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2007/02/10

アジア社会は「月暦・正月」へまっしぐら!

今日は月暦12月23日。ベトナムでは、月暦正月(Luna Year)、中国では春節、勿論、韓国も台湾も、まもなく正月、あと一週間後です。ベトナムでは今日から正月を迎える準備に入ります。

ベトナムの正月を、日本では「テト」と呼びます。この方が、日本人には馴染みがあるようです。ベトナム語で「TET=テト」とは「節」という意味を表します。一般的に呼ばれる「テト」ですが、実際には「正月節」と呼ぶわけです。何でも言葉を省略し表現することに長けているベトナム人は、いつの間にか、「正月節」の正月が消え「節」だけを消滅させ、残された「テト」だけが「正月」を表す言葉になったようです。実際には、日々の生活の中には多くの「節」がありますが、そうそう毎回、盛大に祝っておられません。生活律での習慣を重視するベトナムも、生活律の中で最も格が高い「正月節」を重視し大切に受け継いでいるともいえます。

というようなわけで、今日から年末の迎春準備で一番忙しい日々が始まるわけです。何よりも、(各)家の竈(かまど)の守り神が鯉に乗って天へ帰り、正月には天から派遣された竈(かまど)の守り神と入れ替わり、ご先祖様がそれぞれの家へ戻り、家族と一緒に「正月」を祝う、伝統的で大切な生活律上の習慣をそれぞれの家族(家)が執り行うからです。

家族、一族を挙げた行事としては、一番大切な事柄ですから、その準備は入念に行われ盛大に行われます。日本では、現世を生きる人達と先祖累代をそれぞれの家に迎え、共に「正月」を喜び祝う習慣は失くしたようですが、ベトナムでは厳然と受け継がれています。

そのために、国内、海外を問わず家族の元へ戻る人達で、交通機関の混雑が始まります。(日本人も、まだ、年末年始に帰郷する習慣だけは形の上で維持しています)

中国でも、「春節」を迎えるために、多くの人々が帰郷を始めます。日本へ留学中の学生も就職を前に、「春節」で帰郷できるのは、おそらく今年が最後だろうからと言って、一時帰国の準備(航空券の手配と座席の確保)に忙しかったようです。

キリスト教徒が、クリスマスを家族と共に祝うことを大切にするように、アジア世界に残る宗教律的生活律ともいえる、人々がそれぞれの先祖累代と共に「正月」を祝う、そのためにイロイロ努力する流れを見ると、何かホノボノとしていて「いいなぁ~」と思う今日この頃です。

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