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2005/12/09

ベトナム人「技能研修生」派遣元機関を、本邦の受入元締機構が視察訪問

日本政府の元締機構から、ベトナムの技能研修生(派遣機関)視察を受けました。
[はじめに]
日本は、「外国人技能研修生」という制度を設け、中国やベトナムを始め、アジアの発展途上国から「研修生」名目(建前)の外国人労働力を受け入れ、各地の製造業の現場に貼り付けています。
*10/09のコラコラコラムにも掲出「メイドインジャパンは誰の手で維持されているか」をご参照下さい。
一人の「技能研修生」が本邦に滞在できる期間は、本邦の法律で3年限度となっています。最初の年(一年目)は文字通り技術や技能を習得「研修生(=安価で低賃金の労働力)」するわけです。次の二年目と三年目は「実習生(=やや支給額が増えるだけで安価で低賃金の労働力ですが残業賃金が支給されます)」として日本人と同じ扱いになります。
若年労働者不足に悩む日本の製造現場は、「外国人技能研修生」は喉から手が出る「金の卵」です。
言葉の違う国へ出てきて働き(日本の製造業を支えている)、母国と家族に僅かな稼ぎから送金しているのです。文化の違う社会へ出てきて、その習慣の違いに途惑い大きな悩みを抱えながらも懸命に働いている(日本の製造業を支えている)のです。本邦へ到着した時には、どの人も「きれいな目」をしています。しかし、いつかどこかで「母国との違いを痛感させられ、やがて『きれいな目』がきれいでなくなることもあります」。共に支える側として、それが一番辛く哀しいことです。
発展途上国が、経済建設をする上では、避けて通れない「外資の導入、有償援助(返済義務あり)の受け入れ」は欠かせません。その資金を返還するにも途上国には「外貨」が必要なのです。その外貨を得るために「先進国で不足する労働力を提供してでも」という政策を採らざるを得ないのです。
本邦も、明治の開国から昭和の半ばまで、ほとんど同じ途を歩みました。途上国からの「技能研修生」により、本邦の生産(製造業)が支えられていることも知らず、「技能研修生」を蔑む人が多いようですが、誰のお陰で、今日この時点における日本の基礎的なGDPが支えられているのか、真摯に考え直して貰いたいと願っています。
本邦を代表する巨大企業の製造ラインも「外国人技能研修生」制度を巧みに応用して支えられています(非公表ですから大部分の方がお分かりでないだけです)。メイドインジャパンの実態は、バイ・チャイナハンドだったりバイ・ベトナミーズだったりするのです。
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[ベトナム・ハノイからのレポート]
6日JITCO(日本政府の外国人技能研修生受入管理機構)から新理事長・高野氏、副理事長・稲田氏、厚生労働省・田中氏、プラス4名の皆様がベトナムの当方機関へお越しになりました。
3週間前に連絡があり、総裁との面談+研修生の事前(日本への出発前)授業視察+帰国研修生の現状視察、以上が名目でした。
しかし、今回の理事長、副理事長は、以前の方とは違って、かなり積極的に直接ご質問してこられました。
ご要望もあり、仕方なく私が14名の研修生に授業をしたのですが、私流の考えで、又やり方で授業をしました。
結果的には、かなり高い評価だったように思います。日本人が教えているとは思っても見なかったようですし、研修生の日本語会話レベルも結構高いという評価でした。
夜の会食時には、先生のように言いたい事(必要な事案)を言っておきました(私なりに嫌味を言ったつもりですが)。
しかし、皆様は「親方日の丸の背景」がありますから、先ず行動を起こされるようには全く見えませんでした。
先生から今日、頂戴した情報と同じように、彼等は全くベトナムを分かっていません。
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当方送信メールの転載開始→→[12/07 本邦からの送信情報:]
来年度、ベトナムへ供与されるODAの額は、約1,000億円との合意が与党内で成立したようです。緊急にお報らせ致します。ベースは(当面のADSL)次世代の光ファイバー敷設も含めた産業基盤整備に欠かせない、通信基盤の整備に主眼があるとの説明でした。
またぞろ、ベトナム内で豚のように太る輩が生じますね。それとは別に、ホーチミン市の地下鉄案件にも調査費を計上させるようです。
ハノイの市内鉄道路線はフランスが主導です。HCMCの地下鉄案件は(ベトナム側は、ドイツとロシアを対象と考えていたようですが)横取りを狙ってのことのようでしょうか、よく分かりませんが。
どうでしょうね。いかに、VN応援者の当方ですら、実際上の展開を考えた場合、この決断には首をかしげます。2005/12/07.←←送信メールの転載終了
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先日は同じような事ありました。ハノイの日本人商工会が毎年、周辺の孤児院などに寄付をしているのですが、 そのことは良い事ですが、何年こちらに居ても分かっていない連中ばかりですから、孤児院の院長に「何がよいですか?」。 答えは「お金を頂ければ、その都度不足した備品を購入できますので」と言われたままに金を寄付する事になったようです。 
「孤児には何の恵みもありませんよね!」。ハノイ日本人商工会の彼等には寄付した事実だけが残れば満足なのでしょうけど、少しでも日本を、日本人を解ってもらうためにはこれではダメですね。日本人は金持ちだという印象しか与えないように思うのですが。
私も大きなことはできませんが、ベトナム人の生活、心が少しでもよくなるようにとの考えは、先生と変わりません。
自分で言うのも、恥ずかしいですが、貧乏ながらも、研修生には家に呼んで、日本の食事の作り方を時々ですが教えて、また一緒に食べています。皆、心から喜んでくれます。しかし一度やると、次は何時だとしつこく聞くので、ちょっと嫌になる時がありますが、金は多少かかっても、彼等の笑顔を見れば、いつも、良かったと思いますし、真面目に働いて、3年経ったら必ず戻ってきてくれといつも祈っています。
処罰者ゼロを目指していましたが、窃盗3名出てしまいました。その内、強制帰国(退去執行)前に宿舎から逃亡1名。本当に残念です。
全ての派遣機関は、金とることしか考えていませんから、私一人でも愛情を持って研修生に接し、心豊かなベトナム人が増える事を願っていきます。
[ハノイで母国を大切に考える日本人より]

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