北朝鮮もイスラエルも、○○は▲▲でも治らない!
よく言われた言葉だが、いま、公然とこの言葉を用いて話を進めると、「○○侵害だ!などと」嫌みなお叱りを受けるらしいから、ちょっと遠慮ぎみに「○○は▲▲でも治らない!」として話を進めたい。
○○の東の横綱は、なんと言っても「北朝鮮」だろう。西の横綱は、「イスラエル」である。差詰め「イラン」は、大関は固いところで、中国、ロシアも、堂々と関脇の地位を占めるだろう。賢明な人なら誰でもお分かり頂けると思いますが、彼らも「○○は▲▲でも治らない!」を地でいっている。
北朝鮮は、テポドンをコントロールして日本海に落としたのではなく、太平洋はハワイ沖を目指したものの、制御不能により日本海へ落ちたようである。つまり欠陥品の見本みたいな出来事である。
イスラエルは、昨年、国際社会へ公言し約束し撤退した「ガザのユダヤ人入植地」を、もう一度占領し直すために、閣議決定までして軍隊を送り込むという。パレスチナについてはイスラエルが軍事行動に頼り続ける限り、本質的な解決は絶望的なまでにほど遠い。
この点では、北朝鮮もイスラエルも、変わらない「自己中心的な、小児の思考力」でしかない。
パレスチナの緊張は、パレスチナの側がテロに出るから緊張すると、一般的には考えられているようだが、それは全く逆で、常にイスラエルの側が「一方的な軍事行動に出ることで」緊張を創り出している。パレスチナの側には、イスラエルが繰り出す圧倒的な軍事力を背景にした軍事行動に対し、正面から抵抗する術がない。そのため、抵抗は「テロリズム」にならざるを得ないのだ。
ここに、少し前まで、リビアにはカダフィーやイラクにはフセインという稀代のお騒がせが食い込み噛もうとしていた。しかし、一人は宗旨替えを図り無事を得たが、一人は囚われの身となった。
次に登場したのが、イランである。こちらは、なかなか論理的な構図で違う世界の戦線構築をしているようだ。「上海協力機構」なる中国とロシアがでっち上げた国際機構を足がかりに、対米抵抗戦線を強化している。

中国とロシアは、予想どおり、国連の場で、「北朝鮮を批判しても、制裁などには与しない」。ということである。これは世界にとり不幸なことである。国連が機能しないことを表徴した話である。日本には、国連さえあればという幻想的主張を繰り出し繰り返す人達が多いようだが、「国連は建前」であって、機能するなどと幻想に過ぎないと考える方が自然なのである。
ただ、幸いなことは、世界の嫌われ者「北朝鮮」が「上海協力機構」に正式に加わっていないことくらいだ。中国(の政治)に幻想を持つ多くの人達は、この際、はっきり目覚めた方がよい。ロシアを歓迎する人も少ないだろうが、幻想を持つことなく本当の姿を見なければならない。
グチャグチャ言い合っているうちに、北朝鮮もイスラエルも、「小児の思考と小理屈」で勝手な行動を繰り返し、地域の平和に脅威を与え続けることだろう。やはり北朝鮮やイスラエルのような「○○は、▲▲でも治らない!」のである。
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