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2006/02/13

ロシアはG8会議で、「債務国」から「債権国」への転換を宣言!

ロシアで開催した、G8財務相会議は閉幕した。そして「債務国」から「債権国」への転換をプーチン大統領は述べた!事の重大性を、日本人はよく理解すべきである!

im20051120SSXKA00982011200513 今回の先進主要国G8財務相会議で、ロシアのプーチン大統領は、世界の主要国から借入中の「多額の債務」を一気に返済することを表明したと伝えられている。加えて、何よりも重要なことは、今後、ロシアは発展途上国への「資本供給国」となることを併せて述べたとのことだ。加えて、ロシアが保持する「アフリカ諸国」への貸付金について「減額、あるいは帳消し」に同意すると表明したことは、チョットした驚きをもって受け止められている。

今後、ロシアは、名実ともに、「先進工業国」の側に自らを位置づけることを宣言したのだから、周辺国でもある日本も大きな影響を受ける。

runationalflag それでは、ロシアは、一体全体、どうして急に金持ちの金満国家になったのか。それには、簡単に答えを出すことができる。「ロシアは、サウジアラビアを追い抜き、今や世界最大の産油国」なのだ。これが正しい回答である。

つまり、主として「アゼルバイジャン」で採掘される「石油」は、既に、中東最大の石油産出国「サウジアラビア」の産油量を遙かに凌ぎ、世界最大の産油量を誇っているのである。この「アゼルバイジャン」の石油を入手すべく、ヒットラーは「第二次世界大戦を始めた」ようなものだ。大切なことは、いまやロシアは、世界のエネルギー戦略の鍵を握っていることである。この意味する点を、日本はよ~く考える力を持たなければならない。

例えば、日本がソ連邦(現在は、ロシア)へ、強い態度で「北方領土」の返還を求め始めたのは、ゴルバチョフ氏による「ペレストロイカ」が始まり、ロシアの経済的混乱は悲惨を極めた頃であった。つまり、有り体に言えば「足下を見た」わけである。よく、思い返して貰いたい、当時の政権中枢を闊歩していたのは、あの「小沢一郎衆議院議員」で、政策の殆どを握っていました。当時の、北方領土返還交渉は、いろいろ紆余曲折を経たが、「金の力で、買い戻す」という論理に支えられていた。

その後の政権担当者は、実に姑息な手段を用いて、表面的には「金の力で、買い戻す」という行為を隠すため、涙ぐましいまでの努力を重ねてきた。

その代表例は、時の内閣総理大臣橋本龍太郎氏が、エリツィン・ロシア大統領を、伊豆は下田へ招き寄せ、「川奈ホテル会談」を設定し、ホテルで挙式披露宴中のカップルの宴席に飛び入り「クサイ演技を見せてみたり」した。続いては、下田の海にクルーザーを繰り出し、釣りを楽しむ趣向だったが、エリツィンは釣りが下手で、その時のために海中に係の漁民を待機させ、無理矢理、釣り針に釣果に見せるべく「魚」をつけるなどの、見事というか、あほくさいというか、そこまでの演出で歓待したが、エリツィンはウォッカの大酒を飲み過ぎ、殆どアル中で政権を去ってしまった。その後は、橋本元総理が、遙かシベリア中央まで出かけてみたり、森前総理もめげずにロシアを友好者として訪問したりだった。

おっと、この間に、鈴木宗男衆議院議員が、かの田中真紀子元外相との死闘を繰り広げた挙げ句、死闘よりも恐ろしい、ロシアとの友好を「金で演出する」過程で、散々、国家財産を懐に入れていた(現在、裁判中のことですから、この程度に)容疑で、逮捕収監され、さらに世間を騒がせました。ご記憶の方も多いことと存じます。

この20年ほどの間、日本の対ロ外交政策の基本は「金の力」に重点を置いた展開だったように見受けます。ロシアも、資金に窮していましたから、自分を見失いかけたのか、日本の提案路線に乗るかのようでした。しかし、ロシア国内の世論は、そのような「金の力に屈する」ことは、断固拒否することで、今日に至りました。

さて、これからのロシアは、国内に滞留する「ユダヤ資本」と石油産出で手に入れた「膨大な石油収入(現金)」により、日本などモノの数ではなくなりました。相手にする必要を感じなくなったのです。そのため、ここ3年ほど、プーチン大統領の対日姿勢は大きく変わりました。例えば「柔道」を愛する姿勢を意図的に見せることで、日本の文化のよき理解者であるかのように演出し、対日工作を有利に進めています。しかし、「政治的な交渉の場」では、掌を返したように「自信たっぷり、傲岸不遜」です。一歩も譲りません。

このため、日本が要求する「北方領土」返還要求など、目にもとまりません。これが実態です。よ~く、考える必要があります。ロシアは、北方領土地域での水産資源の開発確保を自らの手と資本で図ることにより、対日輸出の面で強力な戦略商材に仕立てようとしています。これらの点を、日本は「金の力」で提案していたものと想像しますが、外交を、その種の低次元な論点で詰めようとした、本邦の国家観を欠いた外交戦略の未熟な結果でありましょう。これらの点で、本邦の外交当局は、対ロ外交政策の根本的な失敗を、完璧に総括すべきです。ロシア専門官と呼ばれたS氏も含め、鈴木宗男衆議院議員も、つまらない小児のような議論を国会で繰り返すのではなく、自らの失政を恥じ、強い自己反省を求めます。そして、速やかに総辞職すべきです。

既に、ロシアは、「債務国」ではなく「債権国」への転換を宣言したのです。日本の歴史を顧みても、1970年を境に、「債務国」から「債権国」へ転換できたことで、今日の基盤を得たわけです。ロシアはエカテリーナ女王のころの輝きを取り返そうとしています。これを打ち破るのは、「日本海海戦」に匹敵する戦略的失敗をロシアが冒さない限り難しいでしょう。

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