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2021/08/19

「アフガニスタン」を制圧した「タリバン」が有能か、あるいは偏執偏狭の宗教テロリストか、貧乏の分かち合いと無知の強制は間もなく明らかになる!

欧米型「民主主義社会」というのは議論(擬き)百出が許容されているワケで、様々な主張や意見を包含する幅も奥行きも保つ世界で・・・
その基本が成し得るのは、参加し包含される国民による「国民国家(社会)」だ。


そこでは、各々、各人の主張や意見が議論を重ねる事で一定の方向へ領道され、それを互いに了承し承認し取り組む事が前提で成立している。


アフガニスタンの政権崩壊が、世界に大きなショックを与えているが、いわゆる欧米型「民主主義社会」が成立するには、その社会に参加し義務と責任を提供し合う事が最低の与件が満たされている必要がある。
国連は欧米型「民主主義」の理想型だが、参加し義務と責任を提供し合うという、最低の与件が満たされているとは言い難い(と疑いの目で観ている)。


それは構成する国民の共通認識や理解が存在する事を何よりの前提にしている。
アフガニスタンは、近現代の国際社会との間に巨大な時差がり、それを20年で詰め切ることなどできなかった。
それより、多民族部族社会を纏める基軸に、厳格な「イスラム原理主義」を掲げ宗教的呪縛性を打ちだす方が、共通認識の形成には有力であったということだろう。


例えば、現在、発展段階にある「SNS」は、有力なコミュニケーション手段を形成しているが、発信者と受信者の「理解力(理解能力・検証能力・比較能力)」が、ほぼ諒解できる事情にあるなら「共通認識」を形成でき、テーマについての理解を深める事ができるが。
その「アンバランス(不均衡)」や「情報の非対称」があるまま、相手の理解力を考えず延々と議論擬きを繰り返すのを観ると「時間の無駄」以外のナニモノでもないと見放している。


この状況を逆手に取る者が現れ、それらの者が端的に取る手段は状況の解説などを省略し、徹底的に「針小棒大」に「焦点・争点」を絞り込み「煽り」「釣る」わけだ。


それが巧妙で大規模化したものが「マズゴミ」で、特にメディアとして組織的なのが「ワイドショー」や「ニュースショー」であり、受信者が対抗手段を持たなかった事もあり、ヤリタイ放題、言いたい放題であった。
それに対抗する小市民の側は「SNS」で対抗しようとし、仕掛けられた「虚偽情報の地雷」も踏み、残念な自爆に至る事もあるが。


まぁ、小市民の側は「SNS」が、情報の真贋を検証し比較し確かめる必要はあるワケで。
モノ知り顔で日本の知識人が「アフガニスタン」を批判したり、その過程で米国が展開した20年にわたる苦闘を批評しているが、そもそも言い放しで「対案提示(今さら遅いが)」もないまま、批判の爆弾を投げ続けるのは痛快だろうが。


日本のというか「先進民主主義国」とする側のメディアや、それに乞われた「サルモネラ知識人」が、その場で知ったバカぶりを発揮し、「アフガン」を批評しハシャグのは豊かさがもたらす悲哀じゃないか。
その人達も、立場や状況は変わるが「アフガニスタン」の民と同じドグマの中に取り込まれているのだ。
また、それに囲まれる「SNS」も社会を写す鏡といえる。


アフガニスタンの政権を掌握した「タリバン」が、
国際社会へ向け初めて記者会見で「統治の概略」を示した。
それは「国際公約」として縛られる事になるが、とりあえず国内の秩序回復と秩序形成に向け、また周辺国の不安も払拭させる必要から当面の立場を発表したと思われるが。


傀儡政権の象徴だった「ガニ大統領」が国外逃亡できたのは、基本的には「タリバン」側との談合で諒解があっての事だろう。
引き換え条件は「カブール」の無血引き渡しを成立させたのだろう(と思われる)。
*裏付けと、その検証を実施中です。


とりあえず、
「タリバン」は、米軍の完全撤退まで、政権を保持する上からも、米軍を相手に戦いたくないと考え、米軍の撤退を見守り協力するだろう。


そのためには、首都カブールでの「人心掌握」が重要な鍵になり、今後の外交を考えた時に、主要な各国の大使館が閉鎖し退避してしまえば、国際的に孤立する事になるだろうから、9月末までは、この度の発表を遵守するだろう。
興味深いのは、何よりも「タリバン」は20年前と違うと言い、あらゆる事は「イスラム法の枠組み」の中で、とか、「イスラム法が赦す範囲」でと留保条件を明確にしている事だ。
更に、詳細は「政府が組織されてから」の事だと。


引用開始→ タリバン「米軍協力者らに報復せず」、女性の権利は「イスラム法の範囲で」…初の記者会見
(讀賣新聞2021/08/18 11:55)

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンは17日、全土掌握後、初めてとなる記者会見を首都カブールで開き、自由で開かれた挙国一致型の政権を樹立すると宣言した。米軍協力者らに報復はせず、教育などを含む女性の権利は「イスラム法の範囲で保障する」とした。女性や人権状況に関する国際社会の懸念を意識し、融和姿勢をアピールした形だ。

 会見は、政府が使用してきた「報道センター」で行われ、国旗に替わってタリバンの白い旗が掲げられた。

 タリバンの報道官は会見で、「世界は、イスラム的で包摂的な政府の構築を見ることになる」と述べた。新政権の樹立に向け、崩壊した政権の関係者らと協議を進めているとし、「我々に反対した者も含め全員が政府を支える」と指摘した。17日には組織ナンバー2のアブドル・ガニ・バラダル師がカタールから帰国しており、報道官は政権樹立の発表が「間もなくだ」と強調した。

 報道官は、アフガンはもはや紛争地帯ではないと指摘。「報復はしない」とし、アフガン政府軍兵士らを恩赦する考えを示した。女性の教育や就労、報道の自由については「保障する」とする一方、社会のあらゆる規定は「イスラム法に基づく」と繰り返した。タリバン戦闘員による民間人への暴力を禁じ、市民の財産を保護するとも訴えた。

 「大使館の安全は我々にとって非常に重要だ」とも述べ、各国の外交団に対し、政権樹立後にアフガンに戻ることを求め、各国の支援で国の再建を目指す考えに言及。米国を含めた「あらゆる国」との対話を目指す姿勢も示した。

 アフガンが国際テロ組織をかくまい、「テロの温床」に逆戻りするとの懸念を踏まえ、「外国人が他国に危害を与えるためにアフガンを使うことを許さない」と訴えた。←引用終わり

米国は、単純な呆気のトランプではないから、
今後の国際戦略を考えても「アフガニスタン」を完全に見捨てる事はないだろう。
「タリバン」も、1990年代の内戦の無能な戦士の原理主義集団ではなく国際社会との関係を破壊する事までは望まず、カタールやパキスタンの助言を受け共存への可能性や途筋を探るだろう。


米国も、撤収撤退でカタールを拠点にしているし。
「タリバン」もカタールに依拠する傾向もあるし。
米国は、イランの勢力(影響力)を排除する方向へ舵を切るだろう。
(幸い「タリバン」はスンニ派の原理主義でイランのシーア派ではない)


問題は、同じスンニ派の原理主義過激派の「IS」残党の侵入を防ぎ、まずテロに向けた出撃拠点にさせない事です。


引用開始→ 逃亡したアフガン大統領に批判…「多額の現金持ち出し」、「無血開城」指示
(讀賣新聞2021/08/18 07:14)

 【テヘラン=水野翔太】イスラム主義勢力タリバンの首都制圧で政権の座を追われ、国外に逃亡したアフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領に国内外で批判が高まっている。逃亡の際に「多額の現金を持ち出した」とも伝えられ、政府軍の弱体化の象徴として、米国側が不信感を募らせていた可能性もある。

カブール陥落前の11日、アフガン北部マザリシャリフを訪れたガニ大統領(中央)=ロイター
 関係者によると、ガニ氏は首都陥落前日の14日、東部ナンガルハル州知事に電話し、州都ジャララバードの「無血開城」を指示したという。南方から攻め上がってきたタリバンに首都攻略のきっかけを与える結果となり「売国奴」(元側近)などと非難されている。

 ガニ氏を巡っては、米国側が政府軍の兵力集中を助言したのに対し、これに反する兵力分散を行い、タリバンに各個撃破を許したとも伝えられている。今年3月、ブリンケン米国務長官がガニ氏に送った書簡は「バイデン大統領も私も、あなたの指導力を求めている」という異例の内容だった。米国のザルマイ・ハリルザド・アフガン和平担当特別代表が書簡を手渡した際は「よそよそしい雰囲気」(大統領府関係者)だったという。

 バイデン米大統領は16日の演説で、「汚職撲滅や行政機能の正常化、政争の解消を会談などで促してきたが、どれも失敗した」と酷評。米国から約20年にわたり巨額の支援を受けながら、軍最高司令官としての責任を果たさなかったガニ氏に怒りを向けたものだ。

 世界銀行出身のガニ氏は米国の大学で学び、教べんをとった知米派で、国連事務総長候補にも名前が挙がった。財務相時代に汚職対策を進めた清廉なイメージで2014年に初当選した。最終的に「汚名を残すことになった」とも指摘される。退避先は今も明らかになっておらず、近隣国から入国を断られてオマーンに入ったとの報道もある。←引用終わり

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