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2017/05/02

フランスは(現在の第5共和制)5月7日が大統領選挙決選投票!

フランスの第5共和制は、ドイツと組み「EU」を軸に欧州大陸を始め国際社会で、その存在感を強め発言を高め世界でのリーダーシップを発揮してきた。
現実には国内に山積する厳しい状況も抱えるが「自由貿易」を主導し、国のコンセプトでもある「自由」「平等」「人権」を守り抜いている。

しかしながら、この度の大統領選挙の争点は「反EU」か「EU評価」か、「自由貿易の維持」と「移民政策の中身」が問われている。
この提議されたテーマを巡り、真にフランスらしい熱い議論が自由に闘わされ国論を二分している。
いずれの候補が勝利するにせよ、世界の注目を集め、現状は熾烈な戦いと見る。

引用開始→ フランス大統領選~ルペン氏の台頭と国民戦線
(讀賣新聞2017年05月02日 14時30分)

フランス大統領選の第2回投票が7日に行われます。4月に行われた第1回投票の結果、極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン氏と、無所属のエマニュエル・マクロン前経済相の一騎打ちとなりました。選挙戦はルペン氏と、極右大統領の誕生を警戒する「反ルペン」の決選となり、フランスを二分する様相となっています。相次ぐテロや移民問題に揺れるフランスを占う選挙戦をまとめました。(日付は現地時間)

ルペン、マクロン両氏のプロフィル
「マリーヌ・ルペン氏」
1968年8月、パリ郊外ヌイイ・シュル・セーヌ生まれ。パリ第2大学を卒業し、弁護士資格を取得。2004年から欧州議会議員。86年、父が創設した国民戦線に参加。11年、党首に就任。子供3人。

「エマニュエル・マクロン氏」
1977年12月、北部アミアン生まれ。エリート官僚養成校の国立行政学院(ENA)卒業。投資銀行の共同経営者を務め、2014年から16年まで経済相。妻のブリジットさんは高校時代の恩師でもある。

フランス大統領選2017~中道左派と中道右派、決選投票に進めず
有権者による直接選挙で、大統領任期は5年。第1回投票で過半数を獲得した候補が当選となる。過半数を取った候補がいない場合、上位2人による決選投票が行われる。1965年以降の大統領選で第1回投票で決着した例はなく、いずれも決選投票にもつれ込んでいる。

第1回投票~ルペンVS「反ルペン連合」の決選投票へ
大統領選には11人が立候補し、EUとの関係や経済政策、テロ対策などが争点となった。4月23日の第1回投票では、得票率でマクロン氏が首位に立ったが、当選に必要な過半数に届かず、2位のルペン氏との決選投票に進むこととなった。

投票率は約78%で前回2012年より約1ポイント低かった。伝統的に政権を担ってきた中道左派と中道右派の2大政党のいずれの候補も決選投票に進めないのは、現在の選挙制度が始まった1965年以来初めてとなった。

自国優先主義を掲げる国民戦線のマリーヌ・ルペン党首(48)や無所属のエマニュエル・マクロン前経済相(39)ら主要5候補が20日夜、初めてのテレビ討論会に臨み、移民問題や欧州連合(EU)との関係性などについて、意見を戦わせた。

ルペン氏は「合法、非合法を問わず、移民の流入を止めたい」と述べ、「反移民」の姿勢を強く打ち出した。これに対し、マクロン氏は人道上の理由から難民を受け入れるべきだとの考えを示した。また、ルペン氏が唱えるEU離脱について、中道右派・共和党のフランソワ・フィヨン元首相(63)が「経済や社会の混乱を招く」と批判した。マクロン氏も「EUにとどまるべきだ」と語り、ルペン氏との立場の違いを鮮明にした。

マクロン氏が急浮上(3月20日)
「我々には欧州が必要だ」。主要候補5人が20日に行った初のテレビ討論で、EU離脱の国民投票を公約しているルペン氏に対し、マクロン氏は対抗する姿勢を鮮明にした。

マクロン氏は、EU内の通貨統合だけでなく財政統合も訴えており、大統領に就任すれば、EU統合の推進役を果たす考えだ。マクロン氏は「英国でEU離脱を称賛した人々は今は逃げ隠れている」と述べ、ルペン氏が掲げるEU離脱は危険だと警告した。移民政策でも、ルペン氏が「多くの失業者がいる現状で移民は一人も受け入れられない」と移民制限の必要性を訴えると、マクロン氏は「あなたは恐怖で社会を分断しようとしている」と批判した。

パリ中心部にあるシャンゼリゼ通りで20日午後9時(日本時間21日午前4時)頃、男が警察官に向けて自動小銃を発射し、警察官1人を殺害し2人にけがを負わせた。男は現場近くで警察官に射殺された。イスラム過激派組織「イスラム国」系の「アマク通信」は同日夜、「イスラム国」の犯行声明を伝えた。

銃撃テロの発生を受け、極右政党・国民戦線のルペン党首ら大統領選の主要候補は相次いで、21日の選挙運動を自粛する方針を表明した。

フランスでは15年1月にパリの政治週刊紙シャルリー・エブドなどの銃撃、パリの同時テロ、南部ニースでのトラック突撃(16年7月)などイスラム過激派によるテロが相次いでいる。ロイター通信によると15年以降、フランスでは230人以上がテロの犠牲になっている。このため今回の大統領選でテロやイスラム過激派への対策が大きな争点となっている。

「極右に対抗して投票するしか選択肢はない。私はマクロン氏に投票する」。中道右派で最大野党・共和党のフランソワ・フィヨン元首相は23日夜、パリで支持者を前に敗北宣言し、悔しさをにじませながらも決選投票でマクロン氏を支持すると表明した。中道左派の与党・社会党のブノワ・アモン前教育相も決選投票でマクロン氏に投票するよう支持者に呼びかけた。

フランス大統領選で決選投票に進んだ極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン氏は24日、一時的に党首の座から離れると表明した。中道で無所属のエマニュエル・マクロン前経済相との決選投票(5月7日)を前に、党派色を薄めて支持拡大を図る狙いとみられる。ルペン氏は「庶民の代表」もアピールしているが、戦略が功を奏するかどうかは不透明だ。

「党首を辞任する」。ルペン氏は24日夜に出演したテレビ番組で突然、こう切り出し、「私はもう党首ではない。フランス人を結束させたいと願う大統領候補だ」と続けた。

ルペン氏の「辞任表明」は、危機感の表れとも言えそうだ。オランド仏大統領は24日、極右勢力の台頭を阻止するとして、マクロン氏に投票する考えを表明した。最大野党の共和党も同日、党員にマクロン氏への投票を呼びかける方針を決めるなど、「ルペン包囲網」が出来上がりつつある。

惜敗2氏の票の行方に注目(4月27日)
フランス大統領選の決選投票に向け、第1回投票で惜敗した急進左派のメランション氏と中道右派・共和党のフィヨン元首相が獲得した票の行方に注目が集まっている。中道で無所属のマクロン前経済相と極右・国民戦線のルペン氏の争いとなった決選投票はマクロン氏有利とみられているが、ルペン氏にも他候補の票を取り込む余地があり、予断を許さない状況だ。各種世論調査では、マクロン氏が決選投票で6割以上の票を得るとされ、ルペン氏は劣勢に立たされている。

「選挙の大きな争点は野蛮なグローバル化だ」。ルペン氏は決選投票への進出を決めた23日以降、「反グローバル化」や「反欧州連合(EU)」の訴えに特に力を込めている。EU推進派のマクロン氏との違いを際立たせるためだ。EUに懐疑的なメランション氏の支持層を取り込む狙いもあるとみられる。

マクロン氏優勢~ルペン氏は急進左派票狙う(4月29日)
第1回投票で首位に立った中道で無所属のマクロン氏が優勢で、極右・国民戦線のルペン氏が追う。ルペン氏が「反グローバル化」などを旗印に急進左派も取り込んで巻き返しを狙う一方、マクロン氏は党派を超えた「反ルペン」の結集を図る。

ルペン氏は4月29日、大統領に当選すれば、右派「立ち上がれフランス」のニコラ・デュポンエニャン党首を首相候補に指名すると発表した。同氏は欧州連合(EU)に批判的で、大統領選では第1回投票で4・7%の票を得て6位。28日に決選投票でのルペン氏支持を表明していた。ルペン氏は記者会見で「我々は挙国一致政府を作る」と述べ、包囲網の切り崩しに自信ありげな表情を浮かべた。

ルペン氏が狙うのは、第1回投票で4位と善戦した急進左派で左翼党のメランション氏の票だ。極右と急進左派で移民政策では対立するが、反グローバル化を訴え、EUや北大西洋条約機構(NATO)に懐疑的な点で共通する。ルペン氏は28日、ツイッターに投稿した動画でメランション氏の支持者に「マクロン氏を阻止しよう」と呼びかけた。

マクロン氏が約6割の票を集めて勝利するとの世論調査結果もある。マクロン氏を「企業寄り」と見て賛同しない有権者も多く、決選投票では棄権に回り、固定票が多いルペン氏に有利になるとの見方もあり、投票率が一つのカギになる。

パリでメーデーのデモが暴徒化、警察官6人負傷(5月1日)
フランス大統領選の決選投票(7日)を前に、パリで1日、メーデーの大規模デモが行われ一部が暴徒化した。約3万人の参加者の一部が火炎瓶を投げたり、警官隊ともみ合いになったりして、警察官6人が負傷したという。

デモには、決選投票に進んだ極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン氏と、中道の無所属エマニュエル・マクロン前経済相のいずれにも投票したくないという有権者も参加し、「どちらにも反対」などと書かれたプラカードを掲げた。

極右政党「国民戦線」の歩み

「国民戦線の歴史」

1972
 ジャンマリー・ルペン氏が党を創設

1986
 国民議会(下院)選で35議席を獲得

2002
 ジャンマリー氏が大統領選で大方の予想を覆し決選投票に進出(ルペン・ショック)
「ルペン・ショック」極右候補が史上初の決選投票新出(2002年)
4月に行われた大統領選の第1回投票では再選を目指す保守のシラク大統領が19・65%の得票率で首位に立ち、極右・国民戦線のジャンマリ・ルペン党首が17・06%で2位につけた。極右候補が決選投票に進むのは史上初で、フランスのみならず、全世界が衝撃に揺れた。
「ルペン、ファシスト」「ルペン、ノン」――フランス革命ゆかりのパリ・バスチーユ広場に、未明まで極右候補の台頭に反発する若者たちのシュプレヒコールが響き渡った。
「ルペン票を決選投票でどれだけ減らすかにフランスの名誉がかかる」。保守、左翼を問わず、主要政党要人たちは一斉にそう発言した。社会党幹部までもがライバルの保守候補への投票を呼びかけるという異例の事態が、衝撃の大きさを物語った。
5月の決選投票では、シラク大統領が得票率82・21%を獲得、同17・79%の極右・国民戦線のルペン党首に圧勝し、再選を果たした。史上初の極右候補の決選進出に衝撃を受けた国民が「自由・平等・博愛」という仏共和制の基本理念の防衛で結集し、政治信条の違いを越えてシラク票を投じた結果だ。

2007
 伸び悩み10・51%(2007年)
ジャンマリー氏が大統領選に立候補するも、4月の第1回総選挙での得票率は10・51%にとどまった。大統領選はニコラ・サルコジ氏が当選した。

2011
 ジャンマリー氏の三女マリーヌ氏が2代目党首に就任

2012
 マリーヌ氏が大統領選に初挑戦
   下院選でジャンマリー氏の孫娘マリオン氏が当選
   政党史上最高の得票率に(2012年)
マリーヌ氏が大統領選に立候補。ユーロ圏脱退や移民排斥を訴え、第1回投票で18・01%で3位に食い込んだ。得票率は、同党首の父ジャンマリ・ルペン氏が2002年の大統領選で決選投票に進んだ際の16・86%を上回り、同党史上最高となった。大統領選はフランソワ・オランド氏が勝利し、現職のサルコジ大統領を破った。

2014
 欧州議会選で24議席を得てフランス第1党に

2015
 反ユダヤ発言でジャンマリー氏が除名に

2017
 マリーヌ氏が大統領選で決選投票に進出
過去の総選挙で台頭(肩書や年齢は当時のもの)

←引用終わり
2017年05月02日 14時30分 Copyright c The Yomiuri Shimbun
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