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2015/06/08

「西川のりお」がお調子者の大阪市長「橋下徹」性事大王の猿芝居を的確に批評展開するの巻

基本的に「日刊ゲンダイ」を認めるワケではないですが、西川のりお が市井に生きる者として鋭い切り口で橋下徹をネット上で厳しく批判しているのは痛快だ。
十分に的を射ている。

行政論や大都市の首長とは、などと小難しい小理屈は言わないのである。
ズバリ、本質を衝いた「剛速球」で三振に仕留めるのである。
西川のりお は、漫才師である。
漫才師の仕事は、世間にある事を取り上げオモシロ・オカシク批評し客の潜在意識を擽り笑いを誘う事である。
それにより共感を呼び支持を得ながら一定の人気を博すのが仕事だ。
市井の生活の中に潜む何やら不満げなネタを拾い上げ痛烈な一撃を繰り出し「オチ」を付け笑いを誘う。

引用開始→ 西川のりおが語る「橋下氏は問題提起だけで解決していない」
(2015年6月8日(C)日刊ゲンダイ)

「橋下徹批評が的確すぎる」と話題に

大阪市民として、芸能界で一、二を争う政治好きとして、7年半の橋下政治をウオッチしてきた漫才師の西川のりおさん(63)。その是々非々の鋭いツッコミに、大阪都構想の住民投票直後、〈西川のりおの橋下徹批評が的確過ぎる〉とネット上で話題になったほどだ。結局、橋下徹とは何者だったのか。大阪に何を残したのか。

――まずは大阪都構想の住民投票結果について聞きたい。橋下市長の負けは予想していましたか。

正直言って、拮抗して、ひょっとしたら賛成が上回るんじゃないかと思ってました。結果的に僅差で終わった敗因のひとつは上西小百合(衆院議員)ですよ。維新は「上西の問題と都構想は切り離して下さい」と言ったけど、世論は別だとは取らなかった。反対派の演説会では必ず上西の話が出ていました。「あんな議員を出したところの構想ですよ」と。揚げ足取りなんだけど、世論はそっちに流れました。そして、もうひとつの敗因は既得権益を守りたい人たちが強かったことです。

――「既得権益」はかなり争点になりましたね。公務員や議員、業者などが既得権益にぶら下がっていて、ムダの温床であると橋下さんは批判していました。

投票結果を見ると、60歳以上の人の反対が多かった。行政からいろいろ与えられるのって、だいたい60歳以上。反対派の議員たちはそういう人たちに向け、「都構想が実現したら、今までしてもらっていることが、してもらえなくなりますよ」と言うてました。これが、年配の方の心をまともにくすぐり、切り札になった。大阪人てね、「人のことはええねん。自分らがやってもらったら、それでええやないの。私は(役所に)借金してもらったらええねん」みたいなのが色濃くある。そして、二重行政があるから存在できている議員は、市民に「既得権益がなくなりますよ」と言いつつ、腹の中では、都構想が実現したら議員定数が削減されて、自分の身が危なくなるというのがあった。

■大阪人はビンタの痛みが癒えてきた

――橋下さんは、そうした勢力に負けたと?

「してもらえなくなる」という反対派の切り札の言葉に対して、橋下サイドの都構想の説明も不十分だった。できることはできる、できないことはできない、とちゃんと論戦すればよかったのに、曖昧だったんです。だから反対の声の方が強くなった。都構想の橋下さんの主張の仕方と、いま国会で行われている安保法制の審議の安倍首相の答弁は似てますね。「必要なんです」「いまの時代はこれをやらないとダメなんです」と、細かい説明じゃなくて、漠然とした言葉の繰り返し。安倍さんの言う機雷の処理だって、処理している時に敵が攻めてきたらどうするんですか? 防御しますよね。すると戦いになりますよね。こういう具体的な説明が全くない。

――都構想の住民投票の後、ネット上で〈西川のりおの橋下徹批評が的確過ぎる〉と話題になりました。2年前に毎日新聞で語った論評で「橋下さんはなんでも物事をing(進行形)の状態にしている。この先、都構想もingで終わるでしょう。大阪市民府民がどこで気付くか、ということちゃいますか」とおっしゃっていたのですが、その通りになりました。

橋下さんは大阪人にビンタを食らわしてきました。「よくぞここまで言った」と。でもみな、だんだんビンタの痛みが癒えてきた。ingで済ますなら僕でも言える。市営地下鉄も民営化にならなかったでしょ。橋下さんがやったのはあくまで問題提起で、問題解決はしていない。道路工事に例えれば、掘り返しただけで、まだ舗装していないのに、「あいつやりよったな、工事」って言っているようなものだった。結局、道路を穴ぼこだらけにしていっただけなのです。

「橋下さんは芸能人、市長を演じたんです」

――結局、橋下さんは大阪市民府民に何もしてくれなかった、ということでしょうか。

ズバリ言えば、橋下さんって芸能人なんですよ。芸能人が政治家の役をやった。橋下さんにとって政治はドラマで、最初は知事を演じて、次に市長を演じたんです。もちろんもともとは弁護士ですけどね。テレビに出た時点で、弁護士という芸能人になった。政治評論家の人たちが「橋下さんはテレビの映り方を知っている」と解説していましたけど、「素人か」思いましたね。政治家ならそうかもしれないけど、橋下さんがテレビの出方がうまいのは当たり前。芸能人なんですから。弁護士の時は普通の眼鏡をかけていたけど、弁護士というタレントになって、色のついたサングラスに替えましたよね。あれはあざとい。橋下さんはあの当時から、常にテレビの映り方を考えていましたよ。

――そういえば、住民投票で負けた時の記者会見も演技がかっていました。

すぐしゃべらずに、笑ってみて、一瞬だけ涙ぐんで。カッコよかったじゃないですか。芸能人ですよ。政治家はあそこまでしません。横にいて無表情だった松井さん(府知事)、あんなんが政治家ですよ。記者会見で橋下さんは、長々しゃべらないで、最後すっと止めて、さっと引いた。波紋を残すためにそうしたんでしょう。「引退言うたけど、政治家はもうやらないのか」と聞かれて、「僕に何を言わせたいんですか。前の2万%と言わせたいんですか」と言って、その後「ない、ない」言うたでしょ。「ない」を2回言うのも芸能人です。「僕は嫌われ役ですから、こんなものが長くやってどうするんですか」と自虐的だったのもうまい。そんな言い方をしたら、「おまえ、辞めへんでもいいよ」ってなる。橋下さんはいまごろ、カーテン越しにのぞきながら、「騒いでる、騒いでる」って喜んでいるんじゃないですか。この橋下劇場、もう一回、ありますよ。今年12月に市長を退任する時に。大阪市庁舎でパーッと手を振って、カッコよく去っていきますよ。ちょうど年末でしょ。その時のシーンが各局の年末の特番で流れる。間違いなく、今年一年が橋下徹で終わりますよ。

■テレビに出たら晩節を汚す

――市長を辞めた後、どうするのかに注目が集まり続けるでしょう。すでに国政へ行くとか、芸能界へ戻るとか、いろいろ言われています。

僕は、国政も芸能界もどちらもないと思います。戻ったら、「なんや、あの男、ただの男やった」と言われる。市長も知事をやったことも7年半が全部消える。後々に、「橋下という大阪市長と府知事やったやつがおったな。考えたらようやってたんじゃないか。あいつ、どないしとるんやろ」って言われたかったら、せいぜいやって弁護士と講演会ぐらい。テレビに出たら、その時点で、終わりです。報道特番の橋下特集ならまだいいが、タレントがいっぱい出てちゃかして、気の利いたことを言うような番組に出たらアウトです。杉村太蔵(元衆院議員)みたいになったら、晩節を汚しますよ。みんなが「どうしているんだろう」と思うようなもんになれ。上岡龍太郎、島田紳助の後に続け、山口百恵の後に続け、と言いたいですね。

――橋下さんと安倍首相って似ていると思いますか。

似てませんね。安倍さんには橋下さんほどのオーラとカリスマ性がない。政治家って人気が出るのはオーラがあって、カリスマ性のある人。これ何かといったら「ハッタリ」です。ハッタリかましたらオーラがあるように見える。その最たるものが橋下さんで、小泉純一郎元首相もそうでした。「自民党をぶっ壊す」なんてまさにハッタリじゃないですか。安倍首相はハッタリかませないでしょ。曖昧なのとハッタリは違うんです。安倍さんは「揚げ足を取られんとこ」みたいなしゃべり方をするけど、橋下・小泉は揚げ足なんか取られても平気なんです。

――ハッタリでは政治は良くならないんですけどね。

でも国民も市民も、ハッタリに酔いしれるんですよ。「そんな人が出てきて欲しい」という待望論みたいなのがある。小泉進次郎(衆院議員)も、ちょっとそういうにおいがしませんか。有権者はみんな「進次郎はいい」って言うけど、「どこがいいねん」って、思いません? 言葉の吐き捨てとか、演出ですよね。でも彼はまだ何もやっていないじゃないですか。

▽にしかわ・のりお 1951年生まれ。大阪工業大学高校(現・常翔学園高校)機械工学科卒。在学中に西川きよしに入門。75年に上方よしおとコンビを結成。著書に政治家との対談集「橋下徹はなぜ大阪で独裁政治ができるのか?」など。週刊誌で政治コラム「西川のりおの橋下維新ウォッチング」の連載もしていた。←引用終わり
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