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2014/03/07

日本経済新聞も「商業開発と流通の関係」については残念ながら素人記事を書くのか!?

日本経済新聞(大阪本社)で、この記事を書いた記者は、もう少し「流通(とりわけファッション・ビジネス)」を勉強した方が良いでしょうね。

日経大阪が、散々持ち上げた「ルクア」(2011年5月上旬)が若干のパワーダウン傾向を見せるのは、
2013年4月下旬に「グランフロント」が開業した事もあります。

「ルクア」が好調だったのは、大阪(梅田)でOL層にターゲットに絞り込んだ商業集積が無かったからです。
何よりも大阪駅の施設ですから、幅広く集客できた事、乗換え利用客の利便性に最適サービス提供を創造しえたからです。
時間のクォリティを商業集積で創造提供できた事が大きく、その効果を十分に得てきたワケです。

「グランフロント」の開業で、大阪(梅田)の商業集積は強化されました。
勿論、棲み分けを図っています。
(嗜好性ですから選定されるのはお客様・消費者です)
「ルクア」がいくら欲張ってみても、全ての顧客をカバーする事はできません。
カバーしようとすればするほど「ルクア」のコンセプトは崩れ、ベースのターゲット顧客を喪いかねません。
それは近接の商業ビルが担い、地域全体で集客力を強化し商業力を競い合う事が重要です。
そこで力及ばず敗退する事業者も出ますが、それは競争ですから仕方がありません。
都市商業の全体マネジメントで何よりも重要な事は、そのエリアというか地域の魅力や競争力を喪失させない事です。
ですから、集積を高め地域全体としての競争力を高め競い合う事は行政収支(課税)の上からも極めて重要です。

「ルクア」のパワーダウンは、当初の計画(年商250億円程度)へ戻っているだけに過ぎません。「グランフロント」が開業したから客が分散したのは事実でしょうが。

「グランフロント」の商業施設は開業年12ヶ月ベースで当初目標を上回る420億円程度を稼ぎ出すのではないかと考えます。
この記述のように「ルクア」の「無印良品」、「BEAMS」が「グランフロント」へ出店し重合し売上が低下したと云い、それをして「ルクア」の売上が低迷しているとの記述は、お粗末で残念ながら的を射た記述とは云えません。

「無印良品」の梅田1号店は阪神百貨店の2階(現在は7階)で始まり、その後NAVIOで2店体制へ拡大し、NAVIOが阪急メンズ館転換に際し「梅田LOFT」へ移転させ顧客拡大を続け、「ルクア」の開業時には「ルクア」へも出店しました。
「グランフロント」の店は、ビルのコンセプトに合わせ、東京は有楽町の店と同じく「総合店舗(ショールーム機能も含)」としてフルラインの商品構成を採用しています。

この過程で「ルクア」も「阪神百貨店」も店舗面積と客層を含め「展開商材」を徹底的に絞り込んでいます。
「ルクア」の小さなテナントに過ぎない「無印良品」の「棲み分け」してみたものの、売上は多少とも影響を受けているとは思いますが、その程度で「ルクア」の売上が低下した理由に挙げるのは、余りにも流通について無知でお粗末としか云いようがありません。

それは「BEAMS」についても同様です。
全くコンセプト(客)の違う店を「ルクア」と「グランフロント」で分け合っています。
「グランフロント」の店へ「ルクア」の顧客の一部が流れているかも知れませんが、それで「ルクア」の売上低下の重要要因だと云う事にはなりません。

入管客数と客単価の関係で「グランフロント」は低いと揶揄されますが、確かに、どこまでを顧客とするのかというテーマの整理が必要です。
「グランフロント」は商業施設を併用した「オフィス」「ホテル」「レジデンス」「マンション」「屋上庭園」などの複合施設です。
従って「オフィス」入居が進めば進むほど収容人員が増えますから、ペディストリアンデッキの通行者も含め入館者になりますので、必ずしも入館者全体が実際の買い上げ顧客と合致しているワケではありません。
従って、トイレだけを使用される方も含め、入館者数が増えると総体としての客単価は下がるという関係になります。
実際には、発表の売上高が示すとおりです。

引用開始→「グランフロント大阪」好調 売上高、初年度目標ほぼ達成
(日本経済新聞2014/3/6 6:00)

JR大阪駅北側の大型複合施設「グランフロント大阪」の2月末までの売上高は395億円となり、初年度目標の400億円を上回ることが確実となった。一方、グランフロントの正面に立つ専門店ビル「ルクア」は前年割れが続いている。にぎわいを見せる梅田地区で商業施設間の客の奪い合いは激しさを増し、明暗が分かれている。

グランフロントの来場者は4600万人を超えた。好調なのは話題性の高さに加え、オフィスの入居が本格化し、マンションの入居も進んで周辺人口が拡大したことがあげられる。

これに対し、ルクアの2013年4~14年2月の累計売上高は前年同期に比べ4%減った。グランフロントが開業した昨年4月以降、月次の売上高は9カ月にわたって前年実績を下回った。不振が続くJR大阪三越伊勢丹は売り場面積の6割を縮小。ルクアとの一体開発で来春に新装開業することが決まっている。

苦戦しているのは、11年5月の開業から3年近くたち当初の新鮮さが失われたためとみられる。ビームスや無印良品など一部店舗の重複も痛い。無印良品はグランフロントの方が売り場面積も広く、客が奪われる一因となっている可能性がある。

顧客層はグランフロントが主に30~40代をターゲットにしているのに対して、ルクアは20~30代。必ずしもすみ分けもできていないようだ。←引用終わり
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