阪急HDによる阪神電鉄へのTOBが成立へ!阪急HDの株主として、実に複雑な気分だ!
阪急ホールディングス、阪神電鉄のTOBを完了へ!阪神電鉄と阪急電鉄は経営統合へ!阪急HDの株主として、阪神タイガースのファンとして、実に複雑な気分だ!
http://www.sankei.co.jp/news/060619/kei058.htm
産経新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060619i106.htm
讀賣新聞
http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6500/index.htm
村上ファンド特集記事一覧(讀賣新聞社)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060620k0000m020036000c.html
毎日新聞
阪急HDのシェアホルダーとしては、原則賛成、喜ばしいことと考える。しかし、一方では、①「ムラカミ不安怒」へ、500億円を超える利益を提供することに割り切れないモノが残る。この点は、29日の株主総会で喧しくなることだろう。②統合時に阪神電鉄株を保持する株主へ、阪神電鉄株1に対し、阪急電鉄株を1.4を割り当てることの妥当性?に、強い違和感が残 る。理解不能なまでにオカシナことだ。
①については、国税当局が適正に調査されるように求めたい。「市場で得た利益だから、別にやましいわけではない」という論理は、残念ながら成り立たない。「ムラカミ不安怒」に預託し、運用利益を得た個人、団体、企業などのいずれが、どのような形で得た利益を申告しているのか、精査する必要がある。そして、何よりも、「ムラカミ不安怒」自体が、実態は不労所得である、白昼強盗の「暴利」をどのように税務申告をしているのか、精査が必要である。国税当局は、充分に丁寧な税務を調査行うべきである。
②については、阪急HDの有利子負債が多いからといって、あるいは、経営統合時点での一株市場価格が600円(阪急がTOB表明時点直近で)と930円(阪急HDによる阪神電鉄株TOB価格)だとしても、納得できない。阪神電鉄株自体も、ムラカミによる工作が始まるまでは、600円程度が市場での実力だったのだから。つまり、「どっこい、どっこい」というところなのである。事業規模は、実際、阪急HD全体の方が阪神電鉄グループの2倍は超えるのだし、不可解な話である。最近は「阪神電鉄株」の空売りも受け、阪急HDが受ける実体上の被害は甚大である。いろいろな点で腑に落ちないモヤモヤ気分は続いている。
しかし、阪急と阪神が経営統合することのインパクトもその意義も実に大きい。関西の私鉄事業者に与える影響力は、今後、ジワジワ生じることだろう。阪神電鉄が比較的大きな資本を保持する「山陽電鉄」は、今後、阪神電鉄西大阪線を介し、近鉄難波駅への延伸による近鉄との相互乗り入れ直通運転も理論的には可能である。実際に阪神電鉄と近鉄の相互乗り入れ直通運転開始は目前だ。実際上の直通相互運転は、神戸三宮と近鉄奈良と基本合意されているようだが、世界遺産を抱える「奈良」と「姫路」を結ぶ直通運転は容易いテーマである。理論的には、姫路と伊勢(宇治山田)、あるいは近鉄名古屋の直通運転も可能である。10月1日に経営統合される「阪急・阪神HD」は、効果的な路線運用を「近鉄」に対し行うことができる。幕内前頭の「阪神電鉄一社」が(張出)横綱の「近鉄」に挑戦しても相撲をさせて貰えないだろうが、大型大関の「阪急・阪神HD」として(張出)横綱の「近鉄」へ挑戦すれば、そこそこよい結果が生まれるであろう。それらの事情を考慮しても、白昼強盗「ムラカミ」の痕跡とはいえ、「阪急・阪神HD」が歴史的な経営統合により誕生することを、多少の違和感は残るが小異を捨て、祝意を以て喜びを表したい。
関西の私鉄は、残された「京阪電鉄」の経営統合がいよいよ課題になるだろう。
京阪電鉄も、これまでのいろいろな事情や歴史的経緯を踏まえ、「阪急・阪神HD」との経営統合を模索することが最良最善と考える。
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