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2007/05/02

利用者としても、残念無念のJALの最終赤字!

予想された事とはいえ、現実にJALの赤字を突きつけられると、とても残念な気持ちだ!

とにかく、JALには奮起を望む、頑張って貰いたい!それだけだ!

もう、ここまできたのだから、一切のプライドも捨て、不名誉も何も気にしないで、組合も目を覚まし、全社一丸となって再建に取り組んで貰いたい。
会社が潰れたら、誰の責任かと喧しく議論してみても、誰も同情ナンゾしない!組合も本当に目を覚まして貰いたい。
デキの悪い政治家も、ゴロツキのようにJALへたかるのは止めて貰いたい。

普通の会社なら、とっくに倒産している。倒産していても不思議ではない。
それが、続いているから「責任転嫁の甘えが消えない」。もう、いい加減にした方がよい。

JALで働く多くの人は、自社が競争している相手を、内的には、社内の人事競争(抗争)だと考え、それへの対応に忙しく、できるだけ社内では敵を作らず巧みに取り繕うことに神経を使い、消耗しきってしまうのだろう。だから、営業部門も旧態然とした思考から抜け出せないまま右往左往するだけで新思考も新機軸も打ち出せずに孤立したままだ。外的には国内線の競争相手は「全日空」と「新幹線」だと勝手に思い、国際線の競争相手は、「米国のメガキャリア」、「欧州大陸のメガキャリア」、アジアでは「シンガポール航空」に「全日空」を加えた程度にしか捉えていないのではないか。従って意識改革もリストラもグズグズしていられるわけだ。競争相手は、国内線はもとより国際線の競争も実に多様化し複雑化している。平均的なJALの社員の思考範囲を超えている。競争している環境を捉え返すべきでしょうね。

ここまで冷たく言い放つけれど、世界を教えてくれたのはJALだから、30年にわたり、「コラコラコラム」の主宰者は、いまも強く支持している。いろいろな友人知人達から、「JALを支持し、乗り続けるなんて、時代遅れだセンスがない」などと、利用の度に罵詈雑言を浴びるけれど、それでも、30年以上前に、貧乏学生に世界を教えてくれたのはJALだから、いまも感謝している。
だから、体たらくになるのは情け無い。
退職した友人知人たちも、やはり古巣を心配そうに見守っている。

本当に、JALは飛行機好きの人の集まりだったじゃないか。松尾静磨さんが社長の頃は、親方「日の丸」丸抱えだったこともあるだろうが、いわゆるヒコーキ屋のオタクっぽい集合体だった。温もりがあったし温もりが溢れていた。
しかし、いつの頃からか、メチャクチャ官僚的な会社になった。山路さんの頃だろうか。否そうでもないような記憶もある。1985年8月の御巣鷹山へJL123(JA8119)が失意の墜落事故を起こしてからか。ド素人の伊藤淳二が、大勲位・中曽根元首相の肝いりで鐘紡の会長兼務でJALへ進駐してからかのゴタゴタ人事の結果だろうか。ド素人はド素人なのだから温和しくしておればよいものを、あれこれ人事に嘴を入れた結果、今日まで尾を引く人事抗争のタネになったようにも見える。

挙げ句の果てには、スキャンダルを暴き金儲け小説で悦に入る山崎豊子に食い込まれ、実に下らない「沈まぬ太陽」のネタにされ弄ばれ喰われてしまったようなものだ。
あの誇大妄想小説のお陰で、真実を知らない多くの人には、JALはますます酷い会社だと捉えられるようになってしまった。残念なことだ。山崎豊子はどこまでがフィクションでどこからがノンフィクションなのか線引きが難しい手法でストーリーを組み上げるタイプだから手に負えない。

まぁ、悪い要素は出尽くしたと思うから、もっと積極的に「リストラ」へ切り込むべきだ。まだまだ、リストラできる部分は残されている。そして、国内・国際を問わず儲かる路線はもっと自社運航すべきだ。コードシェアする際も、相手のサービスレベルに合わせた割引価格の設定をすべきだとも思うが。
それなら、JAL機材以外のコードシェア便も利用してもよい。もっと知恵を出しサービスの総合体系を考えて貰いたい。

とにかく、役員の賃金は絞れるところまでカットしたのだから、乗員人件費も世界水準の納得できる賃金体系へ仕切り直すべきだ。そのせいで、安全が損なわれるとは思わない。
国内・国際とも、年間、一定数のフライトを保持するJGCのメンバーとして常に考えている。路線別に収益と乗員人件費を考え直すべきだ。
機材の、必要な更新はできたようだから、残されるのは乗員人件費とJDから引き継いだ不採算路線からの撤退だ!
絶対に、路線を維持せよと、就航地の自治体が主張するなら、その路線全体の赤字を全て補填して貰え!その赤字を、幹線の上得意客から収奪することは止めて貰いたい。
儲かる路線に徹底せよ!
JALの赤字の半分程度は、地方自治体のわけの分からない政治的主張のためでもある。
丁寧に付き合ったJDは、潰れたのと同じだ。その赤字分を全て合併会社のJALが引き受けたわけだから、この点は、ハッキリしておかなければならない。

2007年度は、しっかりした黒字の会社に生まれ変わることを、フリークエンスの利用者は期待している!

引用開始→ 日航、前期最終赤字162億円   (日経NET)

日本航空は2日、2007年3月期の連結最終損益が162億円の赤字(前の期は472億円の赤字)になったと発表した。監査法人の指摘を受け、繰り延べ税金資産の取り崩しによる多額の損失計上を余儀なくされたことが主因だ。同社は経営再建に向け、前期の最終黒字浮上を至上命題としてきたが、土壇場の下方修正で2期連続の赤字になった。

旅客事業が低迷する日航は金融機関などに対する信用力を高めるためには2期連続の赤字回避が必要と判断。前期は保有するホテルなどの不動産や株式の売却で約300億円の特別利益を捻出(ねんしゅつ)するなどし、30億円の最終黒字確保を目指してきた。

最終損益を下方修正する主因となった繰り延べ税金資産の取り崩し額は同資産全体の約7割にあたる447億円。4月末、担当の新日本監査法人との間で取り崩す方針を決め、同額を実質的に損失計上した。

繰り延べ税金資産は一時的な損失に伴う税金の前払い分を平準化するための会計処理で、その計上の際には将来の利益計画が前提となる。  (22:46)
(C) 2007 Nikkei Inc. / Nikkei Digital Media, Inc. All rights reserved.  ←引用終わり

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リンク: NIKKEI NET:主要ニュース.  俺会計のプロではないが繰り延べ [続きを読む]

受信: 2007/05/03 05:39

» JALがまたやってくれました [The Highest Skyway [ほぼ日刊航空批評]]
ホテルも、子会社も、株も全部売って、その結果がこれ。(写真:就任会見時の西松社長) 2日、日本航空(JAL)は2006年3月期の連結最終損益予想を162億円の赤字に下方修正すると発表した。 当初予想は30億円の黒字であり、JALもこれを事実上の公約として資産売却などに動いただけに、にわかには信じ難い「公約破り」が表面化した形だ。修正の理由は、業績低迷を理由に監査法人から資産の厳格査定を求められ、結果、還付される税金の計上を一部見送ったということのようだが、より実態を反映した決算が「1... [続きを読む]

受信: 2007/05/03 08:01

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