« 水に落ちた負け犬「ムラカミ」の嘘を暴き、徹底的に叩く! | トップページ | nifty-cocologへブログ障害を指摘し、改善されない点を強く抗議する! »

2006/06/12

「パレスチナ」の原則を、改めて主張する!

パレスチナの友人から、「イスラエルは、全てのパレスチナ領土から撤収せよ!」との主張が届けられた。

Ilnationalflag_4Usnationalflag_6イスラエルと米国は、パレスチナ評議会の選挙で、ハマスが圧勝してから、あらゆる小理屈を繰り出し「ハマス政権」を潰すことに忙しい。イスラエルと米国はパレスチナの民意を顕した選挙結果を未だに認めようとしないわけだ。そして、パレスチナ評議会のアッバス議長(友好関係を保つ)をけしかけ、「イスラエルの存在を認めるか否か」を問う選挙の実施を迫っているという。その理由は、パレスチナの政権を担う「ハマス」は政策綱領でイスラエルの存続を認めないと主張しているため、この政策綱領を廃止させ「平和共存」路線へ転換させる狙いがあり、それを契機に「ハマス」追い落としを狙っているわけである。

Palestineflag_3パレスチナの政権を担う「ハマス」は、そのような馬鹿げた選挙の実施を拒否している。当たり前のことだ。イスラエルも米国も代議制による間接民主主義をパレスチナへ押しつけた。その代議制で示された間接民主主義の民意が、気に入らないから、次は「イスラエルの存続の認否」を問う直接選挙だという。理由は、パレスチナはイスラエル領内で特別に存在を許す自治区なのだから、イスラエルの政策が優先されるという小理屈である。

これでは話が、まったく逆である。「イスラエル」こそ、第二次世界大戦後に「パレスチナ」へ土足で踏み込み、パレスチナ人を追い立て、勝手に占領し「ユダヤ人国家=イスラエル」を創出したのである。いわく、「神が約束した土地(=パレスチナ)へ2000年の流浪を経た上で戻っただけ」と主張する。

ユダヤ人がこの地を追われるには追われる際のいろいろな理由がある。彼らが世界で流浪を繰り返した過程で、無数の軋轢を繰り広げ、いくつもの土地で嫌われ続け迫害を受け続けた。それがまた次の流浪の要因となった。最後にユダヤ人を待ち受けたのは、狂気に支配されたヒトラーによる抹殺の恐怖であった。

Ukgbnationalflag_2Euflag_2そこに至る歴史こそが、ユダヤ人の歴史そのものである。困り果てた、ヨーロッパ各国は第二次世界大戦後、欧米に散在するユダヤ人を一挙に放逐することを考えた。それはイギリスが植民地として支配するヨルダンの一角を占める「パレスチナ」に、「神が約束した土地へ帰す」を合い言葉に、欧米各地に散在したユダヤ人を各国は追い立て、いわば強制送還したのである。これはヒトラーのユダヤ人抹殺に匹敵する悪行そのものである。欧米社会を追い立てられたユダヤ人も大変なことだったろうが、「パレスチナ」で平和に暮らす「パレスチナ人」には青天の霹靂となった。当然、土地や家屋を植民地政府から強制的に取り上げられ、追い立てを受ける側の「パレスチナ人」の側に激しい抵抗運動が起きて当然のことである。激しい抵抗運動に対し、欧米各国は武力鎮圧に出た。また、建国まもない「イスラエル」へは強力な武装支援を加え、「イスラエル」はこの地域を圧する強大な武装国家となった。今度は、その武力を軸に「パレスチナ人」を追い落とす行動に出たのである。結果は、パレスチナの側を「武力には武力で対抗する」行為へ追いやり武力闘争の途を選ばせたわけである。

「ハマス」は、イスラエルの打倒を政策綱領に掲げた組織である。組織の建前から考えても「イスラエルの存立否定」を綱領から降ろすことはできない。当たり前のことである。東洋人の思考からすれば、「建前と本音」を分けて考えることができるが、米国人を始め「クロかシロか」の二者択一思考しかできない欧米の思考では、「パレスチナの政権組織『ハマス』は『イスラエルの存立を否定』した綱領を変更しない」と小理屈をつけ、パレスチナへの圧力を強めるのである。

現在、米国を始めとする欧米諸国が放った第一の矢は、「パレスチナへの一切の援助を停止している」ため、パレスチナ政権を担う「ハマス」は、政府職員に給料を支払えない状態に追い込まれている。この件は、人道上からも極めて大きな問題を含んでいる。欧米諸国とイスラエルが狙う第二の矢は、先にも記述した「イスラエルの存立を認めるか否か」の選挙実施を迫るという愚挙である。

もし、仮に選挙で1%でも1票でも上回れば、選挙結果を軸に「イスラエル」存立の合法性を世界に向けて主張し、イスラエルが繰り出す「あらゆる差別的なパレスチナ政策の合理性」を主張するだろう。

そもそも大前提の国際秩序に懸かる、イスラエルがパレスチナの土地に存立する合理的理由そのものが争点であるにも拘わらず、争点の対象が選挙の主体となりその実施を迫るのである。これほど合理的な理由を欠いた悪行はない。「ハマス」は前提も何も整理されない状態で、基本原則を否定するための「バカバカしい『選挙』の実施は認められない」と主張する。当たり前のことだ。腐敗し切ったファタファでアラファト一派の頭目に就いたアッバス・パレスチナ評議会議長(国会議長兼大統領のようなもの)は、その職責を拡大解釈し、「ハマス」へ実施圧力を強めている。腐敗の権化「ファタファ」は、常に「イスラエル」の政権と組んで「悪徳」の限りを尽くし「私腹」を肥やしたいと願うから、腐敗の権化「ファタファ」の側も干上がる前にと必死なのである。

追記:引用開始→ ハマス「住民投票は違法」パレスチナ評議会で根拠討議(読売新聞)
【ラマッラ(ヨルダン川西岸)=三井美奈】パレスチナ自治政府のアッバス議長が来月実施を発表した住民投票について、パレスチナ評議会(国会に相当)は12日、法的根拠の緊急討議に入った。

評議会で過半数を占めるイスラム原理主義組織ハマスは、住民投票を「違法」と認定して、投票を無効にする狙いだ。

緊急討議で、ハマスのヤセル・マンスール議員は、「パレスチナ基本法(憲法に相当)には住民投票の規定がない。議長の独断による実施は違法」と主張。一方、アッバス議長の側近でファタハ幹部のサエブ・エレカト議員は、「評議会には、議長の政治決定を覆す権限はない」と述べ、反論した。ハマスは「投票は違法」とする決議案を強行採決する構えだ。[読売新聞社:2006年06月12日 20時06分] Copyright(c) NIFTY 2006 All Rights Reserved. ←引用終わり

イスラエルは、この「ハマス」の態度が気に入らない。従って、第三の矢を準備した、いつものように「パレスチナ人」を武力攻撃する挙に出たのである。理由は常套手段の言い訳「誤射」とした。「ハマス」は、いつもなら直ぐに反撃に出るところだが、自重的な威嚇に止めている。政権が機能していることを国際社会へ向け主張しているわけである。

Jpnationalflag_5さて、丸投げポチ公鈍イチローは、極めて近い時期に、サル屋のブッシュ親分と会談した後に、サル屋のブッシュ親分の意向を引っ提げ、「パレスチナ」と「イスラエル」を訪問する希望を持っているらしい。任期切れで辞める前に、最後に一花咲かせようということらしいが、「パレスチナ」問題の原点を米国流に捉えた訪問は、本邦の安全には何の役割も果たさないだろう。任期切れまでに、サンクトペテルスブルグでのサミットを花道にして温和しく消えた方がよい。「パレスチナ」に米国の意向だけで手を出すな。

欧米社会の思考と論理は、「ユダヤ人は、世界へ産業資金だけ提供すればよく、口は出さないで貰いたい」というものである。「資金提供できないユダヤ人は、中東でひっそり暮らせ」というものである。金の亡者「ユダヤ」をアラブ社会は悉く嫌う。その最大の理由はユダヤの金融には「利息」がついて廻るからで、アラブの生活綱領でもある「イスラムの教え」には原則的に「利息」の概念はないのである。これはまず相容れることがない。

*ついでに、もう一つ、多くの方から「なぜ、感情的に『ムラカミ』を叩くのか?」とのメールが寄せられています。理由は簡単です。「ムラカミ」という人物が、人としての基本的な倫理観を欠いているからです。人としての倫理観を欠いている人は、「ムラカミ」に止まらず世の中にはたくさん存在します。しかし、それらの人達の多くは、ひっそり暮らしています。まず、他の人達へ危害を加えることは滅多にありません。しかし、「ムラカミ」は、いくつもの方法で、自らが「白昼強盗」であることを隠すために、無数の小理屈を準備し、市場経済を逆手にとり「脅迫を続け」ました。一部では「恐喝」であったと言っても言い過ぎではない行為を繰り返しました。それらの行為は許されない行為です。

*何よりも、論理的な主張は、司法当局やそれを報じる報道各社が担うべきです。「対ムラカミ」について、当コラムにそれを期待される方は少ないものと思い致します。そのため、全体構造を当初から掴むことができた側として、その不正を叩く行動に出ました。決して楽しんでいるわけではありません。

*当コラムは、基本的な前提を重視し、原則を押さえた上で、様々な出来事に対し「オルタナティブ・オピニオン」を展開し続ける考えは変わることがありません。どうぞご期待下さい。

|

« 水に落ちた負け犬「ムラカミ」の嘘を暴き、徹底的に叩く! | トップページ | nifty-cocologへブログ障害を指摘し、改善されない点を強く抗議する! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「パレスチナ」の原則を、改めて主張する!:

« 水に落ちた負け犬「ムラカミ」の嘘を暴き、徹底的に叩く! | トップページ | nifty-cocologへブログ障害を指摘し、改善されない点を強く抗議する! »