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2006/09/07

「イスラエル+米国」と「イラン」が最終的に、「世界戦争」を起こすのだろうか?

「イスラエル」では、「レバノン侵攻戦争」で決定的な勝利を得られなかったことへの不満が爆発し、現政権は窮地に陥っているらしい。

Syria_nfシオニズムの強硬派である「リクード」は、静かにかつ着々と世論操作を行い、次の戦略目標としての「対シリア侵攻戦争」への準備に忙しいようである。

寄せ集めの現政権は、「リクード」の動きに呼応するかのように、次に「シリア」と一戦交えるときは、「レバノン侵攻戦争」で与えたような、柔和な戦術は採らずに正面から徹底的に叩くと、公言しているらしい。いやはや恐ろしいことのように思う。

Ilnationalflag_16Usnationalflag_11一方、「イラン」は、「イスラエル(+米国)」による「シリア侵攻戦争」を想定しているのだろうと考えるが、イランの国産技術による「戦闘機」の開発を発表したようである。
自前の「核開発」と自前の「戦闘機」を揃えたと、公表することで「米国」を牽制する狙いを持つのだろうが、緊張が高まることはあっても、平和の方向へベクトルが動くことは考えられない。実に困ったことだと思う。

Irnationalflag_8「米国」はペルシャ人の技術を侮ってはいけないし甘く見ない方がよい。
既に、カーター大統領のときに「イラン」情勢を読み間違え、「イラン」の「パーレビ王制」が「ホメイニ革命」により倒され、多くの権益を失ったわけである。
Iraq_flそれにより「米国」と「イラン」の対立は極限に達し、いまもなお、高原状態のままである。
この間、隣国「イラク」に君臨したかの「フセイン」を焚きつけ、「イラン」への戦争を工作し仕掛けたこともあった。究極の目的を持たなかった戦争の結果は、仕掛けた「イラク」も仕掛けられた「イラン」も無益な消耗戦を繰り広げただけで、何も得ることがないまま曖昧な幕引きに終わった。

残されたのは、米国による武器で武装した「フセインによるイラク恐怖政治」だった。かのフセインは、イランとの戦争で疲弊した国内体制を立て直す目的で、富裕な隣国「クゥエート」へ侵攻し、これが米英主導の「湾岸戦争」の素になった。
そして結果的に「米国」の怒りを買った、かの「フセイン」は悪逆非道の汚名を押しつけられ、米英の手により、遂に十年を越える年月の後、報復戦争を受け、自らが君臨した国家崩壊により「穴蔵生活」の場を急襲され囚われの身となった。しかし、その後の「イラク」はご高承のとおりである。

本邦も、米国の顔色を窺う必要から、この度は、「イラクの復興」を名目に自衛隊を送り国際社会の勝ち組を目指し、この面では当分の間、有効性が高いと考えられる効果を得たと言えなくもない。
しかしながら、現在の「イラク」は、世界で冷静な見識を持つ者が見るところ、内戦寸前の状況にある。つまり、形だけ整えた政権は崩壊の危機に瀕しているわけである。

Ukgbnationalflag_3Euflag_3ここまでの危機を創り出した原点は、第二次世界大戦後、「欧州各国」が「ユダヤ人問題」に苦慮し、狂気のヒトラーによる、「ユダヤ人へのジェノサイド」を阻止できなかったことへの苦い思いが、贖罪として「イスラエル」国家建設へのベクトルを生み、「英国」が事実上支配をしていた、「パレスチナの地」に「イスラエル」建国を強行したことに全ての原因がある。既に、ユダヤ民族が、パレスチナの地を追放され数千年の歴史が流れ、その地は「イスラム」と「キリスト」を信奉する人たちが、平和に暮らす地となって久しかった。

その土地に、「イスラエル国家」が突然建設されることになり、先住者のパレスチナ人を追い払い、彼らから土地を奪ったことに全ての原因がある。
ブリテン島に棲むイギリス人の多くが、かつて「アイルランド」へ侵攻し、エール人から巧妙な手段で土地を奪い、植民地とし、先住民を奴隷化した歴史を持つが、その手段を発展させることにより、世界各地へ進出し膨大な植民地を創出することで、「大英帝国」は七つの海を支配した。
その支配手段のひとつがGMT(グリニッジ天文台による世界標準時)でもある。

英国としては、自らの土地ではない、「パレスチナの地」に「イスラエル」を建設しても、英国人は誰も被害を受けない。
被害を受けるのは、少数の「パレスチナ人」だけである。イスラエル国家建設を達成することで、ヨーロッパを始め世界における英国の地位は揺るぎないものになる。
この程度の発想で、「パレスチナ」に「イスラエル」を建設し、ヨーロッパとロシアに散らばるユダヤ人を「パレスチナの地へ帰国させ」ることでハリボテの「イスラエル」に実態を持たせようとしたわけで、この時点から、土地を奪われた「パレスチナ人」による抵抗運動が組織され、やがて、今日に至る「パレスチナ解放機構(=PLO)」→「パレスチナ自治政府」となった。

Palestineflag_13「パレスチナ」の解放を目指す動きは、アラブ社会の常で、主として「イスラム」が軸になり、周辺のアラブ世界から支援を受け、何度も「イスラエル」と戦火を交え、世界の世論による支援を背に、ようやくシナイ半島のガザ地区とヨルダン川西岸地域を仮として「パレスチナ自治政府」の建設を得るた。
しかしながら、首都として想定するエルサレムの所属がどちらの側にあるかは未定で、イスラエルもパレスチナも双方とも宗教上の大義をかけ譲るところがない。

大義を譲れないのは、宗教の宗教たる所以であり、個々人の土地は多少の不満を抑えることができても、宗教上の大義は譲れないわけである。
従って、パレスチナの側は、エルサレムの奪回を大義に掲げるし、イスラエルの側も神から約束された地としてのエルサレムを失うのは「ユダヤの聖地」を失うのと同じで絶対に譲れない。

何よりも、「イスラエル」から見ると、「パレスチナ人」は、土地を分割し「自治政府」を樹立したにもかかわらず、まだ、過去の土地に拘り、奪還すると称し攻撃を重ねてくる。多くの犠牲をモノともしないで殉教の精神だとかなんだとか、爆弾テロを頻発させる。
これに対応するために、民主的な選挙を導入し選挙を保証したら、何と、一番嫌な、自分たち「イスラエル」の抹殺を政策に掲げる、過激な「ハマス」が第一党の座を占め、政権についてしまった。「何ということだ?!」。
「ハマス」を徹底的に潰さない限り、「イスラエル」の存続自体が脅かされ不可能になる。だから、「ハマス」を打倒する!というようにエスカレートし続けるわけで、そこには、相互理解もそのための対話も何も存在することがない。

「イスラエル」は「米国」へねじ込み、先進各国による「パレスチナ自治政府」への支援資金の凍結を主張し、これに呼応する先進諸国は、「パレスチナ自治政府」への資金援助を停止してしまった。つまり「ハマス」に主導された「パレスチナ自治政府」を日干しにする作戦に出たわけで卑劣そのものだ
このせいで「パレスチナ自治政府」の公務員は、この6ヶ月、給与支給を受けていない状態だという。人道に悖る行為を「イスラエル」と「米国」は平然と行っている。
先日、パレスチナ自治政府に勤務する公務員が給与支払いを求め抗議のストライキとデモを組織したと報じられている。「イスラエル」が待つのは「パレスチナ」の分裂と自治政府の崩壊だろう。

ここまで卑劣な方法を採りながら、同時に、あらゆる機会を捉えては「パレスチナ」への攻撃をありとあらゆる手段で、間断なく加え続けている。
既に、「ハマス」に所属する多数の閣僚を逮捕拘禁している。
また、「レバノン侵攻戦争」の発端ともなった、「パレスチナ」へのロケット攻撃。
反撃に出た「ハマス」側により捕虜にされた(真意のほどは分からない)と主張する「イスラエル兵」二名の解放を求め、パレスチナ側への軍事侵攻による破壊。

Lebanonfl_1同様の小理屈を並べて、「レバノン侵攻」に踏切り、「レバノン」ではイスラム民兵組織の「ヒズボラ」との戦争に賭け、手痛い失敗を世界に見せたことで、這々の体で「停戦」に持ち込んだものの、「イスラエル」国内の世論は、現政権の失態を許さず、支持率は急低下し、この汚名を挽回するために、次の「シリア侵攻戦争」を企図しているらしい。
ここまでくれば、世も末ではないかと、思わず考え込まずにはいられない。
「イスラエル」の狂気が、冷静さを欠く「米国」を抱き込み、破滅の「世界戦争」へ直進しているようにしか見えないのが残念でならない。

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