新世代「低床省エネ路面電車」に、今後の都市公共交通を委ねよう!
少子高齢化社会と、地球温暖化防止に向け、都市の公共交通を始め、ローカル地域での公共交通網の整備に、「恵の光」となるか!川崎重工兵庫工場の開発に期待する!
本格的な「少子高齢化社会」に入ると、地下鉄の長い階段や、例えエスカレーターが設置されていても、大深度地下鉄は利用者には徐々に負担になる社会が目の前に横たわっている。それでは路面バスか、といえば、それは一理あるが、なんと言っても「少子高齢化社会」なのである。公共交通のバス運転手を確保することは容易でない状態が訪れようとしている。
すると、何を以て、都市の公共交通を担わせるべきか?これは楽しいようで実に深刻な問題である。基本的には、欧州社会が撤去しなかった「路面電車」だろうが、新しい発想による「路面電車のようなモノ」を創出することができれば、実に、快適な社会を維持できるのではないか。
その意味から、川崎重工が手がけようとしている、記事紹介のプロジェクトには興味津々である。
引用開始→ 電池駆動路面電車を開発へ-川崎重工業 (夕刊フジWEB)
川崎重工業は、電池駆動を取り入れた次世代型路面電車「SWIMO(スイモ)」を開発する。大容量充電が可能なニッケル水素電池を搭載し、架線がない場所でも一時走行できるのが特長。来年中に実験車両を製作し、将来の実用化を目指す。
次世代型電車は、運動エネルギーを充電池に蓄えて発車時のモーター駆動などに有効活用できるため、省エネにも貢献する
SWIMOは車体のバリアフリー対応も強化。床と乗降場の段差を極力小さくした「超低床」構造を採用し、客室の床も全面平たんにする。「人と環境に優しい電車」をアピールし差別化を図る。 ZAKZAK 2006/06/15 ←引用終わり
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引用開始→ 超低床路面電車を開発 川重 (神戸新聞WEB)
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2006/06/15
川崎重工業は十四日、体の不自由な人でも乗り降りしやすい超低床の電池駆動路面電車を開発したと発表した。座席の下に収納できる小型動力源、ニッケル水素電池の実用化にめどが付いたためで、八月にも神戸市兵庫区の兵庫工場で走行試験を行う。路面電車の名称は「SWIMO」(スイモ)で一編成三両で構成。乗降口の高さは地上三十三センチで、乗降場との段差を小さくしたバリアフリー対応となっている。このため、通常床下にある装置類は屋根上に搭載。水素電池は客席の下に設置する。
電気を水素電池に蓄え、発車時のモーター駆動などに活用する。十キロ程度の距離であれば、非電化区間であっても走ることができるという。鉛やリチウムなどを用いないことで環境にも配慮している。(白倉麻子)
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Copyright(C) 2006 The Kobe Shimbun All Rights Reserved. ←引用終わり
追加:引用紹介開始→ 川崎重工のホームページ(ニュースリリースから) 2006年06月14日
超低床電池駆動路面電車(LRV)「SWIMO」の開発について搭載用電池の実用化に目処、走行試験へ
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川崎重工は、次世代LRV※1「SWIMO(スイモ)※2」開発の核となる車載用ニッケル水素電池「ギガセル」の実用化に目処をつけ、今年8月に「ギガセル」を搭載した電車の走行試験を実施します。
当社が開発中の「SWIMO」は、車載用「ギガセル」電池を備え架線を不要とする超低床電池駆動LRVであり、国内全地域を対象としています。現在2007年内の実験車両製作を目指し、開発を進めています。今年8月に予定している電池駆動走行試験は、筑豊電鉄(北九州)より譲り受けた2103形車両に、開発した車載用「ギガセル」を搭載して各種性能確認を行います。
「SWIMO」の主な特長は、次の通りです。
(1) 人に優しい
「SWIMO」は、床と乗降場の段差を極力小さくした、超低床バリアフリー電車です。特に客室の床は全面平坦であり、多彩なシートアレンジが可能です。この超低床を実現するため、キーテクノロジーとなる台車の開発を進め、すでに基本設計を終了しています。なお、通常床下にある装置類は屋根上に搭載します。
(2) 地球に優しい
他の交通機関と比較し、電車は、エネルギー効率が高くCO2排出量が少ない、地球に優しい乗り物です。通常、電車は架線から電力を取り入れ、モーターを回して走行します。ブレーキ時にはモーターを発電機として使用し、頭上の架線に電力を返し、エネルギー効率を高めています(回生ブレーキ)。しかし、電力を架線に返す能力があっても、回生電力を使う他の電車がいない場合、モーターは発電機として働かず(回生失効)、機械ブレーキに切り替わるため、電車の運動エネルギーは熱となって発散しています。「SWIMO」は、発電したエネルギーを「ギガセル」に蓄え、発車時のモーター駆動や補機の電源として有効に活用することで、エネルギー効率を飛躍的に高めています。
(3) 鉄道事業者に優しい
「SWIMO」は、搭載した電池のエネルギーを利用して、変電所から離れた場合等の架線電圧低下に対応できることから、変電所数を減らし、間隔を広げることが可能で、メンテナンスを軽減できます。さらに、ある程度の距離を架線からの電力供給を受けずに走行でき、非電化区間の走行も可能なことから、一部区間で架線のないシステムを実現することができ、優れた都市景観を作り出すことが可能です。当社が開発したニッケル水素電池「ギガセル」は、大容量・高速の充放電に最適な電池です。本電池は鉛やナトリウム、リチウムのような有害物、危険物を使用しないことから、環境適合性や安全性に優れるとともに、分解が容易な構造でリサイクル性にも優れています。また、電車に搭載するのみならず、変電所に「ギガセル」を設置し、電圧降下補償や電力ピークカットに利用することも可能です。
当社は、車両製造の豊富な実績をベースに、今後も技術開発を重ね、人や環境にさらに優しい車両の開発を通じて、快適な都市交通の実現や地球環境の改善に貢献していきます。
◇「SWIMO」実験車両概要(計画):原本は表組ですが、「ココログ」ブログ上では表組できませんので通常記述と致します。
き電方式:架線(直流600V)および駆動用電池 車両形式:三車体三車連接構成 全長:15m 床高さ:出入口部330mm/客室部360mm 通路幅:800mm以上 定員:63人(座席定員28人を含む) 最高運転速度:40km/h 駆動用電池:車載用ニッケル水素電池(電池容量:約92kW/h) *腰掛け下に搭載 非電力化区間走行距離:10Km以上(一般的な線区の場合)
※1 LRV : Light Rail Vehicle
※2 「SWIMO」 : 「Smoothな乗降、Smoothな非電化区間への直通運転を達成する(WIn)移動手段(MOver)」というコンセプトから。
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コメント
同じような取り組みをリチウム電池を行っています.HPに走行の模様を公開しています.
投稿: 荻原隆 | 2006/12/13 18:26