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2014/02/25

タイの街頭占拠はバンコク中心街から地方へ飛び火 殺傷力のある武器も登場し暴力闘争へ

ウクライナ情勢が、改革派市民の苦難を強いられながらも圧勝で終った。
タイ情勢が次第に緊迫し、全国へ拡がりをみせつつある。
このような書き出しを始めると、何か改革派市民を名乗る側が全て正義の集団と捉えたがるのが、日本のマズゴミの常套手段ともいえ、その動きに連帯するような報道を重ねヒーローになろうとする傾向が強い。

何やら、ウクライナは逃げ出した大統領のヤヌコビッチがお粗末すぎたように見える。
それに反してタイである。
バンコクの中心街や政府機関を占拠し、インラック首相の退陣を迫る野党民主党の主張や行動は常軌を逸している。

政策の議論は、街頭デモや占拠と破壊ではなく議会での論戦だろう。
それは、議席の数で劣るため負けるから、議会では議論しないと平気で主張する。
気に要らないからと言って、街頭で決戦だという。もう既に10年近いのだと言い、当方が直接知る範囲でも5年が経過している。直接的な被害は受けなかったが、協力関係にあった連帯や協働は消滅した。
日本の側には一切の金銭的損失は生じていないが、国際市場を考慮すればタイの側が受けた機会損失も含めると結構大きな損失になると考えている。

今回の街頭デモは、退き時を間違えたのではないか。
妥協点や交渉の重要ポイントを捉える事ができずに彷徨い始め、混乱させようとする勢力が投じたと思える武器が登場したようで、殺傷が始まり、同時に街頭デモが地方へ拡がり始め、解決をより困難にしているようにみえる。
知恵を出さないと、解決は困難と考える。

引用開始→ 「赤対黄」の対立超えタイに「青」信号はともるか
編集委員 後藤康浩
(日本経済新聞 2014/2/23 7:00)

政治にはシンボルカラーが付きものだが、国家を二分するほど激しい色と色との対立は珍しい。タイでは過去10年近く、赤と黄色の対立が軸となって政治、社会が動いてきた。タクシン元首相支持派の赤と反タクシン派の黄色である。タクシン政権がクーデターで倒され、元首相が国外に逃れ、国にいないにもかかわらずタクシン元首相支持派が優勢を保っているのは個人的な魅力や能力だけではない。

タクシン政治がもたらした農民の所得向上、生活の改善が大きな成果を上げ、国の構造が大きく変わったからだ。反タクシン派が黄色であるのはプミポン国王や王室の色であるためで、一般国民の国王への敬愛の念は強い。だが、黄色が政治では多数派になり得ないのは旧体制の持つ現状維持、権益保持の体質ゆえだろう。

広がり欠く「反腐敗」のスローガン
バンコクの中心部を封鎖する反タクシン派のスローガンは「反腐敗」だった。タクシン元首相は自らがオーナーだった携帯電話会社を売却した際に課税を逃れたことなどで罪に問われており、腐敗の批判は間違っていない。だが、黄色側の主張に迫力と全国民的な支持がないのは、腐敗と並ぶ大きな問題、都市と地方、ホワイトカラーと農民との経済格差に対し、反タクシン派は明確な考え、是正への意欲を示していないからだ。

タクシン元首相が政権にあった2001年から06年までに行った政策では農村の医療制度改革、道路や学校、灌漑(かんがい)設備などインフラ整備が大きな意義を持っている。医療費の負担が重く、なかなか医療を受けられなかった農民に30バーツ(約100円)を払えばどんな重病の治療も受けられるというのは人気取りのバラマキ政策とは言えない。農村などの道路網の整備は農産物の出荷に便利なだけでなく、近くの町への通勤を可能にし、農家の兼業化を進めるきっかけにもなり、農家の所得を大きく引き上げた。

この流れに沿ったのが妹であるインラック首相のもみ米担保融資制度、実質的にはコメの政府買い入れ価格の引き上げである。この政策は黄色側からバラマキ、ポピュリズムと批判された揚げ句、政府の財政が逼迫し、農民への支払いが遅れるなど問題を引き起こした。世界最大のコメ輸出国だったタイのコメは今では世界市場で価格競争力を失い、在庫が積み上がる一方だ。

日本にもあった都市と農村の格差
だが、ふたつのポイントをみる必要があるだろう。都市と農村の格差を是正するには、政府がある程度、予算を投じて所得の再分配を進めざるを得ないということだ。戦後日本も米価引き上げで農家の収入を引き上げていった。日本で都市と農村の格差問題が先鋭化しなかったのは所得再分配が巧に行われたからにすぎない。今、タイが取り組んでいるのも同じ枠組みの問題にみえる。

2つめはタイの政治混乱は、タクシン対反タクシンといった政治家個人を巡る対立ではなく、国が成長する際に起きる国内格差の是正をめぐる考え、政策、手法の違いという点だ。とすれば、タイの政治混乱はどのアジアの国でも起きる問題であり、実は中国で今、先鋭化しているのだ。同時に成長段階での問題という認識が双方に生まれれば、十分に解決、和解が可能なのだ。

今回、赤と黄色の双方の人の話を聞いて、赤の中に黄色、黄色の中に赤の要素が入り始めていると感じた。タイの混乱は赤と黄色が混ざってオレンジ化するのかもしれないが、望ましいのは交通信号と同じように、黄色と赤の次には青がともることだろう。タイが青信号に変わり、ここから先に進むことを望みたい。

「私が見た『未来世紀ジパング』」はテレビ東京系列で毎週月曜夜10時から放送する「日経スペシャル 未来世紀ジパング~沸騰現場の経済学~」(http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/)と連動し、日本のこれからを左右する世界の動きを番組コメンテーターの目で伝えます。随時掲載します。筆者が登場する「日本にも影響大!? タイ大騒乱の真実」は2月24日放送の予定です。←引用終り

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