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2018/01/20

社会学として「階級構造」が明確になり固定化が始まったというが 元から「下層」「底辺」はあり隠されていただけ!

講談社から出版案内を受け、書店で手当してみました。
先の投稿記述「耳にタコの話」の続きとお考え下さい。


書籍は「新・日本の階級社会」(橋本健二)
講談社現代新書972円です。


     https://store.shopping.yahoo.co.jp/hmv/8436409.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title


マーケティング戦略を考えてきた者としては、社会の「階層分布」や「階級構造」について、思考の対象として深く追究します。

この手のテーマ、最初は、D社の総研データでした。
次にD社と同業のH社の生活研の捻り研究データに興味を惹かれました。
やがて西武セゾンが元気だった頃に「アクロス」が研究発表するデータを思いっきり活用しながら、三浦展さんの社会学的な分析知力に驚嘆させられました。
そしてそれらを独自に発展させ「マーケティングの階層分布」として明確に6区分し纏める事ができました。
それらは「市場」を形成し、明確に「ターゲット」を絞り込む上で不可欠な手元データとして完成させています。


この新書は、橋本健二氏による「新・日本の階級社会」は、一つの観点からデータを分かりやすい(比較しやすい)図表やグラフを用い、下層に注目し「社会問題」として提起しています。
与野党を問わず、政党支持の変化やネット空間の言論にも興味深く触れています。


市場形成に取り組む者としては、変化が分かりやすく、何が争点かを客観視するヒントが幾つもあると考えます。


此方の基本認識
その1は、
日本だけに止まらず、グローバル化が進むと、先進工業国と新興国また発展途上国あるいは後発国との間における富の平準化が大きな意味で進み、いわゆるいずれの国また地域を問わず取り残される人や層が生じる事。
とりわけ先進工業国では、この動きや流れが急激に生じ、労働機会の喪失、労働技術とのミスマッチなどが生じる事で、先進工業国は失業の輸入(単純労働による生産品は輸入)に転じ、それに従事していた側の失業を巻き起こし、大きな社会問題を引き起こすワケです。
つまり、社会の「下層」化や「貧困」は先進工業国で拡散するのです。


その2は、
いずれの国(例え社会主義国でも)にも「最上」「上」「中」「下」「底辺」の階層は存在し、それを完全に除去解決する事は難しいのであり、この著者の指摘を理解はするが、その解決には多大な労力を要すると考えますが、それでもおそらく解決には至らない可能性があると思量します。
日本も、何時の時代もどの環境でも、よく目にするか否かは別に、この社会問題を常に抱え苦闘してきています。


しかし、日本はデフレ克服に向け、アベノミクスも含め解決に取り組む途上にあるものの難しいままで、グローバル化が先進工業国の側にもたらした深刻な社会的不平等を考え、同時に「市場」を考える上でこの考察は有用であろうと1回目を読了しました。
後発国や途上国また新興国へ、先進工業国の側に滞留し分配されるハズだった富が流出し世界が平等化に向け、相互の社会に矛盾を孕みながらも歩みを強めている結果ともいえます。


先進工業国の側が「知的生産財」を生み出す知能労働にブラッシュアップできなければ、根本的には解決できないテーマなのです。

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