建築計算書偽造詐欺について国会での参考人質問は通過儀礼に過ぎない
耐震設計偽造詐欺の関係者は逃げへ!
建築設計構造計算偽造(詐欺)事件は、いよいよクライマックスに入ろうとしている。国土交通大臣を含めて、関係者の多くが、鶴印S学会関係者である疑惑も浮上してきたという。10月末の小泉改造内閣で、公明党は北側国土交通大臣を留任させたが、そのときに、コラコラコラムは「おいしいところを押さえましたね」と評論した。そのとき、既に、この問題は主務官庁の政治レベルでは俎上にあがりつつあったわけだ。前後関係から考えて、最早、言い逃れができない状況が顕れつつある。
そして、今日、午後に、国会でこの件の関係者を参考人招致し審議するという。これは、昨日、発表した「被害者救済策」を緊急発動し維持するための通過儀礼に過ぎない。やはりというか、想像どおりの「被害者救済策」が発動される。緊急発動される、この救済策が正しいのなら公正な社会の均衡論からしても「阪神大震災の被災者、昨秋の台風23号被災者、中越地震の被災者、今夏の集中豪雨による宮崎の被災者」への公的支援をもっと手厚く強化すべきである。
それほど「日本の政治(=政策)」は、時の権力者により「公平・公正さを装い」ながら実は恣意的なのである。
今日、参考人として国会へ姿を現す人物は、偽装を発見し告発した人物と、偽装偽造を見落とした2社の代表二人、合計三人の茶番劇である。何よりも偽造の張本人「カツラ男」も主軸の当事者(黒幕)たる人物も、健康上の理由やら居所不明(携帯電話にでない)などという屁にもならない尤もそうな理由をつけて、欠席するのである。その間に証拠隠滅を図る疑いは消えない。警視庁も東京地検も、手っ取り早く「カツラ男」の身柄を確保しないと「自死」されてしまう可能性を否定できない。その瞬間にすべてが終わりになる。
国土交通省も手続きだ何だとご託を並べすぎ、強制捜査に向け、警視庁への告発するのに時間がかかり過ぎている。この行為自体が「鶴印S学会+北側大臣」の関係性を揶揄されても仕方がないのではないか。市井の凡人はいろいろ裏側を考え想像してしまうものである。
何よりも、汚いことは、①「木村建設」は自己破産した。②木村建設の子会社「平成設計」は廃業すると表明。③「姉歯(元)建築士」は行方不明(想定どおり)。④検査機関の「イーホームズ」と「日本ERI」は責任のなすり合い互いに自分の手はきれいと主張するだけ。⑤「ヒューザー」の倒産と小嶋の逃亡も時間の問題。⑥最大の黒幕「総合経営研究所の内河」は自らの主導について証拠隠滅と逃亡を図ることは時間の問題。⑦「被害者救済」がすべてに優先される議論(被害者は被害者だとガンガン主張するだけ)が高まり、それだけが全てになってしまう。⑧策士「ヒューザーの小嶋」に総額1000万円近い支援を受けたとされる伊藤公介代議士への強制捜査は回避へ。⑨安全弁もないままに「小泉が主張する『構造改革を過度に推進する』とこの種のことが生じる」が、中身を十分に点検し検証も吟味が必要なことへの警鐘も消されて(罰則強化と事後補償により)しまう危険性。⑩この事件は民間開放を企図した「官僚の犯罪(=天下りも含め)」でもあるわけで、この点についても注視する必要がある。
市井の全ての凡人は、この件を他人事と片づけず、自らに生じたこととして、真剣に見守り対峙することが不可欠と考えます。
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