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2006/10/14

ナマのベトナムが分かる、週刊ベトナムニュース第84号

ウィークリー・ベトナム・ニュース  
■ 平成18年10月14日 土曜日 第84号
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■ こんにちは!!

Vnnationalflag_48いつもお世話になっておりますベトナムから、ニャットアインです。

今日もここ一週間のベトナムの主なニュースをご笑覧下さい。

翻訳は直訳とせず、日本語に馴染む意訳としておりますので、ご注意下さい(笑)また、訳者の独断と偏見を交えた辛口寸評を入れてみました。内容が片寄り、言葉が多少過ぎる箇所も多々あろうかと存じますが、これもベトナムを愛するゆえの諫言とお許し下さい。

原則、日本のメディアに掲載されるような記事については余程のことがない限りここでは取り上げません。

誤字・脱字はご愛敬ってことでお願いします<(_ _)>

尚、記事の転送は営利目的以外なら原則自由ですが、自己責任において行い、その中で被った被害・損害に対し筆者は責任を負えませんのでご了解下さい。

ベトナム・ニュース その84 今週のヘッドライン

*10月09日(月) 月餅の商業主義に物申す
*10月10日(火) ホーチミン市持続可能な発展
*10月11日(水) ローカル企業IT化立ち後れ
*10月12日(木) WTO加盟 なんぼのもの?!
*10月13日(金) 賛否両論 今時の愛の告白
*10月14日(土) 中高年の為のエクセサイズ

10月9日(月) 月餅の商業主義に物申す
* 老若男女が待ちこがれているのが中秋で今年も10月6日がその人なった。中秋は一日だけのお祭りなのだが、実際は約一ヶ月間、人々はその余韻に浸るものなのだ。中秋を迎える準備をする一方で、いくらかの人々は中秋を商業主義に毒されていると見ている。中秋は大人たちにとって子供たちへケーキや玩具を与える機会と理解されており、実際、ベトナムの至る所で、青年同盟が主催となって祭りを取り仕切り、子供たちへのプレゼントや提灯の飾り付け、月餅や果物のお供え、それにゲームなどが地区の行政当局や社会活動団体から後援を受け繰り広げられるのだ。特に他の子供たちと一緒にパーティーに参加する機会が得られる障害を持つ子供たちや孤児院の子供たちにとってはこの祭りは更に重要な意味を持つのだ。

ハノイとホーチミン市の特別スポンサーセンターや他の自治体組織はかららの基金から本やノート、玩具などの簡単なギフトを子供たちに贈っている。OMO洗剤会社は最近、独自のOMO祭りと銘打った中秋祭りを統一会堂にて行った。子供たちの参加は無料で、会場には数多くの環境保護を知育するゲームが用意された。
「多くのゲームに参加し多くの友達が出来、このような機会がもっとあればいいのに」と語るのはBinh Minh小学校4年生のNguyen Hong Trangくん。

しかし、このような祭りではプレゼントが振る舞われるのだが、高価なものを子供たちに贈る代わりに月餅が父兄が子供たちに贈るプレゼントとして理想的な商品として好まれ、メーカーは月餅の質の向上やパッケージデザインに血道をあけるのである。京都食品(キムド)の月餅はベトナム市場で一箱4個入りが凡そ78000~100000ドン(US4.87~6.25$)で販売されている。メトロポールホテルやヒルトンホテルは自社の登録商標を使い一箱US6~10$で高額所得者層を対象に販売展開をしている。「月餅は美味しいけど、とても高いの!」というのは、中部Thanh Hoa省出身のTran Thuy Linhさん。

このようなわけで都市部では既に中秋は商業主義に包まれており、これを当て込んだ商売が横行するわけだ。中秋数日前から、ハノイ市内の通りには月餅の宣伝文句が入った明るい赤の提灯がともされ、通常、衣料店や文房具を商う商店もこの時ばかりは月餅屋に早変わりとなるのだ。都市部では販売される以上の月餅がストックとして並べられている一方で、地方や僻地に暮らす子供たちにはなんの楽しみさえないのが実情で、商業主義以前に中秋を祝う意義を今一度大人たちは考えるべきではなかろうか。

(辛口寸評)
筆者の会社はご存じのように食品会社の端くれで、ベトナムの菓子を製造販売しているが、毎年9月も半ば頃から売上が激減する。そう月餅商戦が始まり、街は赤や黄の原色に包まれた月餅専用の屋台が歩道を占拠する勢いで乱立するのである。記事の中でも出ていたように、この月餅、日本では菓子のイメージが強いのだが、この国のそれはどちらかといえば月餅の皮の中の具は豚まんの中身を煮詰めたようなものと考えて頂くと良い。
固まった卵のヨークがまるまる入っていたり、甘みが強く去年までは個人的にとても美味しいと呼べる代物とは思えなかったが、今年になり品質の向上と種類が格段に増えたこともあって、随分、美味しくなってきた。(尤もメーカーにも因るが、総合食品メーカーのキムドやビビカは○、昔からの月餅屋のドンカンは努力の跡が見られない)

さて、月餅の日持ちはなんと二ヶ月である。短期決戦の為、利益率はすこぶる高く原料費は高くても2割程度で納まるのでメーカーにとってはとてもうまみのある商品なのだ。7~8年前までは7月に入ると中国系ベトナム人は、本業そっちのけで家族揃って月餅作りのバイトに精を出し、ドンカンが買い付けて市場に流していたが、総合食品メーカーの登場で、このスタイルの商品供給が、いつの間にか中華街から消え失せてしまったのは何とも寂しい限りだが、これも時代の流れなのだろう。今年もまた好むと好まざるとに関わりなく月餅をお中元に贈り贈られるのだろう(笑う)

10月10日(火) ホーチミン市持続可能な発展
* 先週火曜日に開かれたホーチミン市共産党会合で2010年までに段階的に達成させる為の三つの主要開発タスク(経済成長・産業の集約化・生活水準の向上)を設定した。ホーチミン市共産党総書記Le Thanh Hai氏曰く、ホーチミン市は今後5年間の経済成長率を各年12%上昇を維持すべきだと述べ、他の目標値として2010年までに第三次産業の成長率を12% 第二次産業で12~13% 第一次産業で5%獲得出来るようにしなければならないと訴えた。

これらの目標を達成する為に、ホーチミン市は金融・銀行・保険・貿易・通信・IT・不動産・健康・訓練・教育などの質を高めたサービスを提供できるよう改革を断行してゆかねばならないとした。
加えて、Hai総書記、郊外の整備事業・行政改革・国営企業のリストラ及び中小企業の支援増加などを呼び掛け、これらの挑戦がベトナムを世界市場に互して行く活力に生まれ変わるのだと訴えた。
会合では土地管理や公共事業などで引き起こされる汚職や無駄をなくすプログラムの承認も行われた。汚職撲滅プログラムは牽引的な国家及び地方公務員の不正への意識を高め人民に信頼され公明正大さを培わせる為のものである。

持続可能な経済成長に到達するために、ホーチミン市は、市の生活水準を改善するために社会・文化的プログラムを開発し続ける他、貧困地域での飢え根絶および貧困縮小プログラムを促進し、雇用創出プログラムを拡張し、貧しい世帯が生産と小企業に従事するために融資を行うとする。これらのタスクは、都市・田舎の人々間の所得格差是正を目標としており、土地移転補償・再定住・清潔な水道設備、都市管理及び環境の改良を通じ生活の質の向上を高めてゆくとのこと。

(辛口寸評)
ホーチミン市の成長は相変わらずベトナムの発展の縮図のようなもので、この国の経済発展の牽引車的役割を果たしている。
兎に角、二桁の伸びを見せる成長率というのは凄まじい数字で、それを裏付けるかのように新空港のターミナル建設は着々と進められ、至る所で道路の拡張工事が始まり、港湾整備などが急ピッチで行われている。ホーチミン市といえば、一区・三区などの中心部だけがクローズドアップされがちだけど、実は総面積2095キロ平米あり、ほぼ東京都の広さに匹敵する。人気の観光スポット、クチトンネルがある場所もホーチミン市内である。

そんな郊外へ出掛けてみれば道は拡張され、立体交差がかけられた道路が至る所に見受けられ、確かにホーチミン市全体が目覚ましい勢いで発展して来ているのが良く判るというものなのだ。
鳥インフルエンザなどの感染症の不安が本格的なシーズンを前にして成長のブレーキをかけるのではないかとの懸念はあるものの、今、WTO加盟を前にそんな不安も掻き消してしまうほどの、景気に湧く街 それがホーチミン市なのである。

10月11日(水) ローカル企業IT化立ち後れ
* ベトナムのローカル企業の殆どが彼らのビジネスをより機能的に実行する為のIT化が遅れており、折角の高い可能性を引き出せずにいると最近のアンケート調査で浮き彫りとなった。ベトナム商工会議所が行ったこのアンケート結果から、91.9%のローカル企業は独自のウェブサイトを持たず、インターネットをビジネスにたまにしか活用しない企業は96.4%にも及び、また驚くべきことに、この内更に20%は全くそれを利用しないと答えたのだ。多くのVietnamローカル企業はIT化の重要性を認識しているにも拘わらず、その投資は乏しく、管理もなされていないとアンケートは締めくくっている。

これらの企業のIT化への投資の59.9%がPCなどのハードウェアにかけられ、ソフトやスタッフのトレーニングにかける割合は前者が4.8% 後者が10.9%に過ぎず、多くのローカル企業はウェブサイトの有効性についての認識に欠けるばかりか、どのように利用して良いのかすら理解していないという。またIT化を進める極僅かな企業ですら、ソフトメーカーが設定した販売価格でソフトの導入を図ることをせず、出来るだけ安く買い叩こうとする傾向があるのだ。

これはソフトウェアの品質及びウェブサイトの効果が安い価格に作用されることになり、危険な兆候であり、IT全体の質の向上を阻害しかねない。加えて、多くの企業はウェブデザインやコミュニケーションツールとしての容量の増加を促す為の配慮がなされていないのだ。良く作られたウェブサイトは3つの重要な要素がある。
先ず、覚えて貰いやすいドメインネーム 次に魅力的なインターフェイスが搭載されていること、最後は優秀なウェブデザイナーによって構築されたスマートなデザインの中に植え付けられたコンテンツに尽きるのだ。

現代はIT化の時代であり、ウェブサイトを持つことはビジネスをして行く上で効果的で企業競争力を高める人気のツールなのである。言葉を換えれば、企業に代わって24時間営業をしてくれるツールと云えるだろう。有益なIT化はこの厳しい経営環境の中で企業の発展に非常に重大であるとマイクロソフト・ベトナムの代表Christopher Desriac氏も指摘している。故に、ローカル企業は積極的にIT化を推進させ、先ずはウェブサイトの拡充に努めるべきとベトナム商工会議所は訴える。今月から、中小企業はホーチミン市にベースを置くITセンター開設に伴いITコンサルティングサービスを受けられるようになった。同センター開設の目的は中小企業がICTリソースにアクセスしやすくなるようにさせ、コンサルティングを提供することにより、彼らのビジネス競争力を高めることにある。これ以外にもデーターベスの提供や高度なICT技術を駆使したe-learningサービスの提供も行われる予定だ。

このセンターにはパートナーとしてマイクロソフト・ベトナム、ベトナムデータコミュニケーション会社・Netsoft社の他、インテルの二つの代理店が参加し、ベトナム商工会議所の管理で国家事業のひとつとして国内企業のIT化の育成を目指している。コンサルティングは直接、電話、メール、オンラインサポートや次の二つのサイト(www.itb.vn www.itb.com)で受け付けている。これ以外に中小企業IT化対策事業としてベトナム商工会議所は9月26日にヒューレートパッカードと共に(www.it-4-biz.com)を立ち上げた。

(辛口寸評)
記事を読んだところではどうやら、IT化以前にベトナムローカル企業の殆どがウェブサイトすら所持していないことを憂いているようだ。先進国などに比べればこの国では一部の大手国営企業・合弁企業乃至外資系企業くらいが装備しているに過ぎない。
実は弊社でも会社のウェブを持っている。開設して既に7年ほど経過しているので、ベトナムの企業としては古い方で、検索エンジンのヤフー&グーグル英語版にもベトナムの食品会社として登録されてある。掲載歴が長いだけで、更新を年に数回しかしない為、実質、役に立っているかどうかを考えると、はなはだ心許ないのだけど、月に3~4件新規の問い合わせが来るところを見ると、取り敢えず読まれているのだろう。

先だって、日本から取引先のIT企業の社長がやってきた。
ほのぼの系おっとり型の癒しタイプの40代前半の若い社長で、その風貌からとてもITの遣り手とは思えないのだが、西日本では、この人有り!と云われる土木工学系の大家で、今のところ若い社員を食わせて行くため「なんでもやります」のスタンスもとっているこの社長から、あることを聞いた。それはウェブサイトを意図的に大手検索エンジンに引っかかりやすくさせる技があり、キーワードの組み合わせ他、統計を交え構築するのだそうだ。これで、常に自身の関連するビジネスカテゴリーの上位に持って行くことが出来るという。

検索エンジンに載っても通常 見て貰えるページは2ページ目前半までが関の山といわれており、少しでも目立たせることによって営業係数を飛躍的に稼ぎ出すことが出来るわけだ。
弊社のサイトももう少しお金をかけようかな~などと思う今日この頃である。

10月12日(木) WTO加盟 なんぼのもの?!
* 先週 Dinh Tuyen商務相が述べた“11月に開催予定のAPECサミットまでにベトナムは何が何でもWTOに加盟しなければならないということではない”とした発言は多くの人々を驚かせた。
この発言まで、全てがWTO加盟に向け環境作りがされてきたような雰囲気が政府内にも大勢を占めていただけに尚更である。

Tuyen商務相のこのメッセージは国内外に向けて発せられたものであり、国内向けにはWTO加盟最終調整は困難を極めるだろうが、加盟の為にベトナムは全ての貿易パートナーの要求を呑むものではないと暗に込め、海外向けには貿易パートナーがベトナムの足下を見てWTO加盟を餌に甘く見ぬよう牽制したものと考えられている。ある記者会見の席上でTuyen商務相は、既に二国間協定で合意に到った事例をいくらかの貿易パートナーは再度、WTO加盟協議でぶり返して来たことに憤りを感じていたことを漏らしていた。故に、商務相はベトナムにWTO加盟を早急に年内に区切る必要はないと釘を刺したものと思われる。

昨今、ベトナムは国際的投資機関の格好の投資対象となった感があり、メリルリンチMeなどは、先週、代表的顧客の投資家14人を引き連れベトナム視察旅行にやってきた。また、シティグループはアジア新興市場実情調査旅行を企画し20人のファンド・マネージャの第1の目的国をベトナムとして送り込んできた。ホーチミン市証券取引所のTran Dac Sinh所長曰く、このところ毎月各国から20以上の投資家グループが取引所に視察に来所するとし、それは単なる表敬訪問に留まらず、具体的なベトナムでのオペレーション構築のためであり、最近一番規模の大きいものは韓国投資信託管理会社のUS100m$の投資だったという。現在、ベトナムでは19社の投資ファンドの登記がなされており、US2b$が投入されている。

ベトナムが今すぐに答えなければならない主要な2つの問題は、ひとつめはこの機会を逃さないこと、そしてふたつめはどのようにこのトレンドを扱って行くかとなる。ベトナムは90年中頃に同様の機会を得ていたが、多くの投資者は未開市場に引きつけられ一時のブームを呼んだものの、直ぐ萎んでしまったことがある。しかし、結果的にこれが幸いしアジア金融危機の最中にあってベトナムは最悪の事態から免れることが出来たのだ。今のところ多くの投資家たちはベトナムについて前向きな発言をしているが、彼らは明確に市場の規模および利用可能な投資チャンネルの心配しているのだ。

ローカル株式市場の市場資本化の合計はUS3.4b$で、機関投資家の大きな売買ひとつでも市場に重い影響を及ぼすことになるだろう。ベトナムは、したがって、いわゆる株式化プロセスを通じてその国有のセクターの再構築を促進する機会を利用することができるようになり、そして外人投資家が演習し且つ同時に会社が株式を公募するべき強い動機づけを形成する多くの余地を作ることになる。さらに、その小規模投資家のために、ベトナムは外人投資家に徐々にその金融市場を公開して行く戦略を保つべきなのである。

(辛口寸評)
待ってました!!今回のDinh Tuyen商務相の発言は、ベトナムの矜持を遺憾なく発揮したものである。WTO加盟を餌に、ベトナム全体が熱病に浮かされてしまったかのように、がむしゃらに加盟に向けて突き進んでいく姿は正直、筆者自身危機感を持っていた。加盟することが、ベトナムの幸せを確実にするものではないと以前、ここにも書いたように、加盟してからが厳しい世界の競争に晒され、ついてこれない者は淘汰される弱肉強食の道が待っていることは敢えて見ようとせず、バラ色の人生とばかりに加盟後の夢を描く者が多い中、商務相は敢えて国内外に「戒め」の言葉を贈ったのと思われる。これこそベトナムの真骨頂、笑顔で対話しながらも、その懐にはドスを忍ばせている。久しぶりにベトナムの心意気と神髄を感じさせる話題で、日頃WTOそのものに懐疑的な立場を執る筆者も溜飲を下げさせて貰った次第だ。

10月13日(金) 賛否両論 今時の愛の告白
*ハノイ工科大学に通う上級生のQuyetくんが、学校のグランドにバラの花束でハートを作り、その中に“永久の愛を”のメッセージを書き下級生の女子大生へ愛の告白をしてから二週間が経とうとしている。今時の若者が起こしたこの個人的な愛の告白に古い世代の人々は目くじらを立てる。私自身は、この行動には消極的な態度を示している。というのも、肝心の女性たちの意見も、消極的且つ懐疑的であるからだ。例えば、同大学外国語学部に通う女学生のViet Dungさんは、彼女の彼氏が同じような告白をしたとすれば嬉しいと思う反面、恥ずかしくて迷惑と考えるという。

実際、このような公共で個人のプライバシーを強調することにハノイの男性たちは好ましく思っていないようで、建設会社に勤務するViet Hoangさんは、「全ての男性が勇気を持ってこのような愛の告白が出来るものでなく、恥ずかしい事と考えているのですが、僕の彼女は公共の場で愛を示せといいます。私にもほんの少しくらい男子工科大生くらいの勇気があれば、、、」と語った。

その後、Quyetくんにこの当時の模様を尋ねたところ、本人は何本のバラの花を買ったか覚えていないようで、ただ云えることは全て美しく新鮮な花々だった事だという。彼が購入したバラはQuang Ba通りのナイトマーケットで仕入れ、バラ文字を作るのに45分掛かったそうだ。Quyetくんが行った一連の行動は果たして真心の愛からなのか或いは、好意を持つ女性の気を引くためなのかは判らないものの、この方法は可愛くおしとやかなベトナム人女性にとって好ましいものとは言えない。「仮に私の彼氏が同じようなことをすれば、私は愛を受け入れません。だって、見知らぬ人々にまで関係が知られてしまうし、恥ずかしいですから、、」とハノイ国家大学で教鞭を執るNguyen Thi Thu Van女史。

一組のカップルが特別の愛を育むのは、そのカップルの努力によってしかもたらされません。第三者が、それを共有も理解も出来ないものだ。私の考え方が古いのかも知れない。そんな人は私を旧式と呼んで頂いて構いません。しかし、どんなに古いと云われようとも、公共での愛の告白はそれが本心からか否かが問題ではなく、現実的にはエゴと無駄遣いを象徴させる退廃的な行為であると思うのです。

(辛口寸評)
最近の若いベトナム人、特に20代の恋愛意識は随分変貌を遂げているようで、夕方、サイゴン側の川縁や市内の公園などを除くと若い男女が人目も憚らず、愛の確認と言う名の痴態を繰り広げている。傍らに人が無きがごとしで傍若無人と云うが、全く子供を連れて一緒に歩いちゃおれないほど盛況なのだ。

流石のベトナム人も今回ばかりは工科大生のとった行動にあっけに取られ、新聞紙面にまで物議を醸し出したが、当の本人もまさかここまで話題性が広がるとは思わなかったことだろう。果たして、愛の告白を受けた件の女性は今どうしていることだろうか?Quyetくんが絵図を引いたように愛は成就したのだろうか、それともやぶ蛇だったのか?興味はその一点に尽きる。公衆の面前で愛の告白は、告知する面に於いて効果大だと思われるが、実践に於いてはもう少し自重した方が好結果が得られると言うことなのだろう。

Quyetくんに次の機会があるのなら、今度は好きな人をドライブに誘い、海辺に停め夕日が落ちる時間を見計らい花で満載にしたトランクを開け、その中心にそっと置いたプレゼントを指さし一言、キザな言葉のひとつも投げかけたら効果覿面!!そんな洒落た真似をしてみるよう奨めてみたいものだ。。。。(笑う)

10月14日(土) 中高年の為のエクセサイズ
*ハノイのHoan Kiem湖へ早朝や夜半に出掛ければ、湖畔の小道を占領し、エクセサイズに励む女性たちのグループを何組もみることが出来るはずだ。

近代社会に入り、バイクの利用やウェスタンフードの到来は都市居住者の健康を危機に晒すようになり、昨今、特に女性たちの間で健康に対する意識の高まりを見せつつある。

「朝のエクセサイズはどこで行うのですか?」と私に尋ねて来たTrung Tu区在住の今年45歳になる女性は彼女の所属するエクセサイズグループに入るよう勧誘してきた。彼女は既に三年に渡り毎朝5時に起床し、近所の公園でエクセサイズを行っているという。彼女の仲間の年齢層はほぼ同じか幾分高めで、練習は烈しいものではなく中高年に合わせてほどほどの中身にしているのだと語る。

私は幾つかのエクセサイズグループを比較しに行くため、早朝、Dinh Tien Hoang通り・Thanh Nien通り・Giang Vo通りの公園へ出掛け、参加女性の年齢層・ルックス・エクセサイズの内容を見て回ることにした。それぞれの公園には4~5組のグループがあり、各グループは20名前後で構成され、エアロビクス・瞑想・古武術・舞踊などをしている。

深い瞑想をしているグループは高齢者で構成され、動きがゆったりし単調なせいか40前後の人たちには人気が無いようだ。
「毎朝、散歩を日課としていた私は、はじめはクラブに入る積もりなどありませんでした。が、ある日を境にして、エアロビクスの楽しみを知り、今は楽しんでエクセサイズをしています。」というのは、Thu Traさん。

Kim Lien区のMai Hoaさん曰く、他人からみればちょっとおかしな動きの朝のエクセサイズですが、新鮮な空気と広い空間の中で思いっきり身体を動かす楽しみは言い表せないほどらしい。また、ひとつのグループに所属しなくても体調や気分に合わせて別のグループへ参加しても良いという。実際、ある若い女性は初めダンスクラブに入ったものの、動きがハードだったため、エアロビクスに移ったのだと語ってくれた。

クラブへの参加費が安いことも手伝ってクラブの数は増加傾向にあり、初老の女性に取ってクラブの参加は退職後の楽しみのひとつになりつつある。しかし一方では参加費の高とよりも、参加して具体的な効果を得られるかが重要と考えるお婆ちゃんもいるそうだ。

とはいえ、このようなエクセサイズ・クラブの風潮に批判的な意見を持つ男性も多く、必要以上の露出度の高い身体の動きは、彼らの散歩の目に毒だという。「多分、60過ぎの婆さんたちだろうが、いい歳をして何故、エアロビクスなどというものにうつつを抜かすのかワシには判らん!」とある初老の男性は憤りを隠せない様子。Thanh Cong公園近くに住む紳士Chi Hungさん曰く、エクセサイズに熱心な女性の一部にはパジャマのようなものを平気で着てくるものがおり、よくもまあ朝からあのような格好で公共の場に現れるものだと驚きを禁じ得ないそうだ。

「私は出勤前のエクセサイズのために朝ここに来ているだけで、別にファッションについて他人からコメントを貰おうとしているのではないのです。本人の着心地が良い服装を選んでいるだけなのに心外ですわ。」とある中年女性参加者は憤る。

「僕は毎朝Truc Back湖へ出掛けますが、エクセサイズに集中出来ないのです。というのも多くの音楽が同時に錯綜するのでリズム感が取れないからです。」と若者のHungさん。「それに年寄りのおばさんたちが奇妙なステップを踏んでいる姿を見るのは耐えられない。」とHungさんの友人は同調する。友人は続けて、「特に奇妙奇天烈なのは、年寄りグループのエクセサイズの選曲が何故かアメリカの“Beautiful Life”で、この曲は若者たちのもので、年寄りが使うには恥ずかしいだけです。」と手厳しい。

カナダ人のJoseph Ruelleさんが自身のブログでThong Nhat公園の英語曲Boom Boom Boomを使ってエクセサイズに励む老婦人たちへのコメントを残している。Ruelleさんは、この曲をエクセサイズ用に選曲するのはリズミカルだし、ファンキーなので判る気もしないでは無いが、歌詞の意味を想像するととても新聞には載せられない内容で、これを聞く度に爆笑してしまうのだと、、、、。

とはいえ、殆どの男性は女性たちが家から出てエクセサイズをすることには同調しており、彼女たちが家庭や職場で緊張を強いられ続ける生活から一瞬の安らぎをエクセサイズに見出し、それが健康増進に繋がれば一番では無いだろうかとHungさんは結んだ。

(辛口寸評)
近代的な生活が享受出来るようになった都市部に住む中産階級は、ホテルや街のフィットネスに通い、一般のベトナム人は公園でのグループごとのエクセサイズに朝晩汗を流している。以前、彼女らの身なりといえば、アオババが主流で、どれを取っても皆同じだったのだが、近年は個性的な服装で参加する女性も多くなった。
ファッションはそれぞれ自分の好みに合った着こなしをすれば好いのだが、やはり中には自分のことを一切考えず、TPOを無視した方も増えてきている。

例えばレオタード。日本でも一時期流行った。若くてピチピチの娘さんが着こなすと誠に目の保養になり、立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花なのだが、これをおばさんたちが着ると、概ね、立てばビア樽、座ればヤカン、歩く姿はドラム缶ととてもじゃ無いが目に耐えない。(待てよ、、、筆者の体型 そのものでは無いか!!)要するに、これまで公園という公共の場で自由にエクセサイズをやってきた人たちの中に差が生まれて着ている証でもある。

健康の為とはいえ、他人の迷惑をかけてはいけない。レオタードのようなウェアーが買える身分になれば、多少の余裕もあるのだろうから、そういう人たちはどうかフィットネスへ参加し、公共の場から隠れる必要があるのでは無いだろうか。(というわけで、筆者も人知れず毎朝、家の屋上で減量体操に励んでいるのです、、、泣)

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