ペルシャ湾は風雲急を告げることになるか?米・英・欧のイランへのホンキ度が問われる状況に?
エイプリル・フールの悪い冗談かと思ったが、イランは本気らしい?!
このところ、半年近く、パレスチナとレバノンから近況メールが届かないため、中東についての情報は粗略だった。いい加減な観点でブログを上げるわけにもいかないので、この方面のテーマは沙汰止みだった。
しかし、この間、米国とイランの関係は、表面上の音沙汰とは異なり、相当の駆け引きが為されたように見える。
小競り合いは生じても表面上は静かな雰囲気が漂っていた。
だが、3月23日に生じた「事件」は、英国側の「つい、うっかり」が、イランには格好の贈り物と映り、イランの強突張りアハマディネジャド髭オヤジをいきなり元気づけた。
これでは、米国はイラクから撤収しようにもできない、いよいよ本当の泥沼に陥るのではないだろうか。
米国のブッシュ親分もそうだけど、イランの強突張りアハマディネジャド髭オヤジも相当なタマのようだ!頑迷固陋を地でいく二人のことだから、いつかこうなるのでは?と思っていたが、いよいよらしい。
イランは、米国がイラクの泥沼で藻掻いていることを逆手に取り、いよいよ本格的に挑発する行為に出るようだ。
一般的には、戦う考えや気持ちがなければ、「領海侵犯」を強く非難し、貸しを作って解放することで、国家としての威信を守る姿勢を見せるわけだが、
原理原則重視の教条国家イランが相手となると、そう簡単な展開となりそうにないのが今回の事情のようだ。
困った奴らには、困った奴らが絡むことで「戦争」への途が準備される。
EU(欧州連合)は、英国を支持する狙いで、形式的に外交上のポーズをとり、イランを非難し「ヤルならヤルぞぉ~!」と空元気の牽制を試みている。
だから、イランの強突張りアハマディネジャド髭オヤジは意に介さない。
それよりも、メディアを巧みに利用し、より強い挑発に出てきたわけだ!
そして、戦う意志を示したわけだ!
実際には、米国を始め、英国もEU(欧州連合)も想定外のことだから、いきなり挑戦状を叩き付けられても実のところ為す術がない。
イランの強突張りアハマディネジャド髭オヤジは、想定通りの展開で薄ら笑いを浮かべていることだろう。
イラクは、北部で150人を超える犠牲者を出すテロで大混乱に陥ることだろう。これもイランの強突張りアハマディネジャド髭オヤジには想定範囲の作戦行動ではないか。
嫌なことだが、アレキサンダー大王の遠征、十字軍の遠征に次ぐ、中東大戦争という悪夢の予感がいよいよ現実味を帯びホンモノになる予兆かも知れない。
これへの対処を誤ると、現在は空元気の北朝鮮の腐りきった豚野郎は、妙に調子づいて周辺を脅迫する行為に出ることだろう。既に米国の交渉担当者ヒル次官補は、第二次世界大戦前に、ドイツを相手にチェコの割譲を承認した、英国のチェンバレンに似た行動を選択し、北朝鮮を勢いづけている。
米国とヨーロッパの社会に根付く、形式上の「欧米型民主主義」の思考力と論理力が、イスラム的価値観による「原理主義、原則主義」に激しく揺さぶられることになる。
どこまで保つか、形式上の「欧米型民主主義」。
世界というより国際社会の力量が試されよう。
これは、エイプリル・フールの悪い冗談であってもらいたいなぁ~。
引用開始→ 米大統領、英兵の即時解放要求 「許し難い」とイランを非難 (産経WEB)
イランがペルシャ湾で英海軍兵士ら15人を拘束した事件で、ブッシュ米大統領は31日、イランの行為を「許し難い」と強く非難、15人の即時解放を要求した。大統領山荘キャンプデービッドでブラジルのルラ大統領と会談後、共同会見で語った。ブッシュ大統領が事件に言及したのは、3月23日の発生以来初めて。一方、AP通信によるとイランのアハマディネジャド大統領は31日、英国が領海侵犯したと再び強調した上で「尊大な大国」は謝罪もせずに勝手な声明などを出していると非難した。事件に「深刻な懸念」を表明した国連安全保障理事会の報道陣向け声明などを念頭に置いた発言とみられる。
ブッシュ大統領は「イランはイラク領海から彼らを連れ去った」と述べ、事件発生当時、英兵らがイラク領海内にいたと強調。イラン政府が15人を「人質」に取っているとの認識を示した。
さらに「事態を平和的に解決しようとするブレア英首相を強く支持する」と述べ、「代償」を支払うつもりはないと無条件での解放を求め、イラン側をけん制した。
記者団からは「拘束されたのが米兵だったら軍事行動を考慮するか」との質問が出たが、大統領は返答を避けた。(共同)
(2007/04/01 13:06)
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引用開始→ 拘束の女性水兵、英の非認める手紙…宣伝工作と英政府 (讀賣On Line)
【ロンドン=本間圭一】イラン・イラク領海の境界付近で起きた英兵15人の拘束事件で、唯一の女性兵フェイ・ターニー1等兵が英国側の非を認める手紙や映像をイラン当局が相次いで公開、英国で波紋が広がっている。
英政府は女性を利用したイランの宣伝工作との立場だが、女性兵の前線投入の是非をめぐる議論が高まる気配も見せている。
在英イラン大使館は3月30日、「私は、ブッシュ、ブレア両政権の介入政策の犠牲になった」とするターニーさんの手紙を公開した。今回も含めこれまでに公表された3通のうち2通がターニーさんの手紙だ。さらに、イランのテレビ局は、ターニーさんがイラン領海への侵犯を認める映像を放映した。英国は、女性を利用した「極めて露骨な宣伝工作」(ベケット外相)との立場で、英紙デイリー・メールは、「女性兵は、男性よりも、強力な宣伝の武器になる」と指摘した。
一方、英有力シンクタンク「ファビアン・ソサエティー」のスンデル・カトワラ事務総長は「事件は女性兵に関する議論を再燃させた」と語る。英軍は現在、攻撃性などを理由に、陸軍歩兵部隊などへ女性の配属を認めていないが、具体的な配置になると専門家の間でも意見が分かれる。
今回の事件では、女性兵士が「宣伝に利用」されたほか、ターニーさんが3歳の娘を持つ母親だったため、解放を優先させ、外交的な妥協もやむを得ないとの声もある。英紙インデペンデントは、「女性の前線任務を認めるべきか」との記事を掲載した。
(2007年3月31日21時52分 読売新聞) ←引用終わり
引用開始→ 拘束の英兵15人、訴追手続き始まる?情報が依然混乱 (読売新聞=@nifty)
【テヘラン=渡辺覚】イラン・イラク領海の境界付近でイラン当局が英兵15人を拘束した事件で、イラン国営通信は31日、駐露イラン大使が露テレビに語った話として、拘束中の15人に対する訴追手続きが始まったと報じた。
ただ、大使はその後、翻訳ミスがあったとしてこの報道を否定し、情報が錯そうしている。
当初の報道で、大使は「英兵に関する法手続きは開始された。容疑が立証されれば処罰されるだろう」と述べたとされていたが、その後、大使自身が報道の一部を否定し、「英兵の拘束は法的な手続きにしたがって行われているということを話しただけだ」と強調した。
一方、相次ぎ公開されたビデオ映像で英兵が領海侵犯を「告白」したことに触発され、国民の間でも英国に対する抗議の動きが広がっている。
[読売新聞社:2007年04月01日 01時36分]
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