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2016/08/10

8月8日の天皇「ご譲位」示唆ビデオメッセージを受け!

論評抜きで「客観的事実」を記録しておきます。

引用開始→ 天皇陛下「お気持ち」表明
【全文】
時事ドットコムニュース8月8日(月)

象徴としてのお務めについて、国民に向け現在の「お気持ち」を述べられる天皇陛下=2016年8月7日午後、皇居・御所[宮内庁提供]【時事通信社】

天皇陛下は8日、「象徴としてのお務め」について、自身のお気持ちをビデオメッセージの形で国民に向けて発表された。生前退位の意向を示している陛下は、82歳と高齢になったことを踏まえ、今後の身の処し方に触れ、「次第に進む身体の衰えを考慮する時、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」と述べた。

「象徴としてのお務めについて」の天皇陛下のお言葉全文は以下の通り。

戦後七十年という大きな節目を過ぎ、二年後には、平成三十年を迎えます。

私も八十を越え、体力の面などから様々な制約を覚えることもあり、ここ数年、天皇としての自らの歩みを振り返るとともに、この先の自分の在り方や務めにつき、思いを致すようになりました。

本日は、社会の高齢化が進む中、天皇もまた高齢となった場合、どのような在り方が望ましいか、天皇という立場上、現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら、私が個人として、これまでに考えて来たことを話したいと思います。

即位以来、私は国事行為を行うと共に、日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ過ごして来ました。伝統の継承者として、これを守り続ける責任に深く思いを致し、更に日々新たになる日本と世界の中にあって、日本の皇室が、いかに伝統を現代に生かし、いきいきとして社会に内在し、人々の期待に応えていくかを考えつつ、今日に至っています。

そのような中、何年か前のことになりますが、二度の外科手術を受け、加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から、これから先、従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合、どのように身を処していくことが、国にとり、国民にとり、また、私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき、考えるようになりました。既に八十を越え、幸いに健康であるとは申せ、次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています。

私が天皇の位についてから、ほぼ二十八年、この間(かん)私は、我が国における多くの喜びの時、また悲しみの時を、人々と共に過ごして来ました。私はこれまで天皇の務めとして、何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが、同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。天皇が象徴であると共に、国民統合の象徴としての役割を果たすためには、天皇が国民に、天皇という象徴の立場への理解を求めると共に、天皇もまた、自らのありように深く心し、国民に対する理解を深め、常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。こうした意味において、日本の各地、とりわけ遠隔の地や島々への旅も、私は天皇の象徴的行為として、大切なものと感じて来ました。皇太子の時代も含め、これまで私が皇后と共に行(おこな)って来たほぼ全国に及ぶ旅は、国内のどこにおいても、その地域を愛し、その共同体を地道に支える市井(しせい)の人々のあることを私に認識させ、私がこの認識をもって、天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした。

天皇の高齢化に伴う対処の仕方が、国事行為や、その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには、無理があろうと思われます。また、天皇が未成年であったり、重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には、天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし、この場合も、天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。

天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。更にこれまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉に当たっては、重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ二ヶ月にわたって続き、その後喪儀(そうぎ)に関連する行事が、一年間続きます。その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが、胸に去来することもあります。

始めにも述べましたように、憲法の下(もと)、天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で、このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。

国民の理解を得られることを、切に願っています。

←引用終わり
(時事通信社)

引用開始→ 天皇陛下お気持ち 生前退位「容認」86% 法整備「直ちに」54% 共同世論調査
(毎日新聞2016年8月10日 東京朝刊)

天皇陛下がビデオメッセージで生前退位の実現に強い思いを示されたことを受け、共同通信は8、9両日、緊急の電話世論調査を実施した。回答者の86・6%が天皇の生前退位を「できるようにした方がよい」と容認し、「現行制度のままでよい」は10・4%だった。容認派の67・5%が「天皇の意向を尊重すべきだから」を理由に選んだ。

生前退位の法整備については「直ちに手続きを進めた方がよい」が54・1%、「慎重に検討した方がよい」が42・8%と分かれた。法整備を進める場合、一代に限らず「今後の全ての天皇を対象にした方がよい」が76・6%に上り、「今の天皇陛下に限った方がよい」は17・8%だった。

天皇陛下はビデオメッセージの最後に「国民の理解を切に願います」と呼び掛けた。世論調査の回答ではメッセージの内容について「理解している」(46・8%)、「ある程度理解している」(36・2%)が合わせて83・0%に上った。

陛下はメッセージで、加齢により「象徴の務めを果たしていくことが難しくなるのではないかと案じています」と訴えた。公務と天皇の地位の関係について尋ねたところ「公務を行うのが困難になれば退位した方がよい」が81・9%で、「退位しなくてもよい」の13・4%を大きく上回った。天皇は国政に関与できないとする憲法との関係では72・6%が「問題はない」、16・2%が「問題がある」とした。

調査は全国の有権者を対象に8日夕から9日にかけて、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける方法で実施した。福島県の一部地域を調査対象から除いた。実際に有権者がいる世帯にかかったのは1442件、うち1008人から回答を得た。←引用終わり
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引用開始→ 天皇陛下お気持ち 米「永続的関係貢献に感謝」 スペイン報道「皇室のあり方に一石」
(毎日新聞2016年8月9日 東京夕刊)

天皇陛下が8日、生前退位の意向をにじませるビデオメッセージを公表されたことに関し、世界各国から反応が続いた。【八田浩輔、ベルリン中西啓介、パリ賀有勇】

米国
米国務省のトルドー報道部長は8日の記者会見で「強固で永続的な日米関係に対する天皇の継続的貢献に我々は大いに感謝する」と述べた。内容については「日本政府に聞いてほしい」と直接の言及は避けた。

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「特有の曖昧さがあったが、メッセージは明白だ」と速報した。生前退位を認める皇室典範の改正は、女系天皇の容認をめぐる議論の再燃につながる可能性があるとも指摘した。

ベルギー
日本の皇室と親密な関係が続く王室を持つベルギーでは、公共放送が憲法上の立場から「生前退位」に直接言及しない形で「お気持ち」が表明された経緯などを紹介した。ベルギー王室では2013年、当時79歳だったアルベール2世前国王が健康上の理由などから退位し、長男のフィリップ皇太子が国王に即位した。今年は両国の外交関係樹立150周年にあたり、天皇陛下は「友好150周年」の名誉総裁に就任された。

スペイン
王室のあるスペインも「お気持ち」をメディアが速報で報じた。エルムンド紙(電子版)は、陛下のお言葉を引用し、「高齢であれば誰しも願う『引退』を求め、皇室の伝統のあり方に一石を投じた」と報じた。スペインでは、フアン・カルロス1世が14年に76歳の高齢などを理由に生前退位を表明。だが、関連法がなかったため政府は約2週間で法整備し、現国王フェリペ6世に王位が継承された。

英国
英国のBBC放送は、陛下が東日本大震災の被災地など日本各地への訪問を重ねて国民に深く寄り添ってきたと紹介。陛下のメッセージについて「日本国民だけでなく、政府に対しても制度の見直しを明確に訴えた」と報じた。

ドイツ
ドイツでは外務省副報道官が8日の政府定例会見で毎日新聞の質問に対し、「ご本人の希望による判断だろう」と述べたが、具体的コメントは避けた。←引用終わり
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