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2007/07/17

パキスタン、ムシャラフ政権、いよいよ政治決戦へ追い込まれるか?!

ブット元首相、亡命先から帰国を模索!
政治的な思想や主張がムシャラフ政権と大きく変わるわけではない。
ブッド一族が復讐戦を始めるか?アメリカが描く枠組みでのシナリオか?

Benazir_bhutto2元首相のベナジル・ブット女史、国を追われて既に10年を超えたし、所持資金はロンドンで使い果たしたか?
やはり母国を目指すのはアジア人の常か、ムシャラフのパキスタンは受け入れるのか?

何でパキスタンを追われたのか?基本的には、英国訪問中に首相を解任されロンドンへ亡命したか、解任され直ちにロンドンへ亡命したのか定かな記憶はない。ご当人は、パキスタン政府の要請を受けた国際刑事警察機構からも国際手配されている。パキスタンの裁判所へ訴追された罪状は、微かな記憶では、とにかくパキスタン政府(当時のブット政権)がスイスの企業に対し政府調達に関わる案件の契約から執行の過程で(パキスタンの国庫資金を)掠めた公金横領(実際は背任)という嫌疑で、つまり構造的な汚職を一族で指揮したとの理由だった。夫は逮捕拘禁され2004年に刑期を終えたとされている。

前後関係は定かではないが、日本(東京)を公式訪問した後、すぐに解任され訴追されたような記憶が残されている。カメラマンの坂田栄一郎はAERAの表紙を飾る写真を東京で撮影し、朝日とAERAはブット訪日特集を組んだ。
このとき東京で受けた印象を述べると、ブット女史は「ペルシャ系の血筋」を引く一族という鮮烈な点だった。パキスタンの主流は古代アーリア人の血を引くインド系の人たちが多い。民族の十字路アフガニスタンと国境を接するパキスタンの西側はアフガニスタンを形成する主流と同じパシュトン人の部族支配地域だし。
なんで、こんな話になるかといえば、初めて会った一国の首相に対し、非公式な場で「パキスタンとインドの違いがよく理解できない」と切り出した。意味する点は「基本的には同じ民族だし、主たる宗教がイスラムとヒンズーの違いは分かるが、それを理由に憎しみ合う必要はない!」と脳天気に言い放ったものだ。
すかさず「インド亜大陸は、ねぇ、アンタが考えるほど、そう簡単なモザイクじゃないのよォ!」って鋭く一睨みされ、オタオタさせられた記憶が残されているからだ。
失礼ながら、一睨みを受け怯みながらも「切れ長の美しい眼」に強く惹かれた印象がある!
何かの切っ掛けで、誰かが話題を「ナン」の評価に変えた。すかさず、ブット元首相から「ナンはイランが一番、(今は大変だけど)次がアフガンよ、そしてパキスタンで、最後がインドだわ」眼に微笑みを漂わせ柔らかい言葉が返えされた。「最後がインド」には力が込められていた。先ほどの怒りを帯びた眼から一転し優しさのある(女の)眼元だった。感情の起伏の激しさを垣間見せたわけだ。

あの眼はペルシャの眼なのだ。(後で聞かされた)

正直なところ、ご本人を含めたブット一族が悪いのか、政敵がブットを政権から追い落とすために仕掛けた罠か、パキスタンという国の構造が悪いのか?ネズミが多すぎるのか?先進工業国に身を置く側の普通の感覚では理解できないのがパキスタンだ。
どちらが、誰が悪いのか、おそらく全てだろうと思う。

そう長いことパキスタンと付き合ったわけではないので、完璧に説明できるわけではない。しかし、「コラコラコラム」の主宰者がパキスタンと関わり合った時期は、ブット政権下の時期だし、思えばブット政権下の資金で(公式招待者として)実務訪問を招聘されたわけだから、全く知らないわけではない。そう言えば、ブット元首相放逐後に政権を引き継いだパキスタンの後継者から公式招待とか実務訪問の招聘は受けてないなぁ~!

Pknationalflag_3パキスタンは正式な国名を「パキスタン・イスラム共和国」といい、インド亜大陸の西を占め、北は中国と国境を接しヒマラヤの麓から南はインド洋まで、西側はアフガニスタン、東側はインドと縦に長く国境を接する国だ。日本と同じくらいの人口を抱え、面積はほぼ2倍になる。2050年頃には3億5000万人まで人口急増するとの予測もある。
パキスタンも、基本的には世界に散らばる「印僑が貿易上、多くの権益を握る構造」だ。パキスタンの商人も狡さも含め渋い粘りと強さを発揮する。
彼らは、自らの国民国家としての主権を保持する国を誇り大切にするが、その前に何よりも、決定的な世俗に走ることなくムハンマドの教えを守りイスラムの教義を大切にするムスリム同胞の連合だ。従って「パキスタン」は「インド」ではなく「パキスタン・イスラム共和国」そのものであり続けるわけだ。

しかしながら、南部のシンド州の州都でもある大都市カラチでは、40年以上も前にインドでヒンズー教徒から追われ集団移住し住みついたムスリム同胞(シンディーと呼ばれる)への手当が充分とは言えない現実も抱え、貧困の底辺へ追い込んだ克服と治安の確保は複雑である。北西部から南西部の辺境地域は部族社会が支配者であり、国権を発動するのは非常に難しい(米国や欧州また日本の感覚では理解できない)。
米国と欧州各国へ主張する!パキスタンを安定させるのは、底なしの貧困へ追い込まれた層の削減以外に方法はない!
底なしの貧困がテロを生む!しかし、全面積の40%を占めるバロチスタン地域のパシュトン人部族社会をグローバル化した国際経済のシステムへ組み込むことは本当に難しい。
ブットだムシャラフだと言い合っている場合ではない。また、実に粗削りで暴力的な親分子分の垂直的な人間関係が社会の全てを規定する国へ、やれ民主主義だのと言い張ってみても、根本的に中間所得層が形成されていないのだから、欧米型の民主主義が直ちに成立するわけがない
できもしないことを無理矢理要求し、援助と引き替えに目を覆いたくなるような熾烈で悪辣な経済的対価を要求する行為はヤメよ!援助と引き替えに彼らに科している懲罰にも似た収奪が次のテロを生む要素になっているように見える。

引用開始→ ブット元首相「現政権は弱体」、下院選前の帰国を明言 (讀賣On Line)

【ロンドン=本間圭一】事実上の亡命生活を続けているパキスタンの野党・パキスタン人民党(PPP)総裁のベナジル・ブット元首相(54)は14日夕、ロンドンで本紙と会見し、年内にも実施が予定されるパキスタン下院選の前に帰国する意思を明言した。

また、逮捕されずに選挙活動が行えるよう、ムシャラフ大統領側と交渉中であることを明らかにした。

元首相は会見で、イスラマバードで起きたイスラム神学生らによる「赤いモスク(イスラム教礼拝所)」立てこもり事件について、「5年前に過激派への行動を起こすべきだった」と述べ、ムシャラフ政権の過激派対策の遅れが惨事を招いたと批判した。

また、今年5月のカラチ暴動に続き、今回の事件が起きたことで、「1年前に比べ、(大統領の)権力基盤は強固ではなくなった」として、ムシャラフ政権が弱体化しているとの認識を示した。

一連の政治危機により、大統領派の与党、パキスタン・イスラム教徒連盟(PML)カイディアザム派の下院選での苦戦が予想される中、PPPは政権不満の受け皿として、第1党になるとも言われる。1996年に当時のレガリ大統領から首相職を解任された元首相は現在、汚職などの罪で訴追され、帰国すれば拘束される可能性もあるが、会見では、「いよいよ帰国する時が来た。選挙を指揮したい。逮捕される危険は顧みない」と明言した。帰国の時期として、「9月以降、遅くても12月」とし、「帰国しないのは、選挙が延期された時だけだ」と語った。帰国を訴えることで、同党への支持を集める狙いがあるとみられる。

元首相の帰国に影響を与えるのが、大統領側の出方だ。大統領は昨年末以降、元首相に対し、国会議員らが投票する大統領選での再選に協力し、大統領の陸軍参謀長兼務も認めれば、首相職を与えると打診してきたとされる。

元首相は会見で、「(大統領と陸軍参謀長の)二つの職務はまったく異なる」と述べ、兼務に反対の姿勢を示しながら、こうした“密約”を否定したが、「公正な選挙を実現するための協議を行っている」として、大統領との協議が継続していることを認めた。元首相は、母国で選挙戦を指揮する点を重視しており、協議では、与野党間の協力など帰国の条件が議題になっている可能性もある。

ただ、大統領は5月、主要野党党首の帰国を下院選終了後まで認めないと言及、元首相の思惑をけん制する姿勢も示している。

ブット元首相は96年の首相解任後、ロンドンやアラブ首長国連邦のドバイで事実上の亡命生活を続けている。
(2007年7月16日9時32分  読売新聞)
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<<お断り>>
阪神大震災の被災者の一人として、新潟の中越沖地震について、何らかのコメントを掲出すべきかも知れませんが、NHKを始め報道各社は、いずれも判で押したような報道しかしておりません。もっと、本質的な報道をするならともかく、無理矢理、困っている状態を探し出して報じる姿勢は納得できません。
大規模地震が発生してから避難所へ行き、そこで人並みの食事を始め生活環境が整うまで3日はかかります。そんなの仕方がないのです。それをワザワザ困っている困っていると声高に喚いてみても仕方がないわけです。3年前の中越地震のようにコラコラコラムは触れません。他のブログが触れるでしょうから、冷たいようですが、それでよいと考えています。新潟中越沖地震被災を論じるより、讀賣がスクープした、パキスタンに関わるニュース(ブット元首相帰国の意向)の方がより大きな価値を持つと判断しているためです。

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