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2006/04/17

イラン、遂に、パレスチナ救援に乗り出す!

世界は必ずしも、アメリカとイスラエルの思惑どおりになるわけではない!

Usnationalflag_1 イスラエルとアメリカによる、平和的な「資金テロ・金融テロ」で窮地に追い込まれようとする、パレスチナ自治政府(ハマスのハニヤ首相)へ、イランがロシアに引き続く形で、資金援助を表明した。中東に位置する「アラブの正義」を掲げる各国も、これ以上、米国と欧州連合(EU)の恫喝に屈し、パレスチナを見殺しにはできなくなる(ところへ追い込まれようとしている)。

Irnationalflag イランは、ホメイニ革命以来、常に「反欧米」と喧伝されてきた、そうではなく、「人」が人として生きる環境を追究しているわけで、その軸を「イスラムの教えに基づくイスラム社会の文化や価値観」に据えているだけである。世界には、欧米が主導する「キリスト教に基づく文化や価値観」だけIran_plstn060417ski が一方的に存在するわけではない。相互に「文化や価値観」を認め合う思考や姿勢がないと世界は成立しない。

Ilnationalflag_1 イスラエルも、自らの生存と安全を希求するなら、もう少し謙虚になることはできないのか?米国も欧州各国も、いかにユダヤ資本に金融を握られているからといって、「人」としての生き方の検証もしないまま、単に「ユダヤ国家イスラエルの主張を後押しする」姿勢は改めた方がよい。キリスト教的価値観で「人間愛」を説くなら、まず「戦争を止めること」である。

Vanationalflag バチカンは偉そうなことを言ってみても「パレスチナについて、何の解決能力も持たないし、発言もしないではないか」。それでも宗教者として正しいと自らを位置づけられるのか?所詮、バチカンは「キリスト教社会に君臨するだけの存在でしかない」のである。当然のことだろうが、他の宗教を邪宗とする思想に強く塗り固められている。従って、キリスト教社会から見たとき「イスラム社会やヒンズー社会あるいは仏教社会」は、遍く「邪宗社会」なのであり、「人」としての存在を認めないのだろう。

Palestineflag_1 イランは、イスラエルと欧米社会により、傷つけ痛めつけ続け、人として辱められ続ける「パレスチナ」に救いの手を差し延べた!イスラエルの毒された「欧米的価値観」以外の「価値観による世界」には別の方法があることを行動で示そうとしている。

引用開始→ イラン、ハマスに5000万ドル支援表明  [朝日]
2006年04月17日07時52分
イランのモッタキ外相は16日、イスラム過激派ハマス主導のパレスチナ自治政府に対し、5000万ドル(約59億円)の援助を表明した。テヘランで開かれているパレスチナ支援のための国際会議で明らかにした。

モッタキ外相は「支援凍結が続けば、パレスチナで人道的災難が現実のものとなる」と述べた。欧米がハマス政権への援助を停止し、ロシアが緊急援助を表明している。イランも、米欧の停止の動きに対抗して援助することで、イスラム圏での民衆支持を拡大しようとする意図があるとみられる。 朝日新聞社から asahi.com ←引用終わり

 

引用開始→ イラン、ハマスに5千万ドル…中東での影響力強める  [讀賣]
イラク情勢
【テヘラン=工藤武人】イラン国営通信によると、同国のモッタキ外相は16日、米欧が支援停止を決めたイスラム原理主義組織ハマス主導のパレスチナ自治政府に対し、5000万ドル(約59億円)の財政支援を行う意向を表明した。

同国のアフマディネジャド政権は13日には、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長のウラン濃縮停止要請を拒否するなど、強硬姿勢を崩しておらず、ハマスへの支援決定は米欧に歩み寄る意思のないことを示している。

同外相は、「この状態が続けば、近い将来、(パレスチナは)人道上の大惨事に見舞われる」と述べ、ハマスへの支援停止を決めた米欧を批判した。

イランのこうした強硬姿勢の背景には対イラン制裁をめぐる中露と欧米の足並みの乱れを見透かしていることに加え、イランと同じイスラム教シーア派勢力がイラクで主導権を握るなど、中東地域での影響力を拡大させており、イスラム世界では決して孤立していないとの自信がある。

実際にイランの中東での影響力は、2001年の米同時テロ以降、確実に増している。東隣のアフガニスタンでは、シーア派のハザラ人を弾圧していたスンニ派のタリバン政権が崩壊。イラクでもスンニ派主導のフセイン政権が姿を消し、シーア派勢力が主導権を握った。同派最大会派「統一イラク同盟」の指導者ハキム師、ジャアファリ首相はともにイランでの亡命経験がある。

このため、「米主導の対テロ戦争と中東民主化構想の推進で一番、得をしたのはイラン」(保守派国会議員のモフセン・ヤハヤビ氏)との見方もある。
(2006年4月17日1時52分  読売新聞) Copyright © The Yomiuri Shimbun. ←引用終わり

引用開始→ イラン、パレスチナに59億円の経済支援表明 [産経]

イランのモッタキ外相は16日、同国がイスラム原理主義組織ハマス主導のパレスチナ自治政府に5000万ドル(約59億円)の資金援助をすることを明らかにした。イスラエルを敵視するイランはハマスに資金提供する方針を示していたが、具体的な額を表明したのは初めて。
テヘランで開かれているパレスチナ支援の国際会議で資金援助を表明したモッタキ外相は、パレスチナへの支援を発表することを「非常に光栄に思う」と述べた。

一月のパレスチナ評議会選でハマスがパレスチナ住民の圧倒的支持を得たことや、ロシアが自治政府への資金援助を打ち出したことから経済支援を明確にする環境が整ったと判断したとみられる。(共同) (04/17 08:08)
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(c) Copyright 2006 The Sankei Shimbun. All rights reserved. ←引用終わり 

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