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2015/09/21

ナンと言われようが、チプラスが率いる与党はギリシャの総選挙で勝利した!

最初は、国際社会を相手に無知な立ち回りをする「お調子者」かと眺めていたが、チプラスは、どこやらの国で首相の座を射止め稀代のバカ首相を務めた市民アジテータの成り上がりとは少し違うようだ。

また大阪を掻き回す、選挙好きな「お調子者市長の橋下徹」とも少し毛色が異なるようだ。

ギリシャのチプラスは、自らの主張で、それなりに筋を通すようになってきた。
平気で裏切る処はナンとも言い難いとも云えるが、仕方がないと決断すれば話が早い。
平然と自己矛盾を受け入れ(罵倒されても)、周囲を安心させる。
そして再び機が熟すのを待ち、国会を解散し総選挙に打って出る。
徐々に、自らの主張とEU(欧州連合)の主張を調整し、国内的にも国際的にも妥当な線での折り合いを付けようと狙う。
現段階までのチプラスは、なかなかの人物のように見受ける。

これで、結果オーライならチプラスはギリシャの救世主になるだろう。
そのためにも、シリア・中東難民の受け入れを公然と掲げる。
「難民受け入れ」さえも、ギリシャの対EU交渉カードにするだろう。
やがてドイツはギリシャの主張に同意し容認せざるを得なくなるであろう。
全く別の意味でドイツはギリシャに助けられる事になる。
チプラスは稀代の戦略家にも見えるから不思議だ!

引用開始→ ギリシャ総選挙、チプラス前首相率いる与党が勝利 
「4年間闘う明確な信任得た」
(日本経済新聞2015/9/21 6:54)

【アテネ=佐野彰洋】 ギリシャで20日、総選挙の投票が実施された。開票率約30%時点の同国内務省公式推計によると、与党・急進左派連合(SYRIZA)が最多の得票率35.5%で、勝利を確実にした。予想獲得議席数は145と、1月の前回総選挙で得た149から微減にとどまる。

SYRIZAを率いるチプラス前首相は「4年間闘う明確な信任を得た」と支持者を前に勝利宣言した。新政権の枠組みを巡っては、右派の小政党「独立ギリシャ人」との連立を維持する考えを示したが、同党以外の政党と新たに協議する可能性については言及しなかった。

ギリシャ議会は一院制で、定数300を比例代表制で争う。得票率で第1位の政党には無条件で50議席を与える仕組みがある。

一部の世論調査で一時SYRIZAを逆転するなど、躍進が期待された最大野党・新民主主義党(ND)は改選前並みの75議席前後にとどまる見通し。同党のメイマラキス党首は記者団に対し「チプラス氏の勝利を祝福する」と述べ、敗北を認めた。第3党は移民排斥などを掲げる極右「黄金の夜明け」となる見通し。

SYRIZAは前回総選挙で債務返済に必要な緊縮策の拒否を公約し、初めて政権に就いた。しかし、その後、欧州連合(EU)からの金融支援と引き換えに公約を撤回。緊縮策を受け入れた経緯がある。交渉を主導したチプラス氏が「国民に信を問う」ため、議会の解散と総選挙のやり直しを決断した。←引用終わり
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ナンと言われようとも、チプラスは議会選挙で勝利し比較多数を得たのだ!

引用開始→ [FT]ギリシャ総選挙、チプラス氏の「裏切り」が影響 
(日本経済新聞2015/9/16 6:30)

アレクシス・チプラス前首相は先月、解散総選挙の実施を決めたとき、政敵を大きくリードしていた。だが、チプラス氏が見落としていたかもしれない敵がいた。自身の集票組織内にある幻滅感がそれだ。

9カ月前に急進左派連合(SYRIZA)を政権の座に押し上げた多くの若い支持者は、チプラス氏の妥協と破られた約束に裏切られたと感じている。チプラス氏は攻撃的な反緊縮運動家として首相に就任したが、抑え込まれた実利主義者として辞任した。

選挙を20日に控え、支持者が幻滅感を持っていることが再選を目指すチプラス氏の計画にマイナスに働き、中道右派の新民主主義党(ND)が政権に復帰する可能性が出てきた。

「もちろん、彼は私たちを裏切った」。アテネの学生のマリア・ファロウさん(19歳)はこう言う。「本当に腹が立ちました。私はまだ怒っていますよ」

圧倒的な数のギリシャの若者と同様、ファロウさんも、壊れたギリシャ経済にさらなる緊縮措置を課すことになる欧州連合(EU)の救済策を拒否せよというチプラス氏の訴えを支持し、7月の国民投票で反対票を投じたSYRIZA支持者だ。

それから数週間後、チプラス氏は約束を破り、史上最も介入的なEUの改革プログラムを受け入れた。ファロウさんは、日曜(20日)の選挙を恐らく棄権すると話す。「私たちは疲れているし、心も動かない」と彼女は言う。「SYRIZAはまだ党に投票するよう私たちを説得しようとしているけれど、本当にどうするか分かりません」

有権者の不満を利用したのが裏目に
チプラス氏の苦労は、スペインで躍進するポデモス党や、英国の労働党党首選で大勝利を収めたジェレミー・コービン氏など、欧州各地の左派の政治家にとって教訓となるかもしれない。チプラス氏と同じように、こうした政治家も若い有権者の不満を利用したが、若者の非現実的な期待の人質となってしまった可能性があるからだ。

「彼らはSYRIZAが自分たちを代表してくれると思ったが、今では失望させられたと感じている」。SYRIZAの政治事務局のメンバーのナソス・イリオポロス氏は、同党の若い支持者層についてこう語る。「これが最後のチャンスだ。党は若者に、最後のチャンスを与えてくれるよう求めている」

世論調査では、SYRIZAとNDが互角の勝負で、双方の得票率が約26%となっている。

「先週末の世論調査では、SYRIZAがNDと互角か、NDを若干リードしていた。が、投票する気はないと話している人を除くと、形勢が逆転し、NDが若干優勢になる」。ある世論調査員は匿名を条件にこう語った。

チプラス氏は13日の演説を利用し、「特に、棄権するか、反政治的な意見に一票を投じて無駄にすることを検討している若者」に訴えかけた。

SYRIZAの青年団を分裂させた重大な出来事は、EUの厳しい救済条件を受け入れることにしたチプラス氏の7月の決断だった。ギリシャの外国債権国・機関と数カ月間にわたり激しい交渉が繰り広げられ、徹夜のEU首脳会議が行われた後にチプラス氏が降伏したおかげで、ギリシャは無秩序なユーロ離脱を免れたかもしれない。

それでも票を固めるSYRIZA
だが、SYRIZA関係者らによれば、その余波でSYRIZA党員の少なくとも3分の1がさらに左寄りの政党を含めた他党に乗り換えており、政治運動から完全に手を引いた人もいるという。政治評論家で、アテネ大学で法律を教えるアリス・ハツィス氏は、対立する政治的潮流の渦の中、投票日が近づくにつれてSYRIZAが徐々に票を固めているとみている。

「棄権者の多くが考え直すのではないかと思う」。ハツィス氏は、SYRIZAには忠実な有権者が大勢いることや、救済に反対するSYRIZA造反者によって結成された極左・国民連合に対する支持の低下を引き合いに出して、こう語る。

さらに、「恐らくは、日曜までにSYRIZAの棄権者を呼び戻す決定的な要因は、SYRIZAがギリシャ初の左派政権であり、献身的な左派の忠誠心に値するということだろう」と付け加える。

ペトロス・マルコポロス氏はチプラス氏が救済に合意した後にSYRIZA青年団の管理委員会の職を辞したが、SYRIZAを支持し続けることにした。それも当面は、という話だ。

「SYRIZAがこの選挙に負けたら、左派が全面崩壊することになる」と同氏は言う。「私は自分にそう言い聞かせている。確かに、SYRIZAは私たちが望んだ革命を達成できなかった。だが、SYRIZAが今確実に勝てるよう、私たちはできることをすべてやらなければならない。勝ったら、我々の将来に関する議論を再開できるからだ」
By Henry Foy and Kerin Hope in Athens ←引用終わり
(2015年9月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
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