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2006/09/19

ナマのベトナムが分かる、週刊ベトナムニュース第80号

ウィークリー・ベトナム・ニュース  
■ 平成18年9月16日 土曜日 第80号
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■ こんにちは!!

Vnnationalflag_42いつもお世話になっておりますベトナムからニャットアインです。

今日もここ一週間のベトナムの主なニュースをご笑覧下さい。

*掲出遅延のお断り。いつも「週刊ベトナムニュース」の記事を、ホーチミンからご送信頂きます方から、16日(土曜日)に定例送信を賜ったようですが、何らかの事由により、「コラコラコラム」のメールアドレスへ届かず、送信者へ[メールデリバリー不可能] 扱いとなり返却されたとのことでした。送信者は、17日(日曜日)にも再送信下さったようですが、前日同様の状態だったとのことです。「コラコラコラム」主宰者は、これらの事実を先ほどまで不知でございました。

先ほど、問い合わせのメールを賜り、生じている可能性を含め事態を弁知致しました。ご送信下さいます方へ、別のメールアドレスをご案内申し上げ、少し前に無事受信することができました。大幅に遅延致しましたが、掲出させて頂きたく、ご送信下さいます方の諒解の下に公開可能な部分をアップロードさせて頂きました。

翻訳は直訳とせず、日本語に馴染む意訳としておりますので、ご注意下さい(笑)また、訳者の独断と偏見を交えた辛口寸評を入れてみました。内容が片寄り、言葉が多少過ぎる箇所も多々あろうかと存じますが、これもベトナムを愛するゆえの諫言とお許し下さい。

原則、日本のメディアに掲載されるような記事については余程のことがない限りここでは取り上げません。

また、誤字・脱字はご愛敬ってことでお願いします<(_ _)>

尚、記事の転送は営利目的以外なら原則自由ですが、自己責任において行い、その中で被った被害・損害に対し筆者は責任を負えませんのでご了解下さい。

ベトナム・ニュース その80 今週のヘッドライン

*9月11日(月) 今年の鳥インフルエンザ
*9月12日(火) 2006年ミス・ベトナム結果発表!
*9月13日(水) モン族とMeo(猫)族
*9月14日(木) 感染者との混成クラス
*9月15日(金) あの手この手で乗り切ろう!
*9月16日(土) 音楽が相乗学習効果をもたらす?

*『特別リポート(添付ファイル参照)=81号』 [当該全文書は割愛します]

今回、週刊ベトナムニュースの敬愛なる読者のひとりで、(財)国際金融情報センター所属研究員氏から「ベトナム・トピックス上期経済」と題する素晴らしい資料が届けられました。早速、ご本人にVNニュースへの添付許可を要請したところ、上司に許可を得、ここに皆さまへお送りすることが可能となりました。是非、ベトナム経済動向のご参考までにご覧下さい。

尚、リポートのホームページやブログなどへの無許可転載は作者とその団体の折角の好意を無にする行いですので伏してお断り申し上げます。

また、ご本人から掲載に辺り次の補足掲載を希望されましたので、貼り付けておきます。

補足:「内容的には、財政で予算外支出を検討せずに『問題ない』と書いているのは、少し尚早だったかなと思いました。ベトナムでは予算外の(建設)投資支出がGDP比で3%強ありますので。もちろん、それを考慮しても、政府債務残高はODAのコンセッショナルローンが多くを占めるので、今のところ財政に特段の懸念はないのですが。
もしよろしければ、配信の際その旨を付け加えておいていただけますと幸いです。」

9月11日(月) 今年の鳥インフルエンザ
*今年に入り鳥インフルエンザとは無縁に過ごしてきたベトナムだが、最近、家禽農家でH5N1ウィルスに感染したアヒルが見つかったと、動物検疫官が発表した。この発見は南部Ben Tre省で、ここ数週間にラオス・中国・タイなどの近隣諸国から報告があったものと同じ種類であることが判っているという。研究所の報告によれば、アヒルはH5N1ウィルスに感染していたことが判明したとBen Tre省Thach Phu区の検疫官は述べた。検疫官曰く、84羽飼われていた全てのアヒルは処分され、付近にある14件の家禽農家で飼われているアヒルも直ちに感染検査を施し、結果は陰性と出たとのこと。今のところ人への感染は見られないという。今回の感染経路は不明だが、問題のアヒルは農家で産まれ飼育されたことは間違いないとしている。

H5タイプがベトナムに現れたのはここ数ヶ月のことで、その多くはアヒルやコウノトリに感染しているが、しかし、昨年12月以来 H5N1での人感染は東南アジア地域では見られていない。厚生省職員に因れば、ベトナムのような国では動物病としてウィルスが残りやすいため、人感染に繋がる感染症になる可能性は否定出来ないとする。
インドネシアが鳥インフルエンザでの死者数をベトナムを上回り、2003年後半よりベトナムのそれが42人に対しインドネシアは46人となった。世界全体では現在、この死者数が141人に達している。

(辛口寸評)
中秋の季節がやってくる今ぐらいの時期になると、やはり気になるのはベトナムの鳥インフルエンザである。丁度、雨季から乾季に変わる時期で、観光業はハイシーズンに突入する。ところが、5年ほど前、SARSを皮切りとして、毎年、この感染症の発生を耳にすると、いきなりベトナムの経済成長に大きなダメージをもたらす可能性が高いものだから、暗澹とした気分にさせられる。今年、ベトナムは経済成長率を8%半ばに据えているのだが、この8%を超えるか否かは一重に、鳥インフルエンザの発生に掛かっているといっても過言ではない。ベトナム政府は、一丸となって対策に躍起となっているので、政治的な面では過去に比べれば安心が置けるとはいえ、それでも世界的に人から人への感染が始まるのは、時間の問題と囁かれている現状、やはり気になるところである。

9月12日(火) 2006年ミス・ベトナム結果発表!
* ベトナム一の美少女の王冠を懸け、34人の少女が8月26日、Hon Treリゾート・アイランドで開催された2006年ミス・ベトナム美人コンテストに参加した。伝統を打ち破り、10名が最終決戦に選ばれ優勝者はミス・ユニバースの参加権を得ることになる。始めはアオ ザイに身を包み、次に水着に着替え、最後はドレス姿を披露。そして質疑応答に因る教養審査が行われた。司会は1998年のミスに輝いたNgoc KhanhさんとVTV3人気タレントAnh Tuanさんによって進行された。

このイベントのもうひとつの話題は過去10年間のミスが勢揃いし、順に歌の披露をすることだ。また、有名歌手のMy Tam、Quang Dung、Kasim Hoang Vu、Thu Minh、AC&MそしてRed Sunがコンテストに花を添えた。コンテスト会場はVin PearlリザートのHon  Ngoc文化公園特設ステージで行われた。Vin Pearlは、Khanh Hoa省のNha Trangリゾートの対岸に位置しVan Phong湾に初めて建設された5星高級リゾートホテルだ。近代的な同公園は座席数5000を擁し、先週、木曜日早朝開園したばかりだ。コンテスト入場料は一等席が50万ドン(US31.2$)、二等席が20万ドン(US12.5$)と何れもこれまでの最高額だった。

コンテストの優勝者が決まった!ハノイ外国貿易大学の一回生でハノイっ子のMai  Phuong Thuyさんがその人だ。身長179センチ。これまでの大会で最も身長が高く体重は60キロ、サイズは上から86・65・95センチだ。優勝したThuyさんには賞金8000万ドン(US5000$)と副賞として来月ポーランドで開催予定のミス・ワールド大会前に立ち寄りが可能な日本旅行が授与された。準優勝者はカントー省出身でホーチミン社会科学人文大学に通うLuu  Bao  Anhさん24歳。三位入賞者はホーチミン外国語情報工科大学学生Luong Thi Ngoc Lanさん21歳。前者の賞金は4000万ドン(US2500$)、後者は3000万ドン(US1900$)をそれぞれ授与された。

ミス・ベトナムは16年前に立ち上げられた。今回、主催者はイベントを催したKhanh Hoa省に対し、ベトナム退役軍人支援基金として1億ドン(US7600$)を寄付した。

(辛口寸評)
年々華やかさを増すミス・ベトナムコンテスト、以前は、参加者は建前一般募集だったが、実際は政府関係者の娘とか何らかのコネが無いと参加出来なかった。現在はどうか知らないけど、多少、その部分も未だ残っているのではというのはうちのかみさん。半分、本人の嫉妬も含まれているだろうから話半分に聞いてはいるが、ベトナムの事だから今も十分考えられるだろう。

ただ、如何にコネのある娘たちだとして客観的に不美人は許されない。ミス・ユニバースにおかちメンコを送れば国の威信に関わるし、何よりもベトナム美人の全体評価が下がってしまうだろうから、やはり素敵な女性たちで今回の大会も賑わったことだろう。最近都市部に住む若い女性たちも年々、化粧が巧くなってきた。その反面、アオザイ姿の女性が街から消えつつある現状を筆者は憂いているのだが、すっぴんで十分、美しく逞しいベ トナムの女性たち、化粧の技に益々磨きが掛かれば向かうところ敵なしではないだろうか?!

9月13日(水) モン族とMeo(猫)族の祭り
*今週、多くの人々がこぞり山岳少数民族モン族の文化を祝い且つ体験することが出来るモン文化祭り2006年が、北部ソンラ省で開催される。4日間に渡り催されるこのイベントには11 の山間地区に暮らすモン族がMoc Chau区に集い祭り行事に参加する。文化情報省Dinh Quang Ngu副大臣に因れば、このイベントを発露としモン族文化への誉れ・保存・開発を促進、そしてモン族と全国のベトナム社会との強固な連帯感を築く機会としたいと語った。祭りはモン族の民族舞踊で始まり、「モン族習慣、それはベトナムの特別な文化」と題し繰り広げられるとのこと。

凡そ400名のモン族の職人や工芸師たちの作品展示や、伝統楽器で奏でる民謡・舞踊等が披露される。加えて、伝統的なモン族の行事・生活習慣などの紹介がされ、ビジターは弓矢の試し打ちや歌垣への参加・体験ができるという。Gau tau祭りのような伝統・文化・宗教祭の模様の再現がイベントでモン族によりなされ、モン族たちは厳かな雰囲気の中、彼らの神様Giang に向け五穀豊穣・家内安全を祈願し祈りが捧げられる。

水曜日にはイベント参加者はモン族の市場が現れ、ここでは生活用品の売買の他、友達を見つけることも可能だ。勿論、市場ではモン族の伝統工芸品など手に入れることが出来る。モン族を主題にした映画鑑賞会も用意され、モン族に関する一般ベトナム人の理解度を高めるのに一役買っている。

(辛口寸評)
筆者が初めてモン族に遭遇したのは、かみさんの実家があるソンラ省へ嫁取りの挨拶に伺うバスの屋上だった。モン族は、青を基調とし、山の民らしく俊敏な動きをサポートするかのような、体に密着したタイプの上着に、バギーパンツのようなものを履いて、小粋なマフラーを風になびかせチェコ製のバイクに颯爽と跨り爆音と共に反対側の峠からこちらに向かってやってきたのだ。その姿はまさに“仮面の忍者 赤影”を彷彿とさせる出で立ちで、当時、未だ“彼女”だったかみさんに「あれは?」と尋ねると“Meo族”と答えてくれた。

Meoとは“猫”のことで漢字で書けば猫族(ビョウ族)となる。
昨今、ベトナムの少数民族は主要民族である京族(所謂 ベト族)と同化が進みつつあり、ソンラ省にあっても村の中に様々な民族が溶け込み一緒のコミュニティーを形成しているのだが、このMeo 族に限っていえば今日でも頑なに自らのアイデンティティーを固持し、一般的なベトナム人と混ざって生活することはほとんどない。
その為、最大民族の京族からは、長い間、Meo族と呼ばれ蔑まれてきた。しかし、現在は閉ざされてきた民だけに、ベトナム広しといえども、彼らほどユニークな文化・習慣を残してきた人々はいない。それだけにサパ等で彼らは脚光を浴び、多くの外国人観光客が訪れる場所となったわけだ。

観光資源としてソンラ省自体、モン族の価値に再認識したであろうことは容易に想像がつく。元来、ソンラの方がサパよりモン族が多く暮らしている土地柄でもあり、彼らをひとつの観光起爆剤として役立たせたいと言った思惑もあるのだろうが、いずれにせよこれまでベトナム国内に於いても余り知られていなかったモン族を広くベトナムの人々が理解出来る催しを行うことは、これからの国の結束に於いて十分役立つものであるのは間違いない。

9月14日(木) 感染者との混成クラス
* ベトナム政府の教育プログラムにより7万人の障害を持った子供たちが健常者の同級生たちと学校へ通うことができるようになった。しかし、これら幸運を得た子供たちの中にHIV感染者は含まれないという。このような状況が早急に改善されない現状の中、北部にたったひとつしかない機関が運営する小学校ではHIVに感染した子供たちへの教育がなされている。そこはHa Tay省Yen Bai村にある第2 Ba Viセンターで、この度、その重要性を証明する大きな役割を果たした。

同センターでは売春婦や麻薬中毒者の社会復帰の為のリハビリを行う一方、幼児30名の内5人のHIV/AIDS患者が一緒に机を並べているのだ。感染した5人の子供たちはベトナム・モンゴル友誼小学校の始業式に参加することになっている。始業式には第2 Ba Viセンターから、Nguyen Thi Phung先生が出席する。ベトナム・モンゴル小学校の管理者たちにHIV・AIDS感染者を受け入れるよう説得したのはPhung先生、その人だ。「始業式への参加は全ての子供たちに喜びを与えるもので、我々教職員は全力を挙げて子供たちへの教育に取り組んでゆかねばなりません。」とPhung先生はいう。同センターの指導員により、小学校では、算数・国語の教育がなされるものの、感染した子供たちにはこの他にも特別なケアが施されるのだという。

「これまで私たち教職員は感染した子供たちを小学校で健常者と一緒に学ばせたいと活動を行って参りましたが、一般社会の考え方はそれと異なるものでした。そこで私は昨年度、Ba Vi 区教育訓練課と地元の各小学校に対し、受入要請を行ったのです。同教育訓練課及び多くの先生たちは、我々の考えに賛同し、協力の約束を取り付けたのです。」とPhung先生。これを受けてベトナム・モンゴル友誼小学校の教職員は教職員や児童を守るため感染を防ぐための知識を身につけ混成クラスでの教育方法の見直しに入ったという。しかし、父兄の間からは反対の声が上げられたのだった。無知からくる多くの父兄は不幸な子供たちに背を向け、自分たちの子供に感染が広がるのを恐れたのである。そして誰がこの責任を取るのかとの声も上がった。

Yen Bai小学校校長は、父兄会に対しアンケートを送り反応を探ったところ、何と100%の父兄から反対の声が集まったのだった。そこで、第2 Ba ViセンターのPhung先生は“HIVやAIDSに冒された子供を支援する為の”損害を被った子供たちへの教育者改革“と題した論文を執筆したのだ。この論文は世界銀行と教育訓練省共催で開催された2006年改革の日コンクールでUS10000$ の賞金を授与された。Phung先生の最初の提案は、人々にHIV/ AIDSへの関心を深めて貰うこと。そして最後のそれは、これらの障害を持った子供たちに小学校に特殊学級を設け開放してやることだとした。

そして今日、彼女の論文の提案に従い、Ba Viセンターに地元各小学校から教員が集まりクラスを設けることになり、子供たちに知識の吸収と素質を高めさせる為の最高の教育環境を提供している。しかし、資金面では苦しんでいるという。予算が限られており、同センターで教科書や教員に対する給与が賄いきれないというのだ。教育訓練省やHa Tay省教育訓練課も支援や協力が必要とされているほどである。最新の統計に因ると、ベトナムには8500人の子供感染者の他 AIDSで亡くなった親の遺児として22000人に及ぶ孤児がいるという。このような子供たちが学校へ行けないのは多くの理由が存在するものの、やはり一番多くの理由は世間の偏見によるところが大きいのである。

(辛口寸評)
HIV/AIDSに関しては、大人の嗜みとして大凡理解している積もりの筆者だが、しかし現在 娘の通う学校で感染者との混成クラスへの取り組みを始めることになれば、恐らく賛成はしないだろう。子供同士だからこそ、時に友達と喧嘩もすれば悪戯中に怪我をすることは幾らでもある。そこから感染することだってあるかも知れないからだ。そのような中でPhung先生の今回の取り組み、これから結果が出てくるものだが、それにしても生半 可な信念だけでは周囲を説得出来なかっただろうに、それを成したことに対して筆者は賞讃を送りたい。なぜなら、今回のことが万が一、責任問題に発展した場合、彼女は明確に自身の責任に於いて行うのだと、その所在を明らかにしたからだ。勿論、明確にしてどこまでそれを全う出来るかは些か疑問であるものの、Phung先生の行いは人類に取って大げさかもしれないけど、大きな試みの第一歩を踏み出したことには違いないのだから。

9月15日(金) あの手この手で乗り切ろう!
*商務省関係者はベトナムのWTO加盟後、外国勢の進出によりサービス業の危機に晒されるのを弱める為の政策を施した。商務省担当官でWTO交渉チームメンバーのNgo  Chung  Khanh氏曰く、加盟後、ベトナムは11~12の分野、110のサービス業を開放することになるが、この数字は他の新規WTO加盟国と比較しても遜色なしとの立場をとる。通信・金融業のような微妙な分野に関して、サウジアラビアは、全て開放したのだが、ベトナムについては国内産業保護の見地から管理下に置かねばならないとする。これが可能となったのは一重にベトナムWTO交渉チームの交渉力の結果で、これによりベトナム政府はフレキシブルな対応を取る一方、国内産業を加盟ショックから守ることとなる。

専門家筋の話では、外国の小売りグループがオペレーションを始める場合に国内サービス業者の国内市場を失うのではないかと警鐘をならしているが、Khanh氏はベトナムは単に外国企業へは制限付の拡張を約束をしただけで、専門家筋の見方は誤っているとする。越米二国間貿易通商協定(BTA)とベトナムのWTO加盟に関する約定に因れば、小売業分野では、100%外資企業のベトナムへの参入は2009年からとなっており、多くの小売業者が外国企業に市場を奪われるのではないかと懸念しているが、ベトナム政府はそれに備え出来る限りの対策を行使するとしている。

ベトナムで外資系スーパーの出店は指定された都市及び自治体に一社のみの進出しか許されておらず、もし、それ以上の出店要求が出されても拒絶されることになるとKhanh氏。ベトナムはこのように外資系出店数を制限することにより、国内小売業界の保護に努めているわけだ。同様に、銀行の場合、外資系のそれは新規に支店を設立する際、ベトナム国立銀行に対し、一行につきUS15m$を供託金として支払うことが義務づけられており、外資系銀行が拡張しにくくしている。これが功を奏し、多くの外資系銀行は自社店の拡大より、国内ローカル銀行株へ投資し、合弁を模索しながら国内銀行業務への参画を試みる方法をとるわけである。現在、外資系銀行はベトナムローカル銀行株の3割まで保有が認められている。

(辛口寸評)
今、ベトナムがWTOに加盟しても、国内産業が十分育っていないばかりか、しかも各産業が体系的な管理・運営が出来ていない状況で、まともにスクラムを組めばあっというまに潰されて砕け散るのが関の山だろう。従ってベトナムの交渉チームにしてみれば、WTOの果実を可能な限り手に入れるが為の算段は虎視眈々と計算に加える反面、出来るだけ国内産業を保護すべく、外国勢に足枷をかけようとするわけだ。尤も、余り露骨にすれば加盟条件に抵触する恐れがあるので、この辺りは慎重にオブラートにくるみあの手この手でベトナムに有利な条件を勝ち取ろうとしているわけだ。

それにしても記事の中でサウジアラビアとの比較を持ち出してきたところ等、なかなか面白い。この国は人口2000万人程度だが、イスラムの戒律が特に厳しい国でもあるため、女性の職場進出は無い。元々産業は石油採掘に関わるものがメインでオイルダラーは腐るほどあるので、人も技術も全て外国から買えば良いと割り切っているところがある。加えてサウジ王家維持存続するために出来るだけ国民に対し教育を施さない方針をとっているものだから、外国企業にとっては与しやすい国なのである。だから、通常、国の根幹を成す通信・金融業を外国に開放しても自国で人材が用意出来ない以上、言いなりになるしか無いと言うわけだ。つまり、サウジアラビアはベトナムと全く対極線上にある国で、ここを引き合いに出したベトナム交渉チームのスマートさが面白いのである。

9月16日(土) 音楽が相乗学習効果をもたらす?
* ベトナムの父兄たちは子供の音楽英才教育に焦点を当てようとしている。彼らは伝統・近代音楽の理解を通じ子供たちの学校での学習に役立つと考えているからだ。Hoang Ho  Khanh Vanちゃんは一度もベトナムに訪れたことがないにも拘わらず、彼女の才能により世界に国の威信を示したのだった。ベラルーシ・ミンスク在住、ベトナム人駐在員の子として生まれたVanちゃん9歳は、2歳から音楽的才能を発揮。両親はそれを伸ばそうと特別音楽学校に彼女を通わせることにした。

4歳で各国から集まった80名の参加者を押さえ2003年ミンスク音楽祭で優勝し、Volodarskyコンクールでは準優勝。そして昨年の国家音楽祭でも優勝を掠っていった。「師匠のVladmir Semenovich Khadanov教授のお陰で、私の娘は音楽で大きな成功を納めることができたのです。」とVanちゃんの母親は語る。
Khadanov教授はVanちゃんが4歳の時、彼の音楽学校でバイオリンを習わせることにしたのだという。歴々の賞を納めたVanちゃんに教授は彼の家に古くから伝わるバイオリンをプレゼントした。

Vanちゃんとその妹のThuちゃんはロシア語・英語・ベトナム語を自在に操り、毎日ベトナム語で書かれた本を読むのだという。「お母さんはいつも私たちにベトナム語で私たちの祖父母や親戚のことを話してくれるので、祖国ベトナムの事を忘れることはありません。」とThuちゃん。14歳のThuちゃん自身 クラシックピアノでその才能を開花させている。現在は母国ベトナムに戻り、両親の薦めでハノイ音楽院ピアノ科に所属している。彼女の師匠 Nguyen Phuong Mai先生曰く、このままThuちゃんがレッスンを進めればやがて将来多くの人々に認められるような器になると断言する。Thuちゃん一家は、奨学金を求め彼女をまた海外で音楽の勉強をさせたいと考えているそうだ。

北部Cao Bang省のタイ少数民族の女性、Nguyen Thuy Hien さんは8歳になる娘を今年からハノイ音楽院で学ばせることにした。
ピアノをいつも弾きたがる娘にHienさんはピアノを買い与え、音楽院の教授は娘の歌声は最高だと褒め称える。「2年前 娘にピアノを習わせる為、Cao Bang音楽クラブに通わせたところ、私の娘の小学校での学力も比例して向上しました。音楽は他の学習にも効果があるようです。以前のように日々の食べ物に困ることもありませんので、子供の才能を如何に引き延ばすかに心を注ぐことができるようになりました。しかし、重要なのは彼女のピアノ演奏で家族全員がその才能に喜びを共有していることなのです。」と、Hienさん。
今日、Cao Bang省の多くの家庭が子供たちを音楽クラブに送り、そしてハノイ音楽院に進学させているという。

ハノイHoan Kiem区に住むNguyen Thi Kimさんはハノイ音楽院より教授を招き、彼女の二人の子供たちにピアノとバイオリンのレッスンを彼らが5歳の時より受けさせているという。「元々、子供たちに音楽の道を進めさせようとは思ってもいませんでした。しかし、それをさせてみたところ、彼らのその他の知識の吸収に役立っていることが判明したのです。」とYenさん。特に1986年以降、ドイモイ政策後、ベトナム全土で多くの子供たちが音楽クラブや学校に通い始めているという。「今は食べ物の心配が要らなくなった分、子供たちの才能を磨くための教育にお金をかけられるようになり、良い時代を迎えました。」とYenさんは結んだ。

(辛口寸評)
しばしば、音楽を子供にさせると絶対音感が養われ語学習得には一定の効果があるといわれているが、音楽を通じて他の科目の成績も向上するといった趣旨の記事だが、果たしてどうなのだろうかと疑問に残る。確かに、音楽に親しめば脳自体活性化されるだろうから、その分、記憶力などの幅が広がるかも知れない。今回、記事に登場した関係者は何れも、音楽を将来のキャリアとして考えており、故に音楽専門教習所であるハノイ音楽院に子弟を通わせているのだが、恐らく彼らの子弟にはそもそも音楽に対する素質が備わっていたのではないだろうか?そこを親が早いうちに築き音楽環境を与えたことによって、才能が開花し始めただけだと思われる。

このことを一般読者が読み違え、勘違いに走り猫も杓子も子供に音楽教育させれば他の成績も上がるなんて安易に期待したら身を誤ることになりかねない。その意味に於いて今回の記事は“こんなこともありました”くらいの参考程度にして行くのが良さそうである。

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