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2005/12/08

神戸ルミナリエは間もなく始まります

神戸は「ルミナリエ」が始まります。

間もなく、冬の神戸の街を飾る風物詩となった感が強い「神戸ルミナリエ」が始まります。あの、阪神・淡路大震災の年に、被災地の人を勇気づけよう、人々の心に「明かりを灯そう」と提唱した人があり、地域社会も震災被害で殆どが苦しい中でも企画提案を受け容れ、取り敢えず被災した年の暮れに、確か2週間ほどの期間、神戸の中心「旧外国人居留地」の中央を東西に貫く通りを、イタリアから光の職人を招き文字通り「光(各色電球)で装飾した」。その眩しいばかりに輝く光を観た多くの人が、あまりの美しさと荘厳さに勇気づけられました。

以来、神戸ルミナリエは、何回も開催危機(資金負担困難)に遭遇しながらも、地域の知恵で巧みに乗り越えながら、回を重ねて今年は11回目となった。10年以上も維持できたことは何はともあれ素晴らしい。

「神戸ルミナリエ」以前の冬に「光」のファンタジーを演出するのは、札幌は大通公園の専05ruminarie2 売特許だったけれど、趣向を変えた「神戸ルミナリエ」の開催以来、関西でも競うように「ルミナリエ」もどきの催し物が盛んになった。資金不足では高名な、明日行き詰まってもおかしくない「大阪市」も弟分のような「神戸」に負けて堪るかと、一時は大阪の中心街路である「御堂筋」をパリの「シャンゼリゼ」に負けずとばかりに光で埋め尽くしました。しかし、やはり資金難の大阪市は、数年で敢えなく撤退し、それでも形だけはと、大阪市役所に隣接する「中之島プロムナード」の一角を光で飾り立て「光のルネッサンス」と名付け維持しています。京都は、この冬から「嵐山」地域で「灯籠」を並べ立て「闇と明」で勝負に出るという。

京阪神三都市が、何はともあれ、互いに知恵を提供し合うことで、集客したり市民に還元することはよいことです。

「神戸ルミナリエ」も、プロデューサーは神戸単独では事業として儲からないと主張し、ある年には「JR名古屋駅」を飾ってみたりされましたが、それではやはり目立たないとのことでしょうか、あるいは名古屋では資金を得られなかったのでしょうか、「東京ミレナリオ」と命名し「丸の内」を神戸と同じ手法(同一職人の手)で光の回廊を形成することに成功されました。神戸の市民には、最初の話と違うではないか?という素朴な疑問もなきにしもあらずですが、しかし、「ビジネスとして成り立たない」と強硬に主張されたら、黙るしかない。それでも、「神戸ルミナリエ」を維持するために街頭募金までして、市民も参加しているわけですから、何か割り切れない感情は残されたままです。やはり「震災復興に向けて何かできることをしたい」という、プロデューサーの当初の素朴で真面目な提案は、いつの間にか、その人のビジネスに転化していた。そして「神戸」での成功を踏み台にして、やはり「東京」を目指していたのか、というやや複雑な気持ちになるわけです。

先日は、障害者のために先行見学(招待)会がありました。昨日は、実施に向けて試験点灯(写真)がありました。皆様、お時間がございましたら、ぜひ一度、神戸まで足を伸ばし「神戸ルミナリエ」をご覧下さい。神戸という街が、どれだけ素晴らしい街であるかを実感頂けると思います。

昨年は、神戸のNPOを始めとする市民団体の呼びかけで、中越地震の被災地から、子供たちを始め被災者の皆さんに「神戸ルミナリエ」をご覧頂きたいとの願いで、お招きすることができました。皆さんにお喜び頂けたと、同じ被災体験を持つ側の市民として「希望」を共有できたとの喜びが双方に残りました。併せて、ご報告しておきたいと思います。

「神戸ルミナリエ」の圧巻は、何よりも点灯の瞬間です。ルミナリエで使用される色電球も元は白色電球です。それに一斉に電気が供給されフィラメントに熱が与えられる瞬間に、電球が生命を与えられ、それを示すように一気に「ボン」という大きな音がするのです。感動します。感動されることを請負います。平日は午後6時点灯です。土日祝日は午後5時30分点灯です。会場と人の流路は例年どおり「大丸神戸店」の側から神戸市役所南の「東遊園地」までとなります。寒い日は一際綺麗な荘厳さが観覧者の頭上に輝きます。

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