誰もが好んで、「ワーキングプア」を選択しているわけではない!
景気は上向き傾向を示していると、極めて楽観的な論調が目につくようになってきた。確かに、景気回復の基調は窺えそうな気配もないとはいえない。
しかし、その本質は、単純労働の賃金カットまたは大幅な切り下げによる要素が強い。
いかに否定されても、その疑いを完全に排除することは難しい。
「連合」という御用組合の集合体に身を置く「労働者もどき」の側や、生涯安定した雇用を約束されている「官公労の組合員」には分からない事態が、根深く進行している。
それは、コイズミ・ドンイチロォとタケチン・ヘェクセェゾォーが「派遣労働」制度をあらゆる職域職場で合法化した事に始まる。労働力のテンポラリー活用に原因があることは、既に共通認識になっている。
「連合」は、今年の「春闘」でも、自らの賃金獲得には目の色を変えたが、日頃から「自分達も加担し、足げにしている『派遣労働者』と『偽装請負』の是正には見向きもしなかった」ではないか。
その意味で、「連合」の高木は御用組合のボスそのもので、「経団連」のボス御手洗の提灯持ちか靴磨き係に過ぎないのだろう。
自ら痛痒を感じないのだから、どうってことはないわけだ。
民主党は、連合をスポンサーに抱えるため、国会の場では、イッカン・ナットオが、時折自己欺瞞を隠す目的で、ガラガラ声で吼えるポーズを見せはするけれど、本気で、「派遣労働」制度に幕を降ろさせようとしているわけではない。
「派遣労働」制度そのものが「経団連」と「連合」の談合デキレースなのだから、根本的に変わるわけがない。
挙げ句の果てに「連合」に所属する「御用組合員」の職場の指揮者は、「派遣労働者」に向かい「あなたが、努力しないからでしょう!」とか何とか平気で口にする。
「オイっ、それは人権侵害じゃないのか?」と言う者も、その場にはいない。
密室の中で、ジワジワ、陰湿なイジメが続く。「派遣労働者」が反抗的な言動に出れば、即座に契約解消だ。
これは、現在の奴隷労働だ。
1960年代~1980年代初頭まで、大都市には「人足寄場」があった(いまもある)。
そこにはその筋の手配師がおり、日雇い労働者を集め、必要な現場(主として工事現場)へ送り込む。事故は勿論ケガをした者や文句を言う者は二度と雇わない。暴力的な使い捨ての繰り返しだ。
これを巧妙に変化させ合法的に制度化した姿が、現在の「労働者派遣制度」である。
本来、労働者の権利や保護を目的にするなら「連合」は、制度を批判し撤廃させるべきだが、御用組合だから何もしないのである。むしろ雇用現場では、「派遣労働者」を管理すると称し堂々と、不当労働行為を買って出る始末だ。働く者としての意識もないし話にならない。
世間は、冷たい目で「連合」の実態を見据えているから、「連合」の組合員組織率は低下する一方である。
そのうち、所属する企業というお代官様と手を組む「エッチゴヤ」にでもなりかねない、というか、「エッチゴヤ」そのものだろうという鋭い指摘もある。
「賃上げ」交渉の場で、「エッチゴヤ」の「連合」は、お代官様へ、見えない賄賂を贈り、「そちもワルよのぉ~~、ハッハッハ」となっているではないか。
社会全体が深刻な若年労働力の流動化について、その受ける影響を深刻に捉えなければならないにも関わらず、「連合」は見て見ぬふりで平気の平左だ。
「ワーキングプア」の上で胡座をかき、「ワーキングプア」の生き血を吸って平気なのは、御手洗「経団連」の提灯持ちか、靴磨き係、いやいや「連合」は手水鉢と手拭き紙そのものではないのかな?。
代々木の政党も、自らと関係ないと考えるのか、最初から思考力も対応力も欠いている。従って、「ワーキングプア」は社会的に救われない状況へ追い込まれ蓋されようとしている。
引用開始→ 「ワーキングプア」都市部で増加、ネットカフェ宿代わりも (讀賣 On Line)
地方の若者が都市部に職を求める場合、正社員採用も一定の需要があるが、一方で、アルバイトや派遣などの非正規採用にとどまった上、中には、どんなに働いても低収入の「ワーキングプア」と呼ばれる境遇に陥るケースもある。
東京など都市部では最近、ネットカフェや漫画喫茶を宿代わりにする若者が増えている。全労連などが4月に東京、大阪、愛知など全国10都府県で行った調査では、ネットカフェ計34店舗のうち8割近くの店で長期滞在の若者がいた。
首都圏青年ユニオンの河添誠書記長は、都市部で非正規雇用が拡大している現状を指摘した上で「雇用契約打ち切りなどで寮などを追われ、蓄えがないと敷金・礼金を払えないため、仕方なくネットカフェで寝泊まりするケースが増えているのでは」と話している。
(2007年5月4日10時49分 読売新聞)
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