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2018/01/23

2018年春闘を前に「政府」と「連合」に「経団連」が「賃上げ」を巡り噛み合わない攻防論戦を

賃上げには幾つもの方法があります。
一番簡単な方法は、業績に連動した「業績給」の支給です。
最も難しいのは、全ての給与算定の基幹を形成する「ベースアップ」の改定です。


これは個別企業の懐具合にも依ますが、この場合の懐具合とは、長期的な企業の競争力に基づく収益力による裏付けがなければ、それは「絵に描いた餅」に陥ります。
この原点は「個別の技術力に裏付けされた競争力」であり、自社に協力してくれる「他社の富を収奪(強奪)して」ではありません。此処を履き違え、間違えられると話になりません。


基本は、一人当たりの「労働生産性」の質が、正面から問われるワケです。
これは労働者一人一人の技術力や生産力も問われますが、より本質的な問題は個別の企業の経営陣の「経営力(能力)」が問われるのです。
東芝の例を見るまでもなく、生産現場の一労働者の失敗で企業業績が急低下し倒産に至る事は稀有ですが、企業の経営陣が無能であれば、業績は急低下し行き詰り倒産に追い込まれる事になります。


一人当たり「労働生産性」を高める政策は、個別の労働者や労働組合また個別企業だけの問題ではなく、社会全体が抱えるテーマであり政府に課せられた「産業労働政策」そのものというか課題なのです。
この点への認識が安倍内閣には根本で欠落していると言えます。
これは熱烈な支持者を公言される層や側にも同様に共通する「思考欠落」の重大な欠陥でしょうね。


ゆえに「アベノミクス」が、掻き回されて時にドロドロの「アベノシチュー」に陥るのですよ。
いま日本の多くは「アベノミクス」に期待を寄せて浮かれていますが、いきなり「ムクロ経済」に堕し、更に?き苦しむ事になるかも知れませんよ。



引用開始→ ベアか一時金か 労使トップ会談、賃上げで隔たり
(日本経済新聞2018/1/23 10:31)


経団連の榊原定征会長と連合の神津里季生会長は23日午前、春季労使交渉をめぐり都内で会談した。連合はベースアップ(ベア)と定期昇給を合わせた月例賃金で4%の引き上げを要求。経団連は3%の賃上げ目標を掲げるが、ボーナスを含む「年収ベース」も選択肢としており手法には隔たりがある。働き方改革による残業代の減少分をどう社員に還元するかも論点になる。


労使のトップ会談を皮切りに各社の労使交渉が本格的に始まり、3月中旬に集中回答日を迎える。政府は2018年の賃上げ水準がデフレ脱却を大きく左右するとみている。安倍晋三首相は経済界に3%の賃上げを求めており、5年目を迎えた政府主導の賃上げの広がりが焦点になる。


榊原氏は会談の冒頭あいさつで「デフレマインドを転換し処遇改善を前向きに進める」と表明した。経団連は異例の賃上げ目標を示し、デフレ脱却を目指す姿勢を鮮明にしている。神津氏は「(賃上げを)社会全体に広げることが大事だ」と述べた。両氏は脱デフレに向けて賃上げが必要との認識は共有した。


大きな隔たりがあるのはその方法だ。連合は定期昇給2%、ベア2%を合わせた月例賃金ベースで一律4%の引き上げを求めている。企業収益は過去最高益を更新し、企業の手持ち資金も増え続けているからだ。


榊原氏は会談で「賃上げ3%という社会的期待を意識する」と強調したが、賃上げ手法は各社に委ねる。賃上げのベースは連合が主張する月例賃金に限らず、「年収」や「子育て世帯の月例賃金」というように自由度を持たせている。経団連は毎年夏に全産業を対象とした平均の月例賃金動向を発表するが「18年夏の結果が3%に達しなくても問題ない」(幹部)と予防線を張る。


働き方改革による残業代の減少分を社員にどう還元するかも労使交渉の焦点の一つになるが、両者の対立軸は同じだ。労働組合は生産性が上がれば「月例賃金への上乗せを求める」(自動車総連)とベアにこだわる。一方で経団連はベアだけでなくボーナスや手当も選択肢にする。職場外での職業訓練など賃金だけでない総合的な処遇改善を訴えている。


中小企業への賃上げの広がりも焦点だ。連合によると、17年の月例賃金の伸び率は300人以上の大企業で1.99%、300人未満の中小企業では1.87%だった。経団連が3%目標を掲げて大企業の賃上げが進んでも、中小企業が同じ分だけ賃上げに踏み切れるかは分からない。神津氏は23日の会談でも「底上げ」という言葉を使い、賃金格差の拡大を避けるべきだと主張。300人未満の中小企業では月例賃金で1万500円の引き上げを求める。


経団連はこうした連合の主張を「実態から大きく乖離(かいり)する」と慎重な姿勢をにじませる。アベノミクスによる円安で収益が拡大する大企業に対して、中小企業に恩恵が波及するには時間がかかるとみているためだ。神津氏は会談後、記者団に「底上げの思いが伝わっていないのは残念だ」と語った。←引用終わり

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