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2007/02/14

居直り強盗「北朝鮮」、話を10年前の振り出しに!

勝ったのは「北朝鮮」。繰り出す不誠実の積み上げに、誠実な側が根負けした

「米国」は追いつめられていた。昨秋の連邦議会議員選挙で、与党「共和党」が歴史的大敗を喫して以降、あらゆる事で余裕を失っている。
いわゆる「民主主義」国家としての誠実さを合衆国内へ示す必要に駆られたわけで、不誠実を繰り出し積み上げる「北朝鮮」は、ほくそ笑んでいたことだろう。

しかし一方で「北朝鮮」も、「米国」による「経済制裁と金融制裁」が効果を現し、相当シンドイところへ追い込まれていた。
それでも「北朝鮮」の体制は倒れない。「米国」はあと2年で交代だ。
誠実さが求められるのは「米国」であって、決して「北朝鮮」ではない。

従って、チキンレースだ。結果は「北朝鮮」が恵みを受けることを得た。

よくよく考えてみよう、ほぼ10年前に、米朝合意した中身はいったい何だったのか?
米国と日本の世論は、成果を得たような論調を意図的に繰り出そうとしているようだが、事実は(10年前の合意)振り出しに戻ったに過ぎない。

その上、「北朝鮮」はプルトニウムを10個は開発確保した。この扱いについては曖昧模糊とした表現だ。玉虫色で、どうにでも読める。

今回の合意内容を基軸に、全面解決に向かうには相当の決意が必要だ。
合意した中身は、全て妥協の産物だ。中国の武大偉は「自画自賛」を強いている。

この間「中国」の武大偉が編み出し繰り出した、言葉は「罠」に満ち溢れていた。議長国が中立ではなく「北朝鮮」の側に立っているわけだから話にならない。
最大の罠は「支援するエネルギーの量は科学的な根拠が必要だ」とした下りだろう。「北朝鮮」は200万トンを主張した際に場外で発言している。
これは、聞きようによると「北朝鮮」をたしなめているように聞こえるが、実は「米国」と「日本」を牽制しいるわけだ。結局「北朝鮮」の主張を受け入れ合計100万トンではないか。3600億円だ。核兵器開発で得たギリギリ外交の結果、稚拙な暴力乞食がタダで手に入れる原油の量だ。
誰が、提供するのか。「中国」と「米国」にでも担って貰いたい。

「日本」は、「拉致問題」に拘る必要があるから、「米国」が「北朝鮮」をテロ支援国家のリストから外すことに同意したので、梯子をハズされた格好になる。
「日朝協議(作業部会)」でやりなさいと、「米国」と「中国」は切り捨て「日本」へ突きつけたわけである。暴力乞食の弟分の「韓国」は、早速「日本」が原油支援から逃げないように牽制を忘れない。
最終的には、「日本」の金をあてにしただけではないか。

10年以上の歳月をかけ、短期的にも一年半ほど前にも、同様の合意を得ている事実を省みたのだろうか、誠実な側が不誠実な側に押し切られただけのことだ。

これから、本当の意味で「日本」の外交能力が問われる。

引用開始→ 6か国、共同文書採択し閉幕…日朝正常化へ作業部会も  (讀賣On Line)
北朝鮮の核実験

【北京=瀬口利一、黒見周平】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議は6日目の13日午後、北京の釣魚台国賓館で全体会合が開かれ、北朝鮮の核放棄に向けた「初期段階の措置」と見返りのエネルギー支援などを盛り込んだ共同文書を採択、閉幕した。

北朝鮮が60日以内に寧辺(ヨンビョン)の核施設の停止や監視を受け入れる代わりに、他の5か国が重油5万トンを支援し、北朝鮮が施設を無能力化すれば支援規模も大幅に増やすとしている。日朝国交正常化など課題別の5作業部会を30日以内に開催することも盛り込まれた。次回協議は3月19日に開催される。

「共同声明の実施のための初期段階の措置」と題された共同文書は、北朝鮮の核放棄を盛り込んだ2005年9月採択の共同声明の履行を具体化した初めての文書。06年10月に核実験に踏み切った北朝鮮の核開発に歯止めをかけられるかどうか注目される。ただ、核施設の使用停止(シャット・ダウン)などあいまいな規定も多く、今後の争点に浮上しそうだ。

共同文書は、第1段階として60日以内に、北朝鮮が寧辺の再処理施設を含む核施設の活動停止・封印や、監視・検証のための国際原子力機関(IAEA)の復帰を受け入れる代わりに、5か国は重油5万トン相当の経済・エネルギーや人道支援を提供し、米国は北朝鮮のテロ支援国指定解除や敵国通商法の適用終了の作業を開始するとされた。

さらに第2段階で、北朝鮮が核計画を完全に申告し、すべての核施設を無能力化した場合、最大重油95万トン相当を追加支援するとされた。

一方、共同声明に盛り込まれた〈1〉朝鮮半島の非核化〈2〉米朝国交正常化〈3〉日朝国交正常化〈4〉経済・エネルギー支援〈5〉北東アジアの平和・安全メカニズム――の五つの課題別に作業部会を設置し、いずれも30日以内に第1回会合を開くとされた。初期段階措置の実施後、速やかに6か国外相会議を開くことも盛り込まれた。

中国首席代表の武大偉外務次官は閉幕式でのあいさつで、共同文書の採択で「朝鮮半島非核化は重要で堅固な一歩を前に進めた」と強調した。

日本首席代表を務める佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長は13日夜の記者会見で、経済・エネルギー支援について「参加することを表明しているのは米韓中露だ。日本が当面、参加する方針でないことには完全に理解がある」と述べ、重油5万トンの支援に日本は参加せず、他の4か国が負担することを明らかにした。
(2007年2月14日1時33分  読売新聞)
Copyright © The Yomiuri Shimbun.    ←引用終わり

引用開始→ 核施設「臨時中止」で100万トン支援…北朝鮮が報道  (讀賣On Line)
北朝鮮の核実験

【ソウル=中村勇一郎】北朝鮮の朝鮮中央通信は13日夜、6か国協議での共同文書採択を伝えるとともに、第1段階の措置として核施設を「臨時中止」することにより、100万トン分のエネルギー支援が得られると報じた。

第1段階の核施設の「活動停止」では5万トンのみを支援し、すべての核施設を「無能力化」した次の段階で95万トン分を支援するとした5か国側の解釈とは食い違っており、今後、北朝鮮が核施設停止だけで100万トン分の重油支援を要求する恐れが出てきた。

同通信は米朝国交正常化については、「懸案問題を解決し、完全な外交関係へと進むための会談を始めることにした」と報じたが、日本には言及しなかった。初期段階措置の実施期限など詳細にも触れていない。
(2007年2月14日1時11分  読売新聞)
Copyright © The Yomiuri Shimbun.    ←引用終わり

引用開始→ 金融制裁解除、30日以内に解決…米首席代表  (讀賣On Line)
北朝鮮の核実験

【北京=坂元隆】6か国協議の米国首席代表、ヒル国務次官補は13日夜、北京市内のホテルで記者団に、北朝鮮が要求していた米国の金融制裁解除問題を「30日以内に解決する」と中国に伝えたことを明らかにした。

次官補はまた、共同文書で取り扱われていない北朝鮮のウラン濃縮計画は「非核化の作業部会で論議すべきだ」と指摘。

米朝関係の作業部会の第1回会合をニューヨークで開き、北朝鮮首席代表の金桂寛(キム・ケグァン)外務次官を呼ぶ考えであることも明らかにした。
(2007年2月14日0時8分  読売新聞)
Copyright © The Yomiuri Shimbun.    ←引用終わり

追加引用します(2007/02/14. 18:30)

金桂冠(キム・ケ・グァン)は、帰国したらおそらく英雄だろう!腐りきった豚野郎から抱きかかえられるだろう。これだけ、時の権力者の意志に忠実な外交官も稀な存在だ。

「日本」の外交戦略も能が無さ過ぎる。しかしそれ以上に「米国」の外交も場当たり的で救いようがない。ヒル国務次官補は、頭もよく、相応のインテリジェンスを備えた人物だろうが、世間知らずというか、人を疑うことを知らない典型的な好人物だ。

お人好しという点では、平均的な「米国人」の代表だろう。この点では、ジミー・カーターというヨボヨボの元大統領も変わらないことが、今回明らかになったように思う。
そうは言っても、彼も一人の外交官(公務員)だから、「米国」政府の意志に従わざるを得ない。その意味で、「北朝鮮」のワルの度合いは、「米国」などモノの数ではなく、はるかに上回っている。それよりも、極めて曖昧模糊とした文書を適当かつ強引にまとめる「中国」などは、やはり強盗集団の上を行く最悪のプロデューサーだ!
これから、「中国」がデカイ態度に出るだろう。

「日本」は、ここまでコケにされて、どうオトシマエをつける考えか。

引用開始→ 北早くも二枚舌…核施設「臨時中止」重油せしめるハラ   (夕刊フジ)

6カ国協議閉幕を前に握手する各国代表だが、北の高笑いが聞こえてきそう(AP)

北京で開かれていた6カ国協議が13日にまとまり、北朝鮮の寧辺の核施設「無力化」と重油100万トン支援が決まった。しかし北は早くも核施設は「臨時中止」だと公言し始めたほか、肝心の現有「核兵器」については全く言及されていない。核の脅威が去らないまま、北に重油だけをかすめ取られる恐れがある。

今回の合意で北が行う措置として明示されたのは寧辺の核施設の活動停止・封印だけ。この施設はプルトニウム型の核兵器開発の拠点だが、施設が老朽化している上に、「すでに核爆弾数発分以上のプルトニウムを取り出している。昨年10月に核実験をしたのも、十分な量のプルトニウムが手中にあるからこそ」と軍事専門家も指摘する。

一方で、ウラニウム型核兵器開発につながる高濃縮ウランや核実験に関しては問題にされなかった。ということは今回の合意は「プルトニウム型核兵器をこれ以上増やすことに歯止めをかけたに過ぎず、ウラニウム型核兵器はまだ開発・装備できる」ことになる。

事実上、ほとんど譲歩することなく、見返りとして北が得るものは大きい。まずは5万トンの重油が日本を除く4カ国から支援される。さらにその後、北がすべての核施設の申告と既存の核施設の機能停止に応じれば日本を含む5カ国から95万トン相当が追加される。

合意内容にしても、朝鮮中央通信が13日の報道で、核施設の稼働は「臨時中止」だとしており、今後いつものようにゴネ始める可能性が非常に高い。

「北がすでに持っている核兵器を手放す可能性がほとんどない以上、現実的な対応も必要」(米政府関係者)とはいえ、核の脅威はあまりにも重大だ。
ZAKZAK 2007/02/14  ←引用終わり

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