神戸製鋼は、好決算に浮かれず、知財侵害に対し責任を示して貰いたい!
神戸製鋼は、予想どおりの好決算!
「それは、おめでとう!」と申し上げたい。
株価も、堅調のようで結構なことずくめのようだ。
しかしながら、「2006年環境社会報告書」の40ページの記述は、全くデタラメであることを認めたわけだ。
加古川市と播磨町の市民が、郷土を守るため、ひたむきに汗を流し続けてきたボランティア活動へ、神戸製鋼加古川製鉄所の現場で働く人が、「心を打たれ、参加した」。
その体験の素晴らしさを、社内報で紹介した。
ここまでの話なら、何の問題もなく、むしろボランティア活動を主宰する側からは、大きく歓迎されたことだろう。
しかし、それ以上の手柄にしてしまうのが、煤煙データを長年改竄し続け地域社会を騙し続けてきた「神戸製鋼」の厚顔なところで、何と、有価証券報告書を補強するアニュアルレポートと一体的な「環境社会報告書」の40ページで、まるで自社が主体的に地域のボランティア活動を支え応援しているかのごとく捏造し記事を作成して平気だったのである。
しかも、そこで使用したデータは、地域のボランティア市民団体が、長年にわたり蓄積してきたデータであり、一遍の利用承諾も得ないまま自社へ転用して平気だったわけだ。平然と著作権を侵害したことは逃げられないと、既に市民団体との交渉過程で部分的に謝罪した。「データの無断使用は、もちろん著作権の侵害」だが、侵害を受けたデータは、地域の市民が長年積み上げたボランティア活動により得た「データ」である。
これは、「知財」そのものであり、参加した地域市民の「無体財産権」である。
つまり、「神戸製鋼」は、秘書広報部が犬伏社長名で発行した「環境社会報告書」で、地域の無体財産を侵害し、なおかつ自社が自ら主体的に取り組んでいるかのような印象を、読み手に誘発させる記事を捏造したのである。
これは、窃盗と同じではないのかなぁ。窃盗というような単純な刑法犯ではなく、「知的財産権」の侵害、「無体財産権」侵害に相当すると考えられるから、その行為は社会的に糾弾されるべき内容だ。
「環境社会報告書」を発行してから、直接的な関係性について言及できる状況にはないが、「神戸製鋼」の株価は堅調な上昇傾向を示していると窺える点に、注目しておく必要がある。これらの点も踏まえ、第二回目の話し合いは、議事録を残し双方の出席者が議事録署名人として署名文書を残している。
連休明けには、「神戸製鋼」秘書広報部から、加古川市と播磨町を中心にした地域の市民ボランティア団体へ、経営陣から責任と誠意のある回答を得る予定になっている。
回答を得たら、その詳細を「コラコラコラム」は、市民ボランティア団体の諒解を得た上で紹介する予定だ。
引用開始→ 【決算】神戸製鋼の2006年度は増収,2007年度は減益見込み (日経NET)
DATE 2007/04/26 17:44神戸製鋼所は,2006年度(2006年4月~2007年3月)の連結決算を発表した。売上高は1兆9102億円,営業利益は2086億円を計上。前年度同期と比べてそれぞれ,14.6%の増加,5.3%の減少となった。増収に伴う利益の増加はあったが,総平均法での在庫評価による収益押し上げ効果が前年度よりも減少したことに加え,減価償却方法の変更による償却負担の増加したことが響いた。
営業利益は減少したが,経常利益は1832億円と前年度同期から3.6%増加している。持分法適用会社の収益構造改善により営業外損益が好転したことが大きいという。
鉄鋼関連事業では,汎用品と高級品共に需要が拡大。特に,製造業向けの高級品を中心に販売を伸ばしたという。加えて,原材料価格高騰の影響を一部転嫁できたことから,販売価格も若干上昇。同事業の売上高は8306億円と,前年度同期から9.5%増加した。一方,営業利益は945億円と前年度同期から27.7%減少した。前述のように,在庫評価による収益押し上げ効果の減少や,減価償却方法の変更による償却負担の増加が影響している。
アルミ・銅関連事業では,販売量は前年度並みだったものの,地金高騰による販売価格の上昇に伴い,売上高が3973億円と,前年度同期から30.3%も増加。営業利益も346億円と,前年度同期から48.4%増加した。
2007年度の業績見込みは,売上高が2兆600億円,営業利益が1780億円,経常利益が1350億円,純利益が800億円。営業利益,経常利益,純利益のすべてが減少するという見通しだ。
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