から抜け出せない。

人は理想を語り、理想の実現を目指す。
それは、何ら間違いではないが、
”世の中には、提議者が掲げる「理想」を提案どおり受け容れ、さらに発展させようと考え取り組む人と、そうではなく「手段」として理解し、自らの都合に合わせ利用する人がいる事を忘れてはならない”
これを、その人の「性善説」とか「性悪説」と説明を試みる人も多いが、それで解決できるテーマと、解決不能で深刻なテーマが存在する事を、この度の「ギリシャ」は教えたのではないか。

引用開始→ 欧州銀デクシア、解体を決定 ベルギー部門は国有化
資産900億ユーロに3国政府保証
(日本経済新聞 2011/10/10 19:07)

【パリ=古谷茂久】フランス・ベルギー系大手銀行デクシアは10日、前日に開いた取締役会で同行を解体処理することを決定したと発表した。ベルギーの国内銀行部門はベルギー政府に40億ユーロ(約4100億円)で譲渡し、政府管理下に置く。さらに不良資産は「バッドバンク」と呼ぶ受け皿機関に切り離したうえで、仏とトルコ、ルクセンブルクの部門はそれぞれ売却する。

デクシアはギリシャ危機のあおりで資産が劣化したのに加え、銀行間市場での短期資金の調達に窮した。欧州債務危機で大手行が解体に至る初のケースとなる。

ベルギー政府が買収する国内部門は小口金融(リテール)を手掛けており、預金者は約400万人。職員は約6千人いる。ベルギー部門の売却で、デクシアの短期資金の需要は140億ユーロ減少するとしている。

一方でデクシアの取締役会は自治体向け融資を手掛ける仏部門について、仏政府系金融機関である預金供託公庫と郵政(ポスタル)銀行へ譲渡する方向で交渉を始めることを決めた。デクシアは自治体向け融資の大手で、日本の自治体にも一部融資している。

トルコとルクセンブルクのリテール部門は海外投資家に売却される見込み。地元報道などによると中東の政府系ファンドなどが譲渡先として候補に挙がっている。預金は全額保護される。

最大の懸案であるデクシアの不良資産はバッドバンクに切り離し、優良部門の財務を改善する。不良債権を含むデクシアの資産900億ユーロにはベルギー、仏、ルクセンブルクが政府保証を付ける。政府保証の割合はベルギーが60.5%、仏が36.5%、ルクセンブルクが3%。3政府は9日までに負担割合で合意した。ベルギーのルテルム首相は10日の記者会見で「公平な分担割合だ」などと語った。←引用終わり
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引用開始→ Financial Times [FT] 仏・ベルギーの大手銀救済、リーマン前と酷似
(日本経済新聞2011/10/5 14:00)
(2011年10月5日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

仏・ベルギー系の大手銀行デクシアが公的な救済措置を受けるとの報道に接し、ある種の既視感に襲われた。実際のところ米リーマン・ブラザーズの破綻直後に公的救済を受けた銀行の中に、デクシアは含まれていた。同行が今回、当局が不良資産だけを集めた「バッド・バンク」を創設して融資保証などの公的支援を受けるという事実は、見かけ以上に重大な意味を持つ。2008年の米証券大手ベアー・スターンズの経営危機と同様、前途にさらに大きな危機が待ち受けている兆候だからだ。

ベアー・スターンズの危機と相似形
ベルギーとフランスの金融当局はデクシアの救済措置に踏み切る(10月5日、デクシア救済に関する会見に臨んだベルギーのルテルム首相)=ロイター

破綻したベアー・スターンズとの対比で見ていこう。

有力企業や機関投資家を相手にするホールセール(大口取引)が主体だったベアー・スターンズは、資金調達の道を閉ざされ経営危機に陥った。一方、欧州銀行が資金をやり取りする際の金利である銀行間取引金利は、この3カ月、2008年当時の米金融市場の同金利と同じような上昇幅を示している。

ベアー・スターンズの経営危機を契機に下落局面に入った株価は、米S&P500種株価指数が信用収縮が起きてから初めて20%下落し、最終的にはさらに47%下落した。

4日に新たな下げ相場に入った同指数は、5月のピーク時から20%下落している。

地方自治体向け融資を中心とするデクシアは、さほど重要でないと言い切れるだろうか。結局のところ仏政府当局者が4日、ロイター通信に語ったように、同行が抱えているのは資金繰り問題であって財務の健全性の問題ではない。しかし全く同じことはベアー・スターンズについても指摘された。

次のリーマンはどこか
財務の健全性に問題があるかどうかは、実際のところそれほど重要ではない。ベアー・スターンズは、汚れた炭鉱である米ウォール街で投資家や顧客の恐怖によって破綻へ追い込まれたカナリアとなった。買い手が付かず焦げ付いた信用力の低い米個人向け住宅ローン(サブプライムローン)とそれを組み込んだ金融商品への恐怖がベアーを経営危機に陥れ、その後リーマンの破綻につながった。

今回のデクシアの場合、恐怖の根拠は特にギリシャなど信用力の低い国債だ。その恐怖に正当性があるかどうかはさほど問題ではない。投資家が知りたいと思うのは、今回、リーマンの役割を果たすのはどこかということだ。ギリシャ政府同様に仏銀も疑いの目で見られている。

より重要な問題もある。財政的、政治的に強力で、今回も金融システムを救済できる国の政府が果たして存在するのかという疑問だ。By James Mackintosh ←引用終わり
(c) The Financial Times Limited 2011. All Rights Reserved. The Nikkei Inc. is solely responsible for providing this translated content and The Financial Times Limited does not accept any liability for the accuracy or quality of the translation.
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コメント

韓国経済危機は知っていますか。
玄葉、前原、そして、18日に野田も訪韓します。
日本の血税を横流ししようと今必死です。

投稿: seiko | 2011/10/11 13:12

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