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2006/10/01

ナマのベトナムが分かる、週刊ベトナムニュース第82号

ウィークリー・ベトナム・ニュース  
■ 平成18年9月30日 土曜日 第82号
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■ こんにちは!!

Vnnationalflag_46いつもお世話になっておりますベトナムからニャットアインです。

今日もここ一週間のベトナムの主なニュースをご笑覧下さい。

翻訳は直訳とせず、日本語に馴染む意訳としておりますので、ご注意下さい(笑)また、訳者の独断と偏見を交えた辛口寸評を入れてみました。内容が片寄り、言葉が多少過ぎる箇所も多々あろうかと存じますが、これもベトナムを愛するゆえの諫言とお許し下さい。

原則、日本のメディアに掲載されるような記事については余程のことがない限りここでは取り上げません。

誤字・脱字はご愛敬ってことでお願いします<(_ _)>

尚、記事の転送は営利目的以外なら原則自由ですが、自己責任において行い、その中で被った被害・損害に対し筆者は責任を負えませんのでご了解下さい。

ベトナム・ニュース その82 今週のヘッドライン

* 9月25日(月) IMF経済アウトルック2006
* 9月26日(火) 衣料関連外資企業の増資・投資拡大
* 9月27日(水) 第6回アセアン労働スキル競技大会
* 9月28日(木) 不動産市場活性化の起爆剤
* 9月29日(金) 家なき子の母
* 9月30日(土) アウトレットショッピングモール

9月25日(月) IMF経済アウトルック2006
* 今のところベトナム経済成長は7.8%を推移しており、年間成長率は7.6%に留まる見込みだとIMFは発表した。「ベトナムは多くの人々から『ポスト中国』と考えられており、中国が果たした事をベトナムが現在取り組んでいるわけだが、そのいくつかは中国より早く力強い成長を見せている産業も見受けられる」とIMFリサーチ課課長兼経済カウンセラーのRaghuram Rajan氏はシンガポールでの記者会見の席上語った。また、同課副課長のCharles Collyns氏も、課長同様のベトナムに対する意見を持ち、ベトナムは新興成長市場国としての状況を瞬く間に作り上げたと補足した。
しかし、その一方で同副課長はインフレの増大と構造改革問題に懸念を残しているという。

「ベトナムはWTO加盟という好材料を持ちつつも、経済開放拡大を迫られており、国営企業改革加速化を更に求められ、同様に国営商業銀行は国際的な競争に曝されることになる。現在、ベトナムのインフレ率は今年、来年と7.6%と考えられている。「ベトナムの経済模様は好意的な局面にあるものの、グローバル経済にベトナムが突入した時、全ての業種が競争力に耐えられるようにしておかねばならないとCollyns氏。ベトナムは現状まだまだ中国・香港・インドネシア・韓国・マレーシア・フィリピン・シンガポール・台湾・タイと比べても新興アジア産業国とまではなっていない。2006~7年のこの国の経済成長率は8.25%を見込んでいるが、これは世界経済展望4月報告時点より0.5%ほど見通しが高い数字となっている。

(辛口寸評)
筆者はつい最近まで今年のベトナムの年間成長率は8%半ばで推移するだろうと考えていたのだが、IMFはかなり厳しい見方を示している。今のところWTO加盟で経済に追い風を与えていることに加え、未だ懸念材料で有る鳥インフルエンザも深刻化していない中、このまま行けば8%台を維持することは難しくないと思うのだが、、、。何れにせよ仮に今年7%台中盤で終わったとして、来年上期からWTO加盟効果が外資を中心に徐々に現れ始め、この国の経済の牽引的役割を担うだろうから、当面、成長率に関しては楽観視して良いだろう。

9月26日(火) 衣料関連外資企業の増資・拡大投資
* 多くの国際的衣料企業グループがベトナムに進出し、工場建設に着手しているとベトナムテキスタイル・アパレルグループは指摘した。マレーシアのPamatex Berhadグループには最近、中部Quang Nam省のChu Lai経済団地にUS100m$の工場建設許可が与えられ、他方、韓国の大宇社は、Da Nang市Hoa Khanh工業団地に衣料工場の建設を決めた。この工場への投資額はUS8m$という。大宇社は既に、ホーチミン市Vinh Loc工業団地に縫製工場をDong Nai省Nhon Trach工業団地にテキスタイル工場を建設し、操業している。また、台湾のFormosaグループは、Nhon Trach工業団地の工場の生産性拡大を目指し、今後US400m$規模の投資を行って行くという。同社は既にベトナムに対しUS500m$の投資を行っている。

(辛口寸評)
衣料関係外資企業のベトナムでの投資がここへ来て拡大基調にある。この背景には、アメリカの衣料品の対中輸入クオータ割り当ての引き下げが大きく関わっているのだ。中国企業ですら、昨今、ベトナムやお隣のカンボジアへ進出し、何とかアメリカへの輸出を維持しようと対応しているほどなのだ。外資資本拡大の時期としては、WTO加盟直前のこの時期、“お買い得な時期”といえるだろう。というのも、加盟後からは特にアメリカ系企業を中心としたベトナム投資が加速し、参入は列を成すことが見込まれており、それに比例し、需要が高まれば投資コストが相対的に高くなるからである。中国から投資のウエイトをベトナムへシフトした企業も昨今は目に見えて多くなって来ている。

9月27日(水) 第6回アセアン労働スキル競技大会
* ベトナムチームがブルネイで9月4日~12日に渡り繰り広げられた第6回アセアン労働スキル競技大会に於いて、6つの金メダル・2つの銀メダル・5つの銅メダルを獲得し、栄えある優勝に輝いたと、労働・傷病兵・社会省から発表された。
ベトナムチームは24の競技にエントリーし、12のスキル競技で健闘した。その中で入賞したのは、工芸美術品部門・グラフィックデザイン部門・電子部門に渡った。凱旋したチームメンバーは労働・傷病兵・社会省とホーチミン市人民委員会の代表者及び教師・友人たちに温かく迎え入れられたという。

今回の協議結果を踏まえ、ベトナム職業訓練課は、2007年に日本で開催される予定の世界労働スキル大会への代表を選考し、そのチームメンバーを選出するとのこと。

(辛口寸評)
労働スキル競技大会というのは、云ってみれば職業訓練校で実習習得を学ぶための技術面を競うもので、旋盤・溶接はもとより、製図・デザインなど様々なスキルが試される。サッカーのように地域ごとで先ず、予選が行われ上位3位までに入賞すると、世界大会への本戦出場資格を得ることが出来るという。参加国は何も途上国だけに留まらず、先進国からもチームが送り込まれる。尤も、オリンピック同様、特定の国が得意とする工芸・美術部門などのようなものも、競技として登録されたりするらしく、普遍的な技術のみを競うのではなく、参加することに意義がある部分も残されている。途上国にとって、このような大会で入賞を果たすことは即、対外的な器用さの宣伝に結びつくので是非とも勝ち取りたいと考えるタイトルのひとつとなっている事が、今回、ベトナムチームの凱旋風景を読んでもその期待の高さは十分理解出来るというものだ。

9月28日(木) 不動産市場活性化の起爆剤
* 国内不動産市場は新しい政府の土地・住宅法の施行のお陰で、活性化が期待されている。Nguyen Tan Dung首相は7月1日に効果を発揮した住宅法強化の為のガイドラインDecree90・2006・ND-CPに署名をした。新法の下では、宅地開発者は所有する土地のインフラ整備を完了すれば、土地使用権の譲渡が可能となるばかりか、潜在需要のある住宅購入者や入居者より、公営団地を構築する前に資金を集めることが許されるようになった。

法令は、さらに商用居住のプロジェクト開発者に、20ヘクタール未満であるプロジェクトの少なくとも総投資額の15%に等しい資本の貢献を求めており、20ヘクタール以上のプロジェクトについては、20%の貢献をしなければならないという。また法令は、国家の商用居住プロジェクトの投資者の選択の基準値を公に発表することを各自治体の人民委員会に要求した。尚、選択にあたっては、その能力・経験・技術・環境上の標準及び設計および建築技術に基づいておこなわれるという。各地域の人民委員会が土地使用権の発行に責任を持ちだけでなく、商用公営団地用公開入札の組織にも責任を持つ。

住居所有権証を与えることに必要な裁判手続も、新しい法令の中で説明されている。法令は、それらが賃貸住宅建設投資している場合、外国組織および個人がベトナムの家を所有することができると述べている。外国人の投資計画ライセンスの期間分だけ、外国人の住宅所有期間分続くこととなる。しかしながら、家を相続する外国の個人は、所有権証を受け取ることは許されず、第三者によりその家が処分されて得た利益の受取に限定される。

新しい法令は、さらに低所得者向け住宅のための基金設立を要求する。資金の出所の大きな割合は、国営財産販売及び商用住宅・都市の建設計画から集める土地利用権利金から運用される。工業団地と経済地域の従業員や軍隊勤務者には低所得者向け住宅居住のための優先権を与えられることになるものの、しかし、これまでに国営財産を借用したり所有しなければという条件付で、資格を得ることとなる。関連する問題では、Dung首相は全国レベルで住宅政策の中央運営委員会の設立を命じるとともに、各自治体の人民委員会でも同様の動きが加速されるであろう。

(辛口寸評)
ここ2~3年、ベトナムの不動産取引は加熱した土地取引を沈静化させる目的で、開発業者には不利な政策を立て続けに出して来たため、鈍化した。その影響もあって、資金が株式投資に流れてきており、株式投資の盛況の要因となっている。今回の改正でベトナムに住む外国人にとって有利になったことと言えば、居住所有権が認められるようになった事だろう。所謂、本人名義で自宅の所有が可能となったわけだ。現段階では所有する建物の相続は適わず、一旦、売却し現金化した上で、利益を得られるとの事だが、これも近い将来、このような面倒な手続きは廃止されると見て良かろう。故に、目先の条件に懸念せず、今から所有権を得ておいても問題ないと筆者は診ている。

9月29日(金) 家なき子の母
* 過去8年間にTran Kim Tuyenさんは100人以上の家出した子供たちを家族の許へ帰したり、仕事を見つけて独立させるための支援をしてきた。口で言うほどこの仕事は楽ではないし、子供に対するアドバイスや思いやりを注ぎ、そして説得する技術が求められるものだからだ。ホーチミン市内のTre Xanh養護施設でボランティアで働く、Tuyenさんにとって、この仕事は、お金に換えられぬ貴重な経験だという。この世の中で孤児の世話する仕事ほど意義深いものはなく、子供たちが以前のように家庭に戻り社会復帰する姿を見るのは大きな喜びだと胸を張る。その中でも最大の喜びは子供たちが職を得、給料を自前で稼げるようになったときだとTuyenさんは語る。

先月、彼女は養護施設内に施設に登録された子供たちへの仕事を創出し、職業訓練を施すためファーストフードレストランの設置を依頼された。Tuyenさんは多くの失敗と成功を子供たちと共有してきた。施設へ来る前、靴磨き少年として暮らしていた今年15歳になるVu Bao Longくんは先月、施設に連れてこられた。LongくんはTuyenさんに自分の身の上話を聞かせたのだが、暫く彼女が少年を観察してみると家出の原因は出鱈目であることが解った。以前の話によれば、両親は毎日お金の事で口論に明け暮れ、それに嫌気がさして家出をしたとのことだったが、事実は全く異なっていた。

Hai Phong市から両親と共にホーチミン市Hoc Mon区に移り住んだLongくんは、中学校の教諭をしている父親から常にクラスで10位以内に入るよう求められていた。彼には一人の妹がいるのだが、彼女はいつも親の期待に応えていて、やがて家の中に居場所がなくなり追い詰められて家を飛び出したのだった。真実を聞いたTuyenさんは、早速 Longくんの両親に連絡を取り、施設を訪ねるよう要求した。その一方で両親には決して強制的に家に連れ帰ることのないよう念を押したのだった。それから一月が経ち、Longくんは幸せそうに自宅へ戻って行ったのだった。

Tuyenさんは、旧正月時期、孤児の為の仕事を探す事もある。
彼女自身が子供たちを組織して、市場でスイカの販売をさせたりして、ささやかな子供たち自らの小遣い稼ぎにするわけだ。同時に子供たちも稼いだお金の有難味を知ることにも繋がりますと、笑顔のTuyenさん。業務の中で彼女は多くの試練にぶち当たる。友達作りひとつとっても簡単ではないという。施設で彼女が働き始めて間もない頃には、暴れん坊の子供たちと如何に付き合って行くかを悩んだ日々もあるという。しかし、いつも笑顔を絶やさず冷静に彼らと向き合う事で真実が炙り出されてくるのです。固い決意とやる気だけが、このような仕事をやり遂げる原動力となるのだとTuyenさんは結んだ。

(辛口寸評)
昔に比べ繁華街へ出ても、物貰いの数がぐっと減ってきたような気がする。宝くじ売りの少年は今でも街中で見かける事が出来るのだが、それでも以前に比べればいないのも同様の減り方である。
寄ってこられればめんどくさいだけで、鬱陶しく思える彼らの存在ではあったものの、出合えば一方で彼らに遊んで貰ってもいたのはかく言う筆者自身であった。ベトナムへ来て最初に感じ入った事で思い出すのは、うどんやカフェとかにいると、乞食・物売りの類が店に何の断りもなく、平然と自分たちの商売を始める光景を目にした時である。

普通、日本的な感覚なら、店の人間に追っ払われてもおかしくないのだが、店側では全く気にする素振りも見せず、あたかも風が入って来た程度の関心しか示さないのである。それを見て、筆者はベトナム人って優しい人々なんだな~と感銘を受けたものだったが、それ以上に感じ入ったのは乞食や物売りに身をやつした子供たちにも拘わらず、誰もが明るい!!悲壮感が全く感じられない!!そしてとても溌剌として元気なのだ。そこから、筆者は常にやる気と根気を分けて貰っていたように思う。街が綺麗になり、そんな子供たちが減ってしまった事は、施設と関係があるのかは定かでないが、当時を知るものの一人としては一抹の寂しさを感じる。

9月30日(土) アウトレットショッピングモール
* サイゴン工場アウトレットショッピングモールがUS30m$の費用を掛け、現在、今年12月のオープンに向けて建設中であると同ショッピングモールの投資関係者Nguyen Thi Van Anh女史は語る。建設場所は、Binh Duong省Di An区に辺る、南部キー経済地域の中心部。
敷地面積3hrで床面積1.5hrで、駐車場や憩いの場も敷地内に設けられるという。200店舗分の区画が小売店用に貸し出され、6つの区画に仕切られた売り場には、衣料・生活雑貨・家電品・レストラン街が設けられるのみならず、銀行サービスも提供される事になる。

この手のshopping mallはベトナム初登場で、生産者が直接商品を展示し消費者に販売することが出来るタイプとなる。その上、販売価格も通常より値打ちに設定されるという。ここでは有名ブランド品のアウトレットの他、最新流行の品揃えを心懸けるようにしているとVan Anh女史は補足した。平均的な月額販売ブースの貸出料は一平米辺りUS12~22$程度となるが、人通りが多いと予想される場所では平米US25$のところもあるという。

テナントにとって最高の条件を創造するのがショッピングモール役目でもあるとVan Anhさん。例えば、テナントになればモールが主催する年間12回のフェアに無料で出店出来る権利が与えられとのこと。アウトレットの概念が一番最初に生まれたのはアメリカだ。このシステムは生産者及び消費者にとってWIN WINの発想であり、今後、ベトナムに根付くのは間違いないでしょうと、Van Anhさんは自信を覗かせた。

(辛口寸評)
Binh Doung省は、ホーチミン市の産業衛星都市としてDong Nai省と共に、外国企業の進出が目覚ましい。この頃では大型スーパーマーケットも3店舗ほど誕生している。ところでアウトレットショッピングモールが、この度進出するというのだが、筆者はこのビジネスに懐疑的な立場を取る。目の付け所は悪くないのだが、時期尚早の感は否めない。ブランドに敏感なベトナム人消費者であるが、都市部から郊外に出向いてまでアウトレットを購入するかが疑問だし、そもそもアウトレット=余り物(売れ残り)といったイメージを、寧ろベトナム人が持ってしまうのではと思ったりもする。オープンしたばかりの一ヶ月くらいは多分、お客もあるだろうが、半分、スーパーのような商品ラインを主力にした店舗構成にしておかないと、目新しさだけで生き残れないのではないかと筆者は危惧する。まあ、来年のテト(旧正月)後の店の状況が楽しみである。

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受信: 2006/10/19 00:14

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