そうだ京都へ行こう!
「日本ファッションウィーク」と「東京コレクション」の開催もあり、日本(東京)市場を観察しようという趣旨でNYCから友人やスタッフが来日。いろいろなテーマを議論し意見交換も回を重ねるうちに徐々に雑談に堕してしまうのは世の常でしょうか。そのうち頃合いよく、一人が「折角、日本へ来たのだから、日本の秋を体験したい」などと言い出す始末。NYCと違って、まだ温かい日々が続いているため紅(黄)葉はまだ先のこと。それじゃどうすれば日本の秋を体験できるかということで、ワイワイガヤガヤ言いつ戻りつの挙げ句「そうだ、京都へ行こう」ということに落着。京都も秋の風情にはまだ早いが、折りから「京都御所」の秋季一般公開もあるため、3日に東京からの日帰りツアーを敢行(恐ろしいことを)する。
「京都御所」についていえば、周辺の「京都御苑」へは公園として整備されいつも公開されているため立ち入りは自由だが、「京都御所」の見学を希望するときは、通常、宮内庁京都事務所だとかへ往復葉書で希望日時などを認め申し込む作業を経たうえで無事に「許可」がおりると見学できる流れです。一般公開は、その手続きが不要だし「よぉーしっ」と気合いを入れて出かけることに。
東海道新幹線「のぞみ」は東京駅から京都駅まで500Kmほどを2時間程度で走り抜け、「京都御所」へは東京駅から2時間30分ほどで到着できた。初めて「のぞみ」を体験したNYCの友人たちは列車の速度より、同じ高速で走り抜ける列車が、ほぼ満杯の客を乗せて次々と東海道をひた走ることについて妙に感心していた。
「文化の日」でもあり、一般公開に訪れた見学者は膨大な数で、入口で荷物検査を受ける長い列ができていた。それも全員、無事にパスでき「御所」内へ入る。「諸大夫の間」から「新御車寄」を眺め、進むうちに、日本の文化の基本は「生成の文化」と説明してきたにも拘わらず「承明門」とその回廊が「朱塗りではないか」と指摘され、こちらは、その正確な理由を知らないため「?!、分からない」としか応えられず、困った事態を招く。チョット恥ずかしい(ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示下さい)。
「紫宸殿」の前では「右近の橘」「左近の桜」にふれ、雛人形飾りの原点だと説明し。「高御座」と「御帳台」の意味を説明する。しかし、これはよくよく考えてみると、北京の「故宮」で「御座」を見たときも配置が同じだったなと思い起こしたりする。順序と示されたとおり「清涼殿」へ足を進め「漢竹」と「呉竹」の違いを眺め、引き続き「小御所」を見学する。「御池庭」まで進むと「もみじ」が僅かに紅葉し、苔も秋を感じさせる色に移ろうとしていた。室町時代に整備されたとされる「御常御殿」と「第三の間」を見学する頃に疲れを感じる。すると「休憩所」が現れるというコースになっている。宮内庁もやりますね。通常はここまでらしいがこの度は、まだ公開が続く。
配布されたリーフレットによると <<引用開始→ ”「京都御所」がこの地に定まったのは、1331年のことである。以来1869年までの永きにわたり皇居とされたが、その間、何回も火災により焼失し、その都度再建された。現存する建物は、大半が1855年(安政2年)に再建されたもので、今年は、それからちょうど150年の節目の年に当たっている。これを記念して、このたびの一般公開では、例年の公開範囲に加えて、これまであまり公開されたことのない北側の殿舎を特別に公開している。” ←引用終わり>> 【” ”部分はリーフレット表紙から全文引用】
確かに北側に位置する「皇后宮常御殿」と「藤壷」および「飛香舎」も公開されていた。順序よく秩序正しく「監視カメラ」に映し出されつつ、約90分かけて「Old Imperial Palace」の見学を無事に終える。NYCからの客人は、木造の日本建築の美しさを称え、池泉式庭園の美に感動したと褒めていた。現代の日本を表徴する幾多の文物、例えば「新幹線」も、「京都御所」の建築に顕される「技術」を伝承した結果であると考えている。「紫宸殿」の「御座」については「遣隋使」「遣唐使」を中国へ送り、統治の権威を高める方法として移入し確立した結果でもある。2005年は皇紀2665年だとの暦も一方においてはあるようですが、まあ、それはさておき、交流により得たそれぞれを昇華させ、新たな文化に置き換え伝承し続けた結果いろいろなものがあることも事実です。ある一日を京都で過ごし、感じたことでもあります。ちなみに「京都御苑」は南北1300m東西700mで91ヘクタールあります。「京都御所」はその中心を占めています。東隣に「京都迎賓館」が建設されました。東南には「仙洞御所」があります。丁寧に手入れされた常緑樹と広葉樹がひときわ美しくバランスを保ち「京都御苑」全体の引き立たせています。
ちなみに、NYCからの友人たちは、その後も、京都観光を大いに楽しみ、「東京から京都まで、こんなに短時間で、快適に移動できるとは思いもしなかった」との感想でした。
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