パキスタン安定するか?それとも国家破滅し、世界戦争への引き金を引くか!
ブット元首相は、帰国後、ムシャラフ大統領を支えるか?
パキスタン情勢から目が離せなくなってきた。一歩間違えば、インド亞大陸から地中海までの地域で大戦争が起きる。
そんな中で、「インド洋での洋上艦船給油の是非」を論じるのは、いかにも世間知らずの脳天気と言うほかない。
アフガン戦争は、パキスタンの戦争と言い換えてもおかしくない。パキスタンは表向きは普通の国を装っているが、基本的には戦争当事国である。しかも相手は国境を勝手に往き来し、好きな時に好きな方法で勝手に戦いを挑んでくるゲリラ戦だから、正直なところ手に負えない。
そんな戦時下の国が、なんと「民主主義国」であることを証明するために、大統領選出を手順どおり進めるのだという。その際、ムシャラフ大統領がパキスタン軍の最高司令官とでもいうべきか「参謀総長」を兼ねている。
「大統領を続けたいなら、参謀総長を辞任せよ!」と迫られているわけだ。
ムシャラフ大統領の対抗勢力は、何が何でもムシャラフ追い落としを画策し強力に展開中だ。孤立無援となりかけたムシャラフを失うと、アフガンでの米国の存立はもちろん、欧州連合の存立も危うくなるから、何としても押しとどめなければ話にならない。
そのために、かつての政敵の中から、比較的立場や思考方法が近似している、元首相のブット女史との談合的妥協を持ちかけ両者は合意に達したという。
これは、おそらく米国(CIA)のシナリオだろう。それを承知でブットもムシャラフも乗るのである。米国は、どれだけの資金をこのシナリオ実現のために注ぎ込むのだろうか。
まさに、この点こそが見物なのだ。
米国は、先般、反対を押し切って帰国した元首相のシャリフを、ムシャラフが再び国外追放したことを、表向き非難した。(見え透いたことでも建前を平気で主張するのが米国だ)
米国は、インド亞大陸から地中海までを戦場にすることは、何としても避けたい。
なぜなら、イランへの対処方針でのまとまりを欠くからである。
イランへの対処を確実に固めるには、東の核兵器保有国であるインドとパキスタンでの主導権確保である。
パキスタンは、ウッカリすると、中国に主導権を奪われかねない状況も抱えている。
米国としては、従って、ここは一番、思考系譜が似通った元首相のブット女史とムシャラフが手を結び合うことに尽きるのである。
しかし、パキスタンの最高裁判所は反ムシャラフである。ハッキリしたムシャラフの反対勢力である。この点では、一応、パキスタンは三権分立の民主主義国家なのである。
元首相のブット女史の逮捕を辞さない。ムシャラフ大統領との談合密約があるなら、それ自体が訴求対象になるという思考論理だ。「もし、ブットが無罪なら、シャリフも無罪だ!」と考えるわけで、10月18日にブット女史が元首相として、パキスタン人民党の党首として帰国の際、その対応が世界の注目を集めるだろう。
何よりも、アフガンで復活しつつあるタリバンとその後方支援部隊アルカイダの反応が見物となるだろう。
ブット女史の帰国を機に、パキスタンは断末魔を迎え、世界戦争への引き金を引くか?!
引用開始→ パキスタンのブット元首相、10月18日帰国へ (日経NET)
【ニューデリー=山田剛】海外亡命中のベナジル・ブット・パキスタン元首相が総裁を務めるパキスタン人民党(PPP)のファヒム副総裁は14日の記者会見で、ブット氏が10月18日に帰国することを明らかにした。同国では10日、シャリフ元首相が帰国と同時に国外に再追放された。今回、ブット氏はムシャラフ大統領との政治取引でほぼ合意したとされる。だが両者の交渉の行方や、再選を巡る最高裁の司法判断によっては、今後同国の政局が緊迫化する可能性も残る。
汚職容疑で禁固刑判決を受けたブット氏の帰国は約8年半ぶり。アジーム情報担当国務相は14日、「ブット氏の帰国には何ら障害はない」と表明。同氏への訴追取り下げの可能性を示唆した。ブット氏はかつてシャリフ元首相と共闘し反ムシャラフ路線を掲げていたが、一転して大統領との秘密交渉に応じた。
ブット氏は政権側に訴追の取り下げなど、政権側は大統領再選支持などをそれぞれ求める取引でかなりの進展が出たようだ。 (07:00)
Copyright 2007 Nikkei Inc. / Nikkei Digital Media, Inc. All rights reserved. ←引用終わり
| 固定リンク


コメント