ベトナムのチェット国家主席(大統領)公式訪米を終え帰国する!
ASEAN諸国について、あるいはASEAN地域での米国の地位について、関係のない人には、何らの関心を惹くようなことではないが、100万人を超える在米ベトナム人を抱える米国にとり、また同様に在留ベトナム人を多数抱えるヨーロッパ諸国には、この度のチェット国家主席の公式訪米で、米国が、「現在のベトナムについて何をどう言うか」。あるいは、ベトナムが「米国に、何をどう反論するか」は大きな関心事だった。
日本でも、同様に、米国とベトナムの関係が拗れると、難しい事態を招きかねないので、投資者はその展開を注視した事だろう。
有り体に分かりやすく言えば、「米国」は建前として、人権問題を強く提議した。これに拘る姿勢を見せた。ベトナムは、米国が持ち出す「自由や人権」は各国それぞれの内政問題である、と相手にしない姿勢を貫いた。
「ベトナムには、ベトナムの法律があり、それに反すると罰せられるのは当然だ」と主張したわけである。つまり「米国」の要求は一国の国家主権への介入であり内政干渉以外の何ものでもない、とする姿勢である。
現に、チェット国家主席の公式訪米前に、政治問題になりかねない案件を抱える嫌疑者を釈放し問題を無くしてしまった。
ベトナムから、「そんな小さな事に拘らないで、世界各国が享受できる、もっと大きなテーマを見失ってはいけない」と諭される始末だ。
米国在住のベトナム人(大半が難民)は、なんと言っても元のベトナム共和国(サイゴン政権)に関わる人達だから、現在の政権を認めることはしない。それを認めると自らのアイデンティティを失うことを意味するから、絶対にしない。当たり前のことだ。
彼らを大量に発生させたのは、米国の政策であり、その失敗が原因である。
従って、米国は、多くのベトナム難民を受け入れた。当たり前のことだ。何がエライのか。
米国は、人道主義を主張し人権を声高に主張するなら、世界各国へ仕掛けようとする戦争を直ちに止めよ!血を流してしまえば、互いに憎しみしか残らない!
戦争を積極的に仕掛ける国が、人権だの人道だのを外交の場で主張するから、世界があざ笑うのである。
従って、ブッシュ親分も在米ベトナム人の要求を受け入れ、取り敢えずは「人権問題」を提議するわけだ。
決裂すればどうなっていたか、米国は中南部太平洋上で西の拠点を再構築する夢が破れるだけだ。自国が自由にできるのはグァムが西の拠点となるだけのことだ。米国は、南シナ海での補給港が欲しいから、ベトナムへの関心を示し続けている。
この点は、日本の事情も変わらない。地政学的な観点からも失えない国なのである。
ベトナムは先刻承知で、外交上の有利な条件を失うわけがない。
米国も、土足で踏み込み争う姿勢を見せる事はしない。双方とも大人になったものだ。
チェット国家主席は、海外在住のベトナム人250万人へニューヨークからメッセージを贈った。
その内容は「今年の9月1日以降、祖国を訪問する海外在住のベトナム人は、入国査証の取得を廃止する」という内容だ。
これで、誰もがいつでも母国へ気軽に帰ることができる。
これまで、科された様々な手続きに伴う手間を考えると、大変な改革となるだろう。
この発表に込められたメッセージは、「ベトナムは人権を大切にしている。思想信条の自由に構っていない。誰もが自由に国を出入りできる」という表明だ。
但し「ベトナムには、ベトナムの法律がある。それを犯せば罪を問うのは当然だ」と言うわけである。
ワシントンでのブッシュ親分との会談前に、ニューヨークで発表してしまったのだから、ブッシュ親分や米国のマスコミが「人権」を教科書的に主張してみても要領を得ない結果となったわけである。
「そんな小さな問題に拘るより、経済面での関係強化を図り、地域の安定に寄与すべきだ」と切り替えされ、「そうですな!」程度しか応えられないブッシュ親分、チェット国家主席をホワイトハウスへ招いたものの、共同記者会見を拒否する程度しか手がなかったのでは、悲しいとしか言いようがないですから、多少、惻隠の情でを示し同情申し上げておきましょうか。
米国による、「ベトナムへの経済制裁が1995年、正式に解除されて12年」ようやく、1945年から続いた戦争が、62年の歳月を経て実質的に終結したと言えるのではないか。
引用開始→ ベトナム移民のビザ免除 (フジサンケイビジネスi WEB)
18日から訪米中のベトナムのグエン・ミン・チェット大統領(国家主席)は、ベトナム移民(越僑)が9月1日以降、同国に戻る際、ビザ(査証)を免除することを明らかにした。
ベトナム国営テレビなどが20日までに報じた。ベトナム戦争中と戦後の1960年代から70年代にかけて、多くの国民がボートピープルなどになり海外に逃れた。現在、約270万人が100カ国以上で暮らしているとみられ、昨年は約50万人が同国を訪れていた。(バンコク 時事)
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引用開始→ ブッシュ大統領、ベトナム国家主席に人権状況の改善を要求 (讀賣On Line)
【ワシントン=貞広貴志】ブッシュ米大統領とベトナムのグエン・ミン・チェット国家主席(大統領)は22日、ホワイトハウスでの首脳会談後、共同記者会見した。
ブッシュ大統領は、「(米越)関係を深めるためには、人権と自由・民主主義のため努力することが重要」と述べ、ベトナム政府に対し、人権状況を改善するよう要求したことを明らかにした。
これに対しチェット主席は、人権問題で「見解の相違」があったことを認めた上で、「これらの相違が、より大きな利益に影響を及ぼしてはならない」と述べ、経済関係の拡大を優先する姿勢を示した。
チェット主席は、首脳会談後のAP通信とのインタビューでは、「(人権状況を)改善するかどうかの問題ではない」「ベトナムには独自の法制度があり、法に違反した者は処罰する」とブッシュ大統領の要求を突っぱねる態度を表明した。人権問題の扱いは、今後の米越関係に影を落とすことになりそうだ。
(2007年6月23日12時59分 読売新聞)
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引用開始→ (日経NET)【ワシントン=加藤秀央】訪米中のベトナムのグエン・ミン・チェット国家主席(大統領)は22日、米AP通信のインタビューで人権政策について「改善するかしないかという問題ではない。法に違反した者は(処罰の)扱いを受ける」と述べ、民主活動家や宗教関係者らに対する不当な弾圧だとの批判に反論した。
ブッシュ米大統領は同日、チェット大統領との会談後に記者団に、「表現や信教の自由があれば社会は豊かになるという私の信念を説明した」と語り、会談で人権政策の改善を求めたことを明らかにした。米議員団もこの後、チェット大統領に同様の注文をつけたという。
チェット大統領はホワイトハウスで記者団に、信教の自由や人権問題で違いがあることを認めつつ「この違いがより大きな二国間の利益に影響を与えてはならない」と訴え、米越の経済関係強化の方が重要だとの考えを強調した。(14:00)
(C) 2007 Nikkei Inc. / Nikkei Digital Media, Inc. All rights reserved. ←引用終わり
引用開始→ 米越首脳会談 「人権」の溝、埋まらず 対話推進は一致 (産経WEB)
06/23 17:59【ワシントン=共同】ブッシュ米大統領は22日、ベトナムのグエン・ミン・チェット国家主席(大統領)と会談した。会談後に「人権、自由、民主主義への真剣な関与が重要だと訴えた」と述べ、ベトナム国内の人権状況改善を求めたことを明らかにした。チェット主席は人権問題で双方の立場に違いがあることを認め、対話の強化によって溝を埋める考えを強調した。
主席はその後のAP通信とのインタビューで「ベトナムには自国の法律がある。歴史的背景もあり、米国の法律と百パーセント同じにすることはできない」と主張した。
会談後ブッシュ大統領は、複数政党制を求める民主活動家が相次いで拘束されているベトナムの状況を念頭に「表現や信仰の自由があれば、社会は豊かになるというわたしの強い信念を説明した」と記者団に語った。
ベトナム戦争後初めて国家元首として米国を公式訪問したチェット主席は「ベトナムは今や安定した平和的、友好的な国になった」として、米国との関係強化に強い期待を表明。その上で「宗教や人権など、双方の立場の異なる問題でも率直な意見交換ができた」と述べ、これらの立場の違いが両国関係全体に影を落としてはいけないと指摘した。
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引用開始→ 米越首脳、関係拡大で一致 脱「戦後」象徴 (産経WEB)
06/24 14:32
【ワシントン=山本秀也】ブッシュ米大統領は22日、ホワイトハウスで訪米したベトナムのグエン・ミン・チェット国家主席(共産党政治局員)と会談し、経済分野を軸に関係拡大を図ることを確認した。南北ベトナムの統一後、同国の国家元首として初となった訪米では、不明米兵や枯れ葉剤によるダイオキシン汚染などベトナム戦争に絡む問題で、両首脳が相互の取り組みを評価するなど、米越間で「戦後」の終わりを象徴する節目となった。会談後、ブッシュ大統領は記者団に対し、「両国は良好な経済関係を築いている。貿易・投資枠組み合意にも調印し、好調なベトナム経済に力を得た」と発言。チェット主席も、「両国関係の継続的な発展で合意することができた」と応じ、人材育成や科学技術協力など、米越関係の発展に強い自信を示した。
ベトナム戦争の戦後処理に関しては、両首脳が会談後、記者団にそろって言及した。ブッシュ大統領が「捕虜・不明米兵問題で主席の協力に感謝したい」と述べ、ダイオキシン汚染の処理プログラムが米議会で承認されたことを伝達。チェット主席は「取り組みを高く評価したい」と応じた。
ただ、会談では一党独裁の続くベトナム国内での人権問題について、双方の早急な歩み寄りが難しいことも露呈された。
チェット主席は、AP通信との単独会見で、「ベトナムには独自の法体系が存在する。これを破れば処分はやむをえない」と指摘。共産党支配を支える法体系が背後にあることを挙げて、「この問題では(米越間に)違った理解がある」と述べ、米側の求める民主化の拡大にはにわかに応じられない立場を示した。両首脳は午前の会談に続き、昼食をともにしたが、この間、ホワイトハウス周辺には、崩壊した旧南ベトナムの国旗を掲げた在米ベトナム人(越僑)ら数百人が詰めかけ、「ベトナムに自由を」とシュプレヒコールを繰り返した。
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