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2017/01/09

仏作家サン・テグジュペリが「星の王子さま」に込めて遺したメッセージ!

改めて「星の王子さま」を再読してみたい。
全世界を不幸のドン底に落とす事件や変事は、徐々に静かに忍び足でやってくる。
先んじてその臭いを嗅ぎ取る者が警鐘を鳴らしても、大半は日々の享楽に酔うがままだ。
ようやく半数近くが気づいた時には、もぅ取り返しがつかない段階にあるのが実際だ。

よく考えて見よう。
例えば;
①中国の拡張主義による他国領の軍事簒奪は静かに確実になされた。
国際社会が批判し非難しても「国内問題」に過ぎないとの開き直りに屈してきた。
②アフガニスタン侵攻に失敗した「ソ連邦(ロシア)」が、アフガンから撤収する過程で「タリバン」が現れ、瞬く間に内戦に勝利しアフガンを支配し、極端な「イスラム社会」を建設し、イスラム革命の輸出を始めた。
③サウジアラビアの王家一族の跳ね上がり者が、国際テロ組織「アルカイダ」を結成し、アフガンの「タリバン」と共同戦線を張り、20世紀最後の頃に国際秩序の破壊に挑んだ。
④米国はNYCでワールド・トレード・センターがハイジャックされた民間機の突入を受けた事を機に、イスラムのテロ集団と困難な闘いが始まった。
⑤米国はアフガンに連なるパキスタンで「アルカイダ」を、ほぼ制圧したが、箍の緩んだイスラム社会は内部矛盾を克服できず「イスラムテロ集団」を拡大離散させた。
⑥チュニジアで始まった「アラブの春」という民主化運動は、挫折や失敗を繰り返しながらシリアへ波及し全土を激しい三つ巴の内戦の渦に巻き込んだ。
⑦これを好機と捉えたイラクのイスラム過激派のテロリスト分子が「ISIS」を結成し、タリバンやアルカイダを凌ぐテロ破壊戦争を引き起こした。
⑧これがトルコを巻き込みアナトリア台地を巡る争いに発展しそうで、国際秩序を一変させ、EU内にもテロを拡大させる要因になった。
⑨この間に、米国も欧州も中国を甘やかし続け増長させた結果、南シナ海も東シナ海も平和な海ではなくなった。解決は「軍事衝突」以外にはないだろう。
★世界は標準年の2017年を迎えたが、常に危機を招来したまま、解決への有効な知恵もなく漂流するままである。
★僅かな小さな変化を見落とし楽観的に見過ごした結果が、とんでもない大きな事になっている。

引用開始→ 春秋
(日本経済新聞2017/1/9付)

夏の朝、1機の偵察機が消息を絶った。撃墜されたようだ。第2次大戦末期、イタリアの島からフランスに向けて、地中海を飛行中だった。操縦士は仏作家サン・テグジュペリ。ナチスドイツに脅かされている祖国のために、志願して高射砲弾をくぐり飛び続けていた。

▼その2年前、米国滞在中に「星の王子さま」を書いた。飛行士が不時着した砂漠で、小さな王子に出会う童話だ。ゾウをぺろりとのみ込むウワバミの恐ろしさが語られる。バオバブの木は、芽のうちにつまないと、いつのまにか巨大になって、小さな星を破壊してしまう。子供が気づく危うさに大人はちっとも気づかない。

▼大蛇も大木もナチスやファシズムを表すとの見方がある。「大人ってほんとにへんだ」。童話の登場人物は、政治家も実業家も危機が見えない。どっちつかずで、打算的だ。そうした大人が戦争の厄災を招いた。作家自身も責任を感じ、反省と罪滅ぼしの気持ちをこめているという(塚崎幹夫著「星の王子さまの世界」)。

▼「18歳以上選挙権」の導入で、成人年齢を下げる動きもでてきた。社会は若者に早く大人になってほしいのである。米欧など世界には激動の気配が漂う。混乱は日本にも及びかねない。作家は何が大切か分かる大人になってほしいと子供たちに希望を託した。困難が近づいても、そんな人々が増えてくれば未来は暗くない。←引用終わり
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